コーエーテクモゲームス、PS3「TRINITY Zill O'll Zero」
世界観から成長要素、ゲームの進め方などを紹介
株式会社コーエーテクモゲームスは9月30日にプレイステーション 3用アクションRPG「TRINITY Zill O'll Zero(トリニティ ジルオール ゼロ)」を発売する。価格は通常版が8,190円で、プレミアムBOXが11,340円。
「TRINITY Zill O'll Zero」は、1999年にプレイステーション用ゲームとして発売された「Zill O'll」シリーズを引き継いで開発チーム「オメガフォース」が制作を進めているアクションRPG。重厚な世界観、自由度の高いフリーシナリオによる進行といった要素が特徴。
今作の時代背景は、2大勢力の対立の中にある。常に対立を繰り返している大陸の北に位置するディンガル帝国と南のロストール王国。最近では皇帝バロルの行動に端を発した動乱に乗じて、ロストール王国の先王がディンガル南東に攻め込み紛争となった「ロストール・ディンガル紛争」が起こっている。この紛争はディンガル軍が勝利を収め、現在ではロストール王国側がディンガル帝国の動向を探っている。
そんな中、ディンガル帝国は皇帝バロルの指示により、力で大陸を統治することを目指し始めた。ディンガル帝国に接する各勢力は、帝国の一挙手一投足に戦々恐々としていた。
ただし、そんな2大勢力に与しない独立した政治組織を持つ都市も存在する。たとえばリベルダムはバイアシオン大陸一の商業都市。この都市は闘技場で有名で、大陸最大の娯楽施設として観光客が絶えることはなかった。
ディンガル帝国、首都エンシャント | ロストール王国、首都ロストール | 商業都市“リベルダム”の闘技場 |
「TRINITY Zill O'll Zero」は主人公・アレウスを中心としたストーリーが紡がれる。アレウスは人間とエルフの間に生まれる。幼い頃にディンガル帝国の事件に巻き込まれ父を失い、母と帝国から逃れ静かな森でひっそりと暮らしていた。
それから19年後。アレウスは剣闘士としてリベルダムの闘技場で闘いに明け暮れていた。幼い頃に受けた衝撃とハーフエルフとして差別を受けたことから、心を閉ざしすっかりひねくれてしまったが、闘技場の師匠であるダルキナの教えを請い兄弟子のドラドと共に剣の道に精進していた。
まずは闘技場最強の剣闘士となるべく、アレウスはダルキナに授かった剣と魔法を駆使し仲間と共に腕を磨いていた。
「俺には……倒したいやつがいる」 |
■ アレウス (CV:桐本琢也)
攻撃系の魔法と剣による攻撃を織り交ぜて戦う。主人公パーティのリーダー。ハーフエルフという境遇から人間からだけでなくエルフからも迫害を受けてきた。このことから誰も信じない斜に構えた性格となった。
「仲間と共に難関を越えてゆく、これぞ冒険よ!」 |
■ ダグザ (CV:郷里大輔)
戦闘能力の高いボルダン族の戦士。素手で戦う豪腕ぶりを発揮。投げ技やフィールド上のオブジェクトを手にして振り回すなどして戦う。常に戦いに身を置くが、無骨な人物ではなく、豊富な知識と余裕を併せ持つ。冒険の途中でアレウスと出会い、共にパーティを組むこととなる。
「私と組むのが嫌なら、この仕事、下りてもいいのよ」 |
■ セレーネ (CV:渡辺美佐)
主人公パーティに加わる1人。飛び道具や罠、アクロバティックな体術など変則的な戦いを得意とする。人間から迫害を受けている吸血種族ダルケニス族の数少ない1人。ある国の密偵として活動するうちにアレウスらと行動を共にすることとなる。
「この戦いは、私の使命だ」 |
■ ネメア (CV:小山力也)
反ディンガル勢力として名を馳せている1人の冒険者。17歳の時、皇帝バロル配下の「闇の円卓の騎士」の1人を倒し有名になった。仲間と共に大陸を巡りディンガル帝国の侵攻に立ち向かっている。彼にあこがれる者も多いが、ほとんどの場合が雲の上の存在として見られている。
「私にも、見逃せないことぐらいありますよ」 |
■ オルファウス (CV:野島裕史)
猫屋敷と呼ばれる場所に居を構えている冒険者。柔和な笑みをたたえていることが多いが、その真意を計ることは容易ではない。視野が広く、先を見通す力に優れている。本人には何か秘密があるようだ……。
「私は必ず、兄さんの力になってみせる」 |
■ ケリュネイア (CV:松谷彼哉)
ハーフエルフの女性冒険者。気が強く、差別してくる者に対してもはっきりと意見する。オルフェウスの元で育ったネメアを慕い、冷静な判断でサポートする。弓が得意で、「閃光の牝鹿」の二つ名を持つほど。
「鍛えたこの腕を、何かに役立てたいんだ」 |
■ ドラド (CV:江川央生)
剣闘士の兄弟子。リベルダムにある闘技場で戦う剣闘士。アレウスにとってはダルキナ門下の兄弟子で共に戦い、名をあげてきた仲。明るくて面倒見がよくアレウスにとっては親友とも呼べる存在。いつかは闘技場を出、自分の力を役立てたいと考えている。
「弱い者に興味はない」 |
■ レーグ (CV:中井和哉)
力ある者との戦いを求めるボルダン族の戦士。双剣をふるう戦いのスタイルに死角はない。闘技場では常に最強に位置するため「剣聖」とも呼ばれる。戦い、勝負に執着する面があり、自分より強い者を追い求め、挑んでいく。闘技場で戦うアレウスやドラドにとっては最強のライバルとなる。
「気をつけな 闘技場と違ってルールはないぜ」 |
■ ゼネテス (CV:保村真)
自由と女を愛する冒険者であり、賞金稼ぎ。今は仲間と共に各地を巡り賞金稼ぎに明け暮れる。親しみやすい人柄から酒場の客にも声をかけられることが多い。酒場のおばちゃんからスラムの子供まで守備範囲は広い。
「その首にはたっぷり賞金がかかってるんでね!」 |
■ ツェラシェル (CV:野島健児)
金に執着している賞金稼ぎを生業とする冒険者。高額報酬のかかった仕事と聞きつけゼネテス、シーラと手を組んで賞金首を追っている。シーラの挑発にはつい乗ってしまうところがある。
「そっちのほうが、賞金、高いの」 |
■ シーラ (CV:小松由佳)
賞金稼ぎの女性。ゼネテス、ツェラシェルと組んで冒険を繰り広げている。身軽なところがあり、百戦錬磨の大人の女性を感じされる雰囲気がある。
■ ゲーム進行の流れ
● ゲームの流れ
ゲームの流れとしては、町で出会った人や冒険者ギルドで仕事を受け、ダンジョンをクリアすることで依頼を完遂し、依頼主に報告することで報酬を受けることができる。こうやって進めていくことで、いろいろな町やダンジョンを巡り、様々な事件に巻き込まれ、大きなストーリーも同時に紡がれていく。
まずは冒険者ギルドで仕事を探すことから始まる | 冒険者ギルドには様々な仕事がある | ワールドマップには情報も表示される |
ダンジョンでは戦闘はつきもの。全力で挑みたい | 最終的にはギルドに結果を報告することで報酬を得ることができる |
● 登場する町の施設
町には様々な施設が存在する。貴族や有力者の屋敷や、ストーリー進行に関する建物なども登場する。
リベルダムの町のトップ画像 | ショップ。武器や装備品を売買する | 魔導師ギルド。薬やスキルの書など各種アイテムの売買 |
酒場。噂話を聞くことができる | 様々なクエストを斡旋してくれる冒険者ギルド。報酬もきちんと受け取っておきたい | 闘技場。賞品の懸かった戦闘をプレイできる |
■ 成長要素
● 経験値、スキルポイントの入手
経験値を獲得できるのは、敵を倒すか、クエストを達成した時。一方、スキルポイントは敵を倒した時か、アイテム「学びの水」を使ったときに得ることができる。敵を倒した時に入る経験値とスキルポイントは状況によってボーナスがつく。たとえば、自分より強い敵を倒すと通常より多く獲得することができるほか、「ソウルバースト」や「トリニティアタック」で倒すと通常の2倍の経験値とスキルポイントを得ることができる。
経験値とスキルポイントは敵を倒すと手に入る | 「トリニティアタック」を決めると通常の2倍手に入る |
● ソウルとは
アレウスの初期ソウル |
“ソウル”とは、すべての生物が持つ魂のようなもの。ソウルはその形を変え、その人の特徴や能力として顕在化する。人の生き方によっても様々に形を変えていくという。魔法使いを目指す者であれば魔法使いのソウル「ウォーロック」となり、戦士を目指せば「マイティブロウ」の形となる。
魔法が使えれば「ウォーロック」のソウルが得られるわけではなく、その人の在りようが魔法使いとなったときにウォーロックの形をなすのだという。さらに、1つのソウルに収まるわけではなく、魔法使いであり、なおかつ戦士という生き方をすることもできる。この場合、ウォーロックとマイティブロウのソウルの形を両方得ることができるという。
キャラクターが得ることができるスキルは、ソウルと密接な関係を持ち、どのソウルを持っているかで決まってくる。たとえば、ファイヤーボールなどの攻撃魔法はウォーロックのソウルを持つ者のみが習得可能となる。
キャラクターは成長することで、新たなソウルを得ることもある。もちろん、新たなソウルを獲得できれば、新たなスキルを得ることも可能となる。
● スキルの習得と使用方法
一方、スキルの獲得は、「スキルの書」を獲得することで習得していく。スキルの書はクエストの報酬として手に入れることができることもあれば、魔導師ギルドで売っていることもある。スキルにはそれぞれ必要なソウルが決まっており、対応するソウルがなければ習得することはできない。
スキルには「アクションスキル」と「オートスキル」の2種類が存在する。アクションスキルは戦闘中に使用できる攻撃型のスキル。各ボタンに割り振っておき、戦闘中に押すことで発動させる。「ファイヤーボール」などの魔法だけでなく「ショルダータックル」といった格闘術など、ソウルによって様々なスタイルが存在する。
オートスキルは、習得した瞬間から常に使用可能なスキル。装備や操作は必要なく、自動的に発揮される。魔法のダメージを高める集中術や、高級アイテムを発見しやすくなるという「豪運」といったスキルまで存在する。
魔導師ギルドで購入することもある | アクションスキルはボタンに割り振らなければならない | 変更後のアクションシーン |
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(2010年 7月 24日)