ヤマハ、音声合成システム「VOCALOID」を

PSP向けにネットワークサービスとして提供


9月25日 発表



 ヤマハ株式会社は、音声合成ソフト「VOCALOID(ヴォーカロイド)」を、PSP向けにネットワークサービスとして提供すると発表した。

 「VOCALOID」は、同社が開発した音声合成技術を利用し、デスクトップミュージックなどで歌声のように奏でられる音源ソフト。2003年にライセンシーを開始して以来、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社や株式会社インターネットなどから、さまざまな音声をもとにパッケージ化され、シリーズ累計で10万セットを超えるヒット作となっている。

 PSP向けには、「VOCALOID」をネット上のサーバーで動作させる「NetVOCALOID」システムを使用。PSPに搭載されているWi-Fi通信機能を利用し、NetVOCALOIDサーバーを通して提供される。

 PSPへの展開は、株式会社コナミデジタルエンタテインメントから発売される「META L GEAR SOLID PEACE WALKER」から開始される。ヤマハでは、本作に登場する予定のボスキャラクターの声をベースにした、オリジナルのVOCALOID音声データベースの制作に協力しており、AIを搭載したボスキャラクターの歌声の合成機能として利用されるという。

 またゲーム中では、プレーヤーがPSPで自ら歌詞を入力して作詞を行ない、ゲーム内で登場するキャラクターに、インタラクティブに歌を歌わせる機能の搭載も予定されている。

 なお、日本国内向けのゲームでは、日本語版のVOCALOID音声データベースで合成される歌声が提供されるが、欧州・北米などの海外向けには、英語版のVOCALOID音声データベースで歌声が合成される。


(C)2009 Konami Digital Entertainment

(2009年 9月 25日)

[Reported by 滝沢修]