富士急ハイランドの新アトラクション「合戦 戦国BASARA」をやってみた

武具を集めて織田信長を討伐せよ


2010年7月23日オープン

500円(入場料別、フリーパス可)


 カプコンのゲームソフト「戦国BASARA」。2005年7月にプレイステーション 2用ソフトとして登場して以来、累計販売本数約160万本という人気のシリーズだ。後の戦国武将ブームの火付け役となり、今年の7月からはTVアニメの第2期が放映されるほか、7月29日にはプレイステーション 3とWii用の「戦国BASARA3」が発売される。そしてこの7月、「戦国BASARA」発売5周年を記念して、富士急ハイランドに自らが武将となって織田信長の討伐を目指すアトラクション「合戦 戦国BASARA」がオープンする。オープンは7月23日、料金は500円(入場料別)でフリーパスでの利用も可能。15日には報道陣向けに事前に公開され実際に体験してきたので、その模様をお届けする。

 アトラクションがあるのは、園内にあるミニチュア富士山の中。富士急ハイランドのある山梨県といえば武田信玄のお膝元だが、この富士の中には全3階の安土城が再現されているのだ。

 入場するとスタッフからカードを手渡される。カードは「伊達政宗」「真田幸村」「長曾我部元親」「毛利元就」「武田信玄」「お市」の6種類の内のいずれか。カードはランダムに配られ、好きなキャラクターを選ぶことはできない。参加者は手にしたカードのキャラとなって、そのキャラごとの武具を集め信長の討伐を目指す。

富士急ハイランド内にあるミニチュア富士の中にアトラクションは設けられる武将カードは全6種類。どれが当たるかは運次第

 信長は安土城の3階にいるが、信長との一騎打ちのためにはまず4つの武具を集める必要がある。1階と2階には武具が隠されたカードスロットがたくさんあり、そのスロットを探し出してカードを挿入すると、運がよければカードに武具が印刷される。これが武具をゲットしたという証だ。

 スロットはあちらこちらにあるが、すぐに見つかるスロットの多くはただのダミーだ。カードを挿すことさえできない。さらに、目立たない場所に隠された本物のスロットを見つけても、そのキャラ向けの武具が入っているかどうかは別問題で、挿しても何も印刷されない場合や、また信長のトラップによって集めていた武具が奪われてしまう場合もある。逆に、たとえば伊達政宗の武具が入っていなくてもお市の武具が隠されているといったことがあるので、ほかのキャラの武具がなくても挑戦してみる価値はある。

 城内は信長の玉座や伊達政宗の「六爪(六刀流)」の跡など、戦国BASARAの世界観を再現した作りになっており、本当に自分が武将になった気分を味わえるよう工夫されている。しかしあいにくゲームには制限時間があり、その世界観を満喫している余裕はあまりない。制限時間は1階が3分、時間になったら強制的に2階へと移動させられる。2階にもより多くのスロットが用意されており、こちらは制限時間4分。見事武具を4つそろえられた場合や、制限時間になってしまった場合は、2階の甲冑の間に向かう。ここから3階に上るが武具を集められなかった人はそこで退場となる。

 記者はと言えば、撮影のためにモデルさんに同行してもらったのだが、この日すでに何度かアトラクションに挑戦したモデルさんであったにも関わらず、集められた武具は2つ。スロットの場所はある程度覚えられても、キャラが変われば武具のあるスロットも変わるため、攻略が難しいのだと言う。なお、カードは時間によって使えなくなるので、今回武具を貯めたカードを使って再戦することはできなくなっている。

いざ体験。撮影のためモデルさんにご同行いただいたカードは伊達政宗。この日何度か挑戦しているモデルさんだったが、伊達政宗は初とのこと裏面はこのようになっており、武具をゲットするとその武具が印刷される
まずはルールの説明を受ける最初はとにかく1階と2階で武具を集めるのが課題だ城内に入るとまずは信長の玉座が置かれている。しかし見とれていると時間がなくなってしまう
それぞれの部屋は戦国BASARAの世界観を表す作りとなっている。実際にはもっと薄暗い
これが武具の隠されているカードスロット。しかしこれはダミーだった本物のスロットはこういった見つかりにくい場所にある場合が多い。武具をゲットできるとそれに応じたボイスを聞くことができる早速武具を1つゲット
しかしここで1階の制限時間オーバー。2階へ移動する2階にも絢爛豪華な部屋や倉庫のような部屋など、様々な部屋が用意される
とにかく裏側や目が届きにくいところを探す樽の裏側に本物のスロットを発見2つめの武具をゲット
このスロットは本物だったものの空だったこのスロットはダミー。よく観察してるとダミーと本物がひと目で見分けられるポイントがあることがわかる2階の制限時間は4分。決して余裕のある時間ではない
ちなみに武具が4つ集まるとこんな感じ信長の家紋が入っているのは、トラップによって信長に武具を奪われたことを意味する2階の甲冑の間から3階に上ることができる

 今回は報道陣向けの事前公開ということで、特別に3階の最終決戦にも挑戦させてもらうことができた。武具を集められた人が複数いた場合も、最終決戦は1人ずつの挑戦となる。

 最終決戦となるゲームは、巨大スクリーンに映し出される的を刀で切っていくというもの。まずは練習として火の玉を斬るステージ。スクリーンに映る火の玉に「斬」というマークが出たところで、それをめがけて刀を振り下ろす。練習ステージに続いて信長軍との対決。まずは第1ステージとなる100人斬りだ。前方から攻めてくる信長軍の兵達に次々と現われる「斬」マークを切り倒していく。といってもモグラたたき的な要素もあり、なかなか思った通りには斬ることができない。ただ、倒さなければいけない数は決して多くはないのであきらめずにがんばろう。

 100人斬りに成功すると、いよいよ信長との一騎打ちだ。信長の弱点となる個所に「斬」マークが現われるのでそこをめがけて刀を振り下ろす。見事信長を倒すことができればゲームクリアだ。なかなか刀の扱いが難しいらしく苦労している参加者が多かったが、倒さなければいけない数は多くはないので、コツを考えているよりも刀をたくさん振った方がクリアの可能性は高そうだ。実際今回初挑戦だったモデルさんも見事クリアしていた。

3階に上がり武具を集められた人だけが信長との最終決戦部屋へと向かえるいよいよ信長との決戦だまずは練習ステージ。火の玉を斬って操作の感覚をつかもう
第1ステージは100人斬りだ迫り来る信長軍を斬る。一振りで大勢斬れるので本当に100回斬る必要はない100人斬り達成
いよいよ大ボスの信長だ。急所を狙って斬れ要領はこれまでと同じで「斬」マークを狙って刀を振り下ろす初めての挑戦だったが見事討伐成功!

討伐成功した人だけがもらえるスペシャルカード

 信長討伐に成功した人には、プリズムで7色に輝く特製カードがプレゼントされる。スロットの隠し場所も難しく、せっかく集めた武具がトラップにより没収されてしまうこともある。1度や2度の挑戦でクリアーできるほど簡単なアトラクションではないので、攻略したければ何度もやり混む必要があるだろう。それだけにこの特製カードは貴重だ。

 なお、今回は事前公開が行なわれなかったが、このアトラクションのほかにも、戦国ショップ&カフェの「戦国城下町~戦国BASARA篇~」も同日オープンする。こちらでは戦国BASARAグッズの販売のほか、写真スポットやカフェ、そして戦国BASARA3の体験コーナーも用意される。BASARAファンならこちらにもぜひ足を運んでみるとよいだろう。

(2010年 7月 16日)

[Reported by 瀬戸 学]