スクエニ、DS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」
SHIBUYA TSUTAYAで発売カウントダウンイベントを開催
ニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX 星空の守り人(DQ IX)」の発売日となった7月11日、渋谷のSHIBUYA TSUTAYAにて、発売カウントダウンイベントが開催された。
国民的人気タイトルということで、都内の主なゲームショップでは、朝7時に一斉に発売。SHIBUYA TSUTAYAでも同様に朝7時の発売を告知していたが、さらに同店舗では、「ドラクエ」シリーズの生みの親である堀井雄二氏と、本作のプロデューサーを務めた市村龍太郎氏が登場し、発売カウントダウンイベントが行なわれた。
そのイベントの前に、まずは当日朝の様子からお伝えする。「ドラクエ」発売といえばおなじみとなった行列は、朝6時の時点で約75人。同店舗ではカウントダウン用に1から99までナンバリングされた「スライムうちわ」を配布していたが、6時15分頃に99番のうちわまで配布されていた。ちなみにこの99番までというのは、「IX(ナイン)」にちなんでいるという。
6時30分頃には、先頭から99人目までが店内へと誘導され、全員店内に収まったところで、「リッカ」、「ルイーダ」、「ラヴィエル」に扮した3人の女性の合図でカウントダウンのリハーサルが行なわれた。
そして販売開始の10分前、市村プロデューサーと堀井雄二氏がステージに登場。無事発売日を迎えた感想を聞かれた堀井氏は「初めて『ドラクエ』シリーズを作ったのは今から23年前なんですよ。20年以上経った今でもこうして皆さんに注目されるというのはすごく嬉しい。感激ですよ」とコメント。市村氏は「私は『ドラクエVIII』からプロデューサーをやらせていただいていますが、『VIII』のときのカウントダウンイベント以上の熱気を感じております。熱気が伝わってきて、すごく気持ちいいです」と興奮気味に語った。
「DQIX」の1番の見所について、堀井氏は「いろんなスタッフがいろんなアイディアを出して、それを全部採用したので、ほんとにいっぱい詰まっているんですけど、今回はやっぱりワイヤレス通信を使ったマルチプレイですね。例えば『ドラクエIII』みたいな(パーティープレイの)ゲームも、友達と遊べればどれだけ楽しいだろうというのを実現したので、ぜひみんなでやっていただきたい」と答えていた。
市村氏は「今回は“ずっと遊べる”というのをテーマにしております。Wi-Fi通信を使って毎週クエストをダウンロードしたり、毎日ショッピングが楽しめたりという機能を追加しています。『ドラクエ』はストーリーが大事なところなんですが、そのストーリーに毎週新しいお話が追加されるという『週刊ドラゴンクエスト』みたいなことを1年間続けてまいります。来週の金曜日(17日)から毎週毎週配信しますので、こちらのほうもぜひ楽しみにしてください」とコメントした。
開発の裏話の話題では、「結構やりたかったことは入ったんじゃないかなと思うんだけど、(入っていない要素は)逆にシェイプアップして良くなったんじゃないかな」(堀井氏)、「ニンテンドーDSでやるということで、容量でいろいろ制限があり、音楽の曲数とかいろいろ大変なんですよ。今回ものすごくたくさんの曲をすぎやま先生に作曲していただいたんですけど、戦闘の曲とかすごく大変でした。戦闘の曲って1番聴くんですよね。そこで堀井さんと『これやっぱり飽きちゃうんじゃないかな』ということになって、すぎやま先生に(作り直しは)頼みにくいんですが、勇気を持ってお願いしたところ、『うん、たしかにこれは飽きる』と(作り直しを)快諾していただいたということがありました。おかげで戦闘の曲もすごく良くできてまして、『さすがすぎやまこういち先生だな』となっています」(市村氏)と開発時のエピソードを披露した。
その後、発売カウントダウンでは、行列時に配布されたスライムうちわを99番から順番に掲げて、みんなで番号を読み上げ、発売開始された。販売はステージで市村氏、堀井氏と握手し、ゲームソフトを受け取って会計へという流れで行なわれた。
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(2009年 7月 11日)