東京ゲームショウ2010レポート

カプコン「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」
新キャラクター「トロン」と「X23」が参戦!
スペシャルステージ&試遊レポート


9月16日~19日 開催(16日、17日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


TGS 2010カプコンブースより、特設ステージで開催された「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」スペシャルステージと、試遊台でのプレイレポートをお伝えしよう。「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」はPS3/Xbox 360で2011年発売予定のファイティングアクション「バーサス」シリーズの最新作だ。

 スペシャルステージでは、最新のトレイラームービーを公開したほか、新たに新参戦キャラクターも発表された。また、カプコンブースでは本作初めてのプレイアブル出展がされていて、実際にプレイが可能になっている。スペシャルステージの模様とプレイアブルをプレイしたレポートを、あわせてお伝えしていこう。


■ 「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」スペシャルステージ 新キャラクター発表!

2011年春 発売予定

価格:未定


プロデューサーの新妻 良太氏。手に持っているのはプレイアブルをプレイするともらえる特製3Dクリアファイル

 「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」スペシャルステージでは、プロデューサーの新妻 良太氏が登場。まず、最新のトレイラームービーが紹介されたのだが、ここには見慣れないキャラクターが混じっていた。初公開された新参戦のキャラクターだ。このムービーはこの記事中にも掲載しているのでぜひご覧いただきたい。

 新たに判明した参戦キャラクターは、カプコンサイドからは「トロン」が登場。トロンは「ロックマンDASH」に登場した女の子で、小柄でかわいらしい少女だがメカニックの腕は天才的。今作ではメカの「グスタフ」に乗り込んで重厚でパワフルに戦う。

 新妻氏はトロンについて、「トロンは『ロックマンDASH』だと主人公のライバル側のキャラクターだったんですが、とても人気のあるキャラクターです。登場するキャラクターはみんなアダルトな存在が多かったので、平均年齢を下げるというところもあったりしました。外見もコミカルですよね。実際の戦い方は、グスタフに乗って戦うので大きくてパワフル。力持ちなキャラクターになってます」と語った。


【新キャラクター「トロン」】
カプコンサイドの新キャラクター「トロン」。グスタフに乗って戦うため大型のキャラクターになっている。重量のある攻撃を繰り出すが、コブンを大量に呼んだりといったコミカルな攻撃がユニーク

 続いてはマーブルサイドの新参戦キャラクター。こちらは「X23」が登場した。「X23」はウルヴァリンのクローンという女性キャラクターで、ウルヴァリン同様に鋭い爪が特徴で戦い方も近いところがあるが、その動きは女性的でしなやかかつスピーディー。セクシーで魅力的なキャラクターになっている。

 「X23」について新妻氏は、「マーブルのキャラクターの中では比較的新しいキャラクターです。ウルヴァリンのクローンというキャラクターなこともあって、ウルヴァリンとちょっと似ているところもありますけど、彼女は足にもツメがありますので、そのあたりから動きに違いがあります。マーブル側のキャラクターが男性ばかりになってしまって、女性も出せという声にも応えたいところがありましたね。年齢層としても若いキャラクターで、かわいらしいです」と語っていた。


【新キャラクター「X23」】
マーブルサイドの新キャラクター「X23」。ウルヴァリンのクローンで、手だけでなく足にもツメがある。女性らしいしなやかさのある、スピーディーで華麗な攻撃を繰り出す

 このステージでも新たに新キャラクターが2人紹介されて、現在のところ合計20キャラクターが判明しているが、新妻氏によると最終的には30体ぐらいのキャラクターを使えるようにしたいとのこと。

 さらにトロンとX23を交えた最新の対戦中のムービーも紹介された。映像ではトロンがウルヴァリンやクリスといったシリアスなキャラクターを相手にコミカルに戦っている様子や、X23が華麗にエリアルレイブを決めている様子、トリッシュと激しい女性同士の戦いを繰り広げている様子が収録されていた。こうしたムービーは公式サイト等で順次公開していくということだ。

 なお、カプコンではTGS2010の情報をTwitterに発信するアカウントとして、「capcom_tgs2010」を公開しており、このアカウント宛に寄せられた質問ついても触れられた。寄せられている声では、「ダンテがかっこいい」というものが多いということで、「新妻氏が個人的に気に入っているキャラクターは誰ですか?」という質問がされると、「ダンテはすごく時間をかけて作っているので、ぜひ触ってもらいたいです。でも自分はセクシーな女性が好きなので(笑)」とのことだった。Twitterを利用している方はそちらもぜひチェック頂きたい。


【トロンとX23を交えた対戦模様】
トロンとX23を交えた対戦ムービーも紹介された。ウルヴァリンにパワフルな攻撃を繰り出すトロンや、トリッシュと激しい攻防を繰り広げるX23など、バーサスシリーズならではの対戦が見られた
【スクリーンショット】

【プロモーションムービー】


■ 「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」プレイアブルレポート

カプコンブース内の「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」スペース。円形のステージになっている
プレイアブルでは写真のようなアーケードスティックか、パッドコントローラの台が、PS3・Xbox360両方ともに用意されている
カプコンの他タイトルからの参戦キャラクターは等身やサイズが原作に忠実に再現されている
各種の攻撃方法も原作タイトルのアクションを活かしている

 カプコンブースでは、「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」のプレイアブルが初出展。2人対戦プレイが楽しめる。PS3版、Xbox360版ともに、アーケードスティックの台とコントローラの台が用意されている。

 実際にプレイしてみてまず感じるのは、これまでのマーブルVSシリーズとはだいぶ印象が変わって、バラエティ感があること。これは特にカプコン側の参戦キャラクターがインパクト抜群でバラエティ豊かなことが大きい。

 使用できるキャラクターはマーブルサイド、カプコンサイドともに9キャラクターずつで、スペシャルステージで発表されたトロンとX23は残念ながら使えないものの、マーブル側からはドーマムゥやアイアンマン、カプコン側ではダンテ、トリッシュ、ビューティフルジョーやアマテラス、クリスなどなど、豪華なラインナップになっている。

 使用キャラクターを選択する前に操作システムを「ノーマル」か「シンプル」にするかを決定する。ノーマルは通常操作だが、シンプルはチェーンコンボやハイパーコンボなどが簡単に繰り出せるようになっている。

 3人1組のチームを決定して対戦開始。ボタンレイアウトは弱、中、強の3種類の攻撃ボタンとエリアルレイブ攻撃のボタン、さらにパートナー交代用のボタンを2個使用する。メイン4ボタンと交代用の2ボタンと、アーケードスティックでもコントローラでも無理のない配置。

 気になるところとして、ダンテ、ビューティフルジョー、アマテラス、クリスといった、カプコンの他タイトルからの参戦キャラクターを主に使ってみた。まず各キャラクターとも等身がそのままに再現されているので、そこが個性にもなっている。ビューティフルジョーならダンテの半分ぐらいの身長でコミカルに戦い、大神のアマテラスならさらに低い姿勢での戦いが主体になる。

 攻撃スタイルも原作タイトルでの動きを忠実に活かしたものが多く見られて好印象。ダンテなら剣での攻撃と銃での攻撃があり、エリアルレイブでも「デビル メイ クライ」さながらなコンボが繰り出せる。うってかわってバイオハザードのクリスは銃での遠距離攻撃が多く見られる。アマテラスは低い姿勢から飛びかかるようなアクションが多かった。

 バーサスシリーズと言えば、強烈な空中コンボが特徴的だが、今作ではさらに新システムとして「チームエリアルコンボ」と「チームエリアルカウンター」が加わっている。

 「チームエリアルコンボ」は、エリアルレイブボタンで空中でのコンボを入れたあとに、上、下、横の3方向のいずれかを入力しながらエリアルレイブボタンを押すことで、別のメンバーにチェンジしてさらにエリアルレイブを繋げられるシステム。最大3回まで繋げることが可能だが、当然戦えるメンバーがいないと発動できない。

 これに対して「チームエリアルカウンター」はチームエリアルコンボを喰らっている側のアクション。相手のチームエリアルコンボにあわせて同じように上、下、横の3方向のいずれかを入力しながらエリアルレイブボタンを押し、入力方向が相手と同じだった場合コンボを中断できる。

 「チームエリアルコンボ」を決めたときはスピーディーで華麗なコンボに途中交代が入って、さらに強烈なコンボがつながっていき、非常にかっこよかった。対する相手側も「チームエリアルカウンター」でなんとか中断するのがポイントになり、上達していくとここで三択の読み合いになっていきそうだ。

 プレイした印象としては、まず参戦キャラクターの豪華さ、バラエティ感が感じられて好印象。これまでの「VS」シリーズにあった硬派な印象とは変わっているところが魅力。それでいて対戦部分は本来の良さである派手さ、エリアルレイブのテクニカルさ、爽快感がパワーアップしている。今後もまだ追加参戦キャラクターが加わる予定ということで、そちらも期待したい。

操作は写真のようになっている。アーケードスティック、コントローラともに無理なくプレイできるボタン数だ


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(2010年 9月 16日)

[Reported by 山村智美]