東京ゲームショウ2009レポート

セガブースレポートその1
「ファンタシースターポータブル2」、「エンドオブエタニティ」、
「ベヨネッタ」、「戦場のヴァルキリア2 ガリア王立仕官学校」などがプレイアブル出展


9月24日~27日 開催(24日、25日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 「ファンタシースターポータブル2」、「龍が如く4 伝説を継ぐもの」、「エンド オブ エタニティ」、「ベヨネッタ」、「戦場のヴァルキリア2 ガリア王立仕官学校」といった新作、続編がバランスよく揃っているセガブース。ブースレポートその1となる本稿では、セガタイトルから「ファンタシースターポータブル2」、「龍が如く4 伝説を継ぐもの」、「戦場のヴァルキリア2 ガリア王立仕官学校」を、パートナーズタイトルから「プーペガールDS」についてお届けする。



■ ボリュームアップしたシリーズ集大成「ファンタシースターポータブル2」

ステージイベントで壇上に上がったのは、プロデューサーの酒井氏

プラットフォーム:PSP
発売日:12月3日発売予定
価格:5,040円
ジャンル:RPG

 「ファンタシースターポータブル2」は、昨年PSPで発売され好評を博したマルチプレイアクションRPG、ファンタシースターポータブルの続編タイトル。

 本作の世界は「ファンタシースターユニバース」エピソード3から3年後が舞台。グラール太陽系に存在するリゾート型コロニー「クラッド6」に拠点を置く民間軍事会社「リトルウイング」を舞台に、プレイヤーの“あなた”と「リトルウイング」所属の傭兵、白き翼を抱く少女「エミリア」、野生の心を持つ戦士「ユート」が共に協力し、数々のミッションをクリアしながら物語を展開していく。

 プレイアブルで出展されていた本作は、バトルミッションの試遊台が1セット、協力ミッションの試遊台が2セット、各々6台ずつが設置されていた。プレイヤーは好きな方を選んで試遊することが可能。ブースで試遊を行うと、「ファンタシースターポータブル2 超進化ガイドブック」と名付けられた小冊子がもらえるようになっていた。

 ステージイベントでは、プロデューサーの酒井氏が登場。VTRを交えて、本作の魅力を語った。

 ゲームシステム面の新要素として、目立ったものは「緊急回避」と「任意ガード」の2つ。緊急回避はファンタシースターZEROで搭載されていたシステムで、アナログキーを押したまま○ボタンで使用できる。任意ガードは特定の武器を装備した状態で、Rボタンを押すと発動し、相手の攻撃をガードできる。さらにモンスターの攻撃をギリギリでガードするとジャストガードが発動し、PP消費とダメージがなくなるようだ。やりこみ要素も満載で、レベルは200まで、ミッション数も前作の3倍、アイテムの総数は2000個以上とのこと。ボリュームアップの幅は相当なものだ。

 さらに本作では、アドホック機能を使ったマルチプレイはもちろん、インターネットを使ったマルチプレイ、インフラストラクチャーモードにも対応。無線LANに接続できる環境があれば、簡単に全国のプレーヤーとマルチプレイを楽しむことができる。もちろんサーバー接続料なども必要ない。

 マルチプレイの内容も、チャレンジミッションとバトルミッションが追加された。チャレンジミッションは決められたレベル、装備などでタイムアタックを行うミッション。バトルミッションは2v2のチーム対戦や、エナジーボールを取り合う戦いなど、プレーヤー同士で対戦プレイが行えるミッションだ。モンスターを倒すだけではない、新しい可能性が感じられる内容となっていた。

 また、開発と同時にコラボレーション企画も進行している模様。コラボレーション企画の1つ目は、週刊少年ジャンプとのコラボレーション。ゲーム中で登場する衣装や武器を、週刊少年ジャンプの連載作家陣がデザインするという企画だ。採用されたものに関しては、週刊少年ジャンプ誌上で発表されるとのこと。

 さらに炭酸飲料のファンタとのコラボレーションも発表された。こちらは歴代のファンタ缶が、ゲーム中に登場し、マイルームに飾れるようになるらしい。これだけではなく、さらに他の企業やキャラクターとのコラボレーションも予定されているとのことで、今後とも要注目だ。

 一通り紹介映像が上映し終わったあとには、酒井氏によるデモプレイが行われた。デモプレイ中では新ステージが使用され、新武器であるムチ状の武器がお披露目されるなど、なかなか興味深い内容となっていた。

 ステージのボスであるドラゴンを倒し、一仕事終えた酒井氏は、最後に「前作ファンの要望に応えるべく、全ての要素をパワーアップさせた、現時点でのシリーズ集大成とも呼べる作品になっている」と意気込みを語り、ステージイベントを締めくくった。

【スクリーンショット】

(C) SEGA



■ ステージイベントや特設シアターで新情報が明らかになった「龍が如く4 伝説を継ぐもの」

前作に引き続きPS3でリリースされる「龍が如く4 伝説を継ぐもの」。2010年春発売予定
「龍が如く4 伝説を継ぐもの」ブースでは特設シアターでの映像、キャバクラ嬢役オーディションの合格者が出迎えてくれるサービスが楽しめる
ステージイベントで登壇した名越稔洋総合監督。映像を交えながらのわかりやすいプレゼンテーションが行なわれた
名越稔洋総合監督、本作に登場するキャバクラ嬢役オーディションの合格者7名、特別賞に選ばれた「有村絵里さん」

プラットフォーム:プレイステーション 3
発売日:2010年 春
価格:未定
ジャンル:アクションアドベンチャー

 セガを代表する人気シリーズ最新作「龍が如く4 伝説を継ぐもの」ブースでは、残念ながら今回プレイアブルでの出展はなかったが、特設シアターの大画面で迫力ある映像を楽しめる。今回放映された映像には新情報が目白押しとなっており、一見の価値ありだ。この特設シアターに入場すると「龍が如く4 伝説のうちわ」がもれなくもらえる特典も。

 また、ブース専用ステージでは1500名以上もの応募があったキャバクラ嬢役オーディションの合格者7名が入れ替わりで出迎えてくれるサービスも。興味があれば立ち寄ってみてはいかがだろうか。写真撮影もOKとなっている。

 

 9月24日11時30分から行われたステージイベントでは、名越稔洋総合監督が登壇。映像を交えながら本作のプレゼンテーションが行われた。

 まず最初にストーリー、出演者について。本作では「桐生一馬(CV.黒田崇矢さん)」、「秋山駿(CV.山寺宏一さん)」、「冴島大河(CV.小山力也さん)」、「谷村正義(CV.成宮寛貴さん)」の4人が主人公として活躍することが明らかに。それぞれ4者4様のバトルが楽しめるようだ。

 次に紹介があったのは新エリア。路地裏、屋上、地下といったより広く、深いリアルな大歓楽街に仕上がるという。

 バトルシステムパートでは、前作で好評だった天啓や師匠システムの継続、新たな作ろうシリーズとして「格闘家をつくろう!」、「警察無線エンカウント」の追加、「馴染み」システムの復活などが紹介された。「格闘家をつくろう!」では、どのように格闘家を育てていき、遊ぶのかが気になるところだ。

 プレイスポットパートでは、従来のプレイスポットを完全網羅した上で、新規スポットとして「CRアラジンデスティニーEX」といった実名機種の「パチンコ」、キャバ嬢とのアフターで浴衣姿の卓球が楽しめる「温泉卓球」が追加。「カラオケ」に「デュエットモード」が追加されるなど、従来のプレイスポットにもてこ入れがなされる。また、キャバクラではプレゼントした服やアクセサリーをキャバ嬢が装着してくれるようになり、「フリー入店」で二人のキャバ嬢からのもてなしを受けられる。「龍が如く3」で好評を得た「キャバつく」では、新たなアイテムが追加されるだけでなく、育てたキャバ嬢を口説くことが可能に。他にも新規プレイスポットが追加されるとのことなので続報に期待したい。

 一通りプレゼンテーションが終わったところで、キャバクラ嬢役オーディションの映像が放映され、合格者7名「水谷 望愛さん」、「森 摩耶さん」、「齋藤 支靜加さん」、「Rioさん」、「河崎 姫華さん」、「愛原 エレナさん」、「一木 千洋さん」が登壇し、ステージを盛り上げていた。

 他にも「龍が如く4」の開発者とオーディション合格者のキャバ嬢が登壇し、開発秘話などが楽しめる10分弱のミニステージイベントが開催されていた。

 より詳細な情報や放映されたティザームービーは公式サイトで掲載されている。興味があればアクセスしてみてはいかがだろうか。

【スクリーンショット】

(C) SEGA



■ 基本システムはそのままに、新たなストーリーが楽しめる「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」

チーフプロデューサー田中氏(左)と、プロデューサー本山氏(右)

プラットフォーム:PSP
発売日 : 2010年1月21日予定
価格 : 6,090円
ジャンル : アクティブ・シミュレーションRPG

 PS3で発売され、戦略性とアクション性を兼ね備えた戦闘システムや、水彩画を思わせる映像表現が国内外のユーザーから高い評価を受けた前作「戦場のヴァルキュリア」から、プラットフォームをPSPに移した続編、「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」。舞台は1930年代の架空のヨーロッパ大陸にある小国“ガリア公国”。物語は前作の帝国との戦いから2年後。ダルクス人排斥を唱える武装勢力“ガリア革命軍”が公国南部で蜂起したことで、ガリア公国は再び危機を迎えていた。帝国との戦いで疲弊していた正規軍が、革命軍の鎮圧に失敗したことで内乱は激化。内乱鎮圧を目的に義勇軍を編成することが法制上不可能であったため、公国政府は、士官学校の生徒を戦線に投入する。プレーヤーはこの士官学校の生徒として、戦争に参加する。

 ブースには試遊台が12台設置。試遊を希望する場合は、まず15分程度のチュートリアルムービーを視聴する必要があり、一通りゲームシステムなどの説明を受けた後に、試遊を行なう流れになっていた。そのため前作をプレイしたことのないプレーヤーでも、一通りゲームシステムの説明を受けられるようになっているので、安心してプレイすることができる。

 ステージイベントではチーフプロデューサーの田中氏と、プロデューサーの本山氏が壇上に上がり、紹介を行なった。

 プラットフォームがPS3からPSPに変わったことで、どのような影響を受けているのかが気になるところだが、ゲームの根幹となるシステム部分に関しては基本的には変更を行なっていないとのこと。プラットフォームをPSPに移した理由に関しては、より多くの人に知ってもらいたかったため、と語った。

 登場キャラクターに関しては、2人の主人公であるアバン・ハーデンスとゼリ、ヒロインのコゼット・コールハースが紹介された。彼らは物語の舞台となるランシール士官学校の生徒として、戦争に巻き込まれてゆく。

 アバン・ハーデンスは真っ直ぐな性格の熱血漢で、ゼリは真面目な努力家。対照的な2人がやがて協力し、ストーリーを盛り上げていくとのこと。学校が舞台ということもあり、他にも30人のクラスメートが仲間として登場することなども明かされた。

 ミッションの数は前作と比較して4倍以上、兵種は35種になり、戦車のカスタマイズも迷彩とステッカーがそれぞれ100種以上、合計の組み合わせでは1万通り以上にも上る。また、アドホック通信により協力、通信プレイも可能。前作と比較して大幅にボリュームアップしていることが強調された。

 その他、コラボレーション要素として、「ケミストリー」から楽曲が提供されていることも明かされた。ケミストリーの2人が選ばれた理由は、「新たな主人公2人とケミストリーの2人のイメージがマッチするから」とのこと。こちらの仕上がりも、ゲーム本編同様気になるところだ。

【スクリーンショット】

(C) SEGA



■ ファッションブランドコミュニティー「プーペガール」がDSで登場「プーペガールDS」
  

写真左から、辻希美さん、株式会社プーペガール代表取締役 森永佳未さん

プラットフォーム:ニンテンドーDS
発売日:12月17日
価格:5,600円
ジャンル:おしゃれコーディネート

 「プーペガール」とは、「プーぺ」と呼ばれる人形の服を着せ替えて、洋服をチェックしたり、見せ合いながらファッションセンスを磨くコミュニティーサイト。2007年3月にサービスを開始し、約50万人もの登録者がいるほどの人気を誇っている。その「プーペガール」が「プーペガールDS」としてニンテンドーDSへの移植が決定。株式会社アルヴィオンよりリリースされる。

 「プーペガールDS」では「プーペガール」と同様にきせかえアイテムで「プーぺ」をコーディネートして遊ぶ。2000点以上のきせかえアイテムが用意されており、様々なジャンルのコーディネートが楽しめる。また、ファッション用語が掲載された「オシャレじてん」や実在ブランドとのコラボレーションアイテムも収録。ワイヤレス通信により、ファッションコンテストの開催が可能で、すれ違い通信による遊び用意されるとのこと。

 「プーペガールDS」の試遊台は3台。パートナーズコーナー内に設置されている。プレイすると特典として「プーペガール」がデザインされた紙袋とクリアファイルのプレゼントが用意されている。

 9月24日14:30から行われたステージイベントでは、「プーペガール」を運営する株式会社プーペガール代表取締役 森永佳未さん、開発を担当する株式会社アルヴィオン 乃一文香さん、黒住豊さんが登壇し、本作について語った。また、ゲストとして辻希美さんが登壇。「ゲームは苦手だけど楽しく簡単に遊べました」と笑顔で語っていた。

(C) ALVION Inc. / (C) poupeegirl,Inc.


(2009年 9月 25日)

[Reported by 木原卓]