SNKプレイモア、AC「THE KING OF FIGHTERS XIII」
オフィシャルプレビューを秋葉原で開催
秋葉原「Hey」でロケテストを26日より3日間実施


3月25日 開催

会場:東京・ベルサール秋葉原

今夏 稼働予定(THE KING OF FIGHTERS XIII)


一般へのお披露目は今回が初。開発陣が特徴と魅力をプレゼン
平日にも関わらず、開始30分以上前からホール内はすでに満員。ファンの期待値の高さがうかがえる

 株式会社SNKプレイモアは、アーケード用2D対戦格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS XIII」のオフィシャルプレビューを東京・ベルサール秋葉原にて26日に開催した。シリーズ最新作の初お披露目となるイベントで、一般客も来場可能。先着100名にはオリジナルタンブラーがプレゼントされた。

 春休み期間とはいえ、平日18時開催ということで「どれくらい人が集るのだろうか」と先入観を抱いていた筆者。だが、開始30分前に到着すると、会場として使用されたベルサール秋葉原1Fのホールは既に満杯。立ち見のお客さんも多く、あらためて「KOF」シリーズの根強い人気を再認識させられた。会場側面の窓には「不知火舞、参戦!!」というキャッチコピーがあしらわれた巨大なタペストリーが設置されており、付近を通る人たちの目を引いていた。

 イベントの司会進行は、声優の市来光弘さんと池澤春菜さん。プレゼンテーションには、プロデューサーの久木野雅昭氏、ゲームデザインディレクターの山本圭氏が登場。「THE KING OF FIGHTERS XIII」のコンセプトについて聞かれると、久木野氏は「KOFイズム。この1言に集約されます。システム、キャラクターもそうですけど、KOFとは何か。これにフォーカスして開発を進めております」とコメント。ストーリーは、アッシュ編がついに完結する。

 登場キャラクターで取り上げられたのは、女性格闘家チーム。不知火舞は「見た目もですが“動き”を重点的に再現している。かなり色っぽさにこだわっている」という山本氏。物理計算も使用されているといい、ファンにとっては楽しみな要素のひとつといえそうだ。続いて紹介されたのはユリ・サカザキ。「可愛らしさを強調。アテナの強力なライバルとして登場させた」という久木野氏。山本氏は「ゲーム的にも、毎回新しい技が追加され、色々なことができるキャラクター。今回もそこを最優先させた」とコメント。キングは「ゲーム内で重要な役割を担う。使用プレーヤーも多く、対戦で使いやすいよう調整されている」という。

 対戦形式は、おなじみのチーム戦。総キャラクター数は主人公アッシュ+全10チーム、27名。ただし、公開されたリストのうち、1チームと6名には「?」がついており、現時点ではまだ非公開とされていた。

【市来光弘さん】【池澤春菜さん】【久木野雅昭氏】【山本圭氏】

【イメージイラスト】【アッシュ・クリムゾン(エディット)】

【エリザベートチーム】
エリザベート・ブラントルシュデュオロンシェン・ウー

【日本チーム】
草薙 京二階堂 紅丸大門 五郎

【八神チーム】
八神 庵マチュア

【餓狼チーム】
テリー・ボガードアンディ・ボガードジョー・東

【キムチーム】
キムライデン

【サイコソルジャーチーム】
麻宮アテナ椎拳崇鎮元斎

【龍虎チーム】
リョウ・サカザキロバート・ガルシア

【怒チーム】
ラルフ・ジョーンズクラーク・スティルレオナ・ハイデルン

【女性格闘家チーム】
不知火 舞キングユリ・サカザキ


 システムで最初に紹介されたのは、カラーバリエーション。シリーズ最多のバリエーションを誇るといい、キャラクター選択時に10種類から選ぶことが可能。基本カラーはもちろん、意外性に満ちたカラーも多々あり「ちょっと面白いというか、ネタ的なものもある」という。

 新ステージは「大相撲秋場所」、「バスターミナル」、「陽だまりジャングル」、「マハラジャ広場」の4つが公開された。久木野氏によれば「まだまだステージは追加される。静止画なので、実際の迫力や楽しさは感じていただけないが、実際に動くと凄いことになる」とコメント。「奥行き感が凄くありますねぇ」と感心する池澤さん。久木野氏は「世界観を表現するうえで、今までの世界規模の格闘大会というコンセプトはあるが、それ以上に、奥行き感、空気感、全体の臨場感を表現しようと気合を入れて作っている」と説明した。

 続いて山本氏が新システム「EX必殺技/EX超必殺技」を紹介。パワーゲージを消費することにより、各キャラクターの必殺技や超必殺技が強化版に変化。多段ヒット、無敵状態、ヒット後の追撃、飛び道具のスピードアップや貫通効果など、技によってさまざまな内容が設定されているという。山本氏は「対戦に重点を置いた。戦略や可能性の幅が広がる。まだ対応していないものもあるが、ほぼ全部」とコメント。ムービーで紹介されたのは、アテナのサイコボール(多段ヒット)。静止画では、ユリの空中雷煌拳(2発)、ライデンのジャイアント・ボム(多段ヒット、追撃)、紅丸の雷光拳(多段ヒット、威力増)をそれぞれ紹介。

 「ドライブキャンセル」は、従来のKOFシリーズのスーパーキャンセルを発展させたもの。一定量のハイパードライブゲージを消費することで、必殺技から必殺技(EX必殺技)、超必殺技(EX超必殺技)をつなげることが可能。「ハイパードライブモード」は、前述の「ドライブキャンセル」が一定時間内だけ継続するというもの。ハイパードライブゲージMAX(点滅)時に使用可能で、発動中はドライブキャンセルが無制限に行なえる。普段はキャンセルできない通常技、特殊技など、あらゆる技をつなげてさまざまな連携技が繰り出せるという。ゲージは消費するが、EX必殺技やEX超必殺技を組み込むことも可能といい、対戦フリークはもちろんコンボ職人にもたまらないシステムといえそうだ。

 気になる稼働日は、今夏予定。待ちきれない人は、3月26日~28日の3日間、秋葉原のアミューズメント施設「Hey」にて実施される本作のロケテストに参加してみてはいかがだろうか。


【カラーバリエーション】

【EX必殺技 ~ジャイアント・ボム~】
通常
EX必殺技

【EX超必殺技 ~雷光拳~】
通常
EX超必殺技

【ドライブキャンセル】

【ハイパードライブキャンセル】

【スクリーンショット】



【「KOF XIII」対戦イベント】
市来さんと来場者2人が山本氏とそれぞれ対決。闘劇予選に参加したこともある市来さんは、いちユーザーとして世界最初に「KOF XIII」に触れることが何よりも嬉しくて仕方がない様子。結果は、山本氏の容赦ない攻めに健闘虚しく敗北。「新システムを試す余裕もくれなかった!」と悔しい様子。そんな市来さんの仇をとるべく(?)会場から挙手で選ばれた来場者2人が挑戦するも、開発者というアドバンテージを活かした(!?)山本氏がどちらも勝利。来場者のお二方には、それぞれ不知火 舞のフィギュアとマグカップ2つがプレゼントされた

【松本さゆきさんが不知火 舞のコスプレで登場】
「KOF XIII」不知火 舞のイメージキャラクターを務めるグラビアアイドルの松本さゆきさんがゲストで登場。弟さんと「餓狼伝説」でよく対戦していたそうで、お風呂掃除を賭けながらプレイしていたという。「まさか舞ちゃんのコスプレができるとは思っていなくて、幸せです」という松本さん。個人的には「鬼のワラ塾」のオニちゃんのイメージが強かったが、凛とした顔立ちとセクシーなスタイルはイメージキャラクターにピッタリ

【「KOF XIII」が闘劇種目に採用される】
毎年開催される全国規模の対戦イベント「闘劇」総合プロデューサーの猿渡雅史氏が登場。「KOF XIII」がカテゴリーCで競技種目に採用されることが明らかにされた。今夏稼働予定ということで、現在発表されている予選スケジュールとは別に、9月決勝に間に合うよう日程を調整するとしている

【サイン入りポスターがあたるジャンケン大会】
イベントの最後に行なわれたジャンケン大会では、5人のお客さんに「不知火 舞 サイン入りポスター」がプレゼントされた



(C)SNK PLAYMORE
※「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
※記事中の画面はすべて開発中のものです。

(2010年 3月 26日)

[Reported by 豊臣孝和]