マイクロソフト株式会社は、Xbox 360で標準採用されているワイヤレスゲームコントローラー「Xbox 360 Wireless Controller」のWindows対応版「Xbox 360 Wireless Controller for Windows」を3月12日に発売する。対応OSはWindows XP/Vista/7で、カラーはブラックのみ。価格は「Xbox 360ワイヤレスゲームアダプター」同梱で5,985円。

Xbox 360 Wireless Controller。カラーはブラックのみ

Xbox 360ワイヤレスゲームアダプター。こちらもカラーはブラックのみだ

　「Xbox 360 Wireless Controller for Windows」は、Xbox 360とWindows PCの両方で利用できるワイヤレスゲームコントローラー。2005年12月にリリースされた有線バージョン「Xbox 360 Controller for Windows」の色違いの無線バージョンという位置づけになる。製品構成は、無線タイプの「Xbox 360 Wireless Controller」と、PCで無線接続を実現するための「Xbox 360ワイヤレスゲームアダプター」がセットになっている。

　Windows PCに対応した「Xbox 360 Wireless Controller」の日本発売は今回が初めてで、「Xbox 360ワイヤレスゲームアダプター」は2007年に1度日本でも発売されたものの、すでに生産終了しているため、こちらは待望の復活となる。ただ、それぞれの単体発売は行なわず、今回のセットパッケージのみの取り扱いとなる。

　「Xbox 360 Wireless Controller」は、機能的にはXbox 360のゲームコントローラーそのものであり、13のボタンに、2軸のアナログ入力、1軸8方向のデジタル入力、2つのアナログトリガー、そしてフォースフィードバック機能と、Xbox 360とまったく同じ入力をPC上でサポートする。無線は2.4GHz帯を利用し、受信範囲は10メートル。

　「Xbox 360ワイヤレスゲームアダプター」は、同梱の「Xbox 360 Wireless Controller」以外にも最大4台までのワイヤレスデバイスの同時接続が可能。対応デバイスは、Xbox 360ワイヤレスヘッドセット、Xbox 360ワイヤレスレーシングホイール等々、Xbox 360向けのワイヤレス製品。これさえあればXbox 360のゲームデバイス資産をPCゲームにそのまま活かすことができるため、日本での発売終了後も、購入を希望するPCゲームファンが耐えないアクセサリーだった。PCへの接続はUSBとなる。

　今回発表された「Xbox 360 Wireless Controller for Windows」は、実は欧米では2006年12月にリリースされており、日本だけずいぶん発売が遅れてしまったことになる。発売が見送られ続けたこの3年間は時期的には丁度PCゲームが停滞したWindows Vista/DirectX 10の期間にあたる。2009年10月にリリースされたWindows 7（DirectX 11）は日本でも非常にポジティブな反応を示しており、今後PCゲームが増えていくことが予想されることから、満を持して発売に踏み切ったという見方もできそうだ。