「東京ゲームショウ2011」KONAMI編その1
ステージイベントに小島監督が登場、
「METAL GEAR」シリーズ最新作など多数紹介!


9月15日~9月18日 開催(15日、16日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:当日1,200円、小学生以下無料


KONAMIの小島秀夫監督

 今年も多数の新作タイトルを出展したKONAMIブース。今回の第1報では、注目のプレイアブル出展タイトルのファーストインプレッション、およびステージイベントにて小島秀夫監督が直々に発表した、「METAL GEAR」シリーズの内容に関する情報をなどを中心にお伝えしよう。





■ 「NEWラブプラス」

プラットホーム:ニンテンドー3DS
発売日:2011年12月8日発売予定
価格:6,980円
ジャンル:コミュニケーション

 ニンテンドーDSで大ヒットを飛ばした、プレーヤーが3人の女の子たちの彼氏となって遊ぶコミュニケーションゲームのシリーズ最新作。今回のプレイアブル出展版では、ストーリー展開やイベントの場面を体験できるようにはなっていなかったものの、彼女たちが1人ずつ上下2画面分にまたがって大きく映し出され、3DS本体を回転させるとその向きに合わせて自動的にポーズを変え、好きなタイミングで写真を撮影して楽しめるようになっていた。

 また、ブース内には彼女たちのデザインをあしらったコナミスタイル限定販売の「本体同梱版」および各種限定セットで購入できる3DS本体も展示されていた。なお、コナミスタイル限定の「本体同梱版」と画集2冊をセットにした「画集2冊セット」は、コナミスタイル限定の「本体同梱版」と画集4冊とサントラCDをセットにした「コンプリートセット」と同時に発売される。価格は「本体同梱版」が各23,980円、「画集2冊セット」が各26,980円、「コンプリートセット」が各33,850円で、抽選予約の申し込みは9月25日まで受け付けている。発売は12月8日の予定。

会場には彼女たちのPOPとともに本体同梱版の3DS本体見本も合わせて展示されていた

【NEWラブプラス】

(C)Konami Digital Entertainment

■ 「ワールドサッカーウイニングイレブン2012」

プラットホーム:PS3/PSP/ニンテンドー3DS
発売日:10月6日
価格:7,980円
ジャンル:サッカー/スポーツ



 すでにテレビCMも放映されていることでおなじみの定番サッカーゲームシリーズ最新作。本作のメインキャラクターには、昨シーズンにドイツで大活躍した日本代表の香川真司選手を起用し、「今こそ、日本人力(ジャパンパワー)」というキャッチコピーがついている。

 会場にはプレイステーション 3版のみをプレイアブル出展され、香川選手が名を連ねる日本代表チームも使用可能になっていた。実際に遊んでみて、今までのシリーズに比べて大きく変わったところは、右スティックを使用した特殊な操作が多数追加されたことによって、プレイの選択肢が大幅に広がったこと。特に攻撃時は、右スティックでボールの受け手となる選手のポジションを動かしたり、あるいはL1ボタンと右スティックの組み合わせで多彩なフェイントを繰り出しつつ、静止状態からR2ボタンで体を左右に振り、さらにR1ボタンをしながら左スティックを倒した方向に急加速する「バースト」というテクニックが使えるようになり、攻撃の幅がさらに広がっている。

 一方、守備面ではR2ボタンと×ボタンを同時に押すと、相手ボールホルダーに対して常に正対しながら適切な間合いを取って構えるディレイの動作ができるようになった。これらのテクニックを追加したことによって、1対1や局面での攻防により駆け引きの要素が多く盛り込まれたという印象だ。また、今回の体験版に収録されたゲームモードは、エキシビジョン以外にヨーロッパ・チャンピオンズリーグとコパ・リベルタドーレス(の、エキシビジョンマッチ)の3種類が選べるようになっていて、各国の代表および欧州、南米の強豪クラブが多数実名で登場しているのも確認できた。

【ワールドサッカーウイニングイレブン2012】

(C)2009JFA Official Licensed Product of UEFA CHAMPIONSLEAGuE[TM]. Official Licensed Product of UEFA EUROPALEAGU[TM]. All names, logosand trophies of UEFA are the property, registered trademarks and/orlogos of UEFA and are used here in with the permission of UEFA. Nore production is allowed without the prior written approval of UEFA. adidas,the3-arslogo,the3 tripe trademark, adipure, and Predator are registered trademarks of the adidasGroup,used with permission. F5 and adizero are trademarks of the adidas Group, used with permission the use of real playernames and likenesses is authorised by FIFP roand its member associations. All other copyright sortrademarks are the property of the irrespective owners and are used under license. (C)KonamiDigitalEntertainment

■ 「METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D」

プラットホーム:ニンテンドー3DS
発売日:今冬発売予定
価格:未定
ジャンル:タクティカル・エスピオナージ・オペレーション



 2004年にプレイステーション 2用ソフトとして発売された「METAL GEAR SOLID3」(以下、「MGS3」)をニンテンドー3DS用ソフトとしてリメイクした作品。3D映像機能により、主人公スネークなどのキャラクタが浮かび上がるように見えるようになったのはもちろん、武器選択などの操作方法が簡略化されてさらに遊びやすくなっている。

 出展バージョンではバーチャスミッションの開始地点(ドレムチイ)からプレイ可能となっていた。筆者の見た限り、PS2版とマップ構成やアイテムの配置はまったく同じであったが、オリジナル版にはなかった要素として、射撃の照準の調整や吊り橋を渡るシーンではジャイロセンサー機能を利用して、3DS本体を左右に傾けながら照準を動かしたり、橋から落ちないようにバランスを取る操作が追加されていたのが面白かった。製品版では、同様の操作で先を進むシーンがさらに多くの場面で登場するようになるものと思われる。

【METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D】

(C)Konami Digital Entertainment

■ 「METAL GEAR SOLID HD EDITION」

プラットホーム:PS3/Xbox 360
発売日:11月23日
価格:5,480円(ダウンロード版4,980円)
※Xbox 360のダウンロード版は2012年6月予定
ジャンル:タクティカル・エスピオナージ・オペレーション

 本作1本で、MSX2で発売されたシリーズの元祖「メタルギア」と「メタルギア2 ソリッドスネーク」、PS2版の「メタルギアソリッド2」および「メタルギアソリッド3」の歴代シリーズ4タイトルに加え、PS3版は「メタルギアソリッド」の無料ダウンロードも遊べるお得なソフト。いずれも単なる移植ではなく、グラフィックスはすべてHD用に最適化処理を行なっているのがセールスポイントだ。

 筆者は試しに「MGS2」を選んでみたところ、画質はやはりはるかに向上していることがハッキリと見て取れた。また、ゲームの再現度そのものについてもまったく問題はなく、例えば敵の背後から近づいてホールドアップさせたり、脅かしてドッグタグなどを奪うといった定番行動もすでにできていた。なおXbox 360版では「メタルギアソリッド」はプレイできないため、「これに代わるサービス内容は現在検討中」(小島秀夫監督談)としている。

 また、本作のPS3版では、異なるプラットホーム同士でプレイデータの互換性を実現した「トランスファリングシステム」を搭載している。これによって在宅時はPS3版で、外出中はPlayStation Vita版で遊ぶといったように、いつでもどこでも同じセーブデータを使ってゲームの続きができる環境を実現しているのが画期的だ。以後、この機能が本作に限らず、業界全体のスタンダードとして定着するかどうかにも大いに注目したい。

【MGS2】

【MGS3】
PS2版の画面PS3版の画面
ワイドスクリーンフルスクリーン

(C)Konami Digital Entertainment

■ 「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER HD EDITION」

プラットホーム:PS3/Xbox 360
発売日:11月10日
価格:4,980円(ダウンロード版4,480円)
※Xbox360のダウンロード版は2012年6月予定
ジャンル:タクティカル・エスピオナージ・オペレーション

 こちらもPSPで最初に発売され「METAL GEAR PEACE WALKER」のリメイク版。本作のグラフィックスは1080pに対応しているため、PSP版とは比較にならないほどの美しさを実現している。出展バージョンでは、海岸でスネークが隊長役となってCQCなどの基本操作を習得するチュートリアルや序盤のステージがすでに実装されていた。さらに本作でも、PS3版は「トランスファリングシステム」を採用しているので、PS3版とPS Vita版とで同じセーブデータを使ってプレイすることが可能だ。

【METAL GEAR SOLID PEACE WALKER HD EDITION】
トランスファリング画面

(C)Konami Digital Entertainment

■ 未知なる新作も開発中!? 小島監督が開催初日から意味深なトークを展開

 15日に行なわれたステージイベントには小島秀夫監督が登場。今回プレイアブル出展されている「METAL GEAR SOLID HD EDITION」、「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER HD EDITION」、「METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D」およびTGS2011では出展されていない「ZONE OF THE ENDERS HD EDITION」の各作品をテーマにしたトークショーが行なわれた。

 小島監督は「『METAL GEAR SOLID HD EDITION』は、HDに対応することでデモシーンの再生タイプが選べるようになりました。タイプを切り替えると、今まではワイド型の表示にするとカットされていた上下部分まで絵が出るようになっています」という仕様上の説明があった。さらに、PS2版の「MGS3」は映像処理の問題から、秒間30フレームになっていたが、今回のHD版では60フレームにリメイクされていることや、同時にPS Vita版が2012年発売予定で開発中であるという注目の発言もあった。

 限定版(プレミアムパッケージ)の内容も明らかにされた。重さなんと3.1kgで450ページ以上もあるという、新川洋司氏の描き下ろしイラストによる「MGS」~「MGS3」までのアートブックと音楽CDが同梱され、価格は9,980円に決定。コナミスタイルでのみ販売する限定版は、上記のグッズにオリジナルヘッドフォンと「MGS2」、「MGS3」のマグカップがセットで14,980円となる。また「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER HD EDITION」でもコナミスタイル発売の限定版(プレミアムパッケージ)には、音楽CDにマグカップとミラーのフィギュアが同梱され、こちらも14,980円で発売される。

 さらに、2001年に発売されたPS2用ソフトの「ZONE OF THE ENDERS Z.O.E」と、同じく2003年発売の「ZONE OF THE ENDERS ANUBIS」の2作品が収録されたPS3/Xbox 360用ソフト、2012年に発売予定の「ZONE OF THE ENDS HD EDITION」も紹介。こちらもPS3版は「トランスファリングシステム」によって2012年発売予定のPS Vita版との互換性を持つとともに、さらには2001年にテレビ東京系列でアニメ化された「Z.O.E」が来年夏にブルーレイBOXでの発売が決定したことも合わせて発表された。

 もうひとつ、「MGS」シリーズ最新作となる「METAL GEAR SOLID RISING」の制作も進めており、2012年に完成予定であることも強調。プラットホームやゲームの詳しい内容はまったく明らかにされなかったのは残念。そしてとりわけ気になったのは、トークの最後に「まだ公開できないが、新しいゲームエンジンを使用したゲームをもうひとつ作っている。『MGS』とは全然違った、スタッフも不安になるぐらいの、ものすごい地味~なゲームですよ(笑)」と、コメントしていたこと。今回のショウ期間中にその詳細が発表されるかどうかは現状不明だが、もし続報が入った場合は次回以降のブースレポートにて追ってお伝えしたい。

歴代の開発作品の昔話に花が咲く小島監督。新作の説明とともに、「MGS」でスタッフの心霊写真が写る裏技が写真週刊誌「フライデー」でスクープされた話や、「MGS PW」が開発当初は「MGS5」という名前にしたかったエピソードなども披露。そして注目の「ZONE OF THE ENDS HD EDITION」とBlu-rayBOX版「Z.O.E」、「METAL GEAR SOLID RISING」は2012年完成予定。はたしてどんな作品になるのだろうか?

【MGSHD限定盤PS3】【MGSPW限定盤PS3】
「MGS HD」と「MGS PW」の限定盤は写真のようなセット構成になっている

(C)Konami Digital Entertainment

■ 只今絶好調のソーシャルゲームを使った、TGS期間限定イベントも実施中!

 15日のステージでは「コナミグループソーシャルゲーム1,000万人突破感謝祭キックオフステージ」と題して、モバゲータウンやGREEなどで現在KONAMIが配信中の人気ソーシャルゲームを利用した東京ゲームショウ期間限定イベントの開始を高らかに宣言。本イベントは、登録者数が400万人を突破した「ドラゴンコレクション」を筆頭に、「戦国コレクション」、「秘書コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」、「Jリーグドリームイレブン」、「クローズ&WORST」の合計6タイトルを対象に、東京ゲームショウ開催期間中の9月15~18日までの4日間で、全ユーザー合計でどれだけの「ガッツ」を集められるかによってポイントを還元するというサービスだ。

 「ガッツ」は、各作品ごとに特設ページから「ガッツ」あるいは「あいさつ」を送るなどの行動をとるとカウントされるようになっていて、実行した全ユーザーに即200ガチャポイントがもらえるようになっている仕組み。さらに期間終了後、もし全ユーザー合計で「1,000万ガッツ」以上集まった場合は、何とユーザーにレアガチャチケットがプレゼントされるとこのこと。また、ブース内にはコスプレ姿のコンパニオンと記念撮影ができる特設スポットも設けられ、来場者にはブース限定のシリアルコード付き「ドラゴンコレクション」スペシャルカードがプレゼントされるサービスも実施すると発表した。

ゲストには「ドラゴンコレクション」のキャラクターにコスプレしたミスマガジン2011に選ばれた衛藤美彩さん、秋月美佳さん、朝倉由舞さんが登場してイベント開始のカウントダウンを担当。「ドラゴンコレクション」の会場限定シリアルコード付きスペシャルカードが登場したこともあってか、コンパニオンと記念撮影ができるコーナーも初日からかなりの人でにぎわっていた


(2011年 9月 16日)

[Reported by 鴫原盛之]