コーエーテクモゲームス、PS3/WIN「大航海時代 Online」
Chapter2「Ilha Formosa」を4月27日に実施


4月27日 アップデート実施予定


 株式会社コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 3/Windows用オンライン海洋冒険RPG「大航海時代 Online ~El Oriente~」において、大規模アップデートChapter2「Ilha Formosa(イラ フォルモサ)」を4月27日に実施する。

 「Ilha Formosa」は、ポルトガル語で“美しい島”という意味で、Chapter2ではその名の通り、美しき島「台湾」が登場する。16世紀半ばに、西欧諸国の中で初めて台湾に到達したポルトガル船の航海士が、台湾島のあまりの美しさに「Ilha Formosa」と叫んだとされ、それから台湾は「Formosa」とも呼ばれるようになったという。

 「Ilha Formosa」では、Chapter1で導入された要素の拡張やアイテム獲得時の思い出を残す新システム「メモリアルアルバム」の追加などが行なわれる。


■ 台湾の街「安兵」と「淡水」を追加

 台湾の街として、台湾島南部にある「安平」と台湾島北部に位置する「淡水」が実装される。

【安平】
台湾の英雄「鄭成功(てい せいこう)」が台湾からオランダ 勢力を一掃したとして知られている。街には鄭氏の王城であった安平城もある
【淡水】
台湾八景の1つに数えられ、「東方のヴェネツィア」とも称されている街


■ 台湾の英雄「鄭成功」が登場

鄭成功

 1662年に、鄭成功の率いる軍勢がオランダの支配下にあった台湾からオランダ勢力を一掃。その後、鄭成功は台湾の開発を推し進め、現代の台湾の基盤を築いた。こうした活躍により、鄭成功は「開発始祖」として台湾の人々から崇められている。

 本作では、台湾の実力者として登場し、台湾地域での南蛮貿易やプレーヤーが特別なことを達成した局面で関わってくる。


■ 台湾風の衣装を追加

 台湾に住む人々は、ゆったりとした衣を帯で締める「漢民族風衣装」を身につけている。女性は、さまざまなかんざしなどで髪を飾り、男性は頭に冠や布をかぶっている。

「褥裙(ルーチュン)」(写真左)
短い上着と長い裾の漢民族の衣装。慶事の際に用いられる冠は、高い位の官吏が身につけるもの。

「窄袖衫襦(ジャイシュウシャンルー)」(写真右)
大きな袖に着丈の長いスカートを合わせた衣装。歩くたびに揺れることから「歩揺」と名付けられた奇麗なかんざしがアクセントとなっている


■ 新たな交易品を追加

 カラスミや金瓜石金(きんかせききん)などの台湾の名産品が多数追加される。

【追加される主な交易品】
・カラスミ:ボラの卵巣を塩漬けし、天日干しで乾燥させたもの。江戸時代の初期に中国より長崎に伝来。日本では、ウニ、コノワタと併せて、日本三大珍味と呼ばれる。
・金瓜石金(きんかせききん):台湾北部の金瓜石鉱山で採れた貴金属。
・金針花:ユリの一種で、食用になる花。精神を安定させる効果を持つ。


■ 台湾にまつわる新クエストや発見物を追加

鄭成功にまつわるクエスト

 鄭成功にまつわるクエストをはじめ、台湾島の生物を発見するクエストなどが多数追加される。

【発見物の一部】
・鄭氏の印:「鄭氏」と刻まれた金属製の印。鄭氏が貿易の際に認印として使用していたものと思われる。
・諸葛弓弩(しょかつきゅうど):明代に発明された連発式の弩。弓の上部に矢を10本収納することで連射を可能にした。三国時代の軍師・諸葛亮にちなんだ名前と思われる。
・タタラ船:台湾島先住民に伝わるゴンドラの形をした伝統的な船。バランスを取るのが難しく、息の合った友人同士で出漁するために使う。
・キョン:台湾島などに分布するイヌに似た鳴き声が特徴的な小型のシカ。目の近くにある臭腺が閉じた目のように見えることから、4つ目鹿とも呼ばれる。


■ 新たな東アジア船を追加

 独特の帆や艤装によってさまざまな用途に改良された船が登場する。

【輸送用広船】【巡航型広船】【護衛用広船】
輸送力の向上を企図して船体が改良されたジャンク船西洋の艤装を取り入れることで機動性の向上が図られている攻撃だけでなく防御面での性能も向上している


■ 台湾にちなんださまざまな要素を追加

 上記以外にも、台湾島にちなんだ要素として、ペット「ヤマムスメ」をはじめ、名物料理や衣装などのレシピを追加。さらに、台湾島で雇える新副官が3人追加される。

新ペット「ヤマムスメ」台湾料理


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(2010年4月6日)

[Reported by 中野信二 ]