メイドカフェと「モンスタードラゴン」の異色コラボ「モンドラカフェ」を訪ねた

ナビゲーターの衣装でメイドさんがお出迎え。一緒にプレイも


2011年12月7日~2012年1月5日実施

会場:メイドカフェぴなふぉあ1号店



 株式会社スクウェア・エニックスのブラウザゲーム「モンスタードラゴン(以下、モンドラ)」と、秋葉原の「メイドカフェぴなふぉあ」のコラボレーションによる「モンドラカフェ」が、12月7日より東京・秋葉原にて営業中だ。期間中、店内では「モンドラ」の世界観をイメージした様々なフード・ドリンクが提供されるほか、ゲームに登場する「ナビゲーター(女)」の衣装でメイドさんたちが接客してくれるなど、メイドカフェならではのサービスも受けられる。店内には「モンドラ」の試遊コーナーも設置され、プレイするともれなく限定グッズがプレゼントされる。営業期間は2012年1月5日まで。

【メイドカフェぴなふぉあ1号店】
メイドカフェぴなふぉあ1号店は、JR秋葉原駅の昭和通り口から徒歩1分。最近では喫煙者たちの憩いの場となっている秋葉原公園のすぐ隣にある

【「モンドラ」コスチューム】
当日「モンドラ」コスチュームを着て接客していた「ひかる」さんと「心愛(ここあ)」さん。コスチュームは、ゲームに登場する「ナビゲーター(女)」がモチーフになっている

■人気は「モンドラ★オムライス」と「モンドラ★カプチーノ」

 今回「モンドラカフェ」としてオープンしたのは、秋葉原に4店舗ある「メイドカフェぴなふぉあ」の中でも、もっともJR秋葉原駅に近い「1号店」。「モンドラ」の象徴とも言えるフォートレス「パンツァーバイス」の特大POPが「モンドラカフェ」の目印となっている。

 店内へ入ると「いらっしゃいませ、モンドラカフェへようこそ。モンモン♪」という挨拶でメイドたちがお出迎え。取材したのがちょうどクリスマス直前ということもあり、スタッフ5人のうち「モンドラ」衣装のメイドさんは2人、あとの3人はサンタコスチュームとなっていた。ちなみに「モンモン♪」の部分はメイドさんたちで考えたのだそうだ。

 スペシャルフードは、「パンツァーバイス丼」や「イフリートカレー」、「シヴァサラダ」など、いずれも「モンドラ」に登場するフォートレスやモンスターカードにちなんだ名前がつけられている。メニュー自体は普段「ぴなふぉあ」で提供されているものと同じだが、赤と緑があざやかな「モルボルキムチ」や、低コスト&物量で押すゴブリンらしい「ゴブリン達の枝豆」などはうまいネーミングだ。

 人気メニューは、メイドさんがケチャップで好きな文字やイラストを書いてくれる「モンドラ★オムライス」(1,000円)と、同じくクリームの上にチョコで文字を書いてくれる「モンドラ★カプチーノ」(700円)。基本的に店内は撮影禁止だが、食べ物の写真はOKなので、メイドカフェに来た記念に「萌え」などの文字を書いてもらい、写真を撮っていくお客が多いという。またノンアルコールカクテル「マジックポットのハイポーション」(1,200円)を注文すると、メイドさんの写真がプリントされたラミネートカードがもらえるサービスもあり、こちらも人気が高いとのこと。


【メイドさん】
当日は「モンドラ」コスチュームの「ひかる」さんが接客してくれた。笑った時にのぞく前歯がキュート「GAME WATCH」は文字数的に入らないのではと心配したのだが、無理な注文にもしっかり応えてくれたひかるさんが持っているのが、「マジックポットのハイポーション」を注文するともらえる限定ラミネートカード

【「モンドラ」関連メニュー】
提供されるフード・ドリンク自体は通常時と同じだが、うまく「モンドラ」の世界観と組み合わせてあり違和感はない

【モンドラ★オムライス】
その場でメイドさんがケチャップで絵や文字を書いてくれる。「じゃあGAME WATCHと書いてください」とお願いしたら「ウォッチって、W、A、C……あれ、どう書くんでしたっけ?」と一瞬戸惑っていたのにキュンとしてしまった。中身はケチャップライスで普通においしい

【その他のメニュー】
「モンドラ★カプチーノ」と「ワイバーン・グラナートパフェ」、「マジックポットのハイポーション」も併せて注文。「マジックポットのハイポーション」はノンアルコールカクテルで、注文時に「フルーティでさっぱりしたものを」といった具合に好きな味を指定できる

■試遊台ではメイドさんのレクチャーのもと「モンドラ」プレイ可能

試遊後にもらえる限定グッズ。卓上カレンダー(左下)、スタッフの写真が印刷されたラミネートカード(右上)、携帯クリーナー(右下)

 店の中心には3台のノートPCが置かれたテーブルがあり、客は自由に「モンドラ」で遊ぶことができる。すでにプレイ中の人はそのまま自分のアカウントが使えるし、まだアカウントを持っていない場合も、アカウント作成からチュートリアル終了までをメイドさんが丁寧にレクチャーしてくれる。お店のメイドさんたちも「モンドラ」は実際にプレイしており、中にはゲーム内で「チームぴなふぉあ」というギルドを主催し、スタッフやお客と一緒に遊ぶほどハマっている人もいるそうだ。

 筆者もプライベートで「モンドラ」は遊んでいるが、ゲームシステムが独特なため、入り口部分のハードルがやや高いのが気になっていた。今までのブラウザゲームとはシステムの根本から異なっており、面白いのでもっと多くの人に広めたいのだが、友人を誘ってみても大半が最初でつまづいてしまう。その点、ここならわからないことがあればメイドさんが直接教えてくれる。「接客」というメイドカフェならではのサービスがうまく活かされていると感じた。

 また店内で「モンドラ」をプレイすると、卓上カレンダーや携帯クリーナーなどのオリジナルグッズが当たるクジを1回ひくことができる。これらのグッズはいずれも非売品で、なくなり次第終了となるため欲しい人は早めに訪れた方がよさそうだ。

【「モンドラ」レクチャー中】
メイドさんに直接ゲームの遊び方を教えてもらえる、ある意味ではものすごく贅沢なサービス。筆者はすでに「モンドラ」プレイ済みだったのだが、あえて初心者という設定で接してもらった

■「モンドラ」ユーザーへの入り口として期待

 客層については「モンドラ」が好きで来てみたという人よりは、やはり「ぴなふぉあ」の常連だったり、メイドカフェ自体に興味があって訪れる人の方が多いようだ。たしかに、メニュー名が「モンドラ」にちなんでいたり、メイドさんの衣装が「モンドラ」仕様だったりというだけでは「モンドラ」ユーザー側への訴求力はそれほど強くない。たとえばゲーム内で使える限定カードの配布などがあればまた違ったと思う。ただ、現時点では「モンドラ」自体がまだ正式サービス開始直後ということもあり、そこまで踏み込んだタイアップはできなかったそうだ。

 一方で、メイドさんの衣装も含め「モンドラ」一色に染められた店内の様子はやはりインパクトがある。「モンドラ」を知らない人にも「今こういうゲームとコラボレーション中なんです」と、メニューを見せながらちゃんと説明しており、実際にそれで「こういうゲームがあるんだね」と「モンドラ」に興味を持っているお客もいた。「ぴなふぉあ→モンドラ」方向への誘導という点ではうまく機能しているようだ。

 先ほども書いたとおり、「モンドラ」自体は非常にユニークな作品で、最初のハードルさえ越えてしまえば、その先には「最大100人が同時にぶつかり合う本格カードバトル」という、おそらく今までだれも味わったことがない未知の面白さが広がっている。JR秋葉原駅(昭和通り口)から徒歩1分とアクセス面でも優れており、何かの用事で秋葉原を訪れた際には、「モンドラカフェ」にも立ち寄ってみてはいかがだろうか。


【モンドラカフェ】
期間:2011年12月7日~2012年1月5日
場所:メイドカフェぴなふぉあ1号店
営業時間:平日11:00~22:00(21:00 L.O.)
※予告なく変更される場合があります

【入り口に飾られている手書きメッセージコーナー】
店に入ると「モンドラ」への想いをスタッフやお客がつづったメッセージコーナーがある。全体的にイラストのレベルが高く、見ているだけで楽しい

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(2011年 12月 24日)

[Reported by 池谷勇人]