ゲームヤロウ、「鉄鬼」新ストーリー「バンデッド」プレイレポート
新ストーリーと新アイテムでキャンペーンモードを大幅拡充



2月24日アップデート予定



 オンラインゲームパブリッシャーのゲームヤロウ株式会社は、現在正式サービス中のオンラインTPS「鉄鬼」の大規模アップデートを2月24日に実施する。これに合わせてアップデートの目玉となるキャンペーンモードの新ストーリー「バンデッド」の詳細を公開した。

 「鉄鬼」は2010年1月27日より正式サービスが行なわれている対戦型オンラインゲーム。巨大メカをフィーチャーした三人称視点シューティングとなっており、メカならではのギミックを生かしたスピーディで迫力あるアクションが特徴だ。正式サービスの開始にあたっては、協力プレイを主題とした「キャンペーンモード」を実装し、人気を集めている。

 今回予定されているアップデートは、正式サービス開始後としては初となるもので、「キャンペーンモード」待望の新ストーリーとなる「バンデッド」を実装することが最大のポイントだ。また、これと同時に各種有料アイテムの拡充も行なわれるため、ユーザーには見逃せない内容となっている。



■「戦績初期化」など、やりこみ派のプレーヤーに向けたアイテムを一挙実装
 キャンペーンモード新ストーリー「バンデッド」はチームワークが鍵

新アイテム10種類が追加される
「バンデッド」モードのプレイ画面

 まずアップデートの全容についてご紹介しておきたい。2月24日のメジャーアップデートで追加されるのは、有料アイテム10種類とキャンペーンモードの新マップ「バンデッド」だ。新規アイテムのラインナップは、機体のデザインを変更するためのスキン6種類(各200ヤーロ)と、各種補助アイテム4種類となっている。

 補助アイテムは、ある程度ゲームをやりこんだプレーヤー向けのラインナップだ。その内訳は、プレーヤーのキルレシオ(倒した数/倒された数)を初期化できる「キル/デス初期化」(700ヤーロ)、クランメンバー上限数を10名増やせる「クランメンバー増員チケット」(1,000ヤーロ、1クランにつき2回適用可能)、クランの初期化できる「クラン戦績初期化」(2,000ヤーロ)、そして個人戦績を初期化できる「戦績初期化」(700ヤーロ)の4種類。

 オープンβテストの開始から既に数カ月経っているということで、上達したプレーヤーはこれで戦績をリセットし、気持ちを新たに記録を残していける。また、チームを組んでプレイしているグループ向けのアイテムも提供されるということになったので、今後クラン戦のような形でゲームをプレイすることも益々盛んになっていきそうだ。

 さて、今回のアップデートにおける目玉となる新ストーリー「バンデッド」について詳しく紹介していこう。これは、正式サービス開始時に実装されたキャンペーンモード「スウィゼン防衛作戦」に続く、あらたな協力プレイマップだ。バックストーリーも新たに「敵の拠点に攻め込む」というアグレッシブなものとなり、より激しい戦いが提供される。

 「バンデッド」の舞台となるマップは非常に大きな構造を持つ軍事基地となっており、ゲーム全体が最長10ラウンドで構成されるという長丁場になっている。プレーヤーチームの目的は、NPCの防衛線を撃破しつつ、移動型コア輸送機体「ベネチア」を奪取し、最終目的地まで護衛することだ。

 ゲーム全体は難易度によって長さが変わり、最も簡単な「初級」で5ラウンド、「中級」で8ラウンド、「上級」で10ラウンドという構成になっている。各プレーヤーはラウンドごとに3回までの復活権があり、敵に倒されてしまっても、すぐに任意の機体を選択して再出撃することができる。同一のラウンド内で3回倒されてしまうと観戦モードになるが、残った仲間がラウンドを突破することができれば、次のラウンドでまた出撃することが可能だ。

 キャンペーンモード第2弾ということで、登場する敵はさらに強力なものになっている。特に、新型機体「ドゥーム」には注意が必要だ。高速型機体のようにすばやく動き回り、突撃型機体のような装甲を持つうえ、重量型機体以上の火力を持つという難敵だ。しかもジャンプして空を舞うという能力まで兼ね備え、慣れないうちは大いに苦戦してしまうことは間違いない。


【新アイテム】
機体のペイントを変更できる各種スキンを6種類追加。好みのデザインを見つけたら試してみよう
戦績初期化系の補助アイテムと、クランメンバー数を拡張するアイテムを実装。長く続けているプレーヤーにとっては、そろそろ欲しくなる頃合だったかもしれない

【バンデッドモード】
「スウィゼン防衛作戦」からマップが変わっただけではなく、ゲームの展開も全く新しいものになっている。基地中枢部に鎮座する移動型コア輸送機体「ベネチア」を奪取し、敵に破壊されてしまわないよう護衛しながら脱出地点を目指すのだ




■ ラウンド毎に違う展開が現われる「バンデッド」。プレーヤーの機体選択が問われる

「ベネチア」を護衛しながら前進していく。戦闘地域が常に移動することになるため、戦術の組み立ては難しい
敵の高性能機体「ドゥーム」。素早く強く硬いという強敵だ。マトが大きいのがせめてもの救い

 今回ゲームヤロウの本社で実際に「バンデッド」をプレイすることができたので、ここでインプレッションをお伝えしておきたい。「バンデッド」の特徴は、ラウンドが進むことによって、ミッションの状況や戦い方がガラリと変わることだ。

 1ラウンド目では、水際で防衛するNPCの比較的軽量な機体を攻撃し、前進する。敵の格納施設に突入する第2~3ラウンドでは、移動型コア輸送機体「ベネチア」を中心にして、周囲から続々と現われる敵に対して奪取戦を行なう。そして「ベネチア」を確保した第4ラウンドからは、自走する「ベネチア」を守りつつ、移動しながら攻防を繰り広げるという流れだ。

 状況が変われば当然、戦い方も違ってくる。位置を固定しての戦いならば火力型の機体が有利となるが、移動しながらの防衛戦となれば火力と機動力が両立した機体のほうが扱いやすい。しかし、最大8人で構成されるメンバーが皆似たような選択をしてしまうと、思わぬところに不足が生じて、一気に劣勢になってしまう。ゲームオーバーにならないためには、チーム内での機体の構成比を常に考える必要があるわけだ。

 特に鍵を握るのは、整備型機体を誰が担当するかという点だろう。「バンデッド」ではラウンドが進むごとに敵の攻撃が激しくなっていき、タフな重量型機体でも、修理なしに長時間戦うことは難しい。特に狙撃型機体が1撃で沈むシーンなどは良く見る。こうなるといかに「死なないか」が重要だ。しかし、守るべき対象の「ベネチア」が自走していることで、単純に有利な地点でキャンプするという戦法は使えない。いかに機動しながらしぶとく戦うかを考えたときに、整備型機体は絶対に上手なプレーヤーが担当し、綿密に連携するべき、ということになるわけだ。

 ラウンド数が後半になってくるとますます難しくなってくる。特に新型NPC機体の「ドゥーム」は、火炎放射器とミサイルを同時に撃ちまくり、信じられないスピードで動き回るので単独行動では手に負えない。簡単にチームの裏に回られて、狙撃型機体や整備型機体といったチームのバックアッパーを破壊されてしまうのだ。これに対抗するためにはチームの持つ火力を集中させることがポイントになる。

 といった感じで、新ゲームモード「バンデッド」は、「鉄鬼」の持つ機体毎の役割分担を促進するつくりになっており、協力プレイのゲームとしてしっかり作りこまれている印象だ。ゲームヤロウによれば、既存のキャンペーンモード「スウィゼン防衛作戦」に比べてずっと難しくなっているということなので、ぜひ沢山のユーザーに攻略を目指してもらいたいところだ。

【スクリーンショット】


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