Electronic Entertainment Expo 2010現地レポート
SCEA、2010年度にPS3用の立体視対応ゲーム20タイトル発売
PlayStation Moveと立体視の両対応タイトルも発表
Sony Computer Entertainment America(SCEA)は、現地時間の6月14日、ロサンゼルス市内のShrine Auditoriumにおいてプレスカンファレンスを開催した。
■ PS3は世界で最も普及した立体視対応ゲーム機である
SCEA、President&CEO Jack Tretton氏 |
SCE、President & Group CEO、平井一夫氏 |
SCEA、President&CEO Jack Tretton氏は、登壇して開口一番「今日は皆さんは群集を見続ける必要はありません。ポンチョを着る必要もありませんよ。うちは普通のスタイルでやりますから」とジョークを飛ばした。これは、一昨日開催されたマイクロソフトの「Kinect」の発表会の模様を茶化したジョークだ。
続いてSCE、President & Group CEO、平井一夫氏が登壇。
「ソニーは業務用カメラからあなたのリビングルームに届くまでの全てのAV機器を手がける唯一のエンターテインメントカンパニーです。我々は、ゲームの面白さ、そして技術のイノベーションをいつも追いかけてきました。それが、今期融合して新しいものとなります。それが3D(立体視、以下同)です」。
平井氏は、新旧全てのPS3が3D対応で既に3,500万台のPS3が出荷済みであることから、世界にはPS3が世界で最も普及した3D対応ゲーム機であることをアピールし、3Dゲームタイトルについても2011年3月までに3D専用開発されたタイトルが20作品提供されることをアナウンスした。
また、北米地区では本日より、シューティングゲーム「SUPER STAR DUST HD」、アクションゲーム「PAIN」、レーシングゲーム「MOTOR STORM PACIFIC DRIFT」と「WIPEOUT HD」が、PlayStation Networkより購入可能であることもアナウンスされた(日本向けは不明)。
こうした、PS3の積極的な立体対応ゲームの供給体制を自己評価し、「立体視ゲームはPS3で標準化されるといってもいいだろう」(平井氏)と自信を見せた。
「もっとも普及している3Dゲーム機。それはPS3だ」(平井氏) |
その立体視対応ゲームのキラータイトルとして、SCEAがイチオシとするのがファーストパーティ、GUERILLA GAMESの「KILLZONE3」だ。
会場が暗転し、立体視映像投影用のスクリーンが上から降りてきて、立体視対応のゲームプレイ映像が披露された。来場者は事前に配布された立体視眼鏡で、この映像を見ることになったが、会場内のそこかしこで悲鳴に似た歓声が上がった。確かに、1人称視点の3Dシューティングゲームは、立体視化すると、没入感が凄いだけでなく、どこに向かって、どこに隠れればいいか、誰を攻撃すればいいかが本能的に判断できるようになり、いわば「非常にわかりやすい」形のゲームとなる実感がある。
「KILLZONE3」は2011年2月の発売とアナウンスされた |
この他、「MOTOR STORM APOCALYPSE」、「SLY COLLECTION」、「グランツーリスモ5」、「CRYSIS2」、「MOTAL KOMBAT」、「SHAUN WHITE SKATEBOARDING」、「TOM CLANCY'S GHOST RECON:FUTUR SOLDIER」、「TRON EVOLUTION THE VIDEO GAME」、「NBA 2K11」が立体視対応ゲームとして提供されることがアナウンスされた。
SLY COLLECTION | グランツーリスモ5 | CRYSIS2 |
MOTAL KOMBAT | ShaunWhite Skate Boarding | TOM CLANCY'S GHOST RECON FUTURE SOLDIER |
TRON EVOLUTION THE VIDEO GAME | NBA2K11 |
また、特に「THE FIGHT LIGHTS OUT」、「EYE PET」、「TUMBLE」、「MLB10 THE SHOW」といったタイトルについては、立体視とPlayStation Moveの両方に対応し「これまでになかったような、全く新しいゲーム体験を提供する」(平井氏)と自信を見せた。
PlayStation Moveと立体視の両対応ゲームも登場 | THE FIGHT LIGHTS OUT | |
EyePet | tumble | MLB10 THE SHOW |
(2010年 6月 16日)