ガマニア、「ルーセントハート」アップデート先行体験レポート

新職業エクリプスと、砲台に乗って戦う巨大ボス神撃兵が登場!


5月10日収録



 株式会社ガマニアデジタルエンターテインメントは、Windows用MMORPG「ルーセントハート」の大型アップデートを5月30日に実装する。それに先がけ、メディア向けの先行体験会が行なわれた。

 「ルーセントハート」の5月30日のアップデートでは、新職業「エクリプス」が追加されることに加え、新マップパタニア、そして最難関レベルのダンジョン「地下坑道」が追加される。今回はこのエクリプスと地下坑道を体験できた。スクリーンショットと共に紹介したい。





■ これまで参加しなかった人も楽しめる、攻城戦にフォーカスした新施策

コンテンツの説明を行なった「ルーセントハート」プロデューサーのガマニアオンライン事業本部オンライン運営部運営1課課長代理 廣田一億氏
オンライン事業本部マーケティング部マーケティング課リーダーの稲川義章氏

 「エクリプス」は、「ルーセントハート」において、2年ぶりとなる新職業だ。エクリプスはこれまでの「ルーセントハート」に登場した職業とは違う技術体系を持っており、「月輪」と「日輪」という2種類の腕に装備するタイプの武器を使う。日輪は物理攻撃力を高め、月輪は魔法攻撃力を高める効果を持っており、エクリプスの様々なスキルを使うのに必須の装備となっている。

 エクリプスには、「武技」と「錬技」という2系統のスキルがあり、プレーヤーはどちらかを選んで成長させていく。武技は武器を“錬成”する力を持っており、スキルを使うことで虚空から剣や銃などの武器を作り上げ、敵を攻撃することができる。錬技は魔法使いのようなイメージだ。体の周りに竜巻を生み出したり、回復魔法の効果を上げたりと、支援能力の高いスキルが揃っている。

 今回体験できたのは、「錬技」を使うエクリプスだ。スキルは「ドゥ:オディオ」や、「ウヌ:アバランチ」といった独特の名称の上、スキルの説明文も、「初代パタニア代司祭が夢の中でガイアから習得したと言われている大地の錬技」といった感じで、どんなスキルなのか、どんな効果なのかわかりにくい。説明文はまず、攻撃なのか、支援なのか、どんな効果があるのかを書いてから、由来などを書いて欲しいと感じた。

 また、技を使おうにも新地域パタニアの街周辺は、異常に敵が強く、レベル80のキャラクターでも単体では勝てず、パーティプレイが必須になっており、スキルの特性を充分体験できないところもあった。新地域はレベル20からの初心者向けの場所もあると言うことだが、全体的に高レベル向けの地域のようだ。今回の体験会では、技のエフェクトは確認できたが、実用性等までは実感できなかった。一方で、高レベルプレーヤーにとっては、良い経験値稼ぎの場所になるのではないかとも感じた。

 試行錯誤を繰り返しながら見えてきたエクリプスの錬技は、かなりユニークな支援職だというところだ。錬技の大きな特徴として「オブジェクトの設置」がある。「クバル:ロアー」は、魔法攻撃を行なう砲台を設置するスキル。「トリ:オーデー」は設置した場所の魔法攻撃力を増すスキルだ。対になる「トリ:オラクル」は物理攻撃を増すスキルだ。

 特にユニークなのが、“炎のシンボル”を設置する「ドゥ:イグニス」、“雷のシンボル”を設置する「トリ:ドンナー」だ。これらのスキルは地雷のように機能し、クリックすることで発動するのだが、設置後は誰でも発動でき、ダメージを受けたモンスターのヘイトは発動したキャラクターに向かう。設置してから、盾役のキャラクターがシンボルを発動させるというのが効果的なようだ。

 この他、「トリ:バラージ」というスキルは、複数の剣を召喚し、その地域にいる敵を攻撃する。「ウヌ:スリーパー」は周囲の敵を眠らせる場を発生させる。また竜巻を発生させる「トリ:オラクル」というスキルでは、発生させた後、キャラクターと一緒に竜巻が移動する。また「ウヌ:サガン」というスキルでは、地面から槍を発生させる。エクリプスはかなり派手なスキルが多く、見応えのある職業だと感じた。

 体験会では一緒に新ペットの「英雄戦闘パートナー」も体験できた。「服部半蔵」がモチーフということだが、巨大な手裏剣をもった、アニメ風の忍者スタイルで、炎を苦無にまとわせ攻撃する「紅蓮の術」や、物理と魔法クリティカルを増す「スターブマッド」、体力を減らして攻撃力を増す「影鬼の術」など、アタッカーとしてのスキルを多く持っている。


“神撃”シリーズのアーマーを装備したエクリプス。中央は防御力を増す「クバル・ハルト」、竜巻をまとう「トリ:オラクル」
炎のシンボルを置き、爆発させる「ドゥ:イグニス」。そして雷のシンボルを置く「トリ:ドンナー」
敵を眠らせる「ウヌ:スリーパー」、地面から槍を生やす「ウヌ:サガン」、剣を降らせる「トリ:バラージ」
こちらは「武技」のスキル。「スパーダ」で剣を呼び出し、「カーノ」で銃を呼び出す。右は「イクスプローダン」
服部半蔵をモチーフにしたという「英雄戦闘パートナー」。アタッカーとして活躍する




■ 新ダンジョン「地下坑道」に待ち受ける“神撃兵”に、砲塔で立ち向かえ!

地下坑道の奥に待ち受ける神撃兵
神撃兵のイラスト

 今回もう1つ体験できたのが、「地下坑道」のダンジョンだ。このダンジョンはインスタンスであり、最大6人で挑戦できる。ダンジョンにいくためには、レベル60以上で受けられるクエスト「勲章を集めろ」をクリアし、その先のクエストを進める必要がある。

 このクエストを進めると、“ミスティサンク”という場所を調査することになり、ここから発生するクエストを順次進行していくと、「神撃兵」という存在が明らかになる。「地下坑道」のダンジョンでは、プレイヤーは騎士団と、パタニアの民と協力し、復活しようとする「神撃兵」と対決することになるのだ。

 「地下坑道」のダンジョンは構造としてはかなりシンプルだ。地下坑道は溶岩が渦巻く恐ろしい場所であり、巨大な神撃兵の姿も見える。プレーヤー達はまず、神撃兵の元にたどり着かなくてはいけないが、その距離は、意外なほどに近い。ダンジョンに入って守護モンスターの群れを越えると、すぐに半円形の広い足場に出る。その足場の向こうに神撃兵がいるのだ。

 神撃兵にキャラクターの攻撃は届かない。「砲台」に乗らなくては、攻撃が届かないのだ。砲台には足場の周りにある箱から「鍵」を取り出すことで使うことができる。砲台に乗ると、「砲弾充填」、「万能大砲」、「散榴弾」という3つのスキルが追加される。この砲台のスキルで神撃兵を攻撃するのだ。砲弾充填はその名の通り砲弾を得るスキル。1度のスキルで5個の砲弾を得る。万能大砲は1個の砲弾を消費し敵を攻撃し、散榴弾は6個の砲弾を1度に消費し、大ダメージを与えられる。

 しかし、一筋縄では神撃兵にダメージは与えられない。大量の雑魚モンスターが襲いかかってくる上に、神撃兵そのものも強力な攻撃をしてくる。雑魚モンスターに関しては直接砲塔で攻撃することもできるが、神撃兵の攻撃は、警告が出たときに一旦砲塔を降り、場所を動かなければ倒されてしまう。また、支援用の砲塔もあり、これらと通常スキル、さらにペットも組み合わせて戦っていくという。

 一定まで神撃兵の体力を下げると、NPCが現われ、彼に話しかけることで、コアと戦うことができるようになる。コアを倒すことができれば、クエストは完了で、宝箱から報酬が得られるようになる。セットアイテムの素材など、様々な報酬が得られると言うことだ。

 体験会では、4人という通常よりも少ないキャラクターの上、全てがエクリプスなためバランスもとれず、全滅を繰り返しながら砲弾を当てていくという形になった。運営スタッフによれば、神撃兵の体力や攻撃力そのものは「ルーセントハート」の最強クラスのモンスターと同じくらいではあるが、この砲塔を使った駆け引きのため、「倒すのが最も難しいモンスター」といえるという。コアプレーヤーならば、攻略しがいのあるモンスターだと感じた。

 今回、バランスの部分で新要素を充分体験できたとは言えない部分もあったが、「ルーセントハート」の新しい試みを見ることができた。エクリプスのスキルや装備は非常に派手で、さらに神撃兵の戦いはさらに見応えがあり、本作ならではの方向性を感じられた。どちらもコアプレーヤー向けの要素であり、こういった要素がゲームに“深み”を与えてくれると感じた。

大量の雑魚モンスターが神撃兵までの道を阻む。彼等を退けて進まねばならない
激しい神撃兵との戦い。砲台に乗って敵を撃つ。群がってくる雑魚モンスターにも対処しなくてはならず、パーティの連携が求められる
報酬や雑魚ドロップの素材、作成図を集めることで作れる「神撃シリーズ」の装備。左から、アーマー系、ライトアーマー系、ローブ系だ。この他にもいくつかのセットアイテムが登場するという

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(2012年 5月 18日)

[Reported by 勝田哲也]