Electronic Entertainment Expo 2010現地レポート

 

「パックマン」30周年を祝うバンダイナムコブース

PS3/Xbox 360「ナルティメットストーム2」などアニメ原作ゲームも盛況


6月15~17日(現地時間) 開催

会場:Los Angeles Convention Center



「PAC-MAN Battle Royale」。パワーエサを食べてからの追って逃げての駆け引きが熱い

 バンダイナムコゲームス(米Namco Bandai Games America)のブースでは、「パックマン」が生誕30周年を迎えることを記念して、入り口に巨大なパックマン像を設置。近くには記念タイトルであるアーケード向けの4人対戦ゲーム「PAC-MAN Battle Royale」も置かれ、注目を集めていた。この「パックマン」関連の話題については、先日行なわれた記念イベントの記事をご覧いただきたい。

 ブースではほかにも、日本のアニメを原作とした対戦アクションゲームが人気を集めていた。出展されていたのは、プレイステーション 3/Xbox 360用「NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」と、同じくPS3/Xbox 360用「ドラゴンボール レイジングブラスト2」の2タイトル。




■ アニメ調のCGがさらに進化!「NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」

 「NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」は、テレビアニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」を原作とした対戦アクションゲーム。会場では、ナルトとサクラの2人が、カカシがつけている鈴を奪う訓練を行なうという体験版をプレイできた。

 まずはカカシを攻撃してライフを一定量削るところからスタート。基本的にはボタン連打だけでコンボが繋がるお手軽なシステムなので、近づいて攻撃しているだけで難なく突破できた。

 しかしそこからは話が変わる。ライフが減ったカカシは、強力な術を放って反撃してくる。ここで画面には特定のボタンを押すよう指示が出るので、うまく一定時間内に押せれば回避できる。続いて反撃に移るときも、同様にボタン操作の指示が出る。これをいくつかこなすことで、戦闘を突破できる。

 その後は各種の術を連発してくるカカシに対し、サクラの援護を受けながら戦う。こちらも相応に術や道具を使わないと勝つのは厳しいバランスになっており、そうなると急に色々な操作が出てくる。それぞれの操作は難しいコマンドが必要なわけではないので、覚えてしまえば問題はないのだが、プレーヤーを倒しに来る本気のバランスは体験版では物珍しい。

 そして本作の最大の魅力は、グラフィックスのすごさだ。開発を担当しているサイバーコネクトツーは、「.hack」シリーズなどを手がけてきた長年の経験から、アニメ調のグラフィックスには定評がある。特に本作では、爆発のエフェクトが非常に派手で見ごたえがあるし、顔の表情などCGでは表現の難しい部分も、極めて自然な形でアニメを再現している。

 カメラワークなどの演出も見事で、原作アニメファンならずとも作品に引き込まれるような魅力的な映像を作り出している。欧米の大作に見るリアルな3DCGとはまた別の感動があるので、こちらの記事でぜひとも動いている映像をご覧いただきたい。日本での発売は2010年秋の予定。


技のエフェクトも、キャラクターの表情も、アニメを見るかのような格好よさ。見ているだけでも楽しいので、プレイしていると大抵後ろで何人かが見ているという状態だった



■ ワンタッチで必殺技を放てる爽快感が魅力「ドラゴンボール レイジングブラスト2」

 「ドラゴンボール レイジングブラスト2」は、アニメ「ドラゴンボール」シリーズのキャラクターが登場する対戦アクションゲーム。今回出展されたバージョンでは、CPUを相手にした1対1の対戦モードをプレイできた。

 操作は左アナログスティックで移動し、2種類の攻撃ボタンを使い分ける。基本的には弱攻撃を連打し、数発当てたら強攻撃を連打に切り替えるという感じで、どのキャラクターでも10コンボ程度の攻撃が可能になっている。

 そして「かめはめ波」などの必殺技は、右アナログスティックに対応している。上下左右でそれぞれ異なる技が対応しており、いずれもワンタッチで放てる。ただしそれぞれに一定量の“気”を消費する。“気”は方向ボタンの下を押し続けることで貯められる。

 “気”を一定量以上貯めると、より強力な必殺技が使えるようになる。使用するには右アナログスティックを押し込むだけ。与えられるダメージが高いなだけでなく、見た目にもかなり派手な攻撃なので、アニメファンは何をおいても狙いたくなる。ただし“気”を貯めている最中は無防備になるので、そこが対戦での駆け引きになりそうだ。日本での発売は2010年の予定。


とにかく手軽に派手な技を繰り出せるのが楽しい。キャラクターが増えた分だけ色々な技が試せるので、遊ぶと製品版が楽しみになるソフトだ

(2010年 6月 18日)

[Reported by 石田賀津男]