Wemade Online、MMORPG「81Keys」新作披露会を開催
5月12日よりOBT開始、アーティストとのクロスプロモーションも


4月26日開催

会場:Wemade Online本社


 株式会社Wemade Onlineは4月26日、東京日本橋の本社にてMMORPG「81Keys」の新作披露会を開催した。このイベントではゲームの概要と今後のスケジュールが発表されたほか、アーティストの矢住夏菜さんの「バタフライエフェクト」と「運命の分かれ道」という2つの楽曲がゲーム内に登場するというタイアップ企画が発表された。

WeMade Online代表取締役社長の崔鍾玖氏。「81Keys」は社内スタッフからも“これは日本に受ける!”という声が大きく、異例の速さで交渉が進み、日本展開が決定したという
司会を務めた声優の浜田初さん。ボイスドラマではディアリノというキャラクターを演じる

 「81Keys」は台湾Wayi International Digital Entertainmentが開発するMMORPG。タイトルはゲーム内の世界にあったといわれる81本の鍵のことを指す。神が作り、世界に恩恵をもたらしていた81本の鍵は人間達の世界で失われてしまった。プレーヤー達はそんな、神々の恩恵を失いバランスを崩した世界に飛びこんでいくのだ。

 プレーヤーは接近戦が得意な「ヒューマン」、屈強な肉体を持つ「ワッタ」、魔法が得意なスマートな種族「ニッティ」、そして子供のような外見の「ルル」から1種族を選びキャラクターを作っていく。クエストを中心としたゲーム展開で、パーティーやギルド、対戦要素、生産などゲーム要素は充実している。

 本作の大きな特徴が様々な「鍵」システム。魔物からドロップされ、集めることで図鑑を作り上げたり、魔物に変身できる「魔物の鍵」。プレーヤーの経験値を分け与えることで成長し、合成することで属性と補助効果をカスタマイズできる「守護の鍵」。ビンゴゲームのような数字の描かれた“天盤”にマークを置いていくことで補助効果が得られる「DNAの鍵」。天盤は週に2回変更されるため、DNAの鍵はこまめに調整する必要がある。これらの鍵を活用することで、キャラクターはより個性的な能力を発揮していく。

 アバターは服装はもちろん、頭部に特にこだわりがあり、帽子やネコミミなどをつけられる“頭”、メガネなどの“目・鼻”、そして“口”と3カ所も装備できる場所があり、より細かくカスタマイズできる。本作の世界観は中世ファンタジーだが、騎乗アイテムに自転車やウィンドサーフィンがあり、アバターも様々なデザインが用意されている。そのハチャメチャさが本作に独得の“明るさ”を加えている。

 「81Keys」のサービススケジュールは、本日4月26日朝10時でクローズドβテスターの募集を締め切り、当選者を対象にしたクローズドβテストを4月30日より5月5日の日程で実施する。オープンβテストは5月12日から5月19日まで、5月19日からは基本プレイ無料、アイテム課金の正式サービスが開始される。クローズドβ時にはレベルキャップはレベル30まで、生産やギルドシステムの初期までは体験できる。クローズドβテストのキャラクターデータはオープンβ時には削除される。

 オープンβテストからはキャラクターのレベルキャップは35に。一次転職、オークションなどが開放される。正式サービス時にはレベルキャップは55になりダンジョンが4つ開放される。この後、6月30日に新マップが追加される大型アップデートが予定されている。7月、8月にも小規模のアップデートが行なわれる予定で、さらに10月上旬に2回目の大型アップデートを予定しているという。

 日本展開に際し、メインビジュアルにイラストレーターさんの羽衣リカさんを起用、また声優達によるボイスも大きな魅力だ。現在、「81Keys」の公式ページではライターの川邉絢一郎氏による小説に声優達が声を当てたオリジナルボイスドラマが5話まで掲載されている。今後の展開や、ゲームとの連動にも期待したいところだ。

 さらに、アーティストの矢住夏菜さんの「バタフライエフェクト」と「運命の分かれ道」という2つの楽曲がゲーム内に登場する。まずゲームではオープンβ時にメロディだけのバージョンが使用され、正式サービス時にボーカルの入ったバージョンがゲーム各所に流れるという。「運命の分かれ道」はローディング画面やキャラクター選択時に、「バタフライエフェクト」は戦場やダンジョンで使用される予定だ。

 加えてクロスプロモーションとして6月13日に予定されている矢住夏菜さんのライブにユーザーを限定招待したり、5月26日に発売される矢住夏菜さんの2ndアルバム「Mysterious Circle」には限定1,000枚に特別なアイテムコードの書かれた特典付バージョンが発売されるという。これらのプロモーションの詳細は今後発表される。

 Wemade Onlineは4月1日YNK Japanより社名を変更した。「81Keys」はWemade Onlineが手掛ける初めての台湾産MMORPGであり、声優とのプロモーションやボーカル曲の使用など様々なチャレンジを行なう。このチャレンジがどのようにユーザーに影響を与えていくか、注目したい。


新作披露会では、パートナー会社からのプロモーションプランも発表された。写真は左から、ゲームとスケジュールの説明をしたWeMade Onlineプロダクトマネージャーの大西信嗣氏、ネットカフェ展開を語った株式会社メディエーターオフラインサービス事業本部の桑谷昌樹氏、クロスプロモーション戦略を説明した有限会社ムーヴリノウエの田中方俊氏
システムの大きな特徴となる3つの“鍵”システム。他のMMORPG以上に細かいカスタマイズと、特性の付与が可能だ
サービススケジュール、声優の起用、ネットカフェ展開。ネットカフェではメディエーターによる安定したインストール、アップデートが行なわれる。メディエーターはこのシステムを他のタイトルにも導入していくという
アーティストの矢住夏菜さんとのクロスプロモーション。詳細は後日改めて発表される。矢住さんはアニメ作品や、ゲームに使用される楽曲も多く手掛けている。5月26日に発売されるセカンドアルバムでは、本作に使用される「バタフライエフェクト」と「運命の分かれ道」の2曲も収録されている
メインイラストレーターに羽衣リカさんを起用し、明るくかわいらしいイメージで展開していく

【スクリーンショット】
大きな魅力となるアバター要素。かわいらしいデザインが多い。学生服や自転車など、世界観を壊しそうな幅広いラインナップも独特の味があり、楽しい
戦闘だけでなく、生産やギルドシステムなど、MMORPGのトレンドを網羅している。本作の充実したシステムもセールスポイントだ

(C) 2010 81Keys by WeMade Online Co.,Ltd All Rights Reserved.
(C) 2009-2010 WAYI INTERNATIONAL DIGITAL ENTERTAINMENT CO.,LTD. Reserved.

(2010年 4月 26日)

[Reported by 勝田哲也]