角川ゲームス、PS3/Xbox 360「LOLLIPOP CHAINSAW」
完成披露パーティーを開催 ~6月14日に発売決定!~
6月14日 発売予定 7,980円(通常版) CEROレーティング:D(17歳以上対象 / 通常版) |
株式会社角川ゲームスは、プレイステーション 3/Xbox 360用ハッピー・ゾンビエンターテインメント「LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)」の完成披露パーティーを都内にて開催した。会場にて、正式発売日を6月14日とアナウンス。価格は通常版、PREMIUM EDITIONともに7,980円。CEROレーティングは通常版がD(17歳以上対象)、PREMIUM EDITIONがZ(18歳以上のみ対象)。
本イベントは、プレス、流通など業界関係者を対象としたクローズドなもの。株式会社角川グループホールディングス代表取締役社長の佐藤辰男氏は、冒頭の挨拶にて「角川ゲームス設立から3年が経ち、やっとこの日が迎えられ大変嬉しい。関係者の皆様に、心から御礼を申し上げたいと思います。角川グループはエンターテインメント系の総合企業になりたいと思っております。自ら映画を作り、ネットで展開し、今日お披露目するゲームも自ら手がけ、グローバルに展開したいと思っていた。そういうなかで、3年前に角川ゲームス社長の安田と出会い、3年かかって第1弾となるゲームがお披露目できることとなりました。角川グループ一眼となって、このゲームを世界中で販売したい。今日お越しの皆様にご支援いただき、このゲームが50万、100万、世界中で売れて角川ゲームスの第1歩を記すことを期待したい」とコメント。
乾杯の音頭を取った角川グループホールディングス取締役会長の角川歴彦氏は「アメリカではワーナーが大変な力の入れようときいています。舞台裏では『100万本を売るんだ!』と鼻息荒くいっております。それをぜひ今日の発表にしたらどうか? といったら『いや、謙虚に50万といいたい』とか(会場笑)。私は元々出版人ですから、本もミリオンセラーは嬉しいですし、映画も100万人入ってくれたら嬉しい。パッケージの世界で100万本売るというのは、社会的存在として認知される。メディアとして1人歩きし始める数字です。そういう意味では、やはり100万本を目指して欲しいと願います」とコメント。両氏の口ぶりから、グループ全体が本作に相当な手ごたえを感じている様子がうかがえる。
最新PV上映後に登壇した角川ゲームス代表取締役社長の安田善巳氏は「発売日が6月14日に決定いたしました。これまで発信させていただいた情報を整理させていただくと、6月12日が北米、6月13日が豪州、6月14日が日本およびアジア地域、6月15日が欧州。6月第3週、世界同時発売となります。また、中南米、中近東、アフリカ諸国など、コンソールゲーム市場が存在するすべての地域に対し発売が決定しています」とコメントし、本作の開発経緯に言及。2009年4月の角川ゲームス設立直後、須田剛一氏とともに開発がスタートした本作。3年間の間にはさまざまな困難に直面したという。
続けて安田氏は「初期段階からユーザーテストを繰り返し行ない、そのフィードバックを我々にいただきました。彼らとの最初のコミュニケーションは『ゲームは品質がすべてだ』というところから始まった。妥協を許さず、最後まで厳しく我々開発チームを引っ張っていただけた。途中の段階で、実はジュリエットのチアガールらしいアクションを実装するところで行き詰まり、プロジェクトが危機的な状況を迎える局面があった。このときは、グラスホッパーの開発メンバー、角川ゲームスの開発メンバーが本気でぶつかり合い、危機的状況を打開してくれた。今から振り返ると『このゲームは、自分が作ったんだ!』と、全員が誇れるプロジェクトになった瞬間じゃないかと私は感じています」と当時を振り返る。旧知の間柄だったワーナーとも「相当激しい交渉を行ないました。パートナーシップを組むのに相当時間がかかった(安田氏)」。と言うものの、決断後は新IPに取り組むリスク、成功させる夢を共有できたと説明。本作は2012年重点タイトルに位置づけられ、脚本にジェームズ・ガン氏を起用、演出にもこだわるなど、徹底した準備のもと、ワールドワイドに展開されていく。
株式会社グラスホッパー・マニファクチュアCEOの須田剛一氏は、3月5日に米サンフランシスコで開催された「LOLLIPOP CHAINSAW」レセプションパーティに言及した後、ゲームの中身について説明。「ジュリエットというチアリーダーの女性が、チェーンソーを持ってゾンビを倒すという、非常にわかりやすい入り口になっている。この世界観が、恐らく日本、世界のゲーマーのみなさんに届いているんだと思っております。基本はふたつのボタンによってチェーンソーアクションをする。そこにチアアクションを開発中期に入れ込みました。それにより、非常に深みのあるアクション、単純にガチャ押しでも遊べるが、さらに奥深い濃厚なアクションゲームに仕上げることができました。まだこの場ではあまり説明できないが、恋人のニック。首だけの彼氏だが、彼も実はアクション要素として大活躍し、ジュリエットをサポートする」とコメント。
続けて「日本では猛毒エンターテインメントという言葉を使っていますが、これまでと違う、怖いだけのゾンビゲームではなく、ポップでキュートで、そして血が出て虹が出るという、普通では考えられないアクションゲームに仕上がりました。開発中期には安田さん、僕自身もチューニングに入って、両社の代表同士がしっかりゲームの中身について、本当に熱い議論をして、どうすればこのゲームがもっと奥深くなるか談義までできるようになりました。本当にスタッフの皆が頑張ってくれて、いいゲームができあがりました。自信をもって、新しくて、ポップで、ちょっと怖いんだけど、遊びやすいゾンビゲームに仕上がったと思います。発売したあかつきには、ひとり1本買っていただいて、ぜひご自宅でポップコーン、ピザ、ドリンクは……コーラがいいと思います。お茶、水はやめましょう! やっぱり炭酸が1番似合うと思います。ぜひ食べながら遊んでコントローラーをベトベトにして本作を楽しんでください!」と、独特の表現で本作に対する確固たる自信のほどを示した。
角川ゲームスプロデューサーの設楽昌宏氏は「本作は“おバカ”なゲームなんです。某ゾンビゲームであれば、洋館の入り組んだ先に屍をむさぼる後姿があって、カメラが近づくとゾンビがいて『きゃー! 怖い!』という登場の仕方をするわけですが、本作のゾンビは……よくしゃべります。このゲームに1番最初に出てくるゾンビのセリフは、ここではいえないようなシモネタをいう。『ゾンビにも生理現象があるんだ!』みたいな、そんなことをストレートにいっちゃう。アタマからそんなテンションです。ただ、そんなおバカなゲームなんですけど、ジャンルを“ハッピー・ゾンビエンターテインメント”と謳わせていただております。どなたも不幸にならない、誰もが楽しんで遊べるゲームに仕上がっています。みなさんに愛されるおバカなゲームとして世の中に広めていきたいと思っております」と、こちらも独特な言い回しで本作の魅力をアピールした。
佐藤辰男氏 | 角川歴彦氏 | 安田善巳氏 |
須田剛一氏 | 設楽昌宏氏 | 蜂谷誠一氏 |
続いて紹介されたのは、多数用意されたスペシャルコンテンツの数々。ひとつ目は、豪華声優陣によるダブルキャスト。主人公ジュリエットの声を、PS3版は日笠陽子さん、Xbox 360版は喜多村英梨さんがそれぞれ担当。これは初回プレイ固定で、ストーリーモードをクリアすると両機種とも好きな声が選択可能になる。2つ目は、ボスキャラクターのボイス。音楽にちなんだボスキャラクターが登場することから、ボスキャラクター「ゼッド」役にスネオヘアーさん、「ジョーズィー」役にROLLYさんといった有名アーティストを起用。「PREMIUM EDITION」収録の海外版は、須田氏によれば「詳しくはいえないけど、ボイスアクター、楽曲、実は版権楽曲を使っておりまして、かなり凄いキャスティングが入っている。音楽も非常に面白いものがたくさん入っています」という。
3つ目は、豊富なジュリエットのコスチューム群。ノーマルコスチューム11着、角川タイアップコスチューム5着、PREMIUM EDITION限定コスチューム9着、計25着が用意される。会場では、初公開となる角川コラボコスチューム「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD(2着)」、「これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド(1着)」、「デッドマン・ワンダーランド(1着)」、「魔乳秘剣帖(1着)」のデモムービーを上映。角川タイアップコスチュームは、PREMIUM EDITION、通常版ともに利用できる。
株式会社角川書店プロデューサーの蜂谷誠一氏は、コラボの経緯について「なにかアニメでタイアップできませんか? というお話があったとき『これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド』は、ゾンビが主人公。魔法少女のハルカちゃんは、チェーンソーで変身する。ゾンビ、チェーンソーとくればウチだろう! と。そういうことです」とコメント。ジュリエットが実際に動くシーンを目の当たりにしたのは今回が初という蜂谷氏は「初めて見たけど、これはエロいね!(もちろん褒め言葉)」と仕上がりに大満足といったてい。「これからも『LOLLIPOP CHAINSAW』と二人三脚でやっていきます!」とコメントした。
続いて紹介されたのは、ファン垂涎の「PREMIUM EDITION」限定初回特典「パーフェクト・アンロックコード」。本特典コードは「PREMIUM EDITION」限定収録のプレミアムコスチューム、ジュリエットのダブルキャストボイス、ボスのスペシャルボイなど、本作のコンテンツ入手条件を一気にアンロックできるというもの。各プラットフォーム専用プレミアムコスチュームは「パーフェクト・アンロックコード」でのみ全入手が可能。ただし、アンロックされたコンテンツの利用には別途ゲーム内通貨(ゾンビメダル)を消費する必要がある。
イベントの最後に登場した安田氏は、「LOLLIPOP CHAINSAW」プロジェクトの展開を説明。今春より全国の主要都市で体験会を実施し、そのほかにも魅力を伝えていく新たな試みを用意していくという。ファンはもちろん、興味を抱かれた人は、今後の展開および続報にぜひご注目いただきたい。
渡辺明乃さん(司会/マリスカ役) | 日笠陽子さん(ジュリエット役) | 喜多村英梨さん(ジュリエット役) |
スネオヘアーさん(ゼッド役) | ROLLYさん(ジョーズィー役) |
【ロゴ】 |
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【パッケージ】 | |||
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PS3 通常版 | Xbox 360 通常版 | PS3 PREMIUM EDITION | Xbox 360 PREMIUM EDITION |
● プレミアコスチューム
【PS3用:マルチボーダービキニ】 | |
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キュートなマルチボーダー柄がジュリエットにピッタリ! とあるグラビアアイドルが好きな某開発者の趣味が炸裂しているコスチュームとの噂 |
【Xbox 360用:貝殻ビキニ】 | |
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ご存知「ジャパニーズ・トラディショナル・ビキニ」! 往年のアイドルファンは「懐かしい!」と感涙やまぬハズ |
● 人気キャラクターとの豪華コラボコスチューム
【学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD】 | |
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宮本 麗(みやもと れい) |
毒島冴子(ぶすじま さえこ) |
【これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド】 | |
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ハルナ |
【デッドマン・ワンダーランド】 | |
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シロ |
【魔乳秘剣帖】 | |
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魔乳千房 (まにゅう ちふさ) |
● メダル/ショップ
ゾンビを倒すと“ゾンビメダル”が手に入る。上画像のゾンビは倒し方によって入手数が増減する | ステージ中のどこかに看板「CHOP2SHOP」が設定されている。椅子の上にあるPCからインターネットショッピングが可能だ | ショップでは回復アイテムの他、能力アップアイテム、コンボ、コスチューム、音楽、アートコレクションなどが購入できる |
● ランキング
ランキングモードは、世界中のプレーヤーとゲームの腕前が競い合える。ランキングモードは途中セーブ無し、ショップ(回復アイテムの購入)無し、さらにストーリーモードよりも手強いゾンビたちが待ちかまえるなか、文字通りノンストップでステージを一気に駆け抜け、その結果で勝負するという“激アツ”仕様となっている。
チャレンジできる種目は「スコアアタック、「メダルアタック」、「タイムアタック」の3項目。スコアアタックはゲームのトータルスコアを競うもの。早解き、スパークルハンティングの発生数、メダル獲得数など、ゲームの総合力が問われる。メダルアタックは、各ステージで獲得できるメダル個数を競うもの。スパークルハンティングとステージ内破壊物が重要なポイント。タイムアタックは、どれだけステージを早く攻略できるかを競うもの。効率のいいゾンビの倒し方、移動距離の少ないルート選択が重要になってくる。
ランキングモードではステージの要所要所にチェックポイントがあり、「ノーダメージ」、「特殊なダメージの与え方」など、ポイントまでのプレイの仕方によって特別ボーナスが支給される。
ランキングモードは、繰り返しプレイするほど攻略ポイントが見えてくる“スルメ”のように長く楽しめるモードだ |
● ステージ4
闇の呼び声の1人:ジョーズィーが根城とした、サン・ロメロ高生徒たちの溜まり場となっているゲームセンター「フルチ・ファン・センター」。ここでは1980年代レトロ風8ビットゲームにインスパイアされたミニゲームの数々がジュリエットを待ちかまえている。電子の世界に取り込まれたジュリエットは無事に生還できるのか? |
● ボスキャラクター
【Josey(ジョーズィー)】 | |
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【Mariska(マリスカ)】 | |
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● ジュリエット
(C) KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE
「デッドマン・ワンダーランド」 …… (C)片岡人生、近藤一馬/角川書店
「魔乳秘剣帖」 …… (C)2007 Hideki Yamada/PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC.
「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」 …… (C)2012 DAISUKE SATO(C)2012 SHOUJI SATO/Fujimishobo
「これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド」 …… (C)2012 木村心一・こぶいち むりりん/富士見書房/マテライズ魔法学校
□角川ゲームスのホームページ
http://www.kadokawagames.co.jp/
□グラスホッパー・マニファクチュアのホームページ
http://www.grasshopper.co.jp/
□「LOLLIPOP CHAINSAW」のページ
http://www.lolli.jp/
(2012年 3月 9日)