ネクソン、MMORPG「セブンソウルズ」先行体験レポート
毎時参加できるPvP、PvE、そしてギャンブルシステムが魅力


6月14日オープンβテスト開始予定




 株式会社ネクソンは、オトナ向けMMORPG「セブンソウルズ」のオープンβテストを6月14日から開始する。正式サービスは基本プレイ無料、アイテム課金で今夏の開始を予定している。

 「セブンソウルズ」の最大の特徴は、1時間に1回、条件を満たすプレーヤーキャラクター全てが参加できる大規模のPvP、PvEのイベントが開催されることだ。イベントにはゲーム内のどこにいても参加でき、この頻繁なイベントはプレイに独得のリズムを生み出す要素として注目されている。また、さまざまなボーナスが得られるギャンブル要素も気になるところだ。本稿では、オープンβテストに先駆けて行なわれた体験会からゲームの要素を紹介していきたい。



■ オーソドックスで快適なプレイが楽しめる。狩りのアクセントとなる憤怒システム

キャラクター作成。外見も細かくカスタマイズできる
クエストは光をたどるとスムーズに進む
スキル。武器によって設定されている

 「セブンソウルズ」は、韓国CR-SPACEが開発したMMORPGだ。キャッチフレーズとして“オトナ向け”と冠されているが、この大人向けの意味は、あくまで韓国内の価値観で、日本の「大人向け」という言葉から連想される、セクシャルなものや、バイオレンス的なものとは幾分異なる。

 韓国ではギャンブル性、射幸心を煽るコンテンツは規制されており、また無許可で他人のキャラクターを攻撃できる作品も年齢制限が設けられている。「セブンソウルズ」は、そういった価値観の上で、PKシステムもあり、ギャンブル性の高いシステムを取り入れている作品というところから、“オトナ向けMMORPG”というキャッチフレーズが付けられているのだ。

 「セブンソウルズ」は武侠とSF的雰囲気が混ざり合った世界観を持つ。バビロンという国が、「魔工学結社」という勢力に脅かされ、人々はネハという国に移り住んだ。人々は、地、火、水、木、金、風の6つの魂の力を借り、土地を成長させていった。しかしその力は暴走、当時のネハの市長は娘の魂を7つめの魂として捧げ、6人の若者と自らの命で魂を封印した。それから1,000年以上たってから、魔工学結社がネハを狙い、封印を解除しようと動き出した。魔工学結社の野望を阻止するための戦いが始まるのだ。

 プレーヤーキャラクターは屈強な戦士グライド、身軽な女戦士リベ、長身美形の男シンの3人から1人を選ぶ。各キャラクターは3つの武器が用意されている。グライドは刀、斧、槍。リベは短剣、クロー、弓。シンは鎌、チャクラム、剣。武器はそのままスキルの特性に繋がる。刀は突進と追加ダメージ、斧は周りの敵を引き寄せる挑発系のスキルがある。クローは敵を弱体化させるスキルがあり、チャクラムは敵を攻撃することで、MPを回復させる。

 プレーヤーはキャラクターのレベルアップで得られるポイントを割り振って、成長させていく。どの武器のどのスキルを上げるかで大きくキャラクターの特性は変わってくる。キャラクターの装備画面では2つの武器を登録でき、瞬時に切り替えられる。武器を変えることで、戦闘スタイルを切り替えながら戦うという、テクニカルなプレイが楽しめる作品となりそうだ。また、レベルが上がってくるとパーティの重要性が増すという。

 序盤をプレイしてみたが、クエストクリア型のオーソドックスなMMORPGだと感じた。クエストはモンスター討伐やドロップアイテムの収集がメインで、ガイド機能があり、目標となるNPCやモンスターまでの道のりが提示してくれる。このため何をすればいいか明確で、迷わない。本作は快適でプレイしやすいMMORPGだと感じた。MMORPG経験者なら、すんなりとプレイでき、初心者も楽しみながらキャラクターを育てていけるだろう。

 戦闘を楽しくするのが、「憤怒システム」だ。このシステムは敵を倒し経験値を得ると貯まる炎の“怒りゲージ”を使うもので、能力を発動させると体が黒く変わり、悪魔のような翼が生え、攻撃力、攻撃スピードが上がる。憤怒中は無敵気分が味わえる。この他、敵と戦うとコンボボーナスが貯まっていく。コンボゲージが貯まるほど、攻撃力が上がる。連続して敵を倒していく狩りが楽しくなる要素だ。


3人のプレーヤーキャラクター。武器やスキルによって、全く異なったキャラクターとなる
オープニングではコミック形式のムービーが入る。クエストを進めていくことで、スムーズに進む
悪魔に変わる憤怒システム。狩りのアクセントとなる



■ ギャンブルシステム、PvEとPvP、冒険にアクセントを加えるシステム

「Jackpot」システム。ボーナスが得られる
街の間の移動はユニークな乗り物に。SFっぽい要素も

 本作のウリとなるギャンブル要素は、プレーヤーにさまざまな恩恵をもたらしてくれる。「Jackpot」は、敵を倒したり、クエストクリアで貯まっていくゲージで、ゲージが満タンになるとスロットに挑戦することができる。スロットでは、ゲームマネー/バフ/アイテム/経験値から最大4つの欲しい項目を選んで回す。当たれば大きなボーナスを得ることができる。

 もう1つ「セブンソウルズシステム」は、レベルアップや時間経過で“カード”を入手できるシステム。カードはスロットに入れることでキャラクターを強化する。ログイン時間が増えるほど多くのカードが引けるので、ログインし続けカードを狙う人もいそうだ。カードはレア度があり、うまくいけば強力なカードが引ける。さらにカードを合成し強化することもできる。

 そして1時間に1度挑戦できるイベントである。PvEとPvPがあり、PvEは2時、4時……といった偶数時に行なわれる。その時間にログインしているレベル10以上のプレーヤー全てに参加資格があり、モンスターを撃退できれば、経験値とゲーム内マネーが得られる。0時、4時、8時、12時、16時、20時は「対魔の章」となり、2時、6時、10時、14時、18時、22時は「封魔の章」となる。「対魔の章」は迫り来るモンスターから一定時間石碑を守る戦い。「封魔の章」はモンスターが守る石碑を破壊するというものだ。

 1時、3時……といった奇数時はPvP「魂の決戦」の時間だ。レベル20以上で挑戦でき、2つのチームにわかれての対戦となる。「魂の決戦」ではキャラクターの対戦だけでなく、「塔」の占領が勝利の鍵となる。塔を占領したり、キャラクターを倒すとポイントが入り、設定されたポイントまで到達したチームの勝ちとなる。

 今回は「対魔の章」をGM等4人で体験してみたのだが、モンスターが多すぎてとてもさばききれなかった。「魂の決戦」は、キャラクターを倒すよりも塔の占領の方が高得点のため、この駆け引きが楽しそうだ。1時間に1度、PvEかPvPが楽しめ、参加は何処にいても自由というのは手軽で、面白いと感じた。

 実際にプレイしてみると、サクサクと進み快適に楽しめた。スキルは派手で、コンボボーナスや、憤怒システムがアクセントになり、狩りも楽しい。ちょっと気になったのはストーリー要素で、最初に動くコミックといえる演出でストーリーが入るのだが、キャラクターの背景も世界観も説明不足でわからない。ストーリーに関しては、各キャラクターの背景を掘り下げるクエストが実装予定とのことで、こちらに期待したい。

 ゲームそのものはオーソドックスなMMORPGで、ここから、PvEとPvP、「Jackpot」、「セブンソウルズシステム」といったシステムがアクセントとなり、本作ならではの楽しさが見えてくる。世界は広大で、遊びごたえがありそうだ。手軽に、そして深く遊べそうな作品だ。


「セブンソウルズシステム」カードを入手し装備できる
敵が群れをなして襲いかかってくる「対魔の章」
「魂の決戦」では敵を倒すのと、塔の占拠でポイントを得る
高レベル向け地域を覗いてみた。強力なモンスターが待ち受けている

【実装予定セクシー衣装】
オトナ向けMMORPGである本作は、女戦士リベにセクシーな衣装を用意していくという。こちらにも期待だ

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