テイクツー・インタラクティブ・ジャパンは本日3月29日より、プレイステーション 3/Xbox 360用FPS「デューク ニューケム フォーエバー」の発売を開始した。前作「Duke Nukem 3D」の発売から15年後となる続編の誕生であり、日本での発売決定後も3度に渡って発売を延期するなど、最後の最後まで“伝説のFPS”にふさわしいドタバタ劇を繰り広げた。今回ついに発売を迎えたということで、改めてゲームの魅力についてお伝えしていきたい。

■ あのデューク最新作がついに日本上陸！

いきなり激しいボス戦が展開される

とおもったら、実はゲーム

しかも、下半身はベイブとお楽しみ中というデュークらしいプロローグシーン

　「デューク ニューケム フォーエバー」は、超人的なパワーと飽くなき煩悩を備えたアメリカンヒーロー“デューク・ニューケム”を主人公にしたFPS。15年前にリリースされた前作「Duke Nukem 3D」では、デュークは女好きが高じてエイリアンと戦うハメになり、“たまたま”地球を救ってしまう。

　地球を救ったスーパーヒーローとなったデュークは、その後もエレベスト登頂、ボクシング世界チャンピオン、映画賞受賞、カジノでの歴史的大賞、カジノ買収と、様々な偉業を達成していく。彼が住むデュークタワーには、エイリアンとの戦いでの記念品を陳列している。「デューク ニューケム フォーエバー」は、そんなデュークタワーの最上階のペントハウスから物語がスタートする。

　今回のストーリーもまた、突如としてエイリアンが攻めてきて地球の侵略を開始し、事もあろうに地球のベイブ（女の子）をさらっていくことから、再びデュークが立ち上がることになる。デュークは自慢の肉体から繰り出す拳と、10数種類に及ぶ銃器を駆使して、様々なエイリアンと戦っていくことになる。

　ゲームとしては15年前から変わらぬ“ラン＆ガン”を基本に、向かい来る敵を撃破し、時には謎解きやパズル要素を突破しながら奥へ奥へと突き進んでいく。ゲームは、ラスベガスのメインストリート「ストリップ」からフーバーダムまで10以上のステージで構成され、各ステージのラストにはボスが登場するなど、昔懐かしのレベルデザインが楽しい。

　本作のもうひとつの魅力は、ナンセンスゲームとしての側面だ。ドリンクを飲んでゲップを出してカンをつぶしたり、バーベルでワークアウトしたり、アダルト雑誌を読んだり、ホワイトボードにどうでも良い落書きをしたり、立ち小便をしたり、露出度の高いベイブを眺めたり、ストリッパーにチップを上げたりなど、通常のFPSでは絶対ありえないような、デュークらしい要素もじっくり楽しみたい。逆に「下品なゲームは絶対イヤだ！」というゲームファンは、本作に手を出してはいけない。

【日本語版スクリーンショット】

■ 日本語音声、日本語字幕の完全日本語版、声優陣も本格派を起用

　ゲームモードは、上記のシングルプレイキャンペーンと、マルチプレイとなる。マルチプレイの対戦モードは以下の通り。

「デュークマッチ」
いわゆるデスマッチ。すべてのプレーヤーがデュークになって、デューク同士で戦う「デュークだらけのバトルロイヤル」

「チームデュークマッチ」
チームデスマッチ。チームレッド、チームブルー（デュークの来ているタンクトップで色分け）に分かれて戦う

「ヘイルトゥーザキング」
特定の場所を一定時間占拠する、従来のFPSマルチプレーヤーでいうところの「King of Hill」

「キャプチャー・ザ・ベイブ」
エリア内のどこかにいるベイブ（デュークの女の子）を自陣の指定エリアまで抱えて持ち帰る、いわゆる「キャプチャー・ザ・フラッグ」。

　名前こそ変則的だが、内容的にはすべてオーソドックスな対戦モードばかりだ。マップはデュークが経営するカジノや、バーガーショップ「デュークバーガー」など10マップを収録している。

　次に日本語版の仕様については、日本語テキスト、日本語吹き替えの完全日本語版となる。英語音声も同時収録しており、Jon St. Johnのボイスで楽しむこともできる。日本語版の声優陣についてはすでに発表済みだが改めて紹介しておくと、デューク役は立木文彦さん、ホールソム姉妹は喜多村恵梨さんと後藤邑子さん、ベイブには徳田青空さん、橘田いずみさん、さらにセクシー女優の乃亜さんと“本格派”を起用している点もユニークである。

　また、気になる日本語版の規制については最低限に留められており、同社によれば「CERO Zの限界に挑んでいる」という。具体的な箇所については明らかにしていないが、露出表現の一部、過激な暴力表現の一部がカットされているようだ。

　最後に、初回限定特典として封入されている「ダウンロードコンテンツセット」について。日本語版では、北米の一部店舗での予約特典として配信されていたDLCカードを初回限定特典としてパッケージに同梱している。内容はEGOメーターが長くなる（デュークの体力が向上する）「EGO Boost」、すべての敵の頭が大きくなりヘッドショットが狙いやすくなる「Big Heads」、マルチプレイで使用可能なデュークのタンクトップを個性的に変更できる「T-Shirt Pack」の3点。なお、海外ですでにリリースされているDLCについては、残念ながら日本での配信予定はないとしているので注意したい。

【マルチプレイ】
本作のマルチプレイモードは対戦モードとしてはオーソドックスなものばかりだが、パイプ爆弾を仕掛けたり、ホログラムで敵を誘い込んで背中から倒すなどの戦略性も要求されるという

【ストリップ】
デュークと言えばベイブ。ナイトライフ的な遊びもしっかり用意されている