コーエーテクモ、PS3/Xbox 360「無双OROCHI2」、PS Vita「真・三國無双 NEXT」

体験会で鈴木プロデューサー、中臺ディレクターがトークショーで新情報などを公開!!


12月4日 開催

会場:ヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館



PVや実機プレイアブルデモを披露しながらゲームの見所の解説が行なわれた

 株式会社コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 3/Xbox 360用タクティカルアクション「無双OROCHI2」、およびPlayStation Vita用タクティカルアクション「真・三國無双 NEXT」の店頭体験会を、11月26日より各地で開催している。12月4日には東京・池袋のヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館でも開催され、鈴木亮浩プロデューサー、中臺重人ディレクターも来場。「無双OROCHI2」に関するトークショーを開催した。

 今回の試遊会場では「無双OROCHI2」においては、シリーズを超えたキャラクターたちの競演が楽しめる「ストーリーモード」を、「真・三國無双 NEXT」では、体験版専用の「スペシャルステージ」を楽しむことができる。そして、これらを体験した来場者には、「無双OROCHI2 特製クリアファイル」がプレゼントされた。

 試遊会場はかなりの盛況ぶりで、多くの人が来場。「無双OROCHI2」の試遊台の整理券は配布終了となってしまうほどの人気で、来場者も女性が多いのが目立っていた。

 トークショーではまずは鈴木プロデューサーが「かなりお待ちいただきましたが、発表以来反響も大きく、11月にはTwitterを始めましたが多くの質問などをもらいました」と切り出し、確かな手応えを感じているようだ。続いてゲームについて中臺ディレクターは「過去に戻るために仲間を集めていく必要があります。それはキャラクターの記憶をたどって過去に戻るというルールのため。そして仲間やライバルとの絆によってドラマの展開やストーリーが変わっていきます。絆をあげていくと台詞も3段階に変わったり、効果の高いアクションが出たり、新しいストーリーも出ます」とやりこみ要素もかなり用意されているようだ。

 同作は120人以上のキャラクターが登場するのが大きな特徴の1つ。「戦国無双3 Z」、「真・三國無双6 猛将伝」までのキャラクターはすべて登場し、さらに「あやね」や「リュウ・ハヤブサ」、さらには「ジャンヌ・ダルク」といったコラボキャラクターも登場する。鈴木氏は「お祭り的なソフトなのでキャラクターを減らすことなく絶対に入れようと話しましたが、台詞や付随するデータなどがすごいことになり大変でした。キャラクター間の関係や、増えたキャラクターと既存のキャラクターの関係に矛盾が無いように関わり合いを考えました。膨大なデータを詰め込んであります」と振り返った。コラボキャラクターもただ登場するだけでなく、元のゲームと「無双OROCHI」のステージを融合させたストーリーとなっていると言い、きちんとアレンジして構成されているようだ。ちなみに、「無双OROCHI Z」に登場した「百々目鬼」と「牛鬼」についても中盤で登場し仲間となりプレイアブルとなると言うことが今回明らかとなった。

 そしてこだわりの1つとして鈴木氏が挙げたのが新キャラクター“かぐや”だ。比較的初期に登場し、「最初は弱いが、少し成長してからは使い勝手の良いキャラクターでオススメ」だという。見た目にもこだわり、顔についても平安美人と現代人の顔のちょうど落としどころを見つけるのに苦労したようだ。衣装もアクションのためにミニスカート風になっているが、全体として十二単をイメージしたデザインを採用したので注目して欲しいとアピールした。

 一方で、オススメのキャラクターを聞かれた中臺氏は、自身が「真・三國無双」を初めてプレイしたときに張コウを使用してプレイしたこともあり、遊びやすいキャラとして張コウを推した。また、以前自身が手掛けた「封神演義」でプレイしていたというナタも今回はキャラクターを一新して登場しているが、こだわって作ったので「非常に好きです」とコメント。オススメだとした。

 全体的に前作より遊びやすく、爽快にプレイできるようにチューニングしたと中臺氏。新合体技も「幅広い人達に気持ちよくゲームを楽しんでもらえるように、誰でも発動できるようにしたかった」ということで、ゲージが溜まると発動でき、3人が自由に動き回り最後のド派手な締めの攻撃まで気持ちの良い大技になっているという。このほかにもスイッチコンボでキャラクターを切り替えたときに、攻撃が繋がりながら切り替わって登場したり、ダッシュチェーンやブレイクガードでも、細かいところで気持ちの良いアクションができるよう改良したという。

 そして最も注力したのはストーリーだと両氏は口を揃えた。中臺氏は「『無双OROCHI』は創作の物語なので、いろいろチャレンジできました。誰もいないところからスタートしたら面白いかなと思いましたが、それでは仲間が集められない。じゃ、過去に戻って未来を変えれば良い……と作っていきました」と制作裏話を披露。仲間を集めるだけではつまらないと考え、過去に仲間を救えなかったその瞬間に戻り救えれば面白いだろうと、演出の方針を固めていったのだという。

 クリアしたシナリオを自由に編集し、それをアップロードすることができる新機能「無双の戦場」などこのほかにも見所は多い。鈴木氏は「お待たせしましたが、ようやくお届けできます。過去最高の120名以上のキャラクターが登場し、ストーリーを盛り上げている。爽快感もアップしたのでご期待ください」と来場者にアピールした。中臺氏も「今回は深く長く遊ぶことができる」と語り、ダウンロードコンテンツについてもシナリオや衣装など現在企画が進んでおり、1月くらいから配信していきたいと新情報を公開。DLCも含め長く遊べるコンテンツと言うことで「期待してください」と語り締めくくった。


鈴木亮浩「無双OROCHI2」プロデューサー中臺重人「無双OROCHI2」ディレクター
【デモプレイの様子】
プレイの拠点となる「陣地」。「陣地」は、当初は橋でつながれた2つの島を行き来するぐらいしか移動できないが、ゲームを進めていくことで拡張されていくというフローチャート風に書かれている戦場選択画面。ストーリー分岐もいろいろと用意されているようだブリーフィング画面。勢力なども一目で確認することができる
ストーリーの説明から登場人物の台詞によるドラマの冒頭シーンなどが描かれるミッション受注画面。どのタイミングまでに何をしなければならないかなどが書かれている。これを達成すると絆が深まるなどの特典がある
そして実際の戦闘画面に。ストーリーの進行によりカットインの演出なども入る
【会場の様子】
トークショーから試遊会まで、実に多くの来場者が訪れていた。「無双OROCHI2」を試遊をするために配られた整理券は、枚数すべてを配りきったというほどの人気ぶり
「真・三國無双 NEXT」の試遊も行なわれた。試遊台数は2台だったが、熱心にプレイするプレーヤーの姿が印象的だった

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(2011年 12月 5日)

[Reported by 船津稔]