スクエニ/ヤフー、「モンスタードラゴン」完成披露記者発表会を開催
南明奈さん等多数のゲストと共に、今後のプロモーションなどを発表


12月5日開催

会場:ニコファーレ



 株式会社スクウェア・エニックスと、ヤフー株式会社は、12月5日東京・六本木のニコファーレにてブラウザゲーム「モンスタードラゴン(MONSTER×DRAGON)」の完成披露記者発表会を開催した。この発表会では本作におけるスクウェア・エニックスとヤフーの業務提携の説明や、ゲーム内容の説明、さらにタイアップなどが紹介された。

 「モンスタードラゴン」は本日12月5日よりオープンβサービスを開始、正式サービス開始時期はまだ未定だが、基本プレイ無料のアイテム課金によるサービスを予定している。完成披露記者発表会には南明奈さん、お笑いコンビの、ペナルティ(ヒデさん、ワッキーさん)、パンクブーブー(佐藤哲夫さん、黒瀬純さん)、トータルテンボス(大村朋宏さん、藤田憲右さん)が駆けつけ、さらに音楽ユニットのmihimaru GT(hirokoさん、miyakeさん)が公式イメージソング「SURVIVOR」を熱唱した。



■ スクエニとヤフーによるブラウザゲーム第2弾、今後はスマートフォンなどにも展開

ヤフー代表取締役社長の井上雅博氏
スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏

 「モンスタードラゴン」ではプレーヤーはドラゴンの背に巨大な城塞を設置した「フォートレス」と呼ばれる“城塞機竜”に乗り、そこにモンスター軍団を集めて戦いを繰り広げて行く。各国25名の最大100人の戦場でぶつかり、その結果で得た報酬により力を高めていくことができる。リアルタイムでぶつかりあうという、カジュアルで熱いオンラインゲームだ。

 イベントでは最初にヤフー代表取締役社長の井上雅博氏が登壇した。井上氏はスライドでソーシャルゲームと、スマートデバイスの普及により国内オンラインゲーム市場が新局面を迎えていること、ゲームをプレイする年齢層も幅広くなっている事を説明した。この流れを受けヤフーはゲーム関連に力を入れ、スクウェア・エニックスとの業務提携により「戦国IXA(イクサ)」を展開、ユーザーから支持を集めた。「モンスタードラゴン」は第2弾となる。

 「我々の持っている集客力、スクウェア・エニックスさんの面白いゲームを作り出す能力、お互い強いところを出し弱いところを補いながらやっていきます」と井上氏は語った。さらに今後はPC向けブラウザゲームだけでなく携帯やスマートフォンなど様々なデバイスへのコンテンツの提供も視野に入れているという。2012年春にはスクウェア・エニックスとヤフーによるスマートフォン向けのコンテンツを発表予定とのことだ。

 続いて登壇した、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏は「私達は非常にヤフーさんに思い入れが深く、初めて井上社長にお会いしたとき、xご判断がシャープなだけでなく、『ドラクエ』などの深い知識に感銘を受けました。3~4年前に一緒にやっていこうという話をしていて、『戦国IXA(イクサ)』が第1弾となり多くの人に楽しんで頂いてます。スマートフォンなど幅広い展開も、今後協業、発展ができればと思っています」と和田氏は語った。

 この後ゲームの説明があり、続いて登壇したのはスクウェア・エニックス「モンスタードラゴン」マーケティングディレクターの下平光峰氏。下平氏はゲストとして登場した南明奈さん、お笑いコンビの、ペナルティ(ヒデさん、ワッキーさん)、パンクブーブー(佐藤哲夫さん、黒瀬純さん)、トータルテンボス(大村朋宏さん、藤田憲右さん)とクイズを出したりして掛け合いをしながら、今後のタイアッププランなどを紹介していった。ちなみにクイズは、「今日からオープンβが始まるゲームは?」、「モンスター ドラゴソ!」といったノリだった。

 発表されたタイアップは以下の6つ。より詳しい情報は公式ページで発表予定だ。

●「週刊シマコー」とコラボレーション

 講談社のコミック「島耕作シリーズ」のパロディFLASHアニメ「週刊シマコー」とコラボレーションを行ない、「モンスタードラゴン」のスペシャルPVが「モンスタードラゴン」の公式ページで見ることができる。

● 全国のローソン店舗で、ゲーム内アイテムがもらえる!キャンペーン決定

 2012年1月3日~1月16日まで、全国のローソン店舗でアサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」、「ウィルキンソンタンサン」など対象商品を購入するポイントをゲットでき、もれなくゲーム内で利用できるアイテムを入手できる。

 キャンペーンへの参加方法は期間中に対象商品を購入すると、レシートに応募番号(ID ナンバー)が印字される。「モンスタードラゴン」の公式サイトにログインし、ゲーム内特設ページより、レシートに記載された応募番号(ID ナンバー)を入力することで応募ポイント(対象商品1本毎に1ポイント)が貯まり、ポイントに応じたアイテムがプレゼントされる。アイテムは1ポイントでモンスターカードを1 枚入手することができる「ブレイブチケット」、10ポイントで、モンスターを強化(レベルアップ)させるために必要な「パワーアップポイント」。

● 作品をイメージした「モンドラカフェ」が期間限定で展開!

 2011年12月7日~2012年1月5日まで秋葉原の「メイドカフェぴなふぉあ」とのコラボレーションとしてオープン。ゲームの世界観をイメージしたメニューや内装、登場キャラクターの衣装を着たメイドさんの接客、登場キャラクターの衣装を着たメイドさんによる接客、ゲームをイメージしたフード&ドリンクの販売、ゲームの体験、限定グッズの配布を予定している。

●「今夜モンドラやろうぜ!!」TV番組放映決定!

 千葉テレビ、テレビ神奈川で、2011年12月~2012年1月で計4回放映予定。ナビゲーターは小島よしおさん、ナイツさん他。「モンスタードラゴン」の魅力をわかりやすく、面白く紹介する、誰でも楽しめるTV番組。

●「mihimaru GT」 × 「モンスタードラゴン」公式イメージソング展開!

 mihimaru GTが手掛ける公式イメージソング「SURVIVOR」が12月14日発売予定のνシングル「One Time」に収録される。ニューシングルに封入されたステッカーの裏面にはmihimaru GT が名付け親のスペシャルモンスターのヒントが描かれている。

●「モンスタードラゴン」プロモーションサイトオープン

 上記タイアップの情報の掲載や、公認Twitterなど。


スクウェア・エニックス「モンスタードラゴン」マーケティングディレクターの下平光峰氏、南明奈さんはパートナーの姿で登場
ワッキーさん、ヒデさん、佐藤哲夫さん
黒瀬純さん、藤田憲右さん、大村朋宏さん
mihimaru GT(hirokoさん、miyakeさん)は公式イメージソング「SURVIVOR」を熱唱した


■ リアルタイムの駆け引きが熱い、手軽で楽しい戦闘体験

ゲームの説明を行なったスクウェア・エニックス「モンスタードラゴン」プロデューサーの岡山博紀氏
イメージイラスト。プレーヤーが乗る「フォートレス」だ

 「モンスタードラゴン」のゲームシステムはシミュレーション+カードバトル。カードは「ドラゴン」や「トロール」など、全てモンスターになっている。まずスターターデッキが与えられ、その後は戦闘などで入手できるゲーム内通貨「ギル」を消費し、「ギルガチャ」を回すと入手できる。手に入れたカードでデッキを構築し、他プレーヤーやNPCと対戦していく。

 プレーヤーはまず入室するルームを選ぶ。1つのルームには1国家25名の最大100名まで入室可能で、そこからはリアルタイムでゲームが進行する。ゲームの目的は「クリスタル」を集めること。プレーヤーはフォートレスに乗り込み、NPCが守護しているクリスタル鉱山を襲ったり、敵対国家に所属するプレーヤーを攻撃してクリスタルを稼いでいく。

 プレーヤーは他プレーヤーの動きを見ながら広大なマップを移動していく。敵国プレーヤーに近付けば攻撃が可能になり、味方プレーヤーが近くにいれば援護が可能だ。クリスタルは入手すると国家の所持クリスタルも増えていく。味方と連携し、各モンスターカードには特殊スキルや属性が設定されており、プレーヤーはデッキのカードを「防御」、「攻撃」、「補助」に使っていく。

 プレーヤーはAPを消費して行動を行なう。カードにはコストがあり、強いカードを使うには多くのAPが必要となる。戦闘の基本は強いカードを相手にぶつけ撃破していくというもだが、特殊能力をどう使うか、地形との属性の組み合わせなど考える要素も多い。

 今回実際に戦ってみたのだが「位置取り」が熱い。他のプレーヤーはどう動くか、自軍はどう動いているのか、的確に見極めつつAPを注ぎ込んで攻撃をたたき込む。撃破されても拠点から何度でも出発できる。気軽に、熱いプレイが楽しめると感じた。自軍のプレーヤーとはチャットが可能で、意思表示するプレーヤー達に合わせて動いていくのも楽しい。

 1回の戦闘は30分、この間に習得したクリスタルで国家の勝敗が決まる。この感覚はFPSに近い。ブラウザゲームと聞くと次の行動まで待たされて少しずつ進めていくゲームを想像していたが、本作は全く違う。30分、ブラウザに張り付き短いが濃密な戦いを楽しむことができた。それでいながら感触はライトで、仲間と一緒に攻撃すれば、初陣でも敵にとどめが刺せたりする。このゲームのユニークさは、1度触って確かめてみることをオススメしたい。

 まだかなと思ったのがチュートリアルで、実際のゲームでどう動くかとか、攻撃の仕方とか、実際のプレイ感覚と繋がらず、戦争に参加して初めて体感できることも多かった。もう少しチュートリアルは洗練する必要があるだろう。しかし、プレーヤーを補佐するパートナーが常にしゃべり、気持ちを高揚させるBGMが聞こえるのは、プレーヤーをゲームに引き込ませてくれる。カジュアルで熱いオンラインゲームだ。


チュートリアルは丁寧だが、実際のプレイでの手順と合っていない感じだ。右は戦闘開始画面。所属国はランダムに決まる
実際に始まると、位置取りが非常に熱い。濃密な30分の戦いを楽しめる。ルールがわからなくても気軽に飛び込め、プレイを重ねて学んでいける

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(2011年 12月 5日)

[Reported by 勝田哲也]