コーエー、「大航海時代 Online ~El Oriente」先行体験レポート
簡単お手軽な「遺跡ダンジョン」、甲板上の乱戦「甲板戦」など新要素を一足早く体験!
試遊はコーエー本社の会議ホールで、メディア合同の形で行なわれた |
いよいよ日本が実装される |
コーエーが開発、運営を行なっているプレイステーション 3/Windows用オンライン海洋冒険RPG「大航海時代 Online」の第3弾となる拡張パック「El Oriente(エル・オリエンテ)」がいよいよ12月15日に発売される。これまで、第2弾の拡張パック「Cruz del Sur(クルス・デル・スール)」で世界一周の航海を続けてきた航海者たちが、いよいよ東アジア海域へ足を踏み入れる事になる。
発売と同時に始まるChapter 1「Zipang(ジパング)」では、日本の長崎、堺、江戸が実装される。日本では、これまでの交易とは違う仕組みをもった「南蛮貿易」を行なったり、和風の衣装や武器、和船などを入手できる。また江戸では伊達政宗に会う事もできる。
他にも、遺跡の地下に広がる「遺跡ダンジョン」や、海戦中に甲板上で起こる「甲板戦」、自由度が増した「陸上戦」、副官が船長となって戦闘に参加してくれる「副官船長」など、既存のコンテンツの改良や拡充も行なわれる。陸上戦のための新たな職業やスキルも追加され、遊びの幅が更に広がる格好だ。
発売を直前に控えた12月9日に、コーエー本社でマスコミを集めた試遊会が行なわれ、「El Oriente」をいち早く体験する事ができた。試遊はあらかじめ用意されたレベル30のキャラクターで、主なコンテンツを少しずつ体験するというもので、当初30分の予定だったが、途中思わぬアクシデントが発生した事もあって、結局2時間弱という長丁場になった。
このレポートでは、筆者が体験した「El Oriente」のインプレッションを率直にお伝えしていく。また、運営プロデューサーの渥美貴史氏と、開発ディレクターの竹田智一氏に話を聞く事ができたので、それは後日インタビューの形でお送りする予定だ。まずは、待望の「Zipang」の中身をじっくり紹介していこう。
体験会の最初に、「El Oriente」の概要の説明が行なわれた | 「大航海時代 Online」運営プロデューサーの渥美貴史氏 | 「大航海時代 Online」開発プロデューサーの竹田智一氏 |
■ ピラミッドの「遺跡ダンジョン」は、攻略時間10分程度とお手軽。でも探検ムードはたっぷり
新職業の「軽戦士」。軍人だが、どちらかというとローグクラスのような素早い立ち回りが得意だ |
「遺跡ダンジョン」は、世界各地にある遺跡の地下に広がっているという設定の攻略型のダンジョン。ソロでの攻略も可能だが、基本的にはパーティーを組んで入るプライベートダンジョンで、入るたびに宝箱の中身や罠の配置が変わる。中には財宝を狙う盗掘者や山賊がいて、侵入者に襲い掛かってくる。今回体験した「ギザのピラミッド」にあるダンジョンは、“星1つ”の比較的初心者向けのダンジョンだ。筆者が操作したのは、新しく追加される職業の1つ「軽戦士」。素早い動きで敵を翻弄する戦士で、剣や槍のほか投てき武器の扱いにも長けている。
ダンジョンの入り口は、ミイラの棺だ。棺をクリックする事で、ダンジョンに入るかどうかの選択肢が出る。このとき、パーティーの中で1番最初に入ったプレーヤーが、そのダンジョンでのパーティーリーダーになる。すべての敵を倒した後、更に奥へ行くか、それとも戻るかを選択するのだが、この時パーティーリーダーだけが選択肢を選ぶことができる。パーティーリーダー以外のメンバーは、勝手にダンジョンを出ることができないようになっているのだ。
今回挑んだダンジョンは「ギザのピラミッド」の「上層階」。ということはさらに下層もあるのだろうか? | ダンジョンの入り口。ここが入り口となって、ダンジョンへ侵入できる |
というわけで、せっかちな筆者が真っ先に入り、パーティーリーダーとなった。ダンジョンの中は狭い部屋で、壁には壁画が描かれている。少し先は薄暗くてよく見えないので、様子を見ながらそろそろと進む。この辺りはダンジョン探索ムード満点だ。室内には壷や瓦礫のオブジェクトとともに、宝箱が点々と置かれている。部屋にいるすべてのMOBを倒せば、この宝箱がすべて取り放題になるという事なので、さっそく敵を探す。
最初の階にいたのは盗掘者が1人だけでレベルも10と低かったので、なんなくクリア。敵を倒すとそのフロアにある宝箱を開けることができるが、すべての宝箱からアイテムが出るとは限らない。ただし、アイテムはランダムに分配されるので、自分が開けた宝箱がすべて空っぽでも心配はいらない。アイテムを取り終えると、パーティーリーダーが次の階に進むかどうかを決める。移動するには、部屋のどこかにある胸像をクリックすればいい。先へ進むか、地上にもどるかの選択肢が出る。今回はもちろん、「奥へ進む」だ。
パーティーを組んで入って、敵を取り囲んで全員で殴る | 回復は戦闘中にしか行なえない。ピンチになったらすぐに薬を飲もう |
敵を倒せば、部屋の隅にある女神像から下層階や入り口に移動できる。行き先を決めるのはパーティーリーダーの仕事だ | 部屋のあちこちにある宝箱は、敵を倒せば開ける事ができるようになる |
次の階は、風景はそれほど代わり映えしないが、敵のレベルが15になっていた。こちらもなんとかクリア。しかしパーティーメンバーの1人がかなりダメージを受けてしまう。通常の「陸上戦」では、戦闘が終了すると体力はある程度回復するが、「遺跡ダンジョン」内では回復アイテムによる回復しか行なえない。回復アイテムは戦闘中にしか使えないうえに、時間が経つと次第に最大HPが減少していくというやっかいな仕様となっている。ただテストプレイの説明をしてくれたスタッフによると、最大HPの低下の下限はあり、階を移動する事で体力が少し回復するという事だ。
地下3階には3人の敵がいて、いっせいに襲い掛かってきた。さっきまでの敵とは違い、かなり強い。筆者の「軽戦士」も果敢に槍でスキルを繰り出してみたが、うっかり罠を踏んでしまい、一気に体力が10分の1程度にまで減少して大ピンチに。あわてて逃げ出したが、振り向くと執拗に追いかけてくる。その敵の後ろから、パーティーメンバーたちが敵を追いかけてきて、狭い部屋の中でおいかけっこが始まった。これまで戦闘の位置取りは、近距離、中距離、遠距離の固定だったが、「El Oriente」からは自由に位置取りができるようになった。おかげで、こんなチェイスをしながらの戦闘も可能になったわけだ。
数人のパーティーメンバーと、MOBが入り乱れて戦う時にはターゲットを固定するのがなかなか難しい。近寄って攻撃しようとしても、逃げていったパーティーメンバーを追いかけてMOBも移動してしまったりする。「軽戦士」は近距離と遠距離の攻撃が得意なので、近距離で攻撃スキルを放ったり、後方から投てきで支援したりと動き回る敵に対して攻撃方法を変える事ができる。また、「遺跡専門家」が使う「罠」などを駆使して、敵の動きを止めて全員で殴るといった戦法も有効そうだ。
3人現われた敵で1番強い盗賊頭を倒すと、そのダンジョンの攻略は終了して、お宝が手に入る。宝箱を取ってリーダーが外に出ると、メンバーも自動的に戻ってくる。再入場時間の制限はないので、すぐにまたダンジョンに入ることもできる。敵の配置や宝箱の中身は毎回変わるので、ある程度回数を決めてこなすようなプレイが主流になるのかもしれない。今回のダンジョンは地下3階で敵の数も少なめ、攻略も10分前後と短くお手軽感があるものだった。しかし、今後もっと星の数が多いダンジョンが追加されていくと、今回のように楽々とボスに遭うことはできなくなるのかもしれない。「ギザのピラミッド」は、「遺跡ダンジョン」に興味があるプレーヤーが誰でも気軽に来られて、まずはこのダンジョンで「遺跡ダンジョン」がどういったものか、どのように立ち回ればいいのかをしっかり研究して欲しいといった位置づけのようだ。
パーティーを組んで入って、敵を取り囲んで全員で殴る |
■ 何かと便利。いつも一緒に戦ってくれる心強いパートナー「副官船長」
「美代」を「副官船長」に任命。頑張ってくれるといいが |
どうみても江戸の町娘、だが立派な副官だ |
舞台を海に移動して、今度は「副官船長」を体験した。「大航海時代 Online」では元々2名の「副官」を同行させることができる。「副官」は固有の名前があり、キャラクターごとに能力が異なっていて、様々なスキルを使ってプレーヤーの航海を補佐してくれる便利な存在だ。「El Oriente」からは、「副官」の1人に船を1隻預けることができるようになる。預けた船にも交易品を積めるので、1人で1度に2艘ぶんの荷物を運ぶことができるようになる。副官を船長にするためには、前提として「冒険」、「交易」、「戦闘」の合計レベルが90以上の副官が必要だ。さらに特定のアイテムを使って、副官の信頼を上げておく必要もある。
テストでは、新規実装される日本人の副官「美代」や「さくら」に船を預ける事ができた。副官が乗っている船は、通常はプレーヤーの背後を追尾しているが、画面右上にある船交換のアイコンを押すと、「この船を使ってください」と進みよってきて、洋上で船を交換してくれる。これを使えば、ガレー船を帆船で運んだり、風がない時には乗り換えて逆に帆船を曳航したりといった使い分けが可能になる。
また、戦闘時には「副官援軍」というボタンを押す事で、「副官」の船が援軍として戦闘に参加してくれる。「副官」の戦闘はすべてAI任せで、「がんばる」、「まかせる」といった大まかな指示を出せる以外、プレーヤーが直接関与する事はできない。船体へのダメージなども別計算となるので、「副官」の船が沈んでもプレーヤーの船に影響はない。戦闘で失う乗組員の数も別の計算になるので、プレーヤーの船が動けなくなるくらいのダメージを受けても、「副官」の船が無事ならそちらに乗り換えて航海を続ける事ができる。2隻の船を乗り分けることで、様々なメリットがあり非常に便利なシステムといえるだろう。
ずらりと出揃った体験プレイ用新造船と、その副官の船 | |
副官が操る船は、普段はプレーヤーの船を追尾している | 船の入れ替えコマンドで、操船する船を入れ替えることができる |
副官に戦闘を手助けして欲しい時には、「副官援軍」というボタンを押す | |
副官の戦闘はすべてAIが行なう。船の性能次第では、先に沈んでしまうことも |
■ 甲板上で行なわれるクライマックス「甲板戦」。大乱闘の対人戦を生き残れ!
「甲板戦」は旗艦同士で「白兵戦」を行なった時、一定数以上に船員が減っていると発生しやすくなる |
「甲板戦」用の船を使えば、100%「甲板戦」を発生させることができる |
「副官船長」をテストした後、今度は艦隊を組んで「甲板戦」を体験する事になった。「甲板戦」は、海戦のクライマックス的なポジションの戦闘だ。「甲板戦」は旗艦同士のぶつかり合いで始まり、その旗艦と艦隊を組んでいるメンバー全員が参加して行なう、複数対複数の対人陸上戦だ。「甲板戦」は「洋上戦」の中で旗艦同士がぶつかり合い「白兵戦」が起こった時に、両方の旗艦の船員が一定数以下の比率だった場合に発生する事がある。条件が揃った場合100%発生させる事ができる、「甲板戦」用の船もある。
今回の試遊では、7つのメディアを2チームに分けて艦隊を組んで「甲板戦」を行なうことになった。各自の船で停泊していた江戸を離れて沖へ出る。そこで艦隊戦を行なって「甲板戦」を発生させるという段取りだったのだが……。
通常の状態では発生しない戦いなので、所持している食料や水を少なくして船員も最低限度に抑えた状態で出航したところ、そんな待遇が不満だったのか、海戦の開始を待たずにある船でいきなり船員が反乱を起こした。アイテムもスキルもなかったので、いったん港に引き上げ、今度は水と食料買って出航したところ、参加予定の船がMOBの船に絡まれて別の戦闘に入ってしまい、終わるのを待っていた船を突然の嵐が襲うという、泣きっ面に蜂という展開に。その後、ようやく始まった艦隊戦では「甲板戦」が発生する前にどんどん砲撃で決着がついていってしまうという事もあった。
紆余曲折の後、ついに「甲板戦」が発生して一同大喜び |
甲板戦が始まると、対峙する艦隊のメンバー全員が洋上の戦場からは離脱して、甲板上に移動する。最終決戦らしい演出のカメラワークで、参加者全員が甲板に並ぶと戦闘が始まる。戦闘は基本的には「遺跡ダンジョン」で紹介した陸上戦と同じだ。制限時間はあるがかなり長めに設定されているので、決着が着くまで戦うバトルロワイヤルになる可能性が高い。
今回は、4:3と筆者らのチームのほうが人数が多く、また相手のチームメンバーに反乱の影響で、最初からHPがやや低い状態で始まったりしたため、戦闘を有利に進めて勝利することができた。途中で倒されると、地面にうずくまった体勢のまま決着を待つことになる。
戦闘は画面右下のアクションゲージに出てくる「テクニック」を使って行なう。「テクニック」には、武器固有の攻撃技や、アイテムの性能を高めるものや、道具を使って攻撃するものなど多数あり、ランダムに現われる。「テクニックゲージ」を上げれば、より強力な「テクニック」が出やすくなる。「テクニック」は「白兵戦」にもあるようなじゃんけんの要素があり、相手が使った「テクニック」に合わせて、特定の「テクニック」を使うとカウンターが発生してゲージがたまる。また、同じ属性の「テクニック」を重ねて使うとコンボ判定になり、ゲージがたまる。
とはいえ、言うは易しで敵味方が入り乱れて戦う乱戦の中で、的確な相手に的確な「テクニック」を使うには、かなりの慣れが必要そうだ。テクニックの出現はランダムなので、ここ1番のシーンで必要な「テクニック」が出るかどうかが勝敗を分けることもあるだろう。この偶然と、ゲージを貯めるというプレーヤーの行動のバランスがどの程度取れているのかどうかは、今回の短い試遊では評価が下せるほど確認する事ができなかった。もし上手くバランスが取れていれば、トランプゲームのような熱い駆け引きが楽しめそうだ。
戦闘で1つ残念なのは、打撃感の弱さだ。リアリティにこだわる本作は、戦闘の演出も他のゲームに比べれば押さえ気味だ。だがそのせいで、自分の攻撃が相手にどの程度のダメージを与えたのかが感覚的に捉えにくく、もっさりした印象を受ける。演出から生まれる緊張感は、戦闘の重要な要素だと思うので、今後の演出の強化に期待したいところだ。
狭い甲板の上で繰り広げられる死闘。双方の旗艦が合意する以外には撤退の方法はない | |
勝敗が決すると戦闘は終了して、通常の海域に戻る |
■ 「日本の港」来訪! 堺で受けられるクエストは関西弁だった!
早速ジャポナイズされてみた。似合うだろうか? |
パーティーを組んで行なう要素の体験後は、「El Oriente」の世界を自由に見て回る事ができた。筆者は、マニラから最初に到着する街「長崎」、日本最大の国際港だった「堺」、そして日本の新たな首都である「江戸」の3都市を巡ってみた。「El Oriente」の日本は、徳川幕府が成立し、世の中が徐々に鎖国へと向かっていた時代が舞台となっている。そのため、街中にいるのは、時代劇に出てきそうな小袖の女性や、紋付の役人たちだ。伊達政宗には「江戸」にある屋敷で会う事ができる。他にも道ばたにさりげなく服部半蔵が立っていたりして驚いた。
街にはおなじみの交易所店主がいない代わりに、「南蛮貿易」を行なう「貿易商人」がいる。「南蛮貿易」ではプレーヤーが運んできた交易品を、日本の産物と物々交換する。1度交換を行なうと、しばらくは取引に応じてくれない。どんな交易品が高く売れるのかは、「貿易商人」に話しかけて都市ごとの在庫状況を確認すればわかる。種類ごとに折れ線グラフでチャートが出るので、不足している品物を持っていけばより高く売れるというわけだ。飽和気味のものでは商売してもらえないこともあるようだ。「南蛮貿易」の相場は、ユーザーの取引が大きく影響するので、他のユーザーの取引状況を見ながらここ1番の勝負を仕掛けるという、現実のデイトレード的な駆け引きが起こりそうだ。
伊達政宗に会いに行く。彼とどのようなストーリーが展開するかは現時点ではわからなかった | 偶然見つけた服部半蔵。忍者は引退したのだろうか? |
「南蛮貿易」を行なってくれる「貿易商人」。やはり太っている | |
相場を見て、もっとも交換レートが高そうな交易品を使う。相場はどんどん変化するので、これなら確実に儲かるという品は存在しない |
街には他にも酒場や道具屋、造船所など基本的な施設が揃っている。堺にはクエストを受けることができるNPCもいるのだが、クエストはちゃんと関西弁で書かれていて笑ってしまった。ちなみに堺のNPCは関西弁で、長崎のNPCはちゃんと長崎弁で喋る。
江戸と長崎には郊外があり、外には柳生流の使い手などがうろついていた。話しかけてみたが、ある条件をクリアしないと戦えないらしい。近くにいた盗賊はレベルが44だったので、戦えなくてよかったのかもしれないが。日本の周囲の海域はすべて危険海域で、倭寇に悩まされていた当時の雰囲気が嫌でも味わえそうなデンジャラスなゾーンになっている。堺の近くには、宣教師のオルガンチーノが乗る船がうろついていたりと、クエストもありそうだ。瀬戸内海の中には、NPCの船がたくさん航行していた。
江戸の郊外。桜の花が咲いていてのどかな雰囲気だが、敵のレベルは高いので注意 | 柳生流の門弟には相手にしてもらえなかった |
堺の酒場娘。関西弁が可愛い | 長崎の酒場息子。もちろんプレゼントをあげると仲良くなれる |
堺にいる海事の役人。関西弁だとハードなクエストも脱力系に | 造船所には、新しい材料や新しい船が売っている。「特殊造船」でオリジナリティのある船を作る事もできる |
■ 新しい要素が生み出す、新しい遊び方に期待!
新要素を一通り試してみたが、見慣れた洋装のキャラクターが紋付袴や烏帽子、かんざしをつけている様はかなり新鮮に見えた。それだけではなく、新しい生産レシピ、新しい造船、新しい交易品とクエストと、たくさんの新要素がプレーヤーを待っている。長らく実装が待たれていた日本だけに、最初に日本に到達しようと今から着々と準備をしている人が多いだろう。異国の地とは違い、見知った国へたどり着く感慨はひとしおだと思う。
正直に言うと、以前の「大航海時代 Online」の戦闘システムは、あまりにも独自色が強すぎて逆に遊びにくさを感じる事もあった。「甲板戦」と「陸上戦」がより一般的なMMORPGの戦闘スタイルに近づいた事で、これまで陸戦を敬遠していたプレーヤーにとっても、グッととっつきやすいものになったのではないかと思う。「陸上戦」の重要度が増す事で、これまで「これがいい」と言われていたスキル構成に変化が生まれるかもしれない。
たくさんの要素を試したが、「遺跡ダンジョン」を除くと比較的高レベルのプレーヤーが楽しめるような要素が揃っている印象を受けた。レベルキャップが開放されて、遊びの場所が増えた事でゲーム世界は広がった。あとは広げた世界をどのくらい深めていけるか。早くも「Chapter2」が楽しみになってきた。
いよいよ幕開けの「El Oriente」! 遊べるまであと少しの辛抱だ |
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(2009年 12月 11日)