NCJ、大阪のシネコンで「The Tower of AION」の2.5アップデート記念イベントを開催
7月のアップデート2.6と「月刊少年エース」でのコミカライズ化を発表!


5月21日 開催

会場:ワーナー・マイカル・シネマズ茨木


ワーナー・マイカル・シネマズ茨木はモールの4階にある

 エヌ・シー・ジャパン株式会社(NCJ)は、Windows用MMORPG「The Tower of AION(以下、AION)」の最新アップデート「Episode 2.5 光のさす場所へ」が5月31日に実装されることを記念して、大阪の茨木市にあるシネコン「ワーナー・マイカル・シネマズ茨木」でオフラインイベント「タワー オブ アイオン 2.5アップデート記念ジャパンプレミア」を開催した。「AION」でユーザー参加のアトラクションなどを行なう大規模なオフラインイベントは大阪では今回が初めて。イベント会場にシネコンを使うのも初の試みだ。来場したのは事前登録をした280人と、当日参加の100人を合わせた380人。

 MCは「AION」のオフラインイベントではすっかりおなじみのNCJの田邉氏と青木氏のコンビ。ゲストとして「AION」担当、朴ナナ氏が登場して間近に迫った「2.5」の見どころを映像で紹介した。朴氏からはサプライズとして、「2.6」のアップデートが7月に実装されることが早くも発表された。

 イベントはニコニコ動画と連動して、ニコニコ生放送では大阪と東京を中継で結んだ番組が放送された。東京の生放送スタジオにはタレントの椿姫彩菜さん、格闘家の長島☆自演乙☆雄一郎さんが出演して大阪でのイベントにコメントしていた。

 生放送には特別ゲストとして、角川書店の「月刊少年エース」編集長の見野善則氏が登場して、月刊少年エースの9月号(7月26日発売)から「AION」のコミカライズ連載がスタートすることが発表された。



■ 「第2テンペル訓練所」など「2.6」アップデートを7月に実装

 イベントが行なわれた「ワーナー・マイカル・シネマズ茨木」はJR茨木駅に近接したモール。建物の4階にある映画館の一画には、オフラインイベント用の受付が設営され「AION」の世界観やクラスを紹介するプロモーションビデオが流れていた。入口から会場スクリーンまでの通路には、「2.5」から入るブランド衣装を着たキャラクターの等身大ポップや、“5月21日公開”と書かれた「AION」の映画風ポスターが飾られファンを楽しませていた。

 開演の1時間以上前からロビーに集まっていたユーザーは、天族、魔族を表す名札とサーバーを表す5色のサイリウムをもらって、それぞれが指定された席に着いた。事前予約と当日参加を合わせて約300人が参加した。


【会場の様子】
シネコンには、「AION」のポスターやポップが飾られて、雰囲気を盛り上げた。映画を観に来た来場者も、珍しそうにプロモーションビデオを見ていた


NCJの「The Tower of AION」担当、朴ナナ氏。今後は運営側のフロントとして情報を発信していくことになる
MCの青木氏(左)と田邉氏(右)。2年使い続けた羽は暑さと破損のため、今回は挨拶だけで脱いでしまった

 イベントは最初にMCの2人と朴ナナ氏が「2.5」の見どころを映像で紹介。遠近感や光の陰影がリアルになり、テクスチャも書き直して土の粉まで細かく表現していと新グラフィックスの美しさを説明した。心配しているユーザーが多いのか、必須スペックについては申し訳なさそうに、以前よりは少し高くなるのでギリギリの環境でプレイしている人は新しいビデオカードが必要かもしれないと謝っていた。

 キャラクターには新しいフェイスパターンが男性12種類、女性9種類が追加されるが、アップデートに合わせて、1アカウントに作れる5人のキャラクター全員分となる「外見変更券」5枚を無料でプレゼントするという嬉しいお知らせもあった。キャラクターの新モーションについて、田邉氏がどのモーションを使いたいか会場に聞いてみると「空中浮遊」と「刺客」が半々くらいで、以前のままのモーションという人もちらほらと手を挙げていた。他にも課金アイテムかインゲームアイテムかは不明だが、新規のモーションが追加されるらしいと田邉氏が漏らしていた。

 朴氏からは次回のアップデート「2.6」が7月に実装されるというサプライズ発表もあった。「2.6」ではソロインスタンスダンジョン「第2テンペル訓練所」が実装される。また、「パシュマンディル寺院」のボスキャラクター「暴風のルドラ」が少し弱体化されて倒しやすくなるということだ。こちらについては、後日朴氏のインタビューでより詳しい話をお伝えする予定だ。


【「2.5」の紹介スライド】
朴氏による「2.5」のプレゼンテーションの後、「2.6」のサプライズ発表があった



■ 7月から「月刊少年エース」でコミカライズ連載スタート!

ニコニコ生放送の特別番組が、大阪のイベントと連動して放送された

 ニコニコ生放送との連動では、角川「月刊少年エース」編集長の見野氏からコミカライズ連載が発表された。漫画は魔族でまったりプレイをしている主人公と、天族でPvPを楽しんでいるやりこみタイプのヒロインを軸として、「AION」を楽しんでいるオンラインゲームプレイヤーの人間模様を描いたコミカルな作品になるようだ。

 中継では、漫画の舞台となるサーバーを選ぶためのクイズ大会が開催された。「月刊少年エース」にまつわる問題が2問出題されたが結局勝負がつかず、東京スタジオで行なわれたくじびきで、長島さんがイズラフェルサーバーを引き当てた。


東京スタジオの様子が大阪の会場にも中継された角川「月刊少年エース」編集長の見野善則氏ニコニコ生放送との連動で東京と大阪を結んだクイズ大会が開催された
【コミカライズの告知ムービー】
リアルワールドとゲームワールドを行き来するプレーヤーとキャラクターの人間模様を描く



■ 汗だくの熱気で盛り上がったユーザー参加アトラクション

スクリーンの下に設置されたPCでアトラクションが行なわれた。映画館のサラウンドで聞くバトル音は臨場感抜群の大迫力だった
「The Tower of Battle スティクロEdition」は生放送の視聴者が勝者を予想するという企画も連動して行なわれた

 NCJのオフラインイベントでは恒例となっているユーザー参加型のアトラクションは今回もPvP、PvEの2種類が行なわれた。参加希望者が事前に入口の箱に自分の番号が書かれた紙を入れておくという方式で、2つのイベントに天魔各24人ずつが参加した。

 PvPアトラクション「The Tower of Battle スティクロEdition」は、スティールクロウ号というインスタンスダンジョンに登場する船の甲板を舞台に、天魔24人の総勢48人が大バトルを繰り広げた。

 船には天魔各13本の「守護塔」というオブジェクトが設置されており、20分の間に相手側のものを何本破壊することができたかで勝敗を争う。甲板には当たれば即死の範囲攻撃を繰り出せる大砲があり、うまく使って相手の足を止めるのが1つのカギとなる。

 使用できるのはあらかじめ用意された、現在の最高値であるレベル55、全身を最もレア度の高いヒーローランクの装備で固めているという豪華キャラクターで、それを20分ほどの準備時間でセッティングして使う。会場はPCの排気熱と空調の不調でかなり暑く、参加したユーザーは汗をぬぐいながらの戦いになった。結果は天族の勝利だった。

 もう1つのアトラクション「爆走!マイロード7」は、「カスパール内部」という普段はソロで入場するインスタンスダンジョンを24人のフォース用にカスタマイズした場所で行なうPvEアトラクション。同名のイベントでは、毎回ここでしか見られない強烈な罠が待ち受けている。今回も「カスパールでスーパーマリオ」という説明通り、過酷なギミック満載の内容だった。

 普段そこにいるNPCは撤去され、代わりに「暗黒のポエタ」のボーナスボス「タハバタ」や、フォース用インスタンスダンジョン「深層の残骸」のボス「カオティックヤメンネス」などゲーム内でも指折りの強さのボスや、次から次へと沸いてくるハイドMob、道を埋め尽くす爆弾などが行く手を阻む。普段なら落ちてもダメージはない場所でも、落ちた場所に大量の地雷が置いてあったりと危険極まりない。

 このダンジョンの中にある「守護塔」を壊し、ボスを倒すとポイントが加算される。天族側は「守護塔」をこまめに壊していく作戦で、魔族側は「守護塔」を見送りボス攻略に集中した。結果は天族側が勝ったかに見えたが、直後に集計ミスが発覚して同点の引き分けとなり天魔それぞれが商品をもらえることになった。


【アトラクションの様子】
スティールクロウ号の甲板で行なわれるPvPマッチ「The Tower of Battle スティクロEdition」
「カスパール内部」というダンジョンを使ったレイドタイムアタック「爆走!マイロード7」

 アトラクションの商品は、イベント終了後に引ける特製ガチャで、最終的に天族が3回、魔族が2回分の権利を獲得した。最初はかなりシャイだった参加者も、イベント後半には声を出し合っていた。2回目のアトラクションには小さな子供も参加していて、「面白かった」と感想を言っていた。

 今回参加したユーザーには、おみやげとしてゲームを終了した時などに登場する「AION」のマスコットキャラクター「ムームー族」のぬいぐるみと、「2.5」で実装される衣装が全員にプレゼントされた。

 「2.5」の衣装は当初ブランド衣装だけだったのだが、イベント会場が非常に暑かったことのお詫びとしてイベントの最後に「第1テンペル訓練所」で報酬としてもらえる衣装の中から好きなもの1種類が追加された。直前に「2.5」紹介ムービーで衣装を見たばかりだったこともあり、大きな喜びの拍手が沸いていた。

 イベントの最後には朴氏が、また大阪でもオフラインイベントを開催したいと、来場者にメッセージを送った。今回は会場が暑くて少しバテ気味だったのか、東京のイベントに比べると来場者が静かな印象を受けた。NCJのスタッフは、今回は準備期間が短かったことや初めての場所でもあり、いろいろと手探りの状態だったと苦労を語っていた。

 会場で田邉氏が会場について求めた意見では、今回のようなシアターでの開催と、大きな会場を使ったアトラクション形式のどちらがいいかという意見への答えは半々だった。今後、繰り返し開催されていくうちに、東京とは違う風味が出てくるかもしれない。


「ぜひまた大阪でイベントを開催したい」と朴氏イベント終了後にはアイテムが当たるガチャのお楽しみタイム「ムームー」族のぬいぐるみ

The Tower of AION (R) are registered trademarks of NCsoft Corporation.
Copyright (C) 2009 Ncsoft Corporation.
NCJapan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute and transmit The Tower of AION(TM) in Japan. All rights reserved.

(2011年 5月 22日)

[Reported by 石井聡]