USERJOY JAPAN、WIN「Le Ciel Bleu」先行体験レポート

可愛いグラフィックスでストーリー&パーティープレイが楽しいMMORPG


11月15日まで クローズドβテスター募集

11月18日より クローズドβテスト実施予定



 USERJOY JAPAN株式会社は、Windows用MMORPG「Le Ciel Bleu(ル・シエル・ブルー)」のクローズドβテストを11月18日より実施する。合わせてクローズドβテスターの募集を、11月13日15時から15日23時59分まで実施する。募集人数は5,000名で、公式サイトで応募を受け付けている。

 「Le Ciel Bleu」は、台湾FUN YOURSが開発した、可愛らしいキャラクター達がファンタジー世界で活躍するオンラインゲームだ。運命の三女神から世界を奪った人間たちが統治を始めた新たな世界に生まれた2大連盟、「クリムゾン・ルビー」と「アルカディア・ブルー」。プレーヤーはこの2大連盟のどちらかに属し、冒険を進めていくことになる。

 今回はクローズドβテストに先駆けて、USERJOY JAPANで先行体験プレイをする機会が得られ、ゲームの導入部分であるチュートリアルとPTで挑むミッションを実際にプレイできた。クローズドβテスターの応募の前に一読していただければ幸いだ。なお開発中のものをプレイしたため、一部画像にローカライズが済んでいないものがある。また今後ゲーム内容が修正される場合もあるので、その点はご了承いただきたい。

 クローズドβテスト時の対応OSは、Windows 98/Me/2000/XP/Vista。動作環境は、Pentium III 800MHz以上のCPU(1GHz以上推奨)、256MB以上のメインメモリ(512MB以上推奨)、2GB以上の空き容量を持つHDD、DirectX 8.0以上に対応したビデオカードなど。

【スクリーンショット】
可愛いイラストで描かれたキャラクターが、「Le Ciel Bleu」独自のファンタジー世界を冒険するMMORPG



■ キャラクターのカットインでストーリーに引き込まれる

 まずはゲームを開始する前のキャラクターメイキングから。性別、髪型、髪色、肌色、職業、初期ボーナスの割り振りと、大雑把すぎず、細かすぎず、といったカスタム度だ。このうち髪色と肌色の種類が豊富なのが嬉しいポイントだ。髪や肌の色は外見で1番目立つところだけに、この自由度が高めなのは多くのプレーヤーを満足させるだろう。

 もうひとつの特徴は、キャラクターではなく、プレーヤーのアバターが設定できるところ。キャラクターメイキング画面の左上の絵がプレーヤーのアバターで、キャラクターとは別に設定できる。

 キャラクターのクラスは、基本職と呼ばれるソードマン、アーチャー、ヒーラー、マジシャン、アサシンの5種類の中から選択が可能だ。とはいっても、本作ではキャラクターのクラスは担当NPCのもとへ行けばいつでも変更できるので、あまり悩まずに決定していいだろう。冒険ごと、あるいはその日の気分でやりたいクラスを選んでプレイすることも可能だ。各クラスにはそれぞれ個別のクラスレベルが設定されており、そのクラスを使うほどクラスレベルが上がっていく。変更してもレベルは下がらないので、気軽に色々なクラスが楽しめるのは嬉しい。さらに、クラスレベルが一定以上になると上級クラスへ就くこともできる。複数のクラスレベルが一定以上必要なコンボクラスも用意されている。この辺りはゲームをやりながら色々と学んでいって欲しい。

 今回は見られなかったが、本作独自の「メイド」と「執事」という上級クラスの話を聞くことができた。この2つのクラスは能力は同じだが、性別によって名称が異なる。その能力は「誰か1人に尽くす」というもので、パーティーに入ったら、まず自分の「ご主人様」を決定し、彼らの能力はすべてその「ご主人様」のみに効果が発動するそうだ。パーティープレイ時の役割としては微妙な感じもするクラスだが、尽くすのが好きな方は目指してみてはどうだろうか?


【スクリーンショット】
キャラクターメイキング画面。髪色と肌色は全色が一目で見られて親切。左上のキャラクターはプレーヤーのアバター。右下がゲーム内で操作するキャラクターだ

 キャラクターが完成してゲームをスタートさせると、物語をベースにしたチュートリアルが始まる。世界を統べていた三女神が封印されている「三女神の神殿」が死神の襲撃を受け、そこに主人公とその教官が入って「運命の書」と呼ばれるものを入手したところから始まる。まずはこの「運命の書」の封印を解くことから始めるようだ。

 ここからはNPCとの会話でストーリーが展開していく。既存のMMORPGではNPCとの会話時はクエストウインドウなど簡単なものが開いてテキストで進行していくのが普通なのだが、本作の場合、重要NPCとの会話時にキャラクターのイラストがカットインする演出が入る。アドベンチャーゲームでよく見られる演出だが、MMORPGで見ると少し新鮮な気がして、流し読みになりがちなストーリーのテキストも自然と目で追ってしまう。しかも、カットインするNPCの表情も場面によって多彩なので、場の雰囲気がわかりやすく自然にストーリーに入り込めるようになっている。ストーリー性を重視して作ったという開発側の工夫を感じられた。


【スクリーンショット】
重要キャラクターとの会話シーンはカットイン演出で物語に引き込まれる。同じキャラクターでも会話の内容で表情が変わるのに注目だ



■ シンプル操作でド派手な戦闘が楽しめる

 教官との会話シーンが終わると神殿の奥に進み、いよいよモンスターとの戦闘になる。移動方法はマウスで行きたい場所をクリックするだけ。継続して移動したいときは、左クリックを行きたい方向にホールドし続けるだけでいいので、自在に動きまわれる。

 攻撃も同様に、マウスで攻撃したいモンスターをクリックすればいい。スキルを使いたい場合は、あらかじめショートカットにスキルを置いておいて、対応するキーを押すか、マウスでスキルアイコンを右クリックするだけで発動する。全てがマウスだけで操作が可能になっているので、MMORPG初心者でも安心して遊べるだろう。ゲーム序盤で敵が弱かったこともあるが、クリックするだけでかわいいキャラクターが小気味よく動き、サクサクと進めたのはプレイしていて爽快感があった。

 さらに奥へ進むと、魔法を使うモンスターが登場。本作では、敵が魔法を使うと着弾地点に魔方陣が表示され、そこで魔法が発動するようになっているのだが、発動までに魔方陣の外へ逃げられれば、魔法を避けられる。ちょっとしたアクション要素なのだが結構熱くなるもので、これによってただ近づいて攻撃するだけの単調な戦闘ではなく、緊迫感を持って戦闘に挑めた。


【スクリーンショット】
移動も戦闘もクリックだけでOK。移動方向も一目でわかる初心者でも安心の親切設計だ
魔法を使うモンスターと対決。魔法陣が出現したらうまく逃げるとダメージを受けずにすむ
一部のスキルには聖霊のカットイン演出が入る。複数の敵に攻撃できる強力なスキルだ

 冒険の序章である「三女神の神殿」の最奥にたどり着くと、同行していた教官から「ここはまかせて、お前は先を急げ」と告げられる。それもそのはず、神殿の最奥には巨大ボス「ミスティックナイトメア」が潜んでいたのだ。

 修行を始めたばかりのキャラクターでは、もちろん太刀打ちできるはずがないので、素直に教官の言うことを聞くべきなのだが、教えられた迂回路に行かずに教官たちがいる方へ向かうと、巨大ボスとの戦闘を間近で見られる。「ミスティックナイトメア」は、さっきまで戦っていたモンスターたちとは比べ物にならないほど巨大で、魔法発動を告げる魔法陣も非常に大きい。その戦闘の派手さを見て、いつかこんな戦いができるのかと思うと、いやがおうにも期待が高まる。結局、近づきすぎて死神のカマにカスって死んでしまったが、高レベルの戦いが間近でみられるという演出は心が躍る体験だった。


【スクリーンショット】
巨大ボスとの戦闘をチュートリアルで見られる。画像ではちょっと遠くてわかりづらいが、ボスの魔法が派手で見ごたえがあった

 教官に告げられたとおり、戦闘地域を迂回して奥にある祭壇にいる預言者に会いにいくと、「運命の書」の封印が解けてパートナーとなる聖霊を呼び出せる。このとき呼び出す聖霊を4種類のなかから選べるが、各聖霊には能力アップの恩恵があり、それぞれ向いているクラスがある。下記に示しておくので、キャラクターメイキングの際に参考にして欲しい。聖霊を呼び出したら別の大陸にワープさせられチュートリアルは終了となる。


【スクリーンショット】
【聖霊ジュサイア】
運命の三女神の1人「クローソー」に仕える四聖霊のリーダー。いつも沈着冷静で温和な性格である。選択すると知恵上昇+20%の恩恵が受けられる(マジシャン・ヒーラー向け)
【聖霊リブル】
運命の三女神の1人「クローソー」に仕える四聖霊の1人。常に優しさに溢れ、芯の強さを併せ持つ。選択すると力上昇+20%の恩恵が受けられる(ソードマン向け)
【聖霊ハルト】
運命の三女神の1人「クローソー」に仕える四聖霊の1人。聖霊マルトとは双子(兄)。いつも元気で負けん気が強く陽気な性格。選択すると技巧上昇+20%の恩恵が受けられる(アサシン向け)
【聖霊マルト】
運命の女神の1人「クローソー」に仕える四聖霊の1人。聖霊ハルトとは双子(妹)。責任感があり、大人ぶって背伸びをしがちだが、時折子供っぽさが出てしまう。選択すると敏捷上昇+20%の恩恵が受けられる(アーチャー向け)
封印を解くと聖霊の姿が浮かびあがり、運命の書に入りこむ。聖霊は運命の書としてプレーヤーとともに冒険をしていく



■ 仲間ととことん楽しめるインスタンスダンジョン

 チュートリアルを終えると、「クリムゾン・ルビー」か「アルカディア・ブルー」のどちらに属するかを決める連盟クエストがスタートする。それを終えると晴れて連盟の一員となり、各連盟で連盟ミッションが受けられるようになる。連盟ミッションとは本作のメインコンテンツのひとつで、4~11人までの決められた人数でパーティーを組んでインスタンスエリアに挑戦する、MO形式で進められるクエストだ。

 連盟ミッションは難度が☆の個数で表示されており、☆1~☆10の中からキャラクターの実力に合わせて選べる。クリア後の報酬が高く、さらに繰り返し挑戦できるので、プレーヤーたちのレベル上げは基本的に連盟ミッションを繰り返して行なわれることになるだろう。もちろん、ソロプレイ志向のプレーヤーには専用の繰り返しクエストが用意されるらしいので、パーティー必須のゲームバランスというわけではない。ただし、報酬は連盟ミッションのほうがいいそうだ。

 最初は☆が1つの最低ランクの連盟ミッションに挑戦。パーティーを組んでミッションを受けると、担当NPCのもとからインスタンスエリアへワープする。インスタンスエリアに到着すると、ノンアクティブだが複数のモンスターが待ち構えていて、それらを倒しながら目標のボスを目指して進んでいった。

 パーティープレイの雑感だが、近接で敵の攻撃を引きつけて、他のメンバーが回復や攻撃をするというのは他のMMORPGと同じスタイルなのだが、戦闘スキルに派手なものが多く、テンポよくガンガン進んでいけるので気分は爽快。最低レベルのミッションだったので、巨大ボスと対面! とはいかなかったが、十分に楽しめた。


【スクリーンショット】
連盟を選んで入隊クエストをこなす。ちなみに右上にあるクエストウインドウのクエスト情報をクリックすると、目的のNPCまでキャラクターが自動で歩いていく
パーティーメンバーとともに連盟ミッションを受けてミッションスタート。インスタンスエリアの奥地にいるボスを倒せばミッションクリアだ

 最初のミッションを軽くこなしたあとに、次は☆2のミッションにも挑戦させてもらった。話によると☆1と☆2ではかなり差があり、レベルが高いキャラクターでも苦戦は必至ということで、未知の世界へ期待しながらインスタンスエリアへワープした。

 ワープした先には、☆1と違いアクティブモンスターが複数待ち構えており、入ったとたんに大混戦。しかも、モンスターが☆1とは比べ物にならないほど硬く、死んでは復活を繰り返して奥へ進んでいった。そしてようやくボスのいるエリアにたどり着き、また復活を繰り返しながら何とかミッションクリア。正直、☆2でこの難度はかなり敷居が高いような気がしたが、それと同時にまだ見ぬ☆7~☆10といったミッションで出会えるボスの強大さに対しての期待も膨らんだ。


【スクリーンショット】
☆2のミッションに挑戦。☆1とは比べ物にならない手ごわいモンスターに大苦戦。ボスは範囲攻撃を使う強敵。なんとか倒すことには成功した



■ 膨大なプレイデータがひと目でわかる「運命の書」の秘密

 チュートリアルで入手した「運命の書」には、能力をアップさせる聖霊を呼び出すほかにも役割がある。いままで戦ってきたモンスターや、現在受けられるクエスト、クリアしたクエスト、ヘルプ機能など、様々なデータが記録されるようになっている。

 特にモンスターデータは、各モンスターの項目に設定されている探索度をMAXにすると、ドロップするアイテムなども表示されるようになるので、アイテム探索などにはかなり重宝しそうだ。この探索度は、そのモンスターを倒すことで上昇していく。「運命の書」の項目を埋めていくのも本作の楽しみのひとつ。コレクター心が旺盛なプレーヤーはコンプリートを目指して奔走することになるだろう。


【スクリーンショット】
運命の書を開けば様々な情報が確認できる。左からモンスターデータ、クエストデータ、NPCデータ、ヘルプ



■ パーティープレイ好きにオススメ! 今後のアップデートで大規模RvRも実装

 今回の体験プレイで主にパーティー向けのコンテンツを体験したからかもしれないが、パーティープレイにかなり力が入っている印象を受けた。ソロプレイ用のコンテンツもあるので、ソロでは楽しめないというわけではないが、連盟ミッションなどパーティープレイ向けの要素が多いのは事実だ。

 今後のアップデートで追加される要素としては、100人単位の大規模RvRなどのPvP要素がある。PvPに参加するにしてもパーティーは必須と思われるので、やはりソロプレイでコツコツやるよりは、仲間を見つけてインスタンスエリアや大規模戦闘へどんどん通ったほうが楽しめるのは間違いないだろう。

 仲間を見つけて「ギルド」を設立すれば、外見や内装が選べる「ギルドハウス」を作ったり、「ギルド」で自軍の領地にある遺跡を占領してボーナスを得るなどといった要素もあるようだ。自分たちの功績が形に残るというのは思った以上に楽しく達成感もある。本作を満喫したいのならば、ぜひパーティープレイに挑戦してみてほしい。


【スクリーンショット】
ミッションの報酬やショップで買った服で着替えも楽しめる。種類が豊富だから自分だけのコーディネートも自由自在

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Copyright FUN YOURS Co.,Ltd. All Rights Reserved.

(2009年 11月 13日)

[Reported by 徳弘径]