E3 2011レポート

米SEGA、ソニック20周年を祝う「Sonic Boom 2011」を開催
サウンドディレクター瀬上氏が北米のソニックファンにギターテクを披露


6月7日~9日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center



 米SEGAは現地時間の6月8日、E3会場近くのClub Nokiaで、ソニック20周年を祝う「Sonic Boom 2011」を開催した。北米のソニックシリーズの公式ページで参加者を募集し、抽選で1,000人のユーザーが招待された。来場したファンにはソニックの頭部をかたどった帽子が渡され、参加者全員がソニックになりきって、イベントに参加することができた。

「ソニック」シリーズのプロデューサーを務めるセガの飯塚隆氏
「ソニック」シリーズ のサウンドディレクターを務める瀬上純氏。ギターや、キーボートを演奏

 イベントでは20周年記念作品である「ソニック ジェネレーションズ」の紹介ムービーが流されファンは大きな拍手と口笛で喜びを表現した。そして本作のプロデューサーを務めるセガの飯塚隆氏と、「ソニック ジェネレーションズ」のディレクターの宮本裕司氏が登壇した。飯塚氏は「みなさん、ようこそ。今日は楽しんでください」。宮本氏は「私達が作る『ソニック ジェネレーションズ』は、モダンとクラシックの2つのモードを搭載し、懐かしさと新しさを感じてもらえると思います。期待してください」と語った。

 「ソニック ジェネレーションズ」は、PS3/Xbox 360の「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」と、3DSの「ソニック ジェネレーションズ 青の冒険」の2本が2011年冬に発売される予定だ。会場ではステージの1つである「Green Hill」をプレイし、タイムアタックに挑戦することができた。

 イベントの最初は歴代のシリーズのBGMのメドレー。演奏は「ソニック」シリーズのサウンドディレクターを務める瀬上純氏。北米のアーティストも参加し、シリーズの主題歌を次々と演奏した。瀬上氏がスポットライトを浴びながら、ギターテクニックを披露すると、会場から大きな歓声が上がった。

 演奏のバックに流れる映像は、ムービーの名場面だったり、すさまじいスピードでステージを疾走するデモプレイだ。デモプレイは、スタッフが練習してベストの映像を収録したようだ。瀬上氏の演奏とソニックのスピード感に、筆者もファンと一緒になって楽しんだ。

 面白かったのは、ファンの盛り上がり方だ。自分の好きな作品が画面に出てくると大きな歓声が上がる。中には悲鳴のような金切り声を上げる女の人もいて、テンションの高さを感じた。ファンから伝わってくるのは「本当にソニックが好きだ」という気持ちだった。シリーズの魅力と厚みを再確認させられた。

 ソニックのキャラクター達の格好をした役者達のちょっと微妙な寸劇や、手づくり感満載のコスプレステージなど様々なコーナーが用意されていた。SEGAの北米スタッフのファンへの気持ちが伝わってくる、暖かくて楽しいイベントだった。ちなみに日本でも東京ジョイポリスで、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ 20周年記念展バースデーパーティー」などが予定されている。こちらも注目である。


左は「ソニック ジェネレーションズ」のディレクターの宮本裕司氏。右は参加者に配られた帽子。ファンはみんなソニックに合わせた青い服を着てきていた
アニメ版主題歌などボーカルが参加する曲も多かった。中央はDr.エッグマンや、エミーなども登場する寸劇。右はコスプレコンテスト

(C)SEGA

(2011年 6月 9日)

[Reported by 勝田哲也]