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東京ゲームショウ 2011レポート

主人公とゾンビの魅力にロメロメロ! 爽快感バツグンの傑作アクション!!
PS3/Xbox 360「ロリポップチェーンソー」体験版ファーストインプレッション


2012年 発売予定

価格:未定

CEROレーティング:審査予定


 株式会社角川ゲームスは、プレイステーション 3/Xbox 360用アクション「ロリポップチェーンソー」を2012年に発売する。価格は未定で、CEROレーティングは審査予定。今回は、東京ゲームショウ2012の日本マイクロソフトのブース(Xbox 360)に出展された体験版のファーストインプレッションをお届けする。なお、本作は同ブースの「CEROレーティング:Z」コーナーに出展されているため、プレイできるのは18歳以上の人に限られる点にご注意いただきたい。

 「ロリポップチェーンソー」は、株式会社グラスホッパー・マニファクチュアが開発を手がけるアクションゲーム。エグゼクティブ・ディレクターは、鬼才・須田剛一氏。ゲームの舞台は、アメリカ西海岸にある地区最大のマンモス校「サン・ロメロ・ハイスクール」。サン・ロメロ校の模範生徒で、チアリーディングをこよなく愛する主人公ジュリエット。彼女の家族「スターリング一家」は、いにしえより死霊を天国へと導くゾンビハンターの家系。18歳の誕生日、ボーイフレンドたちが待つ学校へ向かうジュリエット。だが、構内にはゾンビに変わり果てたかつての同級生たちが待ち構えていた……。

 体験版をプレイする際、まず目を引くのがキャッチーなスタート画面。主人公ジュリエットの健康的な肢体もさることながら、それ以上に気になって仕方ないのが、ジュリエットが腰にぶらさげている「謎の生首」。一応、喜怒哀楽があり生きているようも見えるが、もしかしたら単にこういう表情の「マネキンの首」かもしれない。本作のプロデューサーを務める角川ゲームスの設楽昌宏氏に「……これ何ですか?」と直球で質問したが「さぁ、なんでしょう? まだ秘密です(笑)」と煙に巻かれてしまう。映画「マーズ・アタック!」で宇宙人の実験台にされた可哀想な男性を想起させる風体だが、設楽氏の口ぶりから察するに、かなり重要な秘密が隠されているようだ。

 スタートボタンを押すと、惨劇の構内からゲームスタート。左スティックでジュリエットを動かし、右側の各ボタンでゾンビたちを片っ端からやっつけていく。Xボタンは、手に持ったポンポンでゾンビを攻撃する「チアアタック」。俗にいう“弱攻撃”で、ポンポンを振りかざしつつ迅速かつ小気味よくゾンビにダメージを与えられる。Yボタンは、タイトルにも登場する象徴的な攻撃「チェーンソーアタック」。Xボタンよりも発生は遅いが、見た目のインパクト・威力ともに絶大な攻撃が繰り出される。Aボタンは、下方向を攻撃する「ローアタック」。「なんで下方向?」と思われる方もおられるだろうが、実は本作、かなり強烈な“部位破壊”表現がある。たとえば、チェーンソー攻撃でたまたまゾンビの足に攻撃がヒットしたとする。一般的なゲームなら単なるダメージだが、本作はゾンビの足がとれてしまい、歩けなくなったゾンビは当然地面をはいずりまわる。こうなると通常の立ち攻撃が届かなくなるため、専用に下段攻撃が用意されているわけだ。手足がとれても、主人公に危害を加えるべくゾンビたちはなお「ビク、ビクッ!」と擦り寄ってくる。1匹ならまだしも、2匹、3匹と地面でのたうつ姿は、なかなか壮絶なものある。


Xボタンは弱攻撃のチアアタック。素早くゾンビを攻撃! Yはチェーンソーアタック。単発だと発生は遅いが威力絶大

たまたま脚を先に破壊してしまった場合、ゾンビが這いつくばって攻撃してくることも…… そんなときのためにローアタックが用意されている。トドメを刺すときの爽快感はバツグン! こちらは地面突き刺し攻撃。うら若き乙女のジュリエットだが、アクションはとっても大胆

 Bボタンは「チアジャンプ」。基本的には回避動作だが、ゾンビ側に左スティックを傾けたままBボタンを押すと、馬跳びの要領でゾンビの頭上を越えて背後に着地。このとき、相手にトドメが刺せる状態であれば、Yボタンでゾンビを背後からチェーンソーアタックで真っ二つという凄まじい演出が楽しめる。これに限らず、X、Y、A、Bの各ボタンは、それぞれ自由に連続入力することでコンボ攻撃に派生していく。全ボタンからコンボに派生するのは、設楽氏いわく「アクションゲームに不慣れな人にも、ガチャプレイで楽しんでもらえるように」という配慮からだという。その一方で、コアゲーマーは敵の動きや弱点を突いた華麗なアクションパターンを突き詰めることも可能。シンプルな派生以外にもX、X、X、Yなど体験版の時点で相当なバリエーションを誇るが、製品版ではさらに増やす予定というから驚きだ。


Bボタンのチアジャンプはとても重要。異なる足場への移動や回避だけでなく…… ジャンプを起点にさまざまな攻撃アクションが繰り出せるのだ 背後に回った際のトドメ演出。これは強烈!

 会場でプレイされる方はすぐ気づかれるだろうが、ジュリエットがゾンビを攻撃すると、ピンク色の派手なオーラとハートマークによる演出が画面内をバンバン飛び交う。これは一体なにかといえば、設楽氏いわく「これは彼女の“愛”です。ゾンビを倒しているのではなく、愛によって天国へと導いているのです!」とのこと。思わず「なんですかそりゃ」とつっこみたくなるが、言われてみればジュリエットの家系はゾンビハンターなので、なんとなく納得せざるを得ない。なお、一定数以上のゾンビを一撃で倒す豪快なコンボが決まるとると“SPARKLE HUNTING”となり、倒したゾンビから金銀のコインがバラバラ飛び出す仕掛けがある。成功すると、スローモーションによる演出もさることながら、ボーリングのストライクとスロットの大当たりを同時に体験しているかのような爽快感と達成感がたまらない。こうして獲得したお金はスコアだけでなく実用性もあるようだが、現時点ではまだ秘密とのこと。

 体験版は、本当にテンポよくサクサクとゲームが展開していく。決して大味になることのないよう、その場にいるゾンビたちをすべて倒した時点で「廊下」→「教室」など、こまめにステージを移動。敵やシチュエーションも、やや中ボスふうのゾンビがまざっていたり、同級生がゾンビに襲われていたり(助けるとコインをくれるが、助けられないと時には面倒なことに……?)と、細かいアレンジや演出によりプレーヤーを飽きさせない工夫が施されている。ホラーをこよなく愛する須田氏らしいギャグテイストも所々に散りばめられており、このあたりファンならずとも思わずニヤリとしてしまうはず。なお、須田氏のアクションのお約束のひとつであるプロレス技だが、今回はドロップキックが実装されていることを確認できた。


ステージギミックのひとつ、ポールアクション。ピンクのオーラは愛の証(あかし)。大量ボーナスコインをゲット!

ゾンビに襲われる同級生。救出が基本だが、間に合わないと大変なことになるケースも? 学園モノといえば先生(ティーチャー)も忘れちゃいけない。こちらは救出以前に手遅れ…… ジュリエットの大ピンチ! 危機的な状況はさておき(?)筆者としてはこのゾンビがうらやましくて仕方がない

ただ戦うだけではなく、ステージにはさまざまなインタラクションが仕込まれている。気持ちよく暴れてブッ壊してスカッと爽快!

 一部の人たちが気になって仕方がないであろう“残虐表現”だが、今回プレイすることができた海外版をそのままもってきた体験版は「エンジン全開100パーセント」とお伝えしておく(日本版での表現については未定)。前述のとおり、おびただしい鮮血とともに首や手足がとれるのは当たり前で、攻撃パターンによってはゾンビの股間から脳天にかけてチェーンソーでまっぷたつ! その断面も(真っ赤だけど)クッキリと拝むことができる。倒したゾンビはそれとなくスッと消えていくが、これはレーティング的にも妥当かつ納得の仕様といえる。

 こう書くと「うわー、グロすぎて無理!」という人もいそうだが、実際プレイした人はまったく正反対の印象を受けるはずだ。これまで色々と書いてきたが、実は本体験版における最大の驚きは「これだけ凄惨なシーンが続出するのに、プレイしていて過剰なグロさやエグさを感じない。ただただ爽快で気持ちいいアクションが楽しめる」の一点に尽きる。やっていることはチェーンソーでゾンビをバラして回るという内容だが、爽やかなBGM、攻撃時のパステルカラー演出、国産ゲームらしいハイテンポな展開とキャラクタモーションにより、ゾンビを倒したときの“見せ方”が、とてもカラッと仕上がっているのだ。

 たとえば、欧米の開発スタジオが手がける一般的ゾンビゲームは「いかにゾンビを殺すときの感触、質感を強烈なものにするか」に注力するが、8月に開催された「角川ゲームス カンファレンス 2011 SUMMER」で須田氏が「怖くない。OLさんでも遊べるゾンビゲーム。キュートでちょっとだけバイオレンスで、爽快感のあるアクションゲームに仕上げたい」と延べたように、本作は残虐表現を目標として作られていない。前述の“見せ方”などを工夫すると、同等の残虐表現でもまったく正反対の味わいになるあたり「こういうのは、本当に舵取りする人のセンス次第だよなぁ」と改めてその凄さを実感させられる。

 約5分程度と短い時間ではあったが、体験版からは本作に秘められた凄まじいポテンシャルが伝わってきた。設楽氏いわく「まだ開発度は70パーセント程度」とのことだが、末恐ろしいとはまさにこのこと。現時点で体験版をリリースして欲しいくらいだが、2012年発売ということで、それもまだ時期尚早。筆者としては、とにもかくにも、なるべく大勢の人に体験していただきたいと願ってやまない。出展台数が少ないため一般公開日の競争率は壮絶なものになりそうだが、もし貴方がアクションゲームを愛してやまない人なら、開場1番速攻ダッシュでプレイする価値は十二分にあると筆者は思う。映像だけでは伝わりづらい“感触”を実際に確認できる、またとない絶好のチャンス。ジュリエットの魅力とあわせて、その真髄をとくと味わっていただきたい。

【最新プロモーションムービー】
プレイ動画も納められたプロモーションムービー。ポップな感覚が確認できるだろう。8月に開催された発表会の映像も含まれている


(C)KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE

(2011年 9月 16日)

[Reported by 豊臣孝和]