スクエニ、Wii「FFCC クリスタルベアラー」【特集第3回】
ゲームシステム編:イベントシーンをプレイできる「プレイアブルイベント」ほか


11月12日 発売予定

価格:7,340円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


 株式会社スクウェア・エニックスは、Wii用アトラクション・アドベンチャー「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー」(FFCC クリスタルベアラー)を、11月12日に発売する。価格は7,340円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 「FFCC クリスタルベアラー」の特集記事の第3回目となる本稿では、誰でも簡単にヒーローになりきれる、「フィールドアクション」や「プレイアブルイベント」、「チョコボ」や「瘴気ストリーム」の情報を紹介する。

■ フィールドアクション

 「FFCC クリスタルベアラー」のフィールド上には、様々な仕掛けが用意されている。これらの仕掛けに対し、レイルの持つ能力で干渉すると様々なリアクションを楽しむことができる。中には地形特有のアクションもあるという。これらのアクションを駆使して、冒険を進めていくことになるようだ。

 クリスタルベアラーの能力は、バトルでも力を発揮する。レイルは決して怯むことのない“ヒーロー”として、この世界を冒険している。バトルシーンにもこのコンセプトは存在していて、自らの思考を持つ魔物を相手に、どのようにアプローチするかによって戦いの行方が大きく変化するという。

足場のない場所では、天井にあるオブジェクトを利用して先に進むことができる。これもクリスタルベアラーの能力の1つ水の中を泳いで移動することも可能となっているようだ
ボタンひとつで特定の位置にジャンプ。落下によるダメージなどはない雪上を滑っているようなシーン。様々なアクションが盛り込まれている引力を利用して足場のない場所を進んでいくこともある
バトルシーンでは、物体を自由に操る能力を駆使して魔物と戦っていく
レイルが力尽き、陽気に踊り狂う魔物たち?骨に寄ってくる魔物たち。様々なリアクションが楽しめるオブジェクトを利用したバトルもあるようだ

 クリスタルベアラーの能力を使えば、貴族の住む王都もまるでテーマパークのアトラクションのように楽しむことができる。これはレイルの引力を使った遊び方の1つで、わかりやすく説明すると“イタズラ”だ。住人の手にしている物を引き寄せることもできるので、ありとあらゆるものに能力を使ってみよう。思いもよらぬリアクションを起こすかもしれない。ただし、やりすぎると手痛いお仕置きが待っているかも?。

引力の力は発想1つであらゆるイタズラに繋がっていく。ただし、やりすぎには注意が必要


■ プレイアブルイベント

 「FFCCクリスタルベアラー」では、“イベントシーンをプレイする”ことができる。Wiiならではの直感的な操作でレイルを動かし、プレーヤー自身がイベントシーンを体感できる。このシーンのことを「プレイアブルイベント」と呼び、特定の操作方法は存在せず、そのシーンごとに適した操作方法が用意されているという。

 もちろん、“イベント”の一部なのでプレイ内容によるゲームオーバーは基本的にないと思っていい。また、1度クリアしたプレイアブルイベントは、いつでも自由にプレイすることが可能となり、スコアアタックを楽しむこともできる。

 今回はそんなプレイアブルイベントのうち「バハムート・ストライク」、「アレクシス号危機一髪!」、「逃避行」の3つを紹介する。

Wiiリモコンとヌンチャクを使った直感的な操作で、レイルの動きを体感できる。Wiiだからこそ実現した、「ファイナルファンタジー」の新しい楽しみ方ではないだろうか

【バハムート・ストライク】
アミダテリオンを追い詰めたレイルとクァイスの前に、バハムートが立ちふさがる。最強クラスの種であるバハムートを相手に、レイルとクァイスはどう立ち向かうのだろうか

【アレクシス号危機一髪!】
魔晶機関のエネルギーを奪われ航行不能に陥ったアレクシス号。動力を失った船に対してレイルは、動力はここにある!と、自らの能力を動力に船を飛ばすという。切り立つ崖に挟まれ、視界の悪い谷を目の前にして、船を無事に着陸させることができるか

【逃避行】
軍に追われるベルを助けたレイル。しかし、軍の追っては数に物を言わせて迫ってくる。道中には障害物や建造物が存在しているので、これらの物を使って追ってくる衛兵を振り切るのだ。ここではおなじみのチョコボたちが大活躍する


■ チョコボ

 「クリスタルベアラー」の世界にもチョコボは登場する。本作でも「ファイナルファンタジー」シリーズと同様に、人々の重要な移動手段として活躍する。チョコボは、街道沿いの露店で借りることができるほか、野生のチョコボを捕まえることができる。さらに本作では、人から無理やり横取りしてチョコボに乗ることもできるとか。

引力の力を使ってチョコボに乗っている人を落とすこともできる。その後チョコボを捕まえれば、横取り完了?Wiiリモコンを振ると移動スピードがアップ。お尻を叩くようにリモコンを振れば、チョコボに乗っている気分を体感できる
街道沿いにある露店では、チョコボを借りることもできるチョコボに乗った状態で、敵にアタックを仕掛けることもチョコボに乗って追いかけると、魔物も一目散に逃げ出してしまう!?


■ 瘴気ストリーム

 魔物がこの世に現われたのは、「瘴気ストリーム」と呼ばれる現象が関係している。瘴気ストリームは魔物を生み出す現象で、クリスタルの理が乱され、世界に異変が生じていることの証明と言われているが、その原因は解明されていないという。現状では、瘴気ストリームが発生したら一刻も早く魔物を避けて安全な場所に避難し、瘴気ストリームが消えるのを待つしかないという。この現象に対抗できるのは、屈強な王国軍兵士とクリスタルベアラーしかいないだろう。

 瘴気ストリームは、発生したエリア内の魔物をすべて撃破すると封じることが可能となる。瘴気ストリームを封印することで、隠れいていた人々や動物たちが姿を現わし、日常生活へと戻ってくる。瘴気ストリームを封じることは、普通の住人に真似することはできないが、クリスタルベアラーであるレイルにしてみれば朝飯前のこと?クリスタルベアラーは、人々に嫌われている存在であるが、ときには人々に感謝されることをしてみては?

空中に浮かぶ球体が瘴気ストリームだ。禍々しい存在として描かれている瘴気ストリームが発生すると、周りは魔物だらけになってしまう
周囲の魔物を全滅させると、クリスタルベアラーであるレイルの能力「引力」を使って瘴気ストリームを封じることができる。封印後平和な状態になると人々が姿を現わし、賑やかな日常が戻ってくる

 魔物が存在しないフィールドは平和そのもので、戦いの日々を癒してくれる風景を堪能することができる。風景を楽しむだけでなく、クリスタルベアラーの力を使用し一般人とは違ったアプローチで、様々なアクションを楽しむことができるようだ。本作の世界は、単に戦闘を楽しむだけでなく、日常に存在する楽しみを発見する面白が用意されている。これこそが本作の魅力にして最大の醍醐味といえるのではないだろうか。

【平和な世界を満喫】


(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Character Design:Toshiyuki Itahana.

(2009年10月8日)

[Reported by 志賀康紀 ]