ガンホー、オンラインゲームの祭典「ガンホーフェスティバル2009」を開催
「ラグナロクオンライン」、「ECO」、「グランディアオンライン」などの最新アップデート情報が公開
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、ラグナロクオンラインの世界一決定戦「Ragnarok Online World Championship 2009(以下、RWC2009)」の世界決勝戦に合わせて、「ラグナロクオンライン」など同社の人気オンラインゲームを集めたオフラインイベント「ガンホーフェスティバル2009」を開催した。
会場となったパシフィコ横浜のDホールには、「WRC2009」用の巨大なメインステージと、ガンホーが提供している人気オンラインゲームに関連した各種イベントが行なわれたイベントステージが設けられ、そのほかにも会場には企業ブースやグッズ販売コーナー、「ラグナロクオンライン」の試遊コーナーなども設置されていた。朝の9時半から始まったイベントは、夜の19時過ぎまで内容盛りだくさんで行なわれ、述べ約15,000人のゲームファンがイベントを楽しんだ。
このレポートでは、ステージイベントとして行なわれた「グランディア オンライン」、「エミル・クロニクル・オンライン(以下、ECO)」、「ラグナロクオンライン(以下、RO)」の3つのオンラインゲームと、携帯アプリ「ラグナロクオンライン VIOLET」のカンファレンスで発表された最新情報、ゲストを呼んだステージイベント、趣向を凝らしたブースの様子などを報告する。
日本をはじめ、韓国、中国、アメリカなど14地域から選ばれた国別代表が技を競った「RWC2009」については別稿にてお届けしたい。
■ ガンホーファンなら必ず楽しめる様々な企画やイベントがてんこ盛り
メインステージでは3つの大型スクリーンが設置され「RWC2009」の様子を映し出した |
少し離れた場所にある小振りなイベントステージでは各ゲームのカンファレンスなどが行なわれた |
「ガンホーフェスティバル」は、ガンホーが多くの協賛企業と共に、ガンホーのポータルサイトからサービスされているコンテンツを集めて開催するファンのためのオフラインイベントだ。今年は「RWC 2009」と同時開催され、多くのゲストを招いて例年以上の大きな盛り上がりを見せた。
会場にはステージの他、16の協賛企業のブース、物販コーナー、「RO」の3次職体験コーナーやコスプレーヤーのための記念撮影コーナーなどが設けられていた。訪れた人もお目当ては様々のようで、真っ先にメインステージに陣取る人、まずは物販の行列に並ぶ人、早速コスプレをして記念撮影を楽しむ人などで会場は暑いくらいの熱気が充満した。
ブースでは「アンリミテッドハーツ」や「ルーセントハート」などオンラインゲームの他にも、動くライトノベルを作れる文章作成ツール「らのべえ」や、PSP版「ルナ ~ハーモニー オブ シルバースター」、Wiiウェア「Shadow Walker 影の少年と光の妖精」など様々なプラットフォームのゲームが出展されていた。ブース内では、試遊やミニイベント、抽選会をやっている所も多く、それぞれ消化しているゲームの最新情報にふれられるよう、工夫が凝らしてあった。取材中に印象に残ったブースをいくつかピックアップして紹介しよう。
●「ローズオンライン レジェンド」ブース
アバターの着替えが楽しいカジュアルなMMORPG「ローズオンライン レジェンド」のブースでは、11月上旬から始まる「せんとくん」とのコラボレーションのキャンペーンを告知していた。「せんとくん」は奈良県の「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラクター。会場で「せんとくん」のお面が配られた。お面にはシリアルコードが付いていて、ゲーム内で限定アイテム「せんとくんTシャツ」がもらえる。キャンペーンでは、「せんとくん」がゲーム内にNPCとして登場する。特定のクエストをクリアして、奈良にまつわるクイズに正解するとアイテムがもらえる。
ブースの中も周辺も「せんとくん」だらけ |
●「パンドラサーガ/アルカディアサーガ」ブース
ブースの前に畳が敷かれ、そこでゲーム実況の本も出している「えどさん&ふみいちさん」のコンビが「アルカディアサーガ」の生実況プレイを行なった。「アルカディアサーガ」は純国産タイトルとして現在開発が進められているMMORPG。物珍しそうにじっと実況に聞き入っている人もいた。また、会場内で配っているチケットで、パソコンが当たる抽選会も行なわれた。
「えどさんふみいち」の二人がインカムを付けて実況をしながら「アルカディアサーガ」の序盤をプレイしてみせた |
●「ラグナロクオンライン Mobile Story」ブース
やはり「ラグナロク」の名前を冠しているだけあって来場者の関心が高く、Qコードを読み取ろうと、沢山の人が携帯片手に集まった |
「ラグナロクオンライン Mobile Story」は、ラグナロクの世界を携帯で楽しめる携帯用のRPGで、2010年にサービス開始を予定している。今回はブースに設置されたポスターのQコードに応募すると、これが初公開となる「ノービス」の男女2種類のイラストを使った待ち受け画像を手に入れることができた。さらに、その場でダウンロードした待ち受け画像をスタッフに見せると、1DAYチケットがもらえるおまけもあった。
●「エミル・クロニクル・オンライン」ブース
狭いブースの壁一杯に力作揃いのイラストが張り出された |
「ECO」のブースでは「みんなで作ろう! 第14弾」として、装備に差し込むことで様々なアビリティ効果を発動する「イリスカード」のイラストを投稿から選ぶ「イリスカードイラストコンテスト第二弾」の投票が行なわれた。また、同日詳細が発表された新アップデート「SAGA10」に関する設定資料も展示されて、大勢のファンが行列を作っていた。
イベントステージでは、来場者参加のミニゲームやコスプレ大会の他、4つのゲームの最新情報を紹介するカンファレンスが行なわれた。ミニゲームの「ポリン早積みレース」は、2人が1チームになって「RO」の人気キャラクター「ポリン」のぬいぐるみをステージに置かれた箱の上に積み上げていくゲーム。ポリンは軽くて柔らかい上に、上部が突起状になっているので、中々上手に積むことができない。「RO」のイメージガール「ラグナロ娘」の乾曜子さんと七園未梨さんも見本を見せるために挑戦したが、難易度はかなり高そうだった。
「ポリン早積みレース」で悪戦苦闘する「ラグナロ娘」の2人と、参加者たち |
他にもコスプレーヤーが勢揃いした「RWC2009コスプレコンテスト」も行なわれた。参加したコスプレーヤーは約60名で、中には入賞の常連さんや子供も。審査には「RO」の原作漫画を手がけているイ・ミョンジュイン氏が審査員長として加わり、「ラグナロ娘」の2名とともに入賞作品を選んだ。入賞は、曜子賞に「アサシンクロス」の女性、未梨賞に「忍者」の男性、イ・ミョンジン賞には、3次職の「メカニック」に扮した女性が選ばれた。選考理由についてイ氏は「これから出てくる職業に興味をもってもらって、細部まで綺麗に作っていただいた事が良かった」とコメントしていた。
大勢のコスプレーヤーが思い思いの衣装で参加 | コミック「ラグナロク」の原作者、イ・ミョンジン氏が審査員長として参加 | 「ラグナロ娘」の七園未梨さん(左)と乾曜子さん(右) |
曜子賞の「アサシンクロス」さん | 未梨賞の「忍者」さんは大きな巻物が好印象だった | イ・ミョンジン賞の「メカニック」さんは新職業を丁寧に作り込んだ部分が評価された |
■ 携帯電話で遊ぶアクションRPG「ラグナロクオンライン VIOLET」
「RO」世界を舞台にした、爽快感のあるアクションRPG |
ジー・モードの原滋氏 |
「ラグナロクオンライン GAMES」は「RO」に関したミニゲームやアプリ、着メロなどを配信しているモバイルサイトだ。そのサイトの新しいコンテンツとして、本格派アクションRPG「ラグナロクオンライン VIOLET」がサービスされる。イベントステージにはサイトを運営するジー・モードから原滋氏が登場して、アプリの内容について説明した。サービスは11月24日からで、当初はNTTドコモのみ。ソフトバンクとauは2010年に配信予定だそうだ。イベントではブースで試遊も行なわれており、試遊した来場者には特製コースターがプレゼントされていた。ゲームの詳しい内容は以下の通りだ。
・舞台は「RO」でもおなじみの首都「プロンテラ」
ゲームの舞台となるのはPC版でもおなじみのルーンミッドガッツ王国の首都「プロンテラ」。他にも「フェイヨン」など「RO」ユーザーには親しみのあるマップが登場する。主人公の少年「クルライド」はプロンテラで「バイオレット騎士団」への入団を目指して鍛錬しており、ゲームは騎士団の入団試験を受けるところから始まる。もう1人のプレーヤーキャラ「リリー」はバイオレット騎士団の騎士団長の娘という設定。街での人気が高く、情報を集めるのに適してそうだ。もう1人紹介された謎の女「カレン」は敵なのか味方なのかも不明。そこはぜひプレイをして確かめて欲しい(原氏)そうだ。
今回紹介された3人の登場人物 |
・特徴の異なる3系統の武器と、戦闘をサポートしてくれるペット
プレーヤーが使える武器の系統は3種類で、それぞれに特徴がある。「短剣」は軽くて扱い易いが攻撃力が弱め、「両手武器」は重量と長さを活かして敵を切り捨てる、「片手武器」は盾を持って戦う事ができる防御重視型だ。武器での攻撃以外にも、アクティブスキルを覚えれば、画面全体を覆うような派手な効果を伴った技を使えるようになる。また、発動しなくても覚えるだけで能力を発揮するパッシブスキルも複数用意されているということだ。
本作はアクションRPGなので、コマンド入力型のゲームとは違いパーティーの概念はない。代わりにプレーヤーをサポートしてくれるペットを連れて冒険することができる。ペットはプレーヤーの代わりにドロップアイテムを集めたり、プレーヤーのHPが少なくなった時に助けてくれたり、ペットそれぞれが持っているペットスキルやステータス補正でプレーヤーを支援してくれる。
武器を使いこなし、ペットと共に敵に挑む |
・装備の強化方法はPC版でもおなじみの「精錬」と「カードシステム」
本作でもPC版と同様に武器を精錬して強化することができる。「カードシステム」はカードの持つ能力を武器や防具に付けて使う事ができるシステム。登場するモンスターは火・地・水・風4つの属性を持っている。「属性カード」というカードを武器にセットすることで、属性を活かしたダメージを与える事もできる。
装備の強化方法はPC版とよく似ている |
・アクションの爽快感を楽しむ「チャレンジクエスト」などその他の機能を紹介
「チャレンジクエスト」は一定時間に沸きだしてくるモンスターを切りまくるという爽快感のあるコンテンツ。レアなゲームアイテムも入手できるらしい。「ラグナショップ」は通常のプレイでは物足りない人のための課金ショップ。他にも「アイテム製造」や「転職」、「スロットエンチャント」などPC版でおなじみのシステムがアプリにも盛りだくさんに入っている。また、ストーリーをクリアしたり、クエストを100%達成するとPC版用のアイテムがもらえる連動企画もあるなど、PC版プレーヤーにとっても気になる要素が多いゲームだ。
「チャレンジクエスト」は「なんとか無双」のようなイメージです、と原氏 |
携帯アプリで遊ぶ事で、PC版用のアイテムを入手できる |
■ 「グランディア オンライン」では、新たな世界水の国「アルテ」や新種族のプレーヤーキャラ「ラルガ族」を実装
ベースとなった「グランディア」はシリーズ総計で200本以上を超えるヒット作だ |
ガンホーの「グランディア オンライン」開発プロデューサー岩田容賢氏 |
「開発からもらったイラストや資料をもとに音楽を作っている」という岩垂徳行氏 |
「グランディア オンライン」はサターンやプレイステーション時代の名作RPG「グランディア」シリーズの世界観をベースに作られたMMORPG。2009年8月に正式サービスを開始したばかりの新作だが、11月25日に初めての大型アップデートを実装する。ステージには、開発プロデューサーの岩田容賢氏と、音楽を担当している作曲家の岩垂徳行氏が登場して、アップデートの内容について説明をした。
・第1話の謎が次第に明らかになってくる、第2話の舞台は水の国「アルテ」
「グランディア」の世界には精霊石の影響を受ける7つの国があるが、今回実装される「アルテ」は水の精霊石の影響を強く受けた国だ。水に囲まれた宮殿には女王エスメラルダがいる。給電は冒険者にとっては非常に重要な意味を持つ場所になるらしい。BGMも新しいものが実装される。「アルテ」で流れる音楽について、作曲をした岩垂氏は「清らかさや美しさと共に、街の活気をイメージして作りました」との事だ。
「アルテ」には冒険者協会の本部がある。「アルテ」の実装に合わせて、ストーリーの第2話も実装されるが、今回は第1話で出てきた「エルネスト」というキャラクターと非常に深い関わりを持つことになるのだそうだ。第2話は、第1話で起こった事件の手がかりを持つキャラクターも登場するので、真相に迫っていく推理ゲームのような側面も楽しめるようだ。
・「ラルガ族」がプレーヤーキャラクターとして使用可能に
今までプレーヤーが選べるのは人間と「コルタ族」という背の低い種族だけだったが、今回のアップデートからNPCだった巨人族「ラルガ族」をプレーヤーキャラクターとして使用できるようになる。
・「ガイアの鼓動」に「コア防衛戦」を追加
本作には「ガイアの鼓動」というスペシャルマップが存在する。これはモンスターを倒した時に、一定の確率で出現するポータル(入り口)からのみ進入できる特別なマップで、経験値の多いモンスターやレアアイテムを落とすモンスターと戦う事ができる。今までは、その場にいるキャラクターしかマップに入る事はできなかっが、この実装後は定期的に「ガイアの鼓動」に移動することができるポータルが開くようになる。いつ開くかを事前に知る事ができるので、知人と待ち合わせたりすることができるようになった。発生時間はアナウンスで流れる予定だ。
そうやって向かうことのできる「ガイアの鼓動」では、「コア防衛戦」という全く新しい戦いが展開される。今までの「ガイアの鼓動」は中にいるモンスターを倒すだけのものだったが、新たに「コア」と呼ばれるものをモンスターの襲撃から守るという目的が追加される。
・とてもキュートなペット「フワフワ」が手に入る!
今回実装されるペットシステムでは「フワフワ」という名前のかわいい生き物を飼えるようになる。フワフワにはヒョウ柄のものや、目つきの悪いものなど様々な個性があるらしい。また、現在フワフワ以外のペットや、フィールド嬢のモンスターを縮小化してペットにするようなシステムを開発中なのだそうだ。
・エリアごとにコレクションできる「モンスター図鑑」
モンスターを倒すと一定確率でドロップする「モンスターカード」を収集することができるバインダーが実装される。バインダーにカードを貯めていくことで、恩恵効果を得ることができる。バインダーで得られる効果はエリアによって分かれている。例えば「森の国」の全カードをコンプリートすると「森の国」で恩恵が受けられるといったふうだ。「是非コンプリートを目指して楽しんでください」(岩田氏)というコレクターには嬉しい要素だ。
・ギルドを進化させるための「ギルドクエスト」が登場
「アルテ」には冒険者協会の本部があるので、そこで協会公認のギルドにしてもらうための「ギルドクエスト」を受ける事ができる。
大型アップデートで実装される水の国「アルテ」 | 新しく使えるようになるラルガ族 | 「ガイアの鼓動」に新しく入る「コア防衛戦」 |
ペットシステム第1弾として実装される「フワフワ」 | コレクター魂を揺さぶる「モンスター図鑑」 | 岩垂氏作曲のBGMが入ったサントラは当日会場でも販売された |
岩田氏の発表後には、「アルテ」の女王「エスメラルダ」の声を担当した声優の小清水亜美さんと、同じく女王を護衛する「アンジェリカ副隊長」を演じた佐藤聡美さんがゲストで登場して、トークショーが行われた。2人が描いた武器のデザインは、岩田氏がゲーム内への実装を約束。導入は年末頃になりそうだ。イベント終了後にあった記者会見の内容も合わせて、声優2人への質問をインタビュー形式で紹介する。
小清水亜美さん(画面左より)と佐藤聡美さん(右より)を招いてのトークショー |
小清水さん、佐藤さんがデザインした武器 |
最後は岩田氏、岩垂氏も交えてプレゼント抽選会が行なわれた |
Q:それぞれの演じているキャラクターを紹介してもらえますか?
小清水亜美さん: 女王なんですけれど、昔から女王になるべく育ったというよりは、色々な過去があって苦労して女王になった。おしとやかなんだけれど、いろいろあると言った女の子です。凄くりんとした中にも、過去の経験があるからこその優しさがあるという部分にすごく共感できたので、キャラクターの内面を考えながら演じるのは楽しかったです。
佐藤聡美さん: アンジェリカ副隊長は、アクエリアス騎士団の副隊長をしている女性で、女王陛下を守るために警護をしている方です。凄くしっかりしていて、まっすぐで、少し堅い部分がある女性です。隊長にすごく憧れをいただいていて、隊長に認められるために頑張っている努力家でもあります。
Q:こんな所に注目して欲しいという部分はどこですか?
小清水さん: 女王としてのりんとした感じの他に、ちょっとした私生活が見えてくる所があるのです。とてもキャラクターとしてかわいらしいシーンだと思うので、そういったプライベートに関わる部分を見て欲しいなと思います。
佐藤さん: いろいろと秘密を持っていたりもするのです。色々と説明してくれたりもするので、彼女の言葉の中にどんな意味があるのだろうと注意していただけたらなと思います。
Q:声を収録したときの感想を教えてください
小清水さん: 天然なのかなと思わせるような所もある女性なのです。笑うときにウフフって笑うのですが、優雅なのだけれども可愛いらしくという感じがすごく難しかったです。普段私が演じる役はガハハと笑う役が多かったので、品を意識して演じさせていただきました。
佐藤さん: 私は普段からポヤポヤしているのですが、アンジェリカさんは凄くしっかりした女性なので、いかにしっかりした女性を演じるか、前日の夜からイメージトレーニングをして収録に望んだのですが、りりしくとかカッコ良くしてと言われることも多くて凄く大変でした。自分の中で新鮮な部分が沢山ある収録だったなと思います。ゲームは1人で収録するので、プレーヤーさんがどんな風にゲームを進めてきて、どんな風にアンジェリカと喋っているのか、向こう側の人の気持ちを考えながら、一生懸命想像しながら収録しました。
Q:もしプレイするとしたらどの種族でやってみたいですか?
小清水さん: 私はコルタ族の女の子です。この小さいキャラクターがどんな戦闘シーンを繰り広げていくのか見てみたいし、こういう子たちに少し大きめの武器を持って戦わせたいです。
佐藤さん: 私も実は、コルタ族の女の子を使いたいです。ビジュアル的に可愛いし。ゲームをやる時にすごさよりも、どうしてもかわいさを求めてしまうので、この中ではヒットしたのはコルタ族の女の子でした。
Q:武器を使うとしたらどんな武器がいいですか?
小清水さん: 私のは杖です。遠くから見たら可愛い杖で、可愛い音が出るけれど、攻撃はえげつないという、そういうイメージで描いています。
佐藤さん: サインに描くヒヨコをどうしても絵の中に入れたいと思って、ピヨピヨハンマーです。私の設定では、普段は可愛い顔のヒヨコが攻撃をするんですが、20%位の確率で怖い顔のヒヨコが会心の一撃を出すという感じで。下の方に付いているひらひらはニワトリのトサカをイメージしています。女の子が使うのでハートを沢山付けています。攻撃するときの音は『ピヨ』というのをお願いします。
Q:トークショーの感想を教えてください
小清水さん: 裏にいるときには何も見えてなかったのですが、ステージに立ったら向こう側にラグナロクの大きいステージがあってコスプレの人も沢山いたりしてテンションが上がりました。この作品のイベントでお話させていただくのは初めてなので、緊張しながら話していました。
佐藤さん: たくさんのお客様に来ていただいていたのに、ステージの上であわあわしてしまって、ちゃんと作品の良さを伝えられたか不安でいっぱいです。でもとても楽しく話をさせていただきました。
Q:ゲーム内に実際にアイテムが実装されることになりましたが、名前を付けるとしたら?
小清水さん: わかりやすいのがいいと思うので、普通にラブリーロッドという感じかなと思います。顔はラブリーではないですが(笑)。顔にたいした理由はないのですが、描いていくうちにああいう顔に。
佐藤さん: ヒヨコのハンマーをデザインしたのですが、あのヒヨコを勝手に「ピヨ」と呼んでいるので「ピヨピヨハンマー」です。
Q:「グランディア オンライン」の印象を教えてください
小清水さん: 私は3Dのオンラインゲームをプレイするのは始めてだったので、凄く新鮮でした。オンラインゲームでああいう形のキャラクターが動かせて、そこで知らない人たちと会話ができたりできるのがいいです。武器などもよりリアルに表現されるのかなと思うと、萌えます。
佐藤さん: 私はオンラインゲームは初めてなのです。オフラインのゲームだと限られた時間と世界の中で楽しめますが、オンラインゲームは無限じゃないですか。どんどん新しいものが追加されていきますし、そのせいで飽きないのだろうなと、私も興味を持ちました。
Q:このゲームでは自分のキャラクターにもう1人パトーナーのキャラクターを選ぶ事ができますが、どんなキャラクターを選びたいですか?
小清水さん: コルタ族を使いたいのは、ゲームの世界くらい可愛い子を使いたいなと思うからなので、やはり同じ種族のコルタ族の男の子を使いたいです。
佐藤さん: 大きい人がいいなと思います。大きい小さいのコンビって凄く好きなので。小さいの同志も可愛いですが、大きいのが小さいのを助けてあげたりというのが凄く和むので。
Q:その2人の設定を作るとしたらどういうものがいいですか?
小清水さん: それなら同じ村の出身で、同じタイミングで旅に出ようと思って、「じゃあいっしょにいく?」ということで、間柄はこれからという感じが可愛いかなと思います。
佐藤さん: 凄く典型的な展開なんですが、コルタ族の女の子が森でモンスターで襲われている所を、ラルガ族の女性に助けてもらって、それで付いていく、みたいな。最初は遠い所から初めて、だんだん関係が近づいていったり、時には喧嘩をしたりそういう感じがいいのではないかと思います。
Q:収録の時に支持されたり、注意されたことがありますか?
小清水さん: 見た目はふわふわな女性ですが、自分が苦労してきた過去があるだけに人に優しい、でも女王としての厳しさもあるというニュアンスを出してくれと言われました。
佐藤さん: かっこいい女性を演じる機会がほとんどなくて、今回のアンジェリカさんがほぼ初挑戦だったのです。もっとかっこよくして下さいとか、副隊長さんなのでもっとりりしくして下さいとか言う事は始終言われました。いろいろなパターンを録らせてもらったので、プレーヤーの皆さんに楽しんでいただければと思います。
Q:「グランディア オンライン」をプレイしてハマる可能性はありますか?
小清水さん: 100%。というのが、私は本当にオンラインゲームが好きで、あまり仕事をしてなかった頃には時間が沢山あったので、延々「RO」をやっていたんです。装備集めにも相当はまっていたので、「グランディア オンライン」にも相当はまってしまいそうなので、始めるタイミングを見計らっているところです。
佐藤さん: 私もRPGをプレイステーションなどではやったことがあって、好きになるとのめり込んでしまうので、寝る間を惜しんでやってしまいそうな気がします。後は不必要に自分のキャラクターに話しかけたりしてしまいそうです。
Q:お2人がデザインされたロッドとハンマーですが、この武器を選んだ理由はなんですか?
小清水さん: 自分の演じたキャラクターは戦闘キャラではないのですが、もしそういう所に出るとしたら使うのはロッドなのかなと思った時に、じゃあロッドにしようと。でもエスメラルダが持ちそうにないデザインになってしまいました(笑)。インパクトを、と思っていたらおかしな方向にいってしまいました。
佐藤さん: ヒヨコをどうにかして使いたいという思いからいろいろデザインしていたんですが、顔も悩むわけですよ。普通のなのか、いかついのがいいのかと考えていたら、どうせなら両方入れてしまえばいいんじゃないかと。そして何かにぶつかった時に「ピヨ」というと可愛いなと思ってハンマーにさせてもらいました。
■ 「ECO」は新種族DEMの成長システムなど詳細が判明! SAGA10の実装日は12月17日
浅間教授こと浅間達雄氏 |
今回が初登場となる「SAGA10」のメインビジュアル |
今年も好例の「ECO祭」が開催される |
「ECO」は垂れにでも簡単に楽しめるハートフルMMORPG。カジュアルな内容だが、裏に流れるストーリーは意外に重厚で複雑だ。毎回「saga」という形で新たな要素が追加されてきたが、今回はその最新アップデートとなる「SAGA10偽りの神と機械の記憶(以下、SAGA10)」が12月17日に実装される。舞台には浅間教授の名前でファンにもおなじみの、ゲーム開発担当浅間達雄氏が登場して、新仕様についての紹介を行なった。
「SAGA10」以外の要素としては、11月13日に、武器に装着して性能を向上させる「イリスカード」第4弾や、4周年アニバーサリー装備、クリスマス装備などが実装される。さらに12月5日には、毎年好例のオフラインイベント「ECO祭り2009」が開催される。こちらは現在公式ホームページで参加希望者を募集中だ。
発表では、「SAGA10」の目玉となる、新種族「DEM」について、成長システムなどの詳細が紹介された。「DEM」はプレーヤーキャラクターたちが住む世界に侵攻を企てている敵としてゲーム世界に登場しているが、それが今回まったく新しい成長システムを持つ新たなプレーヤーキャラクターとして追加される。「DEM」は心を持たない機械種族だが、プレーヤーキャラクターとして使えることになった「DEM」は、心を持ち名前を得た特別な「DEM」という設定だ。
「DEM」を追加するにあたって、既存の3つのキャラクタースロット以外に新たに「DEM」専用の4つめのキャラクタースロットが追加される。この4つめのスロットには「DEM」しか作る事ができない。もちろん既存のスロットが余っていれば、そちらに「DEM」を作る事も可能だ。
他にも「DEM」には他種族にはない以下のような制限がある。
- ・憑依ができない
・マリオネットにのりうつることができない
・「H.E.ARTスキル」が使用できない
「DEM」の成長システムは「既存のキャラクターを同じだとプレーヤーさんが面白くないだろう」(浅間氏)という配慮から、全く新しいシステムが用意された。現在、キャラクターの成長は「DEMIC」、装備やアバターは「DEMカスタマイズ」という名前で呼ばれている。上記のような制限があっても、成長のさせ方によっては非常に強くて強力なキャラクターとして育てる事ができるのだ。
「DEM」の育成では、今までにない斬新な成長システムを楽しむ事ができる |
・チップをはめ込むことで、自由に能力をカスタマイズできる「DEMIC」
「DEM」で戦闘して得た経験値は「ステータスチップ」というアイテムに変換する事ができる。「ステータスチップ」にはキャラクターの性能を決めるいくつかの種類があり、それを回路内に組み込むことでステータスを獲得できる。チップはテトリスのブロックのような形をしたおり、ステータスごとに形が違う。これを枠内にはめ込むと、そのチップの数値がキャラクターの性能として反映される。チップは何度でも並べ替えが可能なので、随時カスタマイズができる事になる。
チップを並べる枠内には「エンゲージタスク(以下、ET)」というお邪魔ブロックが出現する。「ET」は配置の邪魔になるが、「ET」の周りに配置したチップは性能が向上するという特典もあるので、うまく活用したい。
チップを並べられる枠が強さの基準になるので、この枠を拡大していく事が「DEM」の成長に重要な意味を持つ。枠は「エンゲージポイント(以下、EP)」というポイントを使って増やすことができる。「EP」はすでに「ECO」内に存在しており、他の種族は「H.E.ARTスキル」という特殊なスキルを発動させるためのエネルギーとして使っている。
「DEMIC」はパズル的な要素のある新しい成長システムだ |
・2つの選択肢がある「DEMカスタマイズ」
「DEM」装備や外見のカスタマイズは「DEMカスタマイズ」という特別な方法で行なう。カスタマイズには「ノーマルフォーム」と「マシナフォーム」という2つの選択肢がある。「ノーマルフォーム」は他の既存種族用の装備をほぼ身につけることができる人間に近い形態。だが、攻撃力が落ちるというデメリットがある。「マシナフォーム」は名前の通り機械らしいカスタマイズを施す方法で、パーツによって飛行形態になったりガトリング銃を備えたりとキャラクター性能を左右する。マーメイドスタイルの装備も開発中とのことだ。「マシナフォーム」の装備は、例えば背中に背負ったミサイルランチャーのように、装備してスキルを使うことで武器のような効果を発動させることができる。
2つの選択肢から選んで、自分語のみに「DEM」をカスタマイズしよう |
■ 「ラグナロクオンライン」では、高レベル向けのダンジョンや装備などの新要素を発表
ステージ上で説明を行った千葉亮一氏と廣瀬髙志氏 |
「RO」のカンファレンスは、ガンホーの千葉亮一氏、廣瀬髙志氏の2人が壇上に登り、11月17日に実装される最新アップデート「EPISODE8.1 -into the unknown」について紹介を行なった。また、同日に実装される既存要素のリニューアル「EPISODE8.1 EXTRA UPDATE」と、12月1日から順次行なわれていく予定の7周年記念イベント「7th Anniversary」についての発表や、コラボレーションコミックの情報、最新のセキュリティシステム導入に関する報告もあった。
高レベル向けと、既存要素の拡充という2つの側面からアップデートが行なわれる |
・「EPISODE8.1 -into the unknown」では、高レベル向けの新しいダンジョンやクエストを追加
「EPISODE8.1 -into the unknown」では2つのフィールド、2つの街、2つのダンジョンが新たに追加され、当然そこに新たなクエストも追加される。「EPISODE8.1 -into the unknown」のメインクエスト「知恵の王の指輪」は、「EPISODE8.0」の「大陸の報告者」というクエストを開始している必要がある。「大陸の報告者」を開始させるには70以上が必要なので、内容的には高レベル向けの実装という事になる。
新たに追加される2つのダンジョンのうち「ニーズヘッズの巣」というダンジョンは、今年の3月から実装されたインスタント形式のメモリアルダンジョン。登場するモンスターも公開されたが、その中でリスの着ぐるみを着たような姿の「ラタストゥ」については、動きが可愛いのでぜひ登場するときのモーションに注目して欲しい、という事だ。
「イグドラシル」と「ニーズヘッグの巣」という2つのダンジョンが追加される | ||
新しいクエストを受けるには、70以上が必要だ | ||
新実装される街の風景。新規アイテムは高性能なものが多そうだ |
・「HSE」などの新要素も実装される「EPISODE8.1 EXTRA UPDATE」
「HSE」が可能な鎧の一覧 |
またメインの「EPISODE8.1 -into the unknown」とは別に、メインストーリーに絡まない要素として実装される「EPISODE8.1 EXTRA UPDATE」についても紹介された。「EPISODE8.1 EXTRA UPDATE」は既存要素の拡充やバランス調整を目的としたもので、既存の敵からドロップする新しい武器や防具、モンスターは位置の変更による経験値調整などが行なわれる。
ドロップについては、16種類の追加武器が登場する。これらは既存のモンスターからドロップするもので、いままでそのモンスターが落としていた武器の代わりに落とす事になる。それらとは別に、まったく新しい追加の装備も登場する。こちらは専用の追加クエストで入手できる。
また、今あるエンチャントシステムに付け加える形で、新たな鎧の強化システム「ヒドゥンスロットエンチャントシステム(以下、HSE)」が実装される。「HSE」は「鎧」に隠されたもう1つのエンチャントスロットがあるという設定で、一定確率でステータス効果を1つ追加できるというもの。使用できるのは46種類の「鎧」限定だ。
エンチャントは精錬済みの装備や、カードスロットを使用して強化した後の装備、既に「HSE」をした装備など全てが使用可能で、強化に成功すると装備のステータスのうちどれか1つが最大+3まで上昇する。また、鎧の精錬値がリセットされ、スロットに入れていたカードも消える。この効果を利用して、強化に失敗して倉庫に眠っていた装備に新たな活躍の場を与えようというのが目的だ。もちろん強化に失敗すると装備は消失してしまううえに、独自のカテゴライズで「高級鎧」に分類されるものは成功率が低く費用がかさむ。つまり「HSE」はレア装備の強化用というよりは、既存の装備を再利用するためのシステムといえるだろう。
7周年記念には、恒例の「怪盗アニバーサリー」をテーマにしたクエストイベントをこなすことで、様々なアイテムが手に入るイベントが開催される。「今年も盛りだくさんに行なう予定なので楽しみにしていてください」との事だ。また、8.1よりも先のアップデート「BRASILIS」についての内容についても、ほんの少しだけ紹介された。
「BRASILIS」は今までにもあったローカルエリアのアップデートとなる。この「BRASILIS」では、クエスト中にNPCが報酬として無理矢理装備のカードスリットにカードをさしてくるようになるというシステムが入るらしい。本来カードスロットがない装備に無理矢理カードを差し込むと、この証明としてアイテム名が緑色に変わる。実装は2010年の第一クォーターのなるべく早いタイミングで導入したいとの事だ。
その他の要素や既存要素についても、ゲームのSNSなどを通じたユーザーからの意見を参考にして、韓国のGravityと協議を重ねている。既に発表しているが、まだゲーム内に実装されていないシステムなどに関しても、プレーヤーに楽しんでもらえるような形で順次実装していきたいという事で、今後に期待したいと語っていた。
さらにコラボレーション情報として現在「電撃マ王」で連載中のコミカライズ「ラグナロクオンライン ここから始まる物語」についても、秘密のビックプロジェクトが進行中なのだそうだ。また、セキュリティー対策の強化として、携帯電話を使った「ワンタイムパスワード」が導入される予定だ。これは、携帯電話のサイトにアクセスして、アプリケーションを起動してパスワードを発行してもらうというもの。パスワードは再取得したり一定時間で変わる。
電撃マ王で連載中のコミックス版、秘密プロジェクトの情報は11月27日発売の1月号をチェック | 7周年アニバーサリーには、恒例の「怪盗アニバーサリー」が登場する | |
次回のアップデート「BRASILIS」の画像も少しだけ公開された。緑色のアイテム名がポイントだ | 携帯電話を使ってセキュリティを向上させる「ワンタイムパスワード」が導入される予定だ |
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□ガンホーのホームページ
http://www.gungho.co.jp/
□「ラグナロクオンライン」のページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□「グランディア オンライン」のページ
http://www.grandiaonline.jp/
□「エミル・クロニクル・オンライン」のページ
http://www.econline.jp/
□「ラグナロクオンライン VIOLET」のページ
http://www.g-mode.jp/appli/ragnarok/violet/
(2009年 11月 2日)