「AOU2011」 KONAMIブースレポート
アミューズメント機器や携帯電話だけでなく
携帯ゲーム機やスマートフォンなどとも連携するタイトルが目立つ


2月18日、19日 開催(18日は会員招待日)

会場:幕張メッセ

開場時間:10時~17時

入場料:1,000円(小学生以下、60才以上は無料)
   (特別割引券持参の場合)700円


PSPやスマートフォンなどのWi-Fi機器を接続して遊ぶことができる「アニマロッタ」

 定番のシリーズタイトルをずらりと並べたKONAMIブースだが、ニンテンドーDSで話題となった「ラブプラス」のアーケード向け新規タイトル2機種のほか、新筐体となった「ポップンミュージック」シリーズ最新作「HELLO!POP'N MUSIC」、ライブ感満載のディーラーモードやWi-Fi機器をつなげて遊べるなど、新たな要素が満載のメダルゲーム「アニマロッタ」など、意欲的なタイトルも用意。

 KONAMIブースに出展されたタイトルのもう1つの特長が、おなじみとなったアミューズメント機器同士や携帯電話はもちろん、携帯ゲーム機やスマートフォンといった新たな機器との連携要素を備えたタイトルが数多く出展されていることだ。同社製タイトルを多く集めた店舗にとってはシナジー効果が期待できるのはもちろん、新たな顧客を獲得するための試みという意味でも、これからの動きに注目したいラインナップとなっている。




■ アニマロッタ

 2月16日に稼動開始しているボール抽選型メダルゲーム。プレーヤーは3つのビンゴゲームに同時に参加することができ、筐体中央のルーレットで抽選される番号を、タッチパネルを操作しながら、ビンゴを目指していくことになる。

 本作の大きな特徴の1つが、ディーラーがマイクパフォーマンスを行ないながら、実際にボールを投げ入れていく「ディーラーゲーム」を行なうことができること。ディーラーゲームでは、実際に店員がディーラーとしてボールを投げ入れることはもちろん、プレーヤーから「この番号に入れて!」といった要望をディーラーに出したり、ディーラーや抽選で選ばれたプレーヤーがルーレットの回転する速度を調整したりすることが可能となっている。単なる運まかせのゲームではなく、店員やプレーヤーが参加することができることで、よりゲームに参加している感がアップする機能といえるだろう。

 もう1つの特徴が、PSPやiPhone、スマートフォンなどのブラウザを搭載しているWi-Fi機器でゲームをプレイできるWi-Fiリンク機能。これらのインターネットブラウザを搭載したWi-Fi機器を用意することで、ステーションに座っているプレーヤー以外の人もゲームを楽しむことが可能だ。

 筐体のWi-Fiリンクターミナルにメダルを投入してWi-Fi端末を登録することで、他のゲームをプレイしながらの掛け持ちプレイが可能になるほか、ステーションが空いた後にはデータをステーションに転送して、そのまま継続してプレイ可能となっている。

 また、無料プレイモードも用意されているため、本作をプレイしたことがない人も手軽にプレイを体験することが可能だ。

 ゲーム内容も、誰にでもわかりやすいビンゴゲームとなっているほか、グラフィックス的にもかわいらしいペットキャラクター「アニマ」をモチーフにしているなど、老若男女が親しみやすい内容といえそうだ。

 ディーラーモードでのライブ感とステーション以外でもゲームを楽しめるWi-Fiリンク機能と、これまでのメダルゲームにない特長を持つ本作からは、メダルゲームの新たなスタンダードとなる可能性をひしひしと感じることができた。すでに稼働を開始しているので、お近くの稼働店舗に行く際には、Wi-Fi機器を持っていくことをおすすめしたい。

 会場では、1台6ステーションの試遊台のほかにも、Wi-Fiリンクを体験するためのPSPが備え付けられたWi-Fiリンクコーナーなども用意されており、見た目以上に多くの来場者がゲームに参加していた印象だ。Wi-Fiの電波は、KONAMIブース内でもっとも遠くとなるイベントステージにも届いていたので、19日に来場する方はWi-Fi機器を持参して、ほかのゲームの待ち時間の間にWi-Fiリンクを体験してみてはいかがだろうか。


ディーラーゲーム中は、マシンに変わってディーラーがマイクパフォーマンスを行ないながら、実際にボールを筐体内に投げ入れる。ディーラーゲームならではの要素も多数用意されており、ゲームに参加している感がたっぷり味わえる

“アニマ”と呼ばれるかわいらしいキャラクターに明るくポップなグラフィックス。“アニマ”たちはほかのステーションのプレーヤーの応援をしにでかけることもあり、応援したプレーヤーが配当を獲得した場合、プレゼントを手に入れることもある


(C)2011 Konami Digital Entertainment



■ ラブプラスアーケード カラフルClip

 ニンテンドーDSで話題となったコミュニケーションゲーム「ラブプラス」シリーズがアーケードに登場!「ラブプラスアーケード カラフルClip」は、3人のヒロインの中から1人を選んで、デートを楽しみながら、“カノジョ”との仲を深めていくことが目的のコミュニケーションゲーム。

 デートでは、会話中の選択肢によって会話が変化するほか、ゲーム中に選択できるデートスポットではさまざまなミニゲームを用意。これらの結果により“カノジョ”のテンションを表す「ラブゲージ」が上下するようになっており、ラブゲージで獲得したハートの数に応じて、ファッションアイテムなどが入ったプレゼントを獲得可能となっている。

 また、デート後に得られる「L」「O」「V」「E」「P」「L」「U」「S」の8枚のパネルを揃えると、“カノジョ”との2人きりのファッションショーが楽しめるなど、継続プレイすることで起きるイベントも用意。

 さらに、プレイ中のカノジョの様子を撮影できる「シャッタープラス」機能を搭載。ゲーム中に撮影した中から拡大・縮小やトリミングを行なった上で、1枚をプリントアウト可能となっており、プレーヤーだけの想い出を集めることもできる。

 会場には3台の試遊台が用意されているが、注目作の上にプレイ時間も長めとあって、常に60分を超える待ち時間となっていた。2月24日より順次稼動開始予定となっているので、時間がない人は来週の稼働を待ってもいいだろう。


操作はすべて中央のタッチパネルで行なう。ニンテンドーDS「ラブプラス」のマーカーを上部にかざすことで、“カノジョ”の髪型と髪の色を変更可能だ


(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです



■ ラブプラスMEDAL Happy Daily Life

 「ラブプラスMEDAL Happy Daily Life」は「ラブプラス」の世界観を基にしたメダルゲーム。ゲーム内容は、メダルをBETすることで、「ラブプラス」の舞台であるとわの市のマップ上を移動できる、さまざまな色の矢印パネルが選択可能となる。続いて、選択できる5つの矢印パネルの中からは、同じ方向もしくは同じ色の矢印をつなげることができ、規定枚数のパネルをつなげたり、マップ上の特定の位置に移動することでさまざまなイベントが発生し、メダルを獲得できるという内容になっている。

 イベントではニンテンドーDS「ラブプラス」で名前や声のみだったサブキャラクター達が多数登場するほか、イベントクリア後にスタートするデートモードでは“カノジョ”との会話を楽しむことが可能。

 さらにデート終了後は、デート中に獲得した「JPチケット」を使用してスロットゲーム「ドリームチャンス」に挑戦でき、見事にイラストをそろえるとJACKPOTとなり大量のメダルが獲得できる。

 また、「ラブプラス」にも登場した「GRANDCROSS」の最新バージョン「GRANDCROSS CHRONICLE」や「FORTUNE TRINITY」といったメダルゲームとの連携機能も用意。本作のデータが記録されたe-AMUSEMENT PASSを対応機種にかざすと、“カノジョ”が対応機種に登場し、メダルゲームデートをしている気分を味わうことも可能だ。

 会場には3台の試遊台が用意されており、最大で10分ほどプレイ可能となっている。2月24日より順次稼働予定。


「ラブプラスアーケード カラフルClip」と同様に「ラブプラス+」のマーカーを認識させることで、自分の“カノジョ”の髪型・髪の色に設定ですることもできる

画面上部の3Dコミュニケーターには“カノジョ”が3Dで表示され、手をかざすことでコミュニケーションをとることが可能。ときには“カノジョ”がプレゼントをくれることもiPhoneにダウンロードした専用アプリで、連携するメダルゲーム機を撮影すると、“カノジョ”との記念撮影ができる機能も用意

(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです



■ HELLO!POP'N MUSIC(ハロー!ポップンミュージック)

 「POP'N MUSIC(ポップンミュージック)」シリーズの最新作となる「HELLO!POP'N MUSIC(ハロー!ポップンミュージック)」。本作は単なるバージョンアップタイトルではなく、従来の7個のボタンが配置された筐体から、1人あたり4個のボタンを押す形に簡素化するとことにより、2人での対戦プレイが可能になっている。

 ゲームの内容は、画面上部から落ちてくる音符に合わせて4つのボタンをタイミングよく押すだけの簡単なものとなっており、難易度には“かんたん”、“ふつう”、“むずかしい”の3つを用意。2人対戦プレイ時には、楽曲が同じであれば2人のプレーヤーの難易度が別でもプレイできるため、腕に差がある人同士でも気軽に対戦プレイを楽しむことができる。

 プレイ開始時には10人の魅力的なキャラクターの中から1人を選択可能。プレイ中には画面いっぱいに描かれたキャラクターが画面狭しと動く演出を楽しむことができた。さらにe-AMUSEMENT PASS利用時には、一定回数同じキャラクターを使用することで親密度がアップする「TOKIMEKI METER」システムを搭載。同じキャラクターを使い続けることで親密度がアップし、最大になると素敵なごほうびがもらえるようだ。

 ブース内には、試遊台を2台用意されており、1人の場合も2人プレイを促されることもあって、比較的スムーズにプレイ可能。2曲遊ぶことができるので、1人で会場を訪れる人は同じ境遇の人と1曲ずつ選んで遊ぶといいだろう。2011年3月稼働予定。


ボタンが1人あたり4つずつとなり、より初心者でもわかりやすくなった新筐体。一番右は親密度を最大にした際のごほうび画像


(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです



■ ぼくのでんしゃ

 鉄道をテーマにした新キッズカードゲーム。ゲームは、電車の写真がプリントされたカードを認識させることで、その電車の運転士となり、実際にその電車が走る動画を見ながら、さまざまなミニゲームに挑戦していく、という内容。

 ミニゲームは、電車に関するクイズに答える“でんしゃクイズ”や、出発前の確認を実際にタッチパネルに触って行なう“ゆびさしかくにん”、筐体左にあるマスコンを操作して電車を停止させる“マスコンうんてん”、筐体右のボタンを押して電車のベストショットを撮影する“カメラゲーム”など、電車をモチーフにしたものばかり。電車好きの子供や鉄道ファンにはたまらない内容といえるだろう。

 プレイ後には、JR各社の許諾を得た高いクオリティのカードが1枚排出されるようになっており、プレイ後にはほかの電車を使って楽しむ継続性も用意されている。

 会場には、2台の試遊台を用意。メダルゲームコーナーの一画に設置されているため、プレイしたい方は、KONAMIブースのメダルゲームコーナーを訪れていただきたい。2011年3月より順次稼働予定。


筐体中央でカードをスキャンするようになっており、ゲーム中に必要な操作はタッチパネルとマスコン、カメラボタンのみの簡単設計となっている

JR北海道商品化許諾済 JR東日本商品化許諾済 JR東海承認済 JR西日本商品化許諾済
JR四国承認済 JR九州承認済 JR貨物承認済
(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです





■ jubeat copious(ユビート コピオス)

 曲とパネルに表示されるマーカーに合わせて16個のパネルを次々と押していく「jubeat(ユビート)」シリーズの4作目となる、最新作「jubeat copius(ユビート コピオス)」。

 本作のテーマは伝導となっており、プレーヤーからプレーヤーへとマッチングするだけでアイテム(楽曲や称号など)がどんどん伝導し、マッチングするだけでプレイが充実するのが特徴。もちろん収録楽曲もシリーズ最多となっており、その数はなんと200曲を超えるという。

 AOU2011の会場には、本作の試遊台をKONAMIブースの中でも最多の8台が用意されていることもあり、常に人が絶えない人気ながらも比較的少ない待ち時間でプレイすることができた。2011年夏稼働予定。


バージョンアップに合わせて、筐体も星空をイメージしたようなデザインに変更。落ち着いた色合いとなっている

(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです



■ GuitarFreaksXG2 Groove to Live(ギターフリークスエックスジー2 グルーブトゥライブ)
  DrumManiaXG2 Groove to Live(ドラムマニアエックスジー2 グルーブトゥライブ)

 「GuitarFreaksXG2 Groove to Live(ギターフリークスエックスジー2 グルーブトゥライブ)」および「 DrumManiaXG2 Groove to Live(ドラムマニアエックスジー2 グルーブトゥライブ)」は、専用ウーハーやバスシェーカーを用意した豪華な筐体で、リアルな臨場感が楽しめるBEMANI(ビーマニ)ブランドのXGシリーズの第2弾。

 音楽に合わせて5つのネックボタンを押しながらピッキングレバーを弾いたり、7つのパッドと2つのフットペダルを叩いたり踏んだりするゲーム性はそのままに、本作では、演奏の盛り上がりに合わせて映像演出がより豪華に変化するようになっており、プレーヤーの“演奏体感”がより強化されている。

 さらに本作では、グループ登録機能によって、ユーザー同士の協力・競争・コミュニケーションが加速するユーザーコミュニティの場を提供。“CommunityLog”と呼ばれる掲示板を利用することでプレーログやイベントログにコメントをつけたり、グループメンバーのログやグループ記録に挑戦できるほか、“Cooperation Challenge”では、グループメンバーで強力してイベントクリアを目指すなど、個人だけではなくグループで楽しむための新機能を搭載している。

 もちろん楽曲も、コナミオリジナル楽曲を中心に邦楽/洋楽カバーを含めると、ギタドラシリーズ最多となる600曲以上の楽曲を収録した充実のラインナップとなっている。

 会場にはそれぞれ1台ずつの試遊台が用意されている。台数が少ないため、プレイしたい人は早めにKONAMIブースを訪れることをおすすめする。2011年3月稼働予定。


本作でももちろんセッションプレイは可能。2台で同じ曲をセッションして盛り上がれ!


(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです



■ クイズマジックアカデミー8

 「クイズマジックアカデミー」シリーズの第8弾となる「クイズマジックアカデミー8」。本作では“全国オンライントーナメント”と“協力プレー”モードのそれぞれに、新クイズ形式が追加されている。

 “全国オンライントーナメント”モードでは、他のプレーヤーとの駆け引きがより楽しめる“早いもの勝ちクイズ”を追加。さらに、決勝戦では、好きな出題形式を3つ選択できる“自由形式”も導入されており、よりバリエーションに富んだ対戦が楽しめそうだ。

 “協力プレー”モードには新たに“協力スロットクイズ”を追加。会場の試遊台では、実際に4人が4つのスロットの中の1文字ずつを担当して回答を行なうことができた。さらに、「協力プレー」でのみ使用できる“お助けアイテム”も導入。全部で5種類ある“お助けアイテム”は、購買部でPASELIを使用することで購入可能となっており、クイズのヒントを得たり、自分の解答を仲間に伝えることで、協力プレーを有利に進めることができる。

 さらに、今までのシリーズに登場した総勢21人の生徒キャラクターでプレイ可能。お気に入りのキャラクターが消えて、さびしい思いをしていた人にとっては朗報といえるだろう。

 会場には、4台の試遊台を用意。“協力プレー”モードでほかのプレーヤーと協力しながらクイズに挑戦できるようになっている。2011年3月下旬稼働予定。


筐体前面にあった、e-AMUSEMENT PASSを挿入するスロットは廃止され、タッチするだけで認証できるようになっている


(C)2011 Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです



■ 麻雀格闘倶楽部 ultimate version(マージャンファイトクラブ アルティメットバージョン)

 2010年11月より稼動開始している「麻雀格闘倶楽部(マージャンファイトクラブ)」シリーズの最新バージョン。本作では新モード・新システムが続々と配信されるのが特徴となっており、会場の試遊台では、3月中旬より開始となるドラマ番組(モード)第2弾「難攻不落の砦」を一足先に楽しむことができた。

 この「難攻不落の砦」は、防衛力が評価のポイントになっており、4位(ラス)にならないことが目的のモードとなっている。4位になってしまうと、他のプレーヤーから砲弾を撃ち込まれてしまい、砦のレベルがダウンしてしまうが、1・2位になると自分の砦が強化されてレベルアップするという演出が楽しめる。

 会場には、4台の試遊台が用意されているだけではなく、小島武夫プロや二階堂亜美・二階堂瑠美プロといった、日本プロ麻雀連盟のプロ雀士が対局や解説を担当。プロの解説を聞きながら、プロ雀士との対局が楽しめるイベントなどが定期的に行なわれているので、腕に自信のある方はプロ雀士に挑戦してみてはいかがだろうか。


筐体上部にあるライブモニターでは、プロ雀士の華麗な一手が楽しめる“プロの一手ライブ”などのコンテンツが常に放映され、ギャラリーを飽きさせない

(C)2010 Konami Digital Entertainment



(2011年 2月 19日)

[Reported by 菅原哲二]