角川書店、「日常」をPSP化

宇宙一の高視聴率を目指し番組を作れ! 収録エピソードは700以上


7月28日 発売予定

価格:6,090円(通常版)
   8,190円(DXパック)



シュールな味わいのギャグマンガ「日常」をゲーム化。時定市で起こる出来事にどのように介入していくのか? ユーザー次第でよりシュールな展開もあり?DXパック限定の予約特典「はかせ&阪本さんのマスコットチャーム」。海洋堂制作で、限定品となっている

 株式会社角川書店は、7月28日にPSP用日常型ADV「日常(宇宙人)」の発売を予定している。価格は通常版が6,090円で、DXパックが8,190円。

 「日常」は、2006年より角川書店の「少年エース」で連載が開始され、すでに単行本が6巻まで発売されている「あらゐけいいち」氏原作の人気コミック。「女子高生の不条理な日常生活」をテーマに繰り広げられるシュールな味わいのギャグが持ち味で、累計150万部と注目を集めている。4月からは全国16局ネットを中心に京都アニメーション制作によるTVアニメが放送されている。

 PSP用「日常(宇宙人)」は、原作の持つシュールな雰囲気を活かすために、プレーヤー視点を宇宙(?)に設定。プレーヤーは銀河系テレビ局「ギャラクシーTV」のプロデューサーとして、時定高校を中心に時定市で起こる“日常”の世界に様々な介入を行ないながら番組を作成することとなる。

 同作は通常版のほか、様々な豪華特典が付属する「DXパック」も発売される。まず、原作者のあらゐけいいち氏描き下ろしによる本物の花札「日常(花札)」が同梱される。さらに、このイラストから作られた、花札ゲームのダウンロードコンテンツ「日常(非実在花札)」のプロダクトコードも附属する。


「日常(花札)」のために描き下ろされた素材から制作されたDLC「日常(非実在花札)」のプロダクトコードがDXパックには同梱される

 また、「DXパック」限定の予約特典として、海洋堂制作による「はかせ&阪本さんのマスコットチャーム」が予定されている。この予約特典は「ニュータイプ」、「少年エース」との連動企画で、「ニュータイプ」の5月10日発売号には「みお&阪本さん」、「少年エース」の5月26日発売号には「なの&阪本さん」のマスコットチャームがそれぞれ付録として同梱される。


【登場キャラクター】
長野原みお
CV:相沢 舞
ゆっこの親友。一応常識人ではあるが、妄想に生きる隠れ腐女子でもある
相生祐子
CV:本多真梨子
元気で明るい女子高生。勉強嫌い。ツッコミ体質だがたいてい空転してボケ役に
水上麻衣
CV:富樫美鈴
メガネの優等生で常にマイペース。他人には無関心に見える
東雲なの
CV:古谷静佳
時定高校に編入してきたロボ女子高生。背中のネジにコンプレックスを持つ

 舞台となる時定市には、銀河系テレビ局「ギャラクシーTV」から送り込まれたテレビカメラが密かに設置され、それぞれの日常風景を宇宙に発信し続けている。プレーヤーは「ギャラクシーTV」のプロデューサーとして、“場の空気”を操作しながら「日常」の世界に介入し番組を作成。高視聴率を出すことが目的となる。

 プレーヤーは、「日常」の世界を舞台にドキュメンタリー番組を作成。24本(2クール)の番組を宇宙に配信することになる。

 マップから中継地点と登場人物を選択。ここで、プレーヤーは“地球生物”を使ってエピソードに介入していく。「ツッコミ重視(HOT)」、「癒し目的(WORM)」、「流れガン無視(COOL)」などを選択。番組の方針を決定していく。この介入によって番組の流れが変わっていき、視聴率が表示され番組の評価が決定する。

 エピソードは原作者のあらゐけいいち氏の不完全監修(?)を受けており、その数はなんと700本以上収録されている。これらの収録エピソードが、日常への介入で分岐していく。視聴率が悪ければプロデューサーの立場が悪くなっていく。

 さらに、プレーヤーの“推しメン(お気に入りのメンバー)”が誰か? 番組制作をどう色づけするのかなどによって、異なるエンディングが登場するという。エンディングはかなりの数が用意されているようで、高視聴率を狙うだけではたどりつけないエンディングが多数存在するという。


【全24話のドキュメンタリーを作る!】
番組作成にあたり、中継先として街や学校でイベントが起きそうな場所を選択。左上に時間が表示されているので、時間ごとにそれぞれの場所で固有のイベントが発生するなどの仕掛けがあるかもしれないキャラクターを選択するとゲームが始まりイベント発生。左上に見られる「伝説開始! ゆっこ、登場」はエピソードタイトルだろうか?
エピソードの展開に対してプレーヤーは介入することになる結果画面。資料率などが表示されていく。あまりに低いと番組打ち切りなんてことも?? 「殉職者数」なんて、気になる項目も……番組評価後のステータス画面が気になる

【イベントシーン】
今回紹介したスクリーンショットを見てもシュールでおかしな魅力があふれている。エピソードの収集もやり込み要素の1つと言えるかも

(C)あらゐけいいち・角川書店/東雲研究所 (C)あらゐけいいち/角川書店
※ ゲーム画面は開発中のものです

(2011年 4月 26日)

[Reported by 船津稔]