インテリジェントデザイン、DS「ハンサム×English イギリスに恋して」

英国レディを目指していく中で英会話を身につける英会話体験アドベンチャー


2010年7月 下旬発売予定

価格:5,040円



ゲーム画面イメージ。インターフェイスは最低限に抑えられ、だれでも直感的に操作できるよう設計されている

 株式会社インテリジェントデザインは、ニンテンドーDS用英会話体験アドベンチャー「ハンサム×English イギリスに恋して」を2010年7月下旬に発売する。価格は5,040円。

 「ハンサム×English イギリスに恋して」はアドベンチャー形式でストーリーを追っていくことで英語を学習していく英会話学習ソフト。プレーヤーは雑誌「フィガロ ジャポン」の編集者。上司の命令で英国取材を命じられる。海外取材は初めてのプレーヤーは、戸惑いながらもトラブルを乗り越えながら英国におけるレディへと成長していく。

 ゲームでは実写ムービーを使用。ネイティブの英国人が話す英語を繰り返し何度も聞きながら、問いかけに対して、提示される選択肢から選び、会話を進めていく。相手の話の字幕の表示、日本語訳などの表示も随時行なえ、学習をサポート。納得のいくまで聞き取ってストーリーを進めることができる。また、会場で公開された実記によるでもによれば、実写映像も非常になめらかで、口の動きなどもわかるようになっている。

 アドベンチャーゲームのシステムを採用していることから、選択肢にはどちらをとっても会話が進行するものから、正解/不正解が別れているものまで多数登場する。ただし、あくまでも英会話学習ソフトという範疇であるため、ゲームとして難しくなるようには設定されておらず、間違ってもゲームオーバーになるようなことはない。ただし、選択内容によっては別のストーリーが発生することもあり、何度も遊べるような作り込みは行なっているという。一方で、楽しく学ぶことが重要ということで、ゲーム的な要素も導入されており、場面によってはアイテムなどが登場し、使用したりすることもあるという。

 ストーリーモードのほか、より実践的な英会話を学べる学習モードも搭載。学習モードではより詳細な英会話シーンが用意されており、詳しく学ぶことができる。

 会話のシチュエーションも、飛行機の席の取り方や、機内食の依頼などに始まり、旅行者が実際に遭遇する場面を想定したものが数多く登場する。また、ロンドンの観光名所や湖水地方といった美しい国定公園なども登場。英国を旅したかのような気分も味わえる。多数の英国ブランドとも協力してゲーム内に登場し、雰囲気を高めている。

 英語の監修には、英国公認の国際交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」があたっており、文章から単語レベルまでイギリスのクィーンズイングリッシュを再現。有名なところでは「can't」を英国では「カーント」と発音するが、米国では「キャント」といった発音となる。また、使用する単語も、例えば地下鉄ならば米国では「Subway」だが、英国では「Tube」となる。今回のゲームではもちろんイギリス英語の表記で統一されており、イギリス英語を知りたい、学習したい人にとってはうってつけといえるだろう。発表会で挨拶したブリティッシュ・カウンシルのマネージャーのマイケル・サンダークリフ氏は「英国的表現をアドバイスした」と語り、このソフトで「旅行などで英語を使う自信が付く。ためらわずに使ってみようという気になると思う」とコメントした。

 ニンテンドーDSで英語教育ソフトと言えば任天堂の「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」などが有名だが、より実践的なタイプのソフトとなる。同社では応用編として購入してもらえれば期待している。


【ゲーム概要】
下画面の△ボタンを押すと再生、“T”ボタンが下画面の翻訳、“E”が英語字幕の表示、“J”が上画面の日本語翻訳表示となっている。再生ボタンを押すと上画面の実写ムービーが再生され英語を聞くことができる。その問いかけに対して下画面に表示される選択肢を選択することで、ゲームは進められる。アドベンチャーゲームであるため、ストーリーを進めていくことになるが、より実践的な内容となっている「学習モード」も搭載。ゲームらしく、アイテムを入手したり使うシーンも登場する。1番右側の写真は会場で展示された開発機の画像。実写ムービーに関してはかなりなめらかに、わかりやすく表示されていた
基本的なターゲットは女性。シナリオを書いているのも27才の女性ということで、女性で旅好き、向上心のある方……が同タイトルのターゲットとして設定されているモデルを使った実写動画が大きなポイント。また、英国の各地の美しい風景やブランドが紹介されているのも、“英国ブランド”の潜在的なアピールに繋がっている
出演者はイケメンモデルなどが登場。また、シナリオ、音楽、フォトグラファーなどもゲーム業界だけでなく多方面で活躍してきた方々が参加している
プレーヤーは雑誌「フィガロ ジャポン」の記者として、英国の取材を命じられる。英国の有名なポイントが舞台となってストーリーは進んでいく。ロンドンを初め、有名な観光地でもある湖水地方など、全てが今回のゲームのための撮り下ろし映像となっている
インテリジェントデザインの代表取締役プレジデントを務める山田政弘氏がマーケティング関係を説明。女性がターゲットと言うこともあり、従来の販路以外にも美容室など女性にアピールできる販路を開拓していきたいというニンテンドーDSにおける英語学習ソフトはいくつも販売されているが、学習要素が強いものが多い。それに対して、より実践的な英会話を学べるソフトとして同社は「ハンサム×English イギリスに恋して」に期待しているという「ハンサム×English イギリスに恋して」の今後の展開としては、他プラットフォームへの展開のほか、すでに引き合いが来ているという韓国、中国への展開(韓国人、中国人への英語学習ソフトの提供という意味)、そして日本国内にはロサンゼルス、オーストラリア、ヨーロッパ……などを舞台に展開していきたいという。また、今回は雑誌編集者というシチュエーションだが、スポーツ、映画、ファッションなどシチュエーションを変えることでアピールポイントも変わると考えているという


インテリジェントデザインの代表取締役プレジデントの山田政弘氏。マーケティング系の解説を行なった取締役シニアバイスプレジデント、杉山和彦氏。ソフトのディレクションについて解説駐日英国大使館広報部長のサイモン・ウッド氏。現代の英国をアピールすることが重要ななか、ゲームソフトを使ったアピールについても積極的に行なっていきたいと挨拶英語の監修を行なったブリティッシュ・カウンシル法人教育機関マネージャー、マイケル・サンダークリフ氏も挨拶を行なった。同ソフトで楽しく学べる点を強調


(2010年 5月 18日)

[Reported by 船津稔]