東京ゲームショウ2010レポート

バンダイナムコ、新作ロボットゲームスペシャルステージ
プロデューサー陣によるプレゼンでは新情報も!
ゲストには古谷徹さんと中村悠一さんが登場!


9月16日~19日 開催(16日、17日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 9月18日、東京ゲームショウ2010メインステージにて「新作ロボットゲームスペシャルステージ」が開催された。バンダイナムコゲームスが誇る3大ロボットタイトル「スーパーロボット大戦L」、「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」、「ガンダム無双3」のプロデューサーが集い、ゲストと共にそれぞれのタイトルについてプレゼンするロボットゲームファンにはたまらないステージだ。

 「スーパーロボット大戦L」の寺田貴信プロデューサー、「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」の広野啓プロデューサー、「ガンダム無双3」の後藤能孝プロデューサーに続いて、登場したゲストは、グラハム・エーカーや早乙女アルト役で知られる中村悠一さん。中村さんは「グラハムや“お前たちは俺の翼だ”という人気者を演じています」と自己紹介し、会場を沸かせた。



「スーパーロボット大戦L」のプロデューサー寺田貴信氏(左)、声優の中村悠一さん(右)

 「スーパーロボット大戦L」パートでは、DSとは思えない動きのある戦闘や新規参戦機体などがたっぷり詰まったPVを放映。(マクロスフロンティアのシーンを見て)中村さんは「アルトでよかった。オズマとかが使われることがあって、そんな時は落ち込んだりします(笑)」とコメント。このPVにはエヴァンゲリオン2号機などの新作カットが追加されていた。

 PVに続き、パワーポイントによるプレゼンがスタート。右手のエネルギー放出機構から発射される「ライトブレイザー」を必殺技とする主人公機「ラッシュバード」(スーパーロボットタイプ)、戦争で両親を失って以来1人暮らしをしている15歳の主人公「南雲 一鷹 (なぐも いちたか)」、主人公のパートナーである家政婦アンドロイド「AL-3 アリス」を紹介。家政婦アンドロイド「AL-3 アリス」について、「スパロボオリジナルキャラで実はロボットでしたということは多いのですが、最初からロボットの設定は珍しいです(笑)」と寺田氏。

 2機の機体を1つのパートナーユニットとして、移動や戦闘が行える「パートナーバトルシステム」は、本作から“メイン機体同士&サブ機体同士の個別戦闘が可能”、“マップ上でもパートナーユニットを編成可能”とバトルシステムについて解説。その後、初公開となる早乙女アルトなどの戦闘シーンを含んだ映像を放映。「ロボット大戦の楽しみの一つとして、主題歌や挿入歌など、どの曲が使われるかというのがありますよね」と、シリーズを遊んでいなければ言えないようなコメントをしていたのが印象的だった(アルトの戦闘シーンで使われていた曲は「トライアングラー」)。

 他にイベントシーンでランカとシェリルが出ることが明らかになったり、予約特典のオリジナルマルチケースについての紹介なども行なわれた。


「スーパーロボット大戦L」
  • ジャンル:シミュレーションRPG
  • 価格:6,090円
  • プラットフォーム:ニンテンドーDS
  • 発売日:2010年11月25日
  • プレイ人数:1人

※画面は開発中のものです。

(C)カラー
(C)久保書店・AIC
(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・毎日放送
(C)東映
(C)東映アニメーション
(C)永井豪/ダイナミック企画・ビルドベース
(C)藤原忍/ダンクーガ ノヴァ製作委員会
(C)2001 永井豪/ダイナミック企画・光子力研究所
(C)2003 永井豪/ダイナミック企画・光子力研究所
(C)2003 Project GODANNAR
(C)2007 ビックウエスト/マクロスF製作委員会・MBS
(C)2008 清水栄一・下口智裕・秋田書店/GONZO/ラインバレルパートナーズ



中村悠一さん(左)と「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」のプロデューサー広野啓氏(右)

 「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」パートでも最初にPVを放映。ランカ・リーとシェリル・ノームが本作について説明してくれるPVだ。

 PVを見て、中村さんと広野氏は、
―― 中村さん「家電量販店でこのPVを見て、こんなの録った覚えがないなと思ったら、案の定出てなかったんですよねぇ(笑)」
―― 広野氏「去年、一昨年と色々なマクロスのグッズが出ているんですが、アルトはほとんど登場してないんです」
―― 中村さん「僕はちゃんとわかってます。(ほとんどではなく) 0です(笑)。劇場版に出てくる機体の超合金のCMだとシェリルさんだし、曲がらみだとランカちゃんなんです。アルトちゃんがどこでも使われてないんです」
―― 広野氏「2つの商品で悩むCMなんかだと、いいかもしれないですね(笑)」
―― 中村さん「バカにしてんのか!(笑) どっちも俺の翼だとか?」
―― 広野氏「あ、それかもしれない!」
―― 中村さん「ゲームも映画も俺の翼だ、と。オチましたね。もう喋ることないですね(笑)」
 と掛け合うなど、笑いの絶えないステージとなった。

 念のため「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」について説明しておきたい。「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」は、「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」、「映像特典」、PS3用ゲーム「マクロストライアルフロンティア」、特別仕様ボックス&ブックレットで構成される。初回生産分に限り、初回生産限定封入特典として、「劇場上映生フィルムコマ」と12月に開催予定の「クリスマスライブ プレゼントコード」がついてくる。

 「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」、「映像特典」、PS3用ゲーム「マクロストライアルフロンティア」は、ハイブリッド仕様のブルーレイディスク1枚に収録。PS3以外のBDビデオ再生機で再生すれば、「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」と「映像特典」を再生することができ、PS3であれば、上記映像に加え、ハイスピードアクション「マクロストライアルフロンティア」をプレイできるわけだ。

 本作に収録されている「マクロストライアルフロンティア」は、PSP「マクロスエースフロンティア」と「マクロスアルティメットフロンティア」のシステムをベースにしたゲームで、映画に合わせてHD解像度に対応し、12のミッションが収録されている。ゲームオリジナル機体が登場するなど、映像についたおまけゲームとは言えないレベルの内容に仕上がっている。

 最後に実物を見せながらの初回生産限定封入特典「劇場上映生フィルムコマ」の紹介が行われ、「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」パートは終了。残念なことに、ここで中村さんは降壇。会場からは惜しみない拍手が贈られた。なお、「劇場上映生フィルムコマ」が、どんなコマなのかは購入するまでわからないそうだ。

 10月7日に本作発売、12月にクリスマスライブ、2011年2月26日から完結編の全国ロードショーと「マクロスF」熱はまだまだ加速していきそうだ。

「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack」
  • ジャンル:映像・ハイスピードアクション・その他
  • 価格:7,140円
  • プラットフォーム:PS3
    ※BDビデオ再生機であれば「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~」の映像再生が可能
  • 発売日:2010年10月7日
  • プレイ人数:1人



※画面は開発中のものです。

(C)2009 ビックウエスト/劇場版マクロスF 製作委員会
(C)2010 NBGI



「ガンダム無双3」のプロデューサー鯉沼久史氏(左)、声優の古谷徹さん(右)
古谷さん(中)による実機デモ。鯉沼久史プロデューサー(左)と後藤能孝プロデューサー(右)は解説を務めた

 「ガンダム無双3」パートでは、開発を担当するコーエーテクモゲームスの鯉沼久史プロデューサーが登場。すぐさま続けて呼び込まれたのがアムロ・レイ役などでお馴染みの古谷徹さん。登場しながら「アムロ、一騎当千、いきまーす!」、「ガンダム無双3は伊達じゃない!」とファン垂涎のセリフを連発し、会場は興奮のるつぼに。

 ∀ガンダム/ロラン・セアック、V2ガンダム/ウッソ・エヴィン、ゴッドガンダム/ドモン・カッシュ、ストライクフリーダムガンダム/キラ・ヤマト、ガンダム/アムロ・レイ、百式/クワトロ・バジーナ、ユニコーンガンダム/バナージ・リンクス、リボーンズガンダム/リボンズ・アルマーク、ダブルオーライザー/刹那・F・セイエイなどが登場するPVを放映。他にもPV内にはシナンジュが確認できるし、発表された参戦タイトルには、0083、Z、ZZ、F91、X、Wなどもあるため、どんなモビルスーツ、パイロットが登場するのか続報が楽しみだ。「前作にプラスする形で追加しています」とのことで、前作で登場したモビルスーツ、パイロットは全て登場するようなので、前作ファンも安心だ。

 ステージに実機が用意され、古谷さんによる実機デモがスタート。東京ゲームショウ2010にプレイアブル出展されたバージョンを使用。選択できるパイロットはバナージ・リンクスとドモン・カッシュの2名だけだったため、古谷さんから「あれ、アムロは?リボンズは?」との突っ込みを受けて、後藤氏がタジタジになる場面も。戦闘中に援護してくれるパートナーストライクで呼び出すパートナーは、巨大さが圧巻のフォウ・ムラサメ/サイコ・ガンダムがプロデューサー陣のオススメだった。

 本作からビジュアルにセルアニメ表現を採用。「ガンダムタイトルではセルアニメ表現を用いたことがないらしく、どう受け取られるか心配でしたが、良い評価を得られたようです」と鯉沼氏。「セルアニメの方が違和感がなく、逆にリアリティを感じる」と古谷さんは好印象を受けたようだった。

 やられても、ゲージがなくなるまで復活できる仕様に関しては、AIを一から組みなおし、戦場感を上げた結果、難しくなったために採用したとのこと。

 古谷さんは「斬ったな。2度も斬った。親父にも斬られたことないのに!」、「ユニコーンガンダムは伊達じゃない!」、「デストロイモードいきまーす!」と叫びながら、デストロイモードを駆使してプレイし、会場からは歓声が上がっていた。

 最後のプロデューサー陣の挨拶では、「ガンダム無双3」の正確な発売日が近い内に公開されることが明らかに。また、古谷さんはゲームの面白さに加え、「今日は9月18日、劇場版 機動戦士ガンダム00(-Awakening of the Trailblazer-)公開です。会場近くの映画館にこれから見に行って下さい(笑)」とコメントし、ステージを締めくくった。


「ガンダム無双3」
  • ジャンル:タクティカルアクション
  • 価格:未定
  • プラットフォーム:PS3 / Xbox 360
  • 発売日:2010年冬
  • プレイ人数:不明

※画面は開発中のものです。

(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・毎日放送



(2010年 9月 19日)

[Reported by 木原卓]