「FORIS FX2331」

　株式会社ナナオは、VA方式のパネルを搭載した液晶モニター「FORIS FX2331」を11月12日に発売する。視野角に優れたVA方式の液晶パネルを搭載しつつ、表示遅延の軽減を行なうスルーモードを始めゲーム向けの機能を多数搭載している。価格はオープンプライスで、EIZOダイレクト販売価格は税込44,800円と予定されている。

　本製品はEIZOブランドの中で、ゲーミングを含むマルチメディア向け製品群に位置づけられる「FORIS」シリーズの最新モデルで、シリーズの中では表示画質を特に重視したモデルとなっている。パネルサイズは23インチ、最大解像度は1,920×1,080ドット。PCやゲーム機、AV機器での動画、静止画の利用に幅広く適した製品としており、ネイティブコントラスト比3,000：1、コントラスト拡張機能有効時に10,000：1と、同クラスの製品に比べて高コントラストであることも特徴となっている。

付属リモコン

　ゲーム向けの機能としては、表示遅延を1フレーム以下に抑えるスルーモードを搭載するほか、パネルの中間階調における応答速度改善のためにオーバードライブ回路を実装している。また、従来の「FORIS」シリーズ製品にも搭載されていたガンマ拡張機能「Power Gamma」を2モードに拡張。ゲームに適したコントラスト感を強調する「Power1」モードと、暗いシーンの暗部を補正し見やすくする「Power2」モードを搭載する。

　また「Power Resolution技術」としてEIZO独自の超解像回路を搭載し、HDゲーム、SDゲームを問わず、画面の解像感を向上させることが可能。より立体感豊かにクリアな画質を実現するという。

　そのほか、動画コンテンツ向けに「シネマモード」、電子書籍閲覧向けに「Paperモード」といった幅広い用途向けのカラーモードを搭載する。静止画利用向けにはカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」をFORISシリーズとして初めて搭載。デジタルフォト閲覧に適したカラーバランス調整をきめ細かに行えるほか、HDMI端子にデジタルカメラをダイレクト接続してモニターをビューワーとして扱える機能など、ゲーム以外の機能も多数備える。

赤尾、青、グレイのカラーシートが付属し、モニター正面下部のカラーバリエーションを好みに応じてカスタマイズ可能