東京ゲームショウ2010レポート
iPhone/iPadコーナー 出展タイトルレポート
「ソニック4」や「麻雀格闘倶楽部」など配信前の新作が登場
今年のゲームショウに設置されたモバイルコーナー内のiPhone&iPadコーナーでは、各社のiPhone/iPod touch/iPad向けアプリがずらりと並べられた。ここでは配信済みのゲームはもちろんのこと、まだ配信されていない新作も遊べるようになっていた。本稿では、このブースで体感できる新作を中心にレポートしていく。
ちなみに展示してあるiPhoneやiPadには、各社の新作から配信済みのものまでインストールされている。1台の端末に複数のゲームを入れて見せられるのも、iPhone&iPadならではといった感じだ。
■ カプコン
カプコンでは、ゲームショウのタイミングに合わせて17日に無償アップデートが公開されたばかりの格闘ゲーム「ストリートファイターIV」と、秋に配信予定のホラーアクションアドベンチャーゲーム「バイオハザード4 完全版」などがプレイできた。
「ストリートファイターIV」では、新キャラクター「クリムゾン・ヴァイパー」と「エドモンド本田」が追加されたバージョンで実際に遊ぶことができ、女性エージェント対人気力士の白熱の対決が楽しめた。今回のバージョンアップでは、ステージに「Volcanic Rim(火山)」や「Snowy Rail Yard(雪の車両場)」が追加されたほか、リュウや春麗の追加コスチュームが各115円の追加課金で購入できるようになった。
現在配信中の「バイオハザード4」は、コンシューマー版で描かれた物語の途中で終わっているが、今回出展された「バイオハザード4 完全版」では、コンシューマー版のほぼすべてのステージを網羅し、エンディングまで収録される。試遊機ではステージ14までを実際に遊べた。ステージ15以降は、追加課金で購入する形になっていた。
(C) CAPCOM U.S.A., INC. 2010 ALL RIGHTS RESERVED. |
■ KONAMI
KONAMIでは、新作の麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部touch」や、音楽シミュレーションゲーム「jubeat」のiPad版「jubeat plus(ユビートプラス)」を体験できた。
「麻雀格闘倶楽部touch」は、アーケード用オンライン対戦麻雀「麻雀格闘倶楽部」シリーズのiPhone/iPod touch/iPad版で、アーケードと同様のタッチパネル操作はそのままに、3G回線やWi-Fiを使用した通信対戦にも対応。全国オンライン対戦で、遠く離れたユーザーといつでもリアルタイムに熱い対局を楽しめる。本作では、日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士56名がCPUとして登場し、オフラインでも強者との対局が楽しめる。2010年秋の配信予定で、価格は未定となっている。
「jubeat plus(ユビートプラス)」は、アーケード用音楽シミュレーション「jubeat」のiPad版。音楽に合わせて光る画面のパネルを、タイミングよくタッチしてリズムに乗っていく。リズムよくタッチすることで、画面の演出が派手になり、より爽快感を味わえる。2010年秋の配信予定で、価格は未定。
ほかにも、iPad用に最適化されたiPad版「ラブプラス iM」(高嶺愛花)、「ラブプラス iR」(小早川凛子)、「ラブプラス iN」(姉ヶ崎寧々)が用意されている。こちらは参考出展のため操作はできなかったが、彼女たちをiPadの大画面で堪能できた。
(C)2010 Konami Digital Entertainment |
■ セガ
セガでは、おなじみのソニックが大暴れする2D横スクロールアクションゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI」や、ブロックを積み上げていくパズルゲーム「ぶろっくぴーぽー」などがプレイアブルで展示されていた。
iPhone/iPod touch用「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI」は最初のステージしかプレイできないようになっていたが、それでもソニックシリーズならではの爽快感を堪能できた。ちなみに、配信は2010年秋の予定で、価格は未定。
iPhone/iPod touch/iPad用「ぶろっくぴーぽー」は、何でも食べちゃう食いしん坊の“ぶろっくぴーぽー”を、おいしいものがある場所まで連れて行ってあげるためにブロックを積み上げていくアクションパズルゲーム。画面端からブロックをスライドさせて積み上げていく単純なゲームだが、時間制限があったり、順番通りの食べ物を食べさせないといけなかったりというパズル要素もある内容となっている。会場ではiPhoneとiPadのどちらでもプレイできたが、やはりiPadの方が画面が大きいだけあって遊びやすかった。近日配信予定で、価格は未定。
(C)SEGA |
■ タイトー
タイトーでは、ゲームショウで初お目見えのiPhone/iPod touch用パズルゲーム「パズルボブルダブル」や、アップデートでiPhoneとiPadのユニバーサル対応となる予定の「スペースインベーダー インフィニティジーン」、iPad対応版の「アルカノイド」、さらにiPhone/iPod touch用「ガーデニングママ」と、未配信のものが大量に出展されていた。
「パズルボブルダブル」は、昔懐かしい「パズルボブル」をベースにiPhone/iPod touch用にゲーム内容を一新。画面の中央にいる主人公のバブリン目掛けて寄ってくる敵たちをタップして発生させた泡で包みこんでやっつけていく、新感覚のアクションゲームになっている。泡をタップやフリック操作で操り、連鎖して割ることもでき、「バブルボブル」の爽快感は健在。さらに本作には、昔懐かしい「バブルボブル」を楽しめる「クラッシックモード」も用意されている。今秋配信予定で、価格は未定。
「スペースインベーダー インフィニティジーン」はさらに進化を遂げ、ユニバーサル化されたiPad版やRetinaディスプレイに対応したiPhone/iPod touch版を体験できた。今度のバージョンでは描画が60フレームに対応しているそうで、より滑らかで美麗な画像になっていた。配信日は近日リリース予定としている。
「アルカノイド」もiPad用に最適化したものが登場。やはり大画面で遊ぶと迫力も違い、操作もしやすくなっていた。こちらの配信日は未定。
また、ニンテンドーDSでいろいろな花や野菜、果物を育てていくシミュレーションゲーム「ガーデニングママのがiPhone/iPod touch版も体験できた。配信日、価格ともに未定。
このほかタイトーのブースには、「スペースインベーダー インフィニティジーン」のケースも展示されていて、クールなデザインに注目する人も多かった。
■ ハドソン
ハドソンでは、16日に配信されたばかりのiPhone/iPod touch用アクションゲーム「僕とちくわと鉄アレイ」などが出展された。
「僕とちくわと鉄アレイ」は、忍者となって鉄アレイ目掛けてちくわを投げ、「ちくわレイ」を完成させていくという、摩訶不思議なカジュアルゲーム。ハドソンがファミコンで1986年に発売した「忍者ハットリくん」を遊んだことにのある人にとっては、忍者とちくわと鉄アレイの組み合わせがボーナスステージを彷彿とさせる。
ちなみに本作の開発には、iPhone/iPod touch/iPad用のカジュアルなゲームを開発することで有名なRucKyGAMESが担当しており、ハドソンとのコラボ企画第1弾のゲームとなっている。
(C)2010 HUDSON SOFT |
■ その他
ロングヒットを続けているアクションゲーム「つみネコ」のビースリー・ユナイテッドでは、iPad用「つみネコリアル」やiPhone/iPod touch用「つみネコ」とともに、大人気で即完売した「つみネコ~マグネットマスコット~」を展示。なお会場に販売機が設置されているもののフィギュアを買うことができないが、11月には再販売される予定 |
多くのゲームを配信しているゲームロフトでは、配信前タイトルの出展はないものの、最新作のスポーツゲーム「リアルゴルフ2011」を始め、これまで配信された注目のタイトルがブースのiPhoneやiPodにインストールされており、自由に選んで遊べるようになっていた |
コーエーテクモゲームスでは、iPhone/iPod touch用シミュレーションゲーム「信長の野望・全国版」やiPhone/iPod touch/iPad用エンターテイメントアプリ「KANJI SHAKER」などのプレイアブルが展示されていた。ブース内のモニターには、iPhone/iPod touchで配信が予定されているシミュレーションゲーム「三國志2」の紹介映像も流れていた |
タカラトミーでは、先日配信されたばかりの子供向けiPad用ゲーム「トミカ ハイパーレスキュー」が展示されていた | バンダイナムコゲームスは、iPhone/iPod touch/iPad用音楽ゲーム「太鼓の達人プラス」などを展開。自社ブースでは「機動戦士ガンダム」などのタイトルも置いている |
(2010年 9月 18日)