セガ、運命と銃声が奏でる銃撃多重奏RPG
PS3/Xbox 360「End of Eternity」2010年1月28日発売


2010年 1月28日発売予定

価格:7,980円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


 株式会社セガは、プレイステーション3/Xbox 360用RPG「End of Eternity(エンド オブ エタニティ)」を2010年1月28日に発売を予定している。価格は7,980円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 「End of Eternity」は、巨大な機械「バーゼル」を舞台にバーゼル内部でしか生きられない人々の“運命”との戦いを描いたRPG作品。この世界には太古に忘れられた“秘密”が存在する。鉄骨と金網で造られた世界、銃火器を使った激しいバトル、機械の中で神を信じる人々。本作は、数々のRPG作品を手掛けてきた株式会社トライエースとセガの初タッグによる完全新作RPGとして注目を集めている。初報となる今回は、世界観、登場人物、ゲームシステムの情報をお届けする。

【世界観】

 遠い未来、地球。毒された大気は地上に沈殿し、捻じ曲がった地軸は地上から時間の概念を奪っていった。生存さえも脅かされた人類は、巨大な装置「バーゼル」を作り上げ、惑星と自らをその管理下に置いた。全てを機械にゆだねるところまで、種として疲弊しきっていたのだった。やがて人々は「バーゼル」に群がり、暮らしだす。内部に入り込み、居を構え、街をつくった。だが、「バーゼル」は徐々に蝕まれその機能を低下していく。

 人々はいつしか過去の事実を忘れ、小さな世界に引きこもり、過ちを繰り返していた――。

【物語の舞台となる「バーゼル」】

 滅びつつある人類が、自らの存続のために地球に埋め込んだ機械。バーゼルによって惑星と人類の生命が維持されている。上層部には宗教施設や富裕層の生活する居住区域があり、下層に行くにしたがって貧しく、治安も悪くなる。下層部には鉱脈もある。

バーゼルの全景ワールドマップ下層部の鉱脈だろうか?
今回公開されたバーゼル内部のスクリーンショットを見てもらえれば一目瞭然。独特の世界観を持った、機械と金網の世界だということがハッキリとわかるのではないだろうか。中には大聖堂を思わせる綺麗で立派な建物も存在しているように見える
【社会情勢】

 バーゼルは、宗教上の指導者階級「カーディナル(※1)」によって治められている。この宗教は“経典”を生活の指針とし、信仰心の篤さに差はあれど、バーゼルに住まう人たちはこの宗教を信仰している。

※1【カーディナル】とは、バーゼルで信仰されている宗教「リデール教」の指導者階級のことを指す言葉。多くの者が独自の装束を身に着けており、バーゼル上層部の大きな邸宅に住んでいる。本来は教皇を中心とした組織だが、教皇の死後、カーディナル・ロエンが事実上の統率者である。

リデール教の大聖堂とカーディナルたちの姿か!?経典のようなものも存在するが、経典の中身はなんらかの機械の設計図のようにも見える、複雑なデザイン画が描かれている
【文明】

 かつて「バーゼル」を作り出したように、かなり機械文明が進んでいた形跡がある。しかし現在は一部の学者がバーゼルの仕組みを解き明かそうとしているに留まっている。バーゼル内の発電所から居住区域に電力が供給され、電灯やテレビなどを使用している。




【キャラクター紹介】

 今回紹介するのは物語の中心人物である本作の主人公「ゼファー」と、元軍人の「ヴァシュロン」、PMF見習いの「リーンベル」、そして謎を秘めたヒロイン「実験体20号」の4人。

■ 運命に抗う少年「ゼファー(Zephyr)」 CV:下野 紘

「俺が生きていること自体が神様の否定さ」

年齢:17歳
性別:男性

 幼い頃から施設で育った少年。数年前、ある事件を起こし、依頼を受けて制圧に来たヴァシュロンと出会う。そこでヴァシュロンに撃たれて致命傷を負ったはずだが、何故かかすり傷ひとつ負わず……。現在はヴァシュロンと共に暮らし、PMF(※2)として生活している。

※2【PMF】とは、従軍経験やその技術を生かし、報酬と引き替えに警備や戦闘業務、危険地帯での業務を請け負う人々。元々は戦闘を伴う依頼を受けることが中心だったようだが、全く戦闘を伴わない依頼しか受けない者も含め、報酬と引き替えに依頼を請け負う人々は総じてPMF(Private Military Firmsの頭文字)と呼ばれる。

■ 運命を受け入れた男「ヴァシュロン(Vashyron)」 CV:成田 剣

「俺は肯定も否定もしない。大事なのは自分の感情、だろ?」

年齢:26歳
性別:男性

 ゼファーと共に暮らす元軍人。PMFを生業としている。「少年が暴れているので制圧して欲しい」との依頼を受け、そこでゼファーと出会う。大規模戦闘によって壊滅状態になったカーディナル配下の戦闘部隊の生き残りだが、過去については多くを語らない。


■ 運命を克服する女「リーンベル(Reanbell)」 CV:遠藤 綾

「夢は、叶えられない人達が作り出すもの?」

年齢:21歳
性別:女性

 駆け出しのPMFの女性。ある出来事で命を落としそうになっている時にゼファーと知り合い、PMFになる。前向きな性格で、PMFとして一流になるため目下努力中。仕事着に着替えると気持ちが引き締まるらしいが、普段着はブタさんのTシャツ。ファッションについてなど、若干世間の感覚からズレている点がある。


■ 運命と決別した少女「実験体20号(Subject#20)」 CV:???

「残りの……一年?」

年齢:19歳
性別:女性

 生後間もない頃から研究所の被験者「実験体20号」として育てられた少女。ある実験のため生後20年で死ぬように設定されている。19歳の誕生日を迎えたある日、自分に残された時間が少ないという事実を知り、研究所を抜け出す。20歳の誕生日になる前に自らの命を絶つことで、定められた運命に抗おうとしたのだが……。


【ゲームシステムについて】

 バーゼルは全景を見てもわかるとおり縦長の建造物である。複数の階層で構成されているバーゼルが本作のワールドマップということになるようだ。各階層には街やダンジョンなどの施設が用意されている。フィールド移動中にはエンカウントバトルが発生し、バトルシーンへと移行する。

 本作のバトルは基本的には銃火器を使ったバトルとなる。バトルはセミリアルタイムで進行し、攻撃方法によっては独自のカメラアングルを用いた演出が施されているようだ。

【バトルシーン】
アクロバチックな空中攻撃や激しい爆発シーンなどといった演出がバトルシーンをより激しいものとして魅せてくれるほか、巨大な姿をしたボスのような敵も登場する


【ムービーシーン】
超美麗なオープニングムービーシーンでは、自らの命を絶とうとしている実験体20号と、その一部始終を見つめるゼファーの姿を見ることができる。物語はここから始まる


(C)SEGA
Developed by tri-Ace Inc.

(2009年 11月 11日)

[Reported by 志賀康紀]