カプコン、子会社のダレットを吸収合併
名称はすべて変更する形で全事業をカプコンに引き継ぎ


2月24日正式発表




 株式会社カプコンは2月24日、子会社の株式会社ダレットを吸収合併することを明らかにした。効力発行日は3月28日で、ダレットの全事業をカプコンが引き継ぐ形となる。

 吸収合併の理由は、「経営効率を高めるため」。もともとダレットは、元カプコン常務執行役員の稲船敬二氏が、カプコンの枠組みにとらわれずに自由にオンラインゲームビジネスを展開するために設立したもので、稲船氏のカプコン退社後は、カプコンの財務担当常務執行役員の野村謙吉氏がダレットの代表取締役に就任し、会社の存続が注目されていた。

 カプコンは今回の吸収合併について、「近年ソーシャルゲームが急成長するなど地殻変動が起きつつあります。このような環境の変化に対応するため、事業資源を集中することによりオンラインビジネスの強化や相乗効果を生み出すなど、経営効率をより一層高めることを目的に同社を吸収合併することといたしました」と述べている。

 現在ダレットが行なっているオンラインゲームの決済作業や、ダレット独自の仮想通貨「ダレポ」や各種クーポンコード、イベントコードの取り扱いについては、カプコンへ事業移管後もそのまま利用可能としている。ただし、ダレット、ダレポといったダレット固有のサービス名は今後すべて変更するとしている。


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(2011年 2月 24日)

[Reported by 中村聖司]