韓Hanbit Soft、「Hellgate: Resurrection」プロジェクトを正式発表
荒廃した東京を舞台にした「Hellgate: Tokyo」を2010年3月に実装


11月12日開催(現地時間)



 韓国Hanbit Softは、現地時間の11月12日、ソウル市内において発表会を開催し、2008年にFlagship Studiosからライセンスを獲得して現在再開発を行なっているオンラインRPG「Hellgate: London」のリノベーションプロジェクトを発表した。サービススケジュールは、11月17日よりオープンβテスト、12月8日より正式サービス開始を予定。ビジネスモデルは月額制から基本プレイ無料のアイテム課金制となる。

発表会は江南のNovotel Ambassador Hotelにおいて開催された
韓国Hanbit Soft取締役兼日本法人代表取締役社長のキム・ユラ氏は、「『Hellgate』は世界にその名を知れたビル・ローパー率いる開発チームが作ったゲームです。そのゲーム性は皆認めるものですが、アップデートや運営、そしてFlagshipの経営難で失敗しました。『Hellgate』をプレイしてくださった120万人のユーザーにも恩返しするためにもそのゲーム性を活かして再出発したいと思いました」とコメント
「Hellgate: Tokyo」の舞台となる荒廃した銀座のイメージイラスト

 リノベーションプロジェクトの骨子は、ゲームタイトルを「Hellgate: London」から「Hellgate: Resurrection(復活)」へと改称した上で、新サーバーを稼働し、従来の月額16,500ウォン(約1,270円)の月額課金制を、基本プレイ無料のアイテム課金方式に切り替える。

 「Resurrection」は、ソースコードレベルから書き換えられており、既存の「Hellgate: London」とはサーバーシステムもクライアントも別のものとなる。新サーバーで全員レベル1からの再スタートとなる。基本的なゲームシステムに関しては、全面的なバランス調整が施されるほか、チュートリアルの改善、サーバーラグの解消、ナイトメアモードの削除、レベル50以降のキャラクター成長システムやアイテム強化システムの導入など、文字通り全面刷新される。

 コンテンツについては、Flagship Studiosの開発中断によって実装が途中で中断していた大規模アップデート「Abyss Chronicle」の残りの分を実装し、これを持って「Hellgate: London」を完結とする。その内容については詳細は明らかにされていないが、当初予定されていた10の地域と、3種類のボスモンスターを含む、大規模なものとなる見込みだ。

 その後、プレイアビリティの向上を目的とした、ゲームの難易度を設定した上でプレイできる「ダンジョンモード(仮)」を導入し、「Hellgate: London」に続くメインシナリオとして新たに「Hellgate: Tokyo」を展開していく。全体のタイムスケジュールは以下の通りだ。

    11月13日:「Hellgate: Resurrection」へとタイトル変更、無料化スタート
    11月17日:新サーバーオープン、オープンβテストスタート
    12月 8日:「Hellgate: Resurrection」正式サービス開始
    12月22日:アイテム課金スタート
    2010年1月:ダンジョンモード実装
    2010年3月:「Hellgate: Tokyo」ACT1実装

 「Hellgate: Resurrection」の目玉コンテンツとなる「Hellgate: Tokyo」は、荒廃した東京を舞台に、「Hellgate: London」と同様のスタイルのランダムマップ方式によるフィールド/ダンジョン探索が楽しめる。その詳細については明らかにされなかったが、ACT1からACT10まで計画され、3カ月に1ACTのペースで実装を行なっていく方針。関係者の話によれば、東京のほか、横浜や大阪といった東京以外の大都市も舞台となるようだ。

 気になる日本展開については、現在関係先と前向きに交渉中ということで、具体的な予定を引き出すことはできなかった。日本では2009年1月にサービスが終了しているだけに、「Hellgate: Resurrection」という形での再開はあるのかどうか。引き続き今後の展開を見守っていきたいところだ。


【「Hellgate: Tokyo」プロモーションムービー】
30秒ほどの短いティザームービーだが、東京が誇る広大な地下にモンスターが潜んでいたという印象的な内容となっている

【Hellgate: Tokyo】
左上から順に江戸城跡、都庁、東京上空、そして最後の鳥居は、ロンドンから東京へ行くためのワープゲートが描かれている
左は「セイジショウグン」と名付けられた味方NPCらしき存在と、「オニアーチャー」と名付けられたモンスター。当然のことながらロンドンとは異なるまったく新しいストーリーが展開されるようだ


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(2009年 11月 12日)

[Reported by 中村聖司]