NHN Japan、「FINAL TERA DAY」を開催。OBTは8月8日にスタート!
潮田氏にショートインタビューも敢行! 気になるPVの意味は?


7月30日 開催

会場:ベルサール秋葉原


会場前には早朝から大勢のファンが行列を作った

 NHN Japan株式会社は7月30日、Windows用MMORPG「TERA: The Exiled Realm of Arborea(以下、TERA)」のオフラインイベント「FINAL TERA DAY」をベルサール秋葉原で開催した。イベントは午前のプレス発表会と、午後からの一般ユーザー向けのステージイベントおよび「TERA」の試遊の2部構成で行なわれ、記者発表ではオープンβテスト(OBT)の日程が8日8日に決定したことなどが発表された。

 プレス発表会には、NHN Japanの代表取締役社長森川亮氏や、「TERA」を開発した韓国Bluehole StudioのCEO、キム・カンソク氏、「TERA」日本総合プロデューサーの潮田太一氏、アライアンス企業の代表らが登壇した。司会はお笑いタレント、スピードワゴンの井戸田潤さんと小沢一敬さん、「TERA」の情報を伝えるUstream番組「LIVE SHOW TERA CHANNEL」のMCでおなじみの長柄ひろみさんが務めて、笑いで会場を盛り上げていた。

 さらに、スピードワゴンの後輩でもある7組のお笑いタレントがゲストとして登場。この7組は、OBTクライアントのダウンロードの間を退屈せずに過ごしてもらおうという企画で、生放送の10時間パフォーマンスを行なう予定だ。

 会場の外には巨大スクリーンでプロモーションビデオが上映され、来場者限定のプレゼントがついたスターティングパッケージも配布されて、今年1番の話題作のオープニングを華やかに飾った。このレポートでは、プレス発表会で発表された「TERA」の最新情報や、イベント終了後の潮田氏へのショートインタビューで聞いた情報についてお届けしたい。




■ トップ2人の夢は「TERA」で日本のオンラインゲームを変えていくこと

NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏
韓国Bluehole StudioのCEO、キム・カンソク氏

 NHN Japanが先日から仕掛けている秋葉原ジャックで「TERA」1色に染まった秋葉原でのオフラインイベント。会場のベルサール秋葉原にはキャラクターが大きく描かれた装飾が施され、初めて手掛ける月額課金制の大型MMORPGにかけるNHN Japanの意気込みが感じられる盛大さだ。会場にはプレス関係者のほか、早い人は朝の4時頃から並んでいたという「TERA Leader」なども入って満員状態。

 NHN Japan代表取締役社長の森川氏は、CBTが連日同時接続1万人を超える人数を記録するなど好評のうちに終了したことを感謝するとともに、OBTでは同時接続5万人を目指したいと挨拶した。森川氏は、「日本ではコンソール市場が大きく、オンラインゲームの市場はそれに比べて小さいため、コンソールのほうがレベルが高いのではと思われている。『TERA』はMMORPGのよさを踏襲しつつ、コンソールゲームを超える高いレベルのゲームに仕上がっていると確信している。Bluehole Studioとともに、日本のゲームの歴史を変えるよう力を入れていきたい」と、「TERA」に賭ける思いを語った。

 Bluehole StudioのCEOを務めるキム氏は、4年間の開発期間を振り返りながら、海外では初のサービスとなる日本でのサービスへの抱負を長い挨拶で熱く語った。キム氏は「デジタル文化の先進国であり、素晴らしいゲーム産業の歴史を持つ日本で初めての海外サービスができることをうれしく思います。さらに日本のデジタル産業の中心地である秋葉原で皆さんにお会いできることに胸が高鳴ります」と挨拶した。

 また「TERA」の日本向けサービスがNHN Japanとの緊密な協力関係の中で進められてきたこと、単なるローカライズではない「現地化(カルチャライズ)」を開発段階から進めてきたことを強調した。そして「TERA」のフリーターゲッティングによるアクション性と、「これまでのMMORPGの中でも最高レベルにあると自負する」というグラフィックスの素晴らしさについて語った。日本では韓国よりも多くの人がCBT初日から接続したという期待度の高さにも触れて、「Bluehole Studioとしても勇気づけられており、一生懸命精進しなければならないと気持ちを新たにしました」と語った。そして森川氏と同じく「TERA」で日本のオンラインゲーム産業を変化させていきたいと、抱負を述べた。

 秋葉原では7月22日から31日までの10日間「TERA WEEK」として秋葉原をジャック、14の店舗が店の内外に「TERA」の特設コーナーを作り、大きなポスターや看板が街中のあちこちに飾られ、秋葉原のメインストリートに飾られるフラッグもすべて「TERA」の文字が入ったものになるなど、町全体が「TERA」に染まった。発表会では、この企画に協賛した3つのアライアンスパートナーが代表として挨拶に立った。

 ソフマップの代表取締役社長 中西敏広氏、TSUKUMOの取締役副社長 鈴木淳一氏、ドスパラを展開しているサードウェーブの取締役 永井正樹氏はそれぞれ「TERA WEEK」効果で推奨PCの売り上げが伸びていることを報告して、ぜひ最新のPCで「TERA」をプレイして欲しいと語った。


司会を務めたスピードワゴンの井戸田潤さん(左)と小沢一敬さん(右)“テラ美”こと長柄ひろみさんもスピードワゴンとともに進行を務めた代表者の挨拶に、スピードワゴンが絶妙なツッコミを入れて会場を笑わせた
ソフマップ代表取締役社長 中西敏広氏TSUKUMO取締役副社長鈴木淳一氏サードウェーブ取締役、永井正樹氏



■ OBTは8月8日から。潮田氏のミニインタビューも紹介

「TERA」日本総合プロデューサーの潮田太一氏

 潮田氏からは、今後の日本サービスに関する発表と、日本で新たに制作された最新のプロモーションビデオが初公開された。ファンが最も気になるOBTは、8月8日8時にスタートする。レベルキャップはLv38まで引き上げられ、「ポポリア領」、「ヴィアアウレウム領」、「東部領」の3つが開放され、2つのインスタンスダンジョン「ヴァンピールの屋敷」と「邪教徒の隠れ家」が入場可能になる。また、Lv38までの新スキルや新装備、紋章システムや装備強化システムもプレイ可能となる。

 OBTの参加は無料で、ハンゲームの会員であればだれでも参加可能。自宅に「TERA」が動くPCがない場合は、全国に1,300店舗ある公認ネットカフェからも参加できる。ネットカフェから参加すると、取得経験値が30分間10%増加するアイテム「祝福の火花」が1日に3つもらえる。

 OBT開始前にキャラクターを作れる「事前選択サービス」は、「TERA Leader」と、推奨PCやプレミアムパッケージを購入したプレーヤーの先行事前選択サービスが7月31日15時から先行で開始され、それ以外の一般ユーザーは8月2日15時から6日23時59分まで利用できる。キャラクターメイキングにじっくり取り組みたい人はぜひこの機会を利用してバリエーションの多さに悩むこと必至な「TERA」のキャラクターメイキングを体験して欲しい。


CBT終了後からずっと待たれていたOBTの日程がついに発表された

「TERA」日本総合プロデューサーの潮田太一氏

 日本で制作されたという新プロモーションビデオについて、潮田氏は「日本人が感銘を受ける侘び寂び的な情緒が入っているのではないかと思います」と語った。よく見ると、韓国で6月に実装されたばかりの大型アップデート「破滅の魔獣」で追加された新ボス「ケルサイク」がチラリと登場している。これはまさか? ということで、イベント終了後に潮田氏にショートインタビューをお願いしてきた。

編: イベントお疲れ様でした。先ほどのプロモーションビデオの中に、韓国のアップデートで登場したボスが映っていましたが、OBTで実装されるのですか?

潮田太一氏 :ムービーには、部分部分でOBTではまだ会えないものも入っています。

編: ということは、正式サービスの段階では入るのですか?

潮田氏: そこはOBTの最中に改めて正式サービスの発表をしっかりと行ないますので、期待を膨らませて待っていただければと思います。

編: 期待は膨らませ甲斐があるのでしょうか?

潮田氏: どうでしょうかね(笑)。正式サービスでどうなるかということは、中途半端な状態ではお伝えできませんので、今はご期待くださいとしか申し上げられません。

編: 韓国に実装されたから、とりあえずムービーに入れてみたというレベルではないということですか?

潮田氏: そうではありませんね。ただ当たり前の話ですが、お客様にきちんと満足していただけるものになった段階で実装するということです。

編: 今日の発表では利用料金に関する情報がありませんでしたね。

潮田氏: 期待されていた方もいらっしゃると思います。おそらくそれが我々からの事実上最後の情報に近いかなと思います。今しばらくお待ちいただければと思います。

編: OBTの段階のどこかで発表になるのですか?

潮田氏: 時期を明言するのは非常に難しいのですが、もちろん正式サービスに入る前にはお知らせいたします。

編: OBTの期間も現在のところは未定になっていますが。

潮田氏: OBTが始まるまでの期間が、ファンの方にはきっととても長く感じられたと思います。内部的に最終調整を繰り返した結果、この時期になりました。我々としては特に「TERA」に関しては中途半端な情報は流したくないという思いが強いので、まずは期間を気にせず無料で遊べるOBTに駆けつけていただければと思います。

編: 現在5つのサーバーが公開されていますが、目標の同時接続5万人を達成するためには少し足りないのではないですか? これから追加されるということですか?

潮田氏: そうですね。計算からすると足りなさそうです。そういう対応も考えています。

編: PKサーバーとNonPKサーバーがありますが、追加されるものはどうなるのですか?

潮田氏: そこに関しても適当に分けているわけではありませんので、お客様の動向をデイリーで追いながら、しっかりと区分けしていければと思います。

編: 最後にOBTへの抱負をお願いします。

潮田氏: プレゼンテーションでも結構熱がこもってしまいました。本当に長い間待ち続けてくださったお客様も多いでしょうが、我々としてもいい意味で嵐のような激動の1年が続いてきて、ようやくOBTを発表できました。つまりそれにふさわしいクライアントができあがり、運営の体制が整って、すべての歯車がようやくお客様に提供できるまでにかみ合ったところです。本当に胸を張って提供できるものに仕上がっているはずですから、8月8日のOBTを楽しみにお待ちください。

編: ありがとうございました。


【日本版新作ムービー】

OBTに合わせて日本で制作されたムービー。これまでのテストでは見たことのないモンスターの姿もある

【スクリーンショット】
OBTでは、「TERA」の美しい世界とフリーターゲティングの戦闘を誰でも無料で体験できる



■ ダウンロード時間を楽しく過ごせる10時間生ライブを配信

7組の芸人が壇上に勢ぞろい

 ゲストで司会のスピードワゴンの小沢一敬さんはかなりのゲーマー。イベント終了後にも、取材陣に囲まれながら「『TERA』のせいで8月は家から出られません」と語っていた。7組のお笑い芸人による10時間生放送にも陣中見舞いとして登場する予定だそうだ。

 10時間ライブは8月9日から15日まで、各日20時から翌日6時までUstreamで配信される。トイレに行く以外は休みなしのノンストップ生放送。日程は以下の通りだ。

・8月9日 Kick☆ 「朝までサイキック」
元フジテレビ社員から芸人になったという異色の経歴の持ち主。超能力に関する500のトークと実演を行う。

・8月10日 スカイラブハリケーン 「ギネス記録挑戦300連発」
たまねぎの早食いなど、頑張れば更新できそうなギネスブックの記録300に挑戦する。

・8月11日 オレンジサンセット 「好き嫌いを克服して5kg太る」
カレーとハンバーグ以外ほとんど食べられないという好き嫌いを克服して、10時間で5kg太ることができるかに挑戦。

・8月12日 あっぷるぱいん 「10時間ガチンコダイエット」
女芸人の2人が進化したダイエットバトルを繰り広げる。

・8月13日 マギー直樹 「新ネタマジック200個」
手品師マギー司郎の8番弟子が、新ネタの手品200個を披露。

・8月14日 高円寺パルサー 「ものまね300個」
2人コンビが1人150個ずつ、計300個の物まねを10時間で増やす。

・8月15日 末高斗夢 「ダジャレ1000個」
日本で唯一のダジャレ専門芸人。10時間でダジャレ1000個に挑戦。


Kick☆スカイラブハリケーンオレンジサンセット
あっぷるぱいんマギー直樹高円寺パルサー
末高斗夢

会場外には巨大な「TERA」のキャラクターイラストが飾られて、遠くからでもよく目立っている
大型スクリーンでムービーも流され、道行く人が足を止めて見ていた「TERA スターティングパッケージ」を含む来場特典と、午後からのイベントの整理券の配布は、開始予定の11時前から大行列ができた夏場の屋外での行列ということで、スタッフが来場者にミネラルウォーターを配布していた
会場には「TERA」推奨PCの販売各社による展示と、それを使った試遊会も開かれた。日本AMDはRadeon HD 6870搭載ビデオカードを使い、マルチディスプレイ技術「Eyefinity」による6画面PCを用意していた


Published by NHN Japan Corp.
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(2011年 7月 30日)

[Reported by 石田賀津男]