キュー、「Qonline Fiesta 2012」を開催

オンラインゲーム4タイトルの最新情報を発表


3月17日 開催

会場:東京都立産業貿易センター浜松町館 2F 展示室

参加費:無料


 キューエンターテインメント株式会社は3月17日、オフラインファンイベント「Qonline Fiesta 2012」を浜松町の東京都立産業貿易センター 浜松町館にて開催した。

  「Qonline Fiesta 2012」は、キューエンターテインメントが運営するオンラインゲームを集めて開催するオフラインイベント。キューエンターテインメントは、これまでにも1月よりグッズ販売などを行なう「Qonline Market 2012」として全国7都市を回っていたが、最終日となる東京会場ではイベント名を改め、各タイトルの担当者が今後のアップデートについて発表したり、「NINETY-NINE NIGHTS ONLINE」の体験会などが加わり、規模を拡大して開催された。本稿では、各タイトル担当者が発表したアップデート情報について記載する。


【Qonline Fiesta 2012】
キューエンターテインメントのオンラインゲームを一堂に会したイベントとなった。グッズ販売だけでなく、キャラクターのイラストやラフ画の紹介、ビンゴ大会などが開催された
同会場では「NINETY-NINE NIGHTS ONLINE」の体験会も開催された
ほかにも、質問を張り出すと担当GMがその場で返答してくれる掲示板や、会場内を回ってクイズに答える催しもあった




■ 「ギルド農園システム」など実装の「AngelLoveOnline」


「AngelLoveOnline」の担当をした具氏

 「AngelLoveOnline」では、同作品担当の具氏が登壇し、次回の大型アップデートについて紹介した。
 
 まず紹介されたのは、「ギルド農園システム」について。「ギルド農園システム」は、ギルドで持てる農園のこと。ギルドレベル6以上で獲得できる。農園では、様々にある種から作物を育て、その花や実を収穫すると経験値やアイテムがもらえる。作物は時間が経つに連れて自動的に成長していき、成長過程で「水やり」や「肥料」を与えると、獲得できるアイテムや経験値が増える。
 
 ただし、作物はギルドメンバー1人につき1つしか育てられないほか、「水やり」と「肥料」は1人につき1日5回までで、収穫も1人につき1日5回までとなっている。また農園には「害虫」となるモンスターも出現する。「害虫」は弱いが、放置しておくと作物を枯れさせてしまうので、ギルドメンバーの協力が重要になるという。なお「害虫」はペット放置では倒せない。
 
 続いては、「エンブレムウォー」のシステム変更について。「エンブレムウォー」は、アップデート後より、特設マップを使用しての戦闘となる。この特設マップでは、中央に「シンボル」と防御側のギルドが配置され、それらを囲うように4つの所属国によって異なる出現ポイントがある。攻撃側が攻めていく通路の途中には「前線ポイント」が設置されており、ここでは防御側が仕掛けを作動させると壁などのギミックを出現させられるので、攻撃チームの侵入を妨害できるようになっている。またマップをレベル制限で区切ることも現在検討中だという。

 発表ではこのほか、古代中国をイメージとする大型アップデートに登場する新モンスターや新インスタンスダンジョンのイメージイラストなどが紹介された。


「ギルド農園システム」や「エンブレムウォー」のほか、古代中国をイメージとしたマップや敵キャラクターが紹介された




■ 次回アップデートは海が舞台の「BraveSongOnline」


「BraveSongOnline」担当の市川氏


 「BraveSongOnline」では、今後アップデートされる新要素について説明された。発表を担当したのは、同社の市川氏。
 
 市川氏は、まず「ユニット合体」について説明した。「ユニット合体」は、「サモンシステム」で手に入る2つのユニットを合体させて新しいユニットを作れるというシステム。2体を消費して新しい1体が手に入ることになるが、「ユニット合体」を使用することで損はしないようにするという。

 次に説明されたのは、「荘園システム」に加わる新要素について。「荘園システム」では今まではユニットを出せなかったが、アップデート後は出せるようになる。ここでは畑ごとにユニットを配置でき、配置されたユニットは徐々に成長し、フィールドでも見られるようなおしゃべりを見られる。またフレンドからのメールをユニットが読み上げるという機能も構想中だが、開発チームから「実装は難しい」との返答をもらっているそうだ。

 なお市川氏は「詳しいことは言えないが」とした上で、夏の大型アップデートで入る新マップのスクリーンショットも発表した。発表された画像は魚などが漂う海の底のもので、青い光に包まれたマップには巨大な真珠貝や沈没船が確認できた。


ユニットにまた新たな要素が加わる。次回大型アップデートでは、海を舞台としたマップが展開されるようだ




■ 初心者向けにコンテンツ調整を加える「XenepicOnlineRevo」。ラグ問題は再調査中


「XenepicOnlineRevo」の発表を担当した中村氏

 「XenepicOnlineRevo」の発表を担当したのは同社の中村氏。今後の調整予定については、初心者から未だに「何をやっていいかわからない」という意見があるそうで、この部分について調整していきたいと中村氏は話した。具体的には、1カ月から半年くらいの期間で、アイテムやクエストを随時調整する予定。
 
 またプレーヤー同士でラグが発生してしまう遅延問題について中村氏は、サーバーを交換したが問題が解決しなかったので、運営をしながら再調査し、3月末までには原因を究明したいと説明した。中村氏は、現在考えられる主な原因には「サーバーの性能やプログラムによるもの」、「ゲームプログラムによるもの」、「コンテンツ増加に伴ってPCへの要求スペックが上昇していること」などが考えられるとした。いずれにしろ、これらの問題が重なり合っている可能性が高いそうだ。
 
 なお中村氏は、次回の大型アップデートについて「7月か8月にやりたい」と述べた。アップデートタイトルは「ウォルマー帝国(仮)」。ここではレベル140以上の高レベルプレーヤー向けに、30以上のマップや新しいスキルの追加を考えているという。またこれ以外にも、他コンテンツとのタイアップイベントも企画中だという。これについて中村氏は、「恐らくアニメになる」と述べた。まだ企画の段階のため、中村氏は「どのコンテンツとタイアップをするのがいいのか、サポートまで意見をください」と話した。


初心者向けへのバランス調整やラグ問題などの解決策などが発表された。「ウォルマー帝国(仮)」の画像は会場の他の場所でも紹介されていた




■ 「エンジェル戦記」は、敵か味方かわからないNPCのイラストを発表


「エンジェル戦記」の発表担当の椿氏

 「エンジェル戦記」の発表には、担当の椿氏が登壇した。椿氏は「年末にアップデートを実装したばかりなのであまり情報がない」としながら、夏か秋を目処とした次回の大型アップデート情報について紹介した。
 
 椿氏が発表したのは、現在のペットよりも強いという「幻獣」、レベルキャップが130まで開放されること、そして救済マップ「英霊殿」実装の3つ。「幻獣」については詳しくは語られなかったが、「英霊殿」については、敵に倒された時に稀に行ける「特殊なマップ」だと椿氏は話した。「英霊殿」の行くと、プレーヤーのレベルなどに応じて装備が手に入るそうだ。
 
 また椿氏は「敵か味方か謎のNPCたち」などとして、新たなキャラクターや乗り物のようなロボットのイメージイラストをスライドで紹介し、「今後少しずつ情報が公開できるはず」と語った。


追加される要素の説明が少ない代わりに、NPCや乗り物のイラストが多く紹介された

(2012年 3月 19日)

[Reported by 安田俊亮]