マイクロソフト、「Gears of War 2」発売記念イベントを開催
6人のお笑い芸人が日頃のゲーマーぶりを披露。チーム戦で対決!

7月13日 開催

会場:六本木アカデミーヒルズ


パッケージイメージ

 マイクロソフト株式会社は、7月13日、東京・六本木ヒルズにて「Gears of War 2」発売記念イベントを開催した。「Gears of War 2」は7月30日に発売予定のXbox 360専用タイトルで、米Epic Gamesが開発した人気FPS「Gears of War」の続編だ。

 オリジナルの海外版は昨年11月に発売され、世界で900万本以上のメガヒットを記録。しかし血みどろの残酷表現があるため国内版の発売が危ぶまれていたという経緯があり、今回発売に漕ぎ着けたというのはゲーマーにとって良いニュースと言える。

 今回開催された発売記念イベントにはプレス関係者が招かれ、マイクロソフトの「Gears of War 2」担当者による作品紹介にはじまり、お笑い芸人による対戦プレイデモなどの催しが行なわれた。本稿ではその模様をお伝えしよう。



■ 海外版から9カ月。「Gears of War 2」は追加コンテンツを同梱して3エディションで発売

マイクロソフト村山功氏
マイクロソフト巽重夫氏
追加マップなど充実コンテンツで3エディションを発売する

 六本木ヒルズの49階に設けられた会場には、招待されたプレス関係者などおよそ50名が詰め掛け、「Gears of War 2」の発売記念イベントを見守った。まず始めに登壇したのはマイクロソフトで本作のマーケティングマネージャを務める村山功氏。

 日本語版へのローカライズにも関わった村山氏は、本作が海外で900万本の大ヒットを記録したビッグタイトルであり、いよいよ7月30日に国内発売が行なわれることを報告。その上で、作品が3つのエディションで発売されることが紹介された。

 ひとつは「リミテッド・エディション」。作品の世界観を楽しめる「アートブック」、「ボーナスディスク」や、追加アイテムのダウンロードコードを同梱して大型パッケージで発売され、価格は9,240円。2つ目は「ツインパック」と呼ばれるエディションで、「Gears of War 2」通常版に加えて、前作「Gears of War」を同梱し、10,290円で発売される。3つ目はいわゆる通常版で、価格は8,190円。

 また、全てのエディションに共通しているポイントとしては、海外版では有料DLCとしてリリースされていたマルチプレイ用追加マップ19種や、海外でも最新のDLCとなる追加チャプター「ネクサスへの道」が、あらかじめ日本語版のゲームディスクに同梱されている。2,000マイクロソフトポイント(約3,000円)ほどの有料DLCの内容がはじめから同梱されるとあって、ファンにとっては非常にお得なパッケージとなっている。

 村山氏の作品紹介に続いて、本作のオープニングシーンにあたる実機映像が披露された。前作「Gears of War」の戦いから2カ月。人類がローカストとの総力戦を決意したその場面だ。人類の代表が勇壮な演説をぶつ中、主人公マーカス・フェニックスと、その部隊員にして最近は家族のことを気にして切なげな顔をしているドムが、ヘリに搭載されて最前線に向かっていく。

 本イベントではシングルプレイ要素について紹介や解説などはなかったが、これについては別の機会にまた詳しくお伝えしたい。デモを見た限りでは、ローカライズの内容としては前作「Gears of War」と同じく完全日本語ボイスでストーリーを楽しめるようだ。筋骨たくましいキャラクター達のイメージぴったりの声優による演技は、作品の雰囲気をうまく盛り上げてくれる印象である。

 続いてイベントは対戦プレイモードのデモンストレーションとなった。村山氏に代わって登場したマイクロソフトの巽重夫氏は、「本作はストーリーにも力を入れていますが、マルチプレイの楽しさも見所です」と、作品の特徴を紹介。ここで、対戦プレイを披露する6人のゲストが登場した。

マイクロソフト巽氏に呼ばれて6人のゲストが登場。全員ゲーマーのお笑いタレントという人選で、もちろん前作「Gears of War」はプレイ済み。夜な夜なXbox LIVEでフレンドとのマッチを楽しんでいる猛者もいるようだ


■ TVではお笑い芸人、自宅では洋ゲーマー? 6人の芸人達がネタも忘れて対戦プレイに熱中

「HORDE」モードで協力プレイ。押し寄せるローカストの軍勢を葬り去る
「GUARDIAN」モードの対戦プレイでは、2チームに分かれて白熱の試合が進行した。日頃のプレイ具合が現われる
試合が佳境に入ってくると、会話もなんだか自宅でゲームをプレイしているかのような雰囲気に

 今回出演したゲストはダブルダッチの西井隆詞さん、安田大サーカスのHIROさん、TKOの木下隆行さん、よゐこの濱口優さん、アメリカザリガニの平井善之さん、そしてOver Drive緒方さん。いずれもプライベートではゲーマーだそうで、全員、前作「Gears of War」はプレイ済みだという。

 特によゐこ濱口さんやアメザリ平井さんはマイクロソフトのゲーム関連イベントで度々登場し、様々なゲームで腕を披露しているほか、安田大サーカスHIROさんは自身のブログでゲームネタが度々登場するなど、プライベートでしっかりゲーマー的な部分が周知されている。さて、「Gears of War 2」のプレイぶりは如何に。

 登場するなりハイテンションで「Gears of War 2」に対する期待感を露にする6名のゲストたちは、早速、本作独自の、そして目玉ルールである「HORDE」で協力プレイを披露した。「HORDE」は大量に押し寄せてくる敵を、最大5名のチームで撃退し続けるというゲームモードだ。次第に圧力を増す敵の襲来に対抗し、作戦を立ててチームワークを磨くという側面が特徴で、海外版でも人気のルールとなっている。

 ここではOver Drive緒方さんがアドバイス役となり、他の5人がプレイに参加。次々に迫ってくるローカストを前に5人の芸人達が覗かせる顔は、まるで自宅でプレイしているかのようなリラックスとハイテンション。明らかに経験者という動きと連携を見せて、見事ローカストの攻撃を退けて見せた。中でも最もノリノリだったアメザリ平井さんは「これは楽しいですね!」と大喜び。

 続けて、こちらも本作独自ルールである「GUARDIAN」モードでの対戦プレイが始まった。「GUARDIAN」モードは、参加者が2チームに分かれ、それぞれ1名のチームリーダーを守りながら相手チームの撃破を目指すというもの。チームリーダーが生存している限り他のメンバーは倒されても復活が可能だが、チームリーダーが倒されればあとは復活無しの殲滅戦となる。密な連携が求められるルールだ。

 今度は安田大サーカスHIROさんがハイテンションで大騒ぎするなか、対戦が進行。平井、濱口、緒方の「人類チーム」と、西井、木下、HIROの「ローカストチーム」で3戦がプレイされた。緒戦ではぎこちなかった連携の動きも、次第に慣れてきたのか段々と洗練されたものに。Over Drive緒方さんが「後ろから来てます!」、「助けに行きます!」と声を掛けながら連携を試みるシーンが印象的だった。

 第1戦はローカストチームが勝利、そして第2戦を人類チームが勝利すると、第3戦では先にチームリーダーを倒されてしまった人類チームがピンチ。人類チームで最後に生き残ったアメザリ平井さんが独自のプレイを展開し、マップ中のどこかにあった強力な榴弾砲的な武器を用いて1名を倒すや、ダウンさせたもう1名を捕まえて「ミートシールド」化し、これにはローカストチームの面々も「撃てないって!」と大混乱。試合は結局ローカストチームの勝利となったが、平井さんの大健闘が光った内容に会場も大いに沸いた。

 イベントはこれで終了となったが、6名の芸人各氏のゲーマーぶりが見られて感心した人も多かったようだ。イベント後に行なわれた囲み取材では、「本当に面白いですね。僕らがTVで目を赤くして出てきたら、それは『Gears of War 2』をやってたせいだと思ってください」と冗談か本気かわからない発言も飛び出しつつ、最後は全員で「戦場で会おう!」と声を上げ、本作の発売に期待を寄せた。


ゲームのプレイでも「スベらない」ことを証明して見せた6人の芸人達。意外にも相方と一緒にプレイすることは少ないらしい。何でも、ゲーム中にボイスチャットで「おう、お疲れ様~」みたいな会話になりそうで気が引けるとか。どこの世界も似たようなものだと納得




(2009年 7月 13日)

[Reported by 佐藤カフジ]