セガ、PS3/Xbox 360「パワースマッシュ4」
ミニインタビュー&プレイレポート
株式会社セガは、6月30日にプレイステーション 3/Xbox 360用スポーツ(テニス)「パワースマッシュ4」を発売した。本稿では、その内容をおさらいするとともに、本作のプロデューサーに魅力を教えていただいた模様をお届けする。なお、リンク先は過去の紹介記事となっているので、各項目について詳しく知りたい方は、リンク先を参照していただきたい。
「マッチモーメンタムゲージ」はプレイスタイルとともに紫で表示されている |
さて、まさにイギリスで白熱した戦いが繰り広げられている最中に発売された「パワースマッシュ4」は、同シリーズ10周年記念作品。新機能として「マッチモーメンタム」を採用し、選手のプレイスタイルにあったショットをするとより「マッチモーメンタムゲージ」が早く溜められるだけでなく、「マッチモーメンタムゲージ」が多く溜まっていると、能力が上昇。
さらにゲージが最大の状態で「スーパーグレイトショット」が打てるようになる。プレイスタイルに合わせて、というところがミソで、対戦プレイ時にはあえてプレイスタイルの逆を突くように攻撃するということはもちろん、自分のプレイスタイル以外の行動を重視して動くといった駆け引きの材料に使うこともできる。
「ワールドツアーモード」はボードゲーム風になっている |
また、「ワールドツアーモード」は、プレーヤーの分身となるキャラクターを作成し、世界の四大大会に挑戦する。各シーズンの進行(ツアースケジュール)は、ボードゲームのようなマス目で構成された世界地図の上を移動して行なう。世界地図は、「移動チケット」と呼ばれるアイテムを使って移動し、ゴールを目指す。いくつかの目標大会に間に合うように移動し、これらの大会で優勝すると多くのスターを獲得できる。
「モーションプレイモード」ではショット時に主観視点となる |
さらに、PlayStation Move/Kinectを使った体感操作を楽しめる「モーションプレイモード」を搭載。モーションプレイモードでは、自分のスイングが“そのまま”画面上に現われ、スイングの高さやラケット面の向きなどを使ってリアルなボール軌道がシミュレーションされ、PlayStation Move/Kinectだからこその簡単操作による本物のテニスを体感できる。具体的には、プレーヤーの移動はオートで、スイングを行なう形。また、PS3版は3D立体視にも対応している。
「パーティモード」はもはやテニスの枠を超えた!? |
ほかにも、ミニゲームを多数収録した「パーティーモード」も用意されている。本作では新たに試合形式のミニゲームも採用。激しい風の中での試合や時限爆弾を打ち合うといった内容が用意されており、もはやテニスゲームの枠を超えたバラエティに飛んだ遊びが楽しめる。PlayStation Move/Kinectに対応したミニゲームは、みんなで楽しむには非常に向いている。
■ プロデューサーの熊谷氏に聞きました! 「パワースマッシュ4」
開発生産統括本部 第二研究開発本部 開発六課 課長の熊谷美恵氏 |
まず熊谷氏に聞いたのが、今作で採用された「マッチモーメンタムゲージ」。それぞれプレーヤーによって得意なプレイスタイルがあるが、その強みを活かすようにボールをコントロールし、そして相手をコントロールしていくことが醍醐味の1つ。それを具現化し「自分のプレイができている」という状態が「マッチモーメンタムゲージ」がより蓄積される状態となる。
逆に相手にその状態になられてしまわないように、例えばフォアショットが強い相手なら、リターンはバックハンドになるように意識しながら戦ったり、相手のバックに球を集めておいて、ここぞというときにはフォア側へと強烈なショットを打ち込んで体制を崩すといった駆け引きの材料に使えるという。
また、同じプレイスタイルでも、プレーヤーによってどのプレイがゲージが溜まりやすいのかといったものは調整されている。オールラウンダーでもフェデラーならネットプレイでゲージが溜まりやすいといった味付けが加えられているとのことだ。
さらに、ゲージが溜まっている状態は、プレーヤーがノッている状態でもある。このときはちょっと難しいショットでも打ち切れるようになるので、体制が崩れるギリギリのところで打ってもちゃんと返球できたり、成功率が上がるらしい。この状態では、回り込んで打ってくれるなどショットモーションなども増えたりするので、見栄えもする。ただし、この状態はずっと続くわけではなく、一定時間でゲージは0へと戻ってしまう。
ゲージが満タンのときは、「スーパーグレイトショット」を使うことができる。しかし、使いどころやどこを攻めようとしているかがバレていると、いくら「スーパーグレイトショット」といえども返されることがある。
・より遊びやすくなった「ネットワークモード」
次に「2009」から対応したネットワークプレイに関しても聞いてみた。今作ではサーバーがワールドワイドに統一され、世界中のプレーヤーと遊ぶことができるだけでなく、マッチングもシングルプレイの感覚でプレイして待つことができる。
ほかにも、ユーザーが任意でクラブハウス(いわゆるロビーの中の部屋)を作ることで、8人までのメンバーでダブルスやチームを組んでのシングルマッチなどを楽しむことができるようになった。ボイスチャットにも対応しているだけでなく、簡単なメッセージを流せるようになっているとのこと。
・ボードゲームのように楽しめる「ワールドツアー」
本作の目玉の1つ「ワールドツアー」。オリジナルのキャラクターを育成しながら、四大大会に挑戦していくモードだが、今回はボードゲームのようにマスが設定されており、そこでミニゲームをプレイしたり、イベントを行なった結果がキャラクターの能力向上に反映されるという仕組みになっている。
たくさんのマスに止まれば当然育成のチャンスが増えるわけだが、マスによってはパラメーターに悪影響があるものがあったりもする。手持ちのチケットで行けるところが限られているが、チケットはショップで購入することも可能。また、大会までの日程が決まっているため、期日までに大会のマスに進められない場合はペナルティが与えられるので、いかに効率よく進むか、そしてどこでマイキャラクターを強化するのか、悩みどころになりそうだ。
また、ミニゲームもレベルが上がってくれば、いろいろな仕掛けで難しくなる反面、好成績を残せばより多くのパラメーターに影響を与えることができる。そして、キャラクターが成長することは、新しいプレイスタイルの開拓にもつながるようになっている。
・使い勝手が向上した「マイクラブ」
これまでのシリーズでは、プレーヤー自身が作成したオリジナルキャラの着替えや、キャラクターデータの閲覧などは、「ワールドツアー」のような育成モードに入ってからでないとできなかったが、今作では「マイクラブ」がメインメニューに用意されており、これらの機能はすぐにアクセスできるようになった。プレイスタイルの変更などもここでできるので、戦略にあわせて調整しやすくなっているそうだ。
キャラクターエディットについてもかなり細かいパーツまでエディットできるようになっているのも本作の特徴といえるだろう。
■ 「モーションプレイモード」に挑戦!
PS3版、Xbox 360版をそれぞれご提供いただきました |
今回、PlayStation Moveを使って「モーションプレイモード」もプレイさせていただいた。2人でプレイするときは、このモードでは画面を左右に分割し、左が1P、右が2Pの画面となる。
このモードでは、キャラクターの移動は基本的にオートで、スイングに集中すればいいのがありがたい。また、サーブ時に下がっておけば、打ち終わったあとにちょっと前に出るだけでネットプレイができるといった位置の測定も行なっている。モーションコントローラを回せばキャラクターがラケットを回し、ラケットの角度もきちんと反映されていることがわかる。
このモードでは、基本的に1人称視点となる。そして、来た球に向けてスイングすれば打ち返すことができるが、なるべく体にひきつけてからスイングすると当たりやすいようだ。ほかにもテニスを扱ったこのタイプのゲームはあるが、いろんなセンサーを活用して動きを測定しているためか、左右への打ち分けがやりやすく、スイングの強弱でもボールの軌道が変化し、すんなりとプレイできた。
熊谷氏と対戦プレイさせてもらったが、さすがにいきなり勝つことは難しくあっさりと敗北。対戦記念にソフトをご提供いただいたので、PS3版、Xbox 360版を各2名の読者の方々にプレゼントさせていただきます。
【応募方法】
応募締切 :7月7日 12:00 まで
当選発表 :発送をもってかえさせていただきます
応募方法 :下記のフォームに入力して、送信してください
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。
(2011年 6月 30日)