AQインタラクティヴ、Wii「恐怖体感 呪怨」本日発売
ホラーファン必見の恐怖エンタメをファースト・インプレッション!
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株式会社AQインタラクティブは、Wii用恐怖体感ゲーム「恐怖体感 呪怨」を7月30日に発売する。価格は5,040円。CEROレーティングはC(15歳以上対象)。
「恐怖体感 呪怨」は、1999年に制作され、以降続編やハリウッドでリメイク版が制作されるなど大ヒットを記録したホラー作品「呪怨」シリーズをモチーフにした恐怖体感ゲーム。今年4月、10周年を記念して行なわれた発表会では、本作のほかシリーズ最新作2タイトルの映画作品のリリースが明らかにされ、TVや新聞各紙などでも大きな話題となった。今回は、原作ファンやホラーゲームが好きな人たちから注目を集めている本作のファーストインプレッションをお届けする。
本作の基本コンセプトは「お化け屋敷」。Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて、廃工場など“いかにも”といったシチュエーションに身を投じ、不気味な空間を探索しつつ、「呪怨」シリーズの生みの親である清水崇監督が監修した“恐怖演出”を心ゆくまで堪能するといった趣向だ。複雑なゲームシステムなどは特になく、Wiiリモコンひとつで老若男女誰でもすぐに楽しめるのがいい。ちなみに、本作はふたり同時プレイに対応。シングルプレイはお化け屋敷にひとりで入るといった雰囲気だが、ふたり同時プレイの場合は、もうひとりがWiiリモコンで恐怖演出を作動させたりと“脅かし役”に徹する形になる。
今回筆者が体験したのは、ファーストステージの廃工場。散歩中の犬が、なにかを見つけて走り出し廃工場へと迷い込んでしまう。恐る恐る足を踏み込んだとたん、後ろのドアが「ギギギ……ガチャン!」と閉まってしまう。偶然(!?)持ち合わせていた懐中電灯を片手に、どうにかここから脱出しなければならない。薄暗い室内を確認すべく、懐中電灯の明かりを頼りに周囲の状況を確認し、少しずつ先へと進んでいく。ただし、あまりのんびりしていると、画面左下に表示される電池の残量がゼロになってしまいゲームオーバー。ドアの鍵やスイッチなど、先に進むために必要なアイテムを探すかたわら、予備電池もしっかりチェックしなければならない。ちなみに、こうしたアイテムは「キラッ」と光って表示されるため、ある程度まで近づけばすぐ判別がつくようになっている。
懐中電灯であちこちを照らしながら探索していると、突然“なにか”が起こることがある。俊雄くん(白塗りの少年)らしき姿の見えない影が机の上を走り回ったり、ドアをあけたとたんに伽椰子が凄まじい形相で迫ってきたりと、原作ばりの“理不尽な恐怖”が随所でプレーヤーに襲い掛かってくる。ステージ構成もホラーファンなら思わずニヤリとする作りになっており、「あの死角には“いかにも”ありそうだよなぁ」などと思って接近すると、たいていは期待を裏切らない“なにか”が待っている。たまに肩透かしもあるが、それもまたお約束のひとつだ。
最初にプレイするステージは廃工場。迷い込んだ犬ともども、薄気味悪い工場内に閉じ込められてしまったプレーヤー。懐中電灯であちこち照らしながら、少しずつ先へと進んでいくが、そこには…… |
ステージ終了後は、プレイ中の様子から判断された評価が与えられる。あまりのチキンっぷりを曝すと、わりとズバッと評価されて結構ショック |
本作はいくつかの面で構成されているが、1度クリアしたらそれで終了というわけではない。実は、クリアするごとにステージに隠されたシーケンシャルに出現するアイテムをすべて集めないと、隠しステージの「佐伯邸」が出現しないのだ。知らない人のために説明すると「佐伯邸」は原作の舞台になった一軒家。夫に惨殺され強烈な怨念を残して死んだ伽椰子の呪いにより、引っ越してきた住人や関わる人たちが次々と不慮の死に見舞われる。隠しステージは、その「佐伯邸」が3Dで完全再現されたファン必見の内容。“あの”佐伯邸を、劇中の人物そのままの視点で体験できるのだからたまらない。
少しだけ体験させていただいた「佐伯邸」は、ドアを開ける前から心臓がバクバクしてくるクオリティ。恐る恐る一歩を踏み込むと、そこはまさに劇中の世界そのもの。脳裏に蘇るさまざまなシーンと照らし合わせながらステージを進んでいくと、そこには「そのままのアレ」がある。1階をそのまま探索してもいいし、いきなり階段をあがって2階の部屋に足を踏み入れてもいい。第三者視点ではないぶん、ある意味、臨場感は上といっていいかもしれない。なお、本作の恐怖演出には、特定の場所で必ず作動するものだけでなく“ランダム”で出現する仕掛けがふんだんに用意されている。佐伯邸を出すために繰り返しプレイするときも、決して飽きることがないよう工夫されているのだ。
廃工場以降も、病院や団地など心底の恐怖を呼び覚ますシチュエーションが展開される |
隠しステージは、なんとあの「佐伯邸」! 3Dで完全再現された屋内を登場人物視点でうろつける。嬉しいやら怖いやらで複雑な心境 |
本作は、原作をまったく観ずにプレイしてもホラー作品としてそのまま楽しめる。だが、もし原作未体験の人がいたなら、事前にシリーズ作品のいずれかをチェックしたほうが、本作をより楽しめるかと思われる。恐怖体験にフォーカスしているぶん、ストーリーなどはまったく関係しないが、“雰囲気”や“世界観”、さらには隠しステージの「佐伯邸」がより一層楽しめるという点で、強くおすすめしたい。テーマパークなどのお化け屋敷もいいが、今年の夏は、Wiiリモコン片手に「恐怖体感 呪怨」で冷や汗をかいて涼しく過ごすのも一興ではないだろうか。
(C)東映ビデオ/「呪怨」製作委員会/「呪怨2」製作委員会
(C)2009 AQ INTERACTIVE INC.
□AQインタラクティブのホームページ
http://www.aqi.co.jp/
□「恐怖体験 呪怨」公式サイト
http://www.juongame.jp/
□「呪怨」10周年公式サイト
http://www.juon10th.jp/
(2009年 7月 30日)