Electronic Entertainment Expo 2009現地レポート
CAPCOMブースレポート
「Lost Planet2」の協力プレイを体験!
「Resident Evil:The Darkside Chronicles」や「Dark Void」などの新タイトルを出展
「マブカプ2」は夏にダウンロード販売開始
CAPCOMは、関係者が入れるクローズドブースで出展を行なっていた。ブースの中には「Lost Planet2」や「Dark Void」、「Marvel vs. Capcom 2」といった出展タイトルの試遊台が並んでおりたっぷりタイトルを触ることができた。ブース前面には一部のタイトルの試遊台が設置されていて、ブースに入らなくてもタイトルを触ることができた。
本稿では、日本でも発売が予定されている「Lost Planet2」と「Resident Evil:The Darkside Chronicles」の他、注目タイトルを中心に紹介していきたい。日本での発売を希望したいタイトルがたくさん出展されていたブースだった。
クローズドブースでは、PC版の「Street Fighter IV」や「Bionic Commando」、PSP「Fate」、Wii「Tatsunoko VS. CAPCOM」といったタイトルが出展されていた |
■ 4人で巨大怪獣に立ち向かえ!「Lost Planet2」は協力モードを大きくアピール
「Lost Planet2」は、会場で4人での協力プレイが体験できた |
「Lost Planet2」は、PS3とXbox 360での発売を予定している。発売時期と価格は未定だ。今回は、協力モードを体験できる試遊台で出展していた。今作は最大4人までの協力プレイが可能で、大きなセールスポイントとなっている。
「Lost Planet2」は、前作から10年後の世界を描く。雪に覆われていた惑星EDENIIIは、テラフォーミングの結果亜熱帯のジャングルと、砂漠地帯に姿を変えている。この新しい惑星の上で様々なストーリーが展開するという。今作では複数の主人公が用意されており、いくつものストーリーが交差していく。
用意されているストーリーラインは6つで、ストーリーはプレーヤーの行動の結果で変化していく。10年という月日で完全に姿を変えた惑星、様々な人物や組織の思惑、隠された陰謀など濃いドラマが複数の主人公の視点で語られ、物語が進展していくという。SFドラマとしてもどんな体験ができるか楽しみである。
今回体験できたのは4人の協力モードだ。4人のプレーヤーが協力してこの惑星の原住生物エイクリッド(AK)と戦っていく。今回体験できたのは山椒魚のような黒い肌を持つ巨大な四足獣だったが、様々なシチュエーションが盛り込まれていくという。この協力モードの特徴は、4人のプレーヤーが1つの体力ゲージを共有している点である。1人がダメージを受けすぎてしまうとゲージがなくなりゲームオーバーになってしまう。声を掛け合い、仲間をかばい合いながら戦うことが求められる。
協力モードのキャラクターの外見は、今回は選べなかったがカスタマイズ可能だという。自分ならではのキャラクターを作り、仲間を見つけて戦っていくという協力モードは、ストーリーモードとは全く違ったゲームプレイが体験できそうである。この他、対戦モードも用意される予定だが、最大参加人数など細かい仕様は未定だ。
今回体験できたステージは、何よりも圧倒的な質量を感じさせる大きさのエイクリッドとの対決が楽しかった。1体のモンスターに対して複数のプレーヤーが力を合わせて挑むという感覚は「モンスターハンター」シリーズに近いなと思ったのだが、どちらかというと、特撮番組の感覚に近かった。近づいていくときなどは、人間の身長の10倍近くの崖の上からも動く背びれが見えていたりまさに「大怪獣」と呼ぶのがふさわしい描写なのだ。
この大怪獣にプレーヤー達は強力な火器で挑んでいく。マシンガンやロケット砲はもちろん、ロボット兵器Vitalスーツも活用可能だ。怪獣の力強さは圧倒的で、これらの武器でも火力が足りないと思わせる迫力が楽しく、「モンスターハンター」の“狩り”とは違うベクトルを感じた。モンスターのデザインも、口が花びらのようにひらくというSF的デザインで、地球防衛軍になったような感覚が体験できた。特撮好きの筆者は特に心を揺さぶられた。プレイしてみたい作品である。
巨大な体を持つ怪獣との戦い。特撮映画のような感触が楽しい。ストーリーモードや対戦要素も期待したい |
■ 2人で力を合わせて生き残れ「Resident Evil:The Darkside Chronicles」
会場では2人での協力プレイができた。スタッフが一緒にプレイしてくれる場合も |
今回出展された複数のタイトルの内、「Lost Planet2」と共に日本での発売が決定しているのが「Resident Evil:The Darkside Chronicles」だ。プラットフォームはWiiで、北米では今冬の発売を予定している。2007年11月に日本で発売された「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」の続編となる、ガンシューティングである。
プレーヤーはWiiのポインター機能で照準を移動し、迫りくるゾンビに照準を合わせ撃っていく。リロードはリモコンを素早く振って行なう。移動の大部分はオートであり、プレーヤーは登場するゾンビを次々と倒しながらストーリーを進めていくことになる。
今作の主人公は、レオン・S・ケネディと、クレア・レッドフィールド。「バイオハザード2」をモチーフとして、異なったストーリーが展開するという。今作のテーマは“自分自身の闇”善悪の判断が揺さぶられる状況の中、プレーヤーは大きな決断を迫られるという。ガンシューティングという派手なゲーム展開の中で、このシリアスなストーリーがどのように絡んでいくか注目したいところだ。
シリーズのファンはラクーンシティーやアンブレラの実験室など、「バイオハザード2」のステージがガンシューティングという手法でどのように描き直されるかにも注目してほしい。クレアとレオンもまた、本編とは違った活躍、そして違ったストーリーをたどりそうで楽しみだ。「バイオハザード2」以降の展開も設定として絡めてあるため、シリーズのファンは違った視点で世界全体を俯瞰できるだろう。
「Resident Evil:The Darkside Chronicles」では、レオンとクレアは協力し生き残りの戦いを続けていく。本作は基本的に1人称視点で展開し、普段はキャラクターの姿は見えないが、レオンでプレイしているときはクレアが、クレアをプレイしているときにはレオンが視界内にたびたび入り、「2人でいること」を強調する。本作のセールスポイントはなんといっても「協力プレイ」だ。リモコンを2つ用意すれば、プレーヤーは協力して敵に立ち向かうことが可能になる。
ゲームの難易度は、ハード、ノーマル、イージーの選択が可能でガンシューティングが初めてというプレーヤーにも、ハードコアゲーマーにも対応している。初期の難易度設定に加え、プレーヤーの腕前でもゲームの難易度は変わっていくという。接客用にも、やり込みプレイもできそうだ。移動がオートの本作は、迫ってくるゾンビに逃げ出すことができず、生き残るためには戦うしかない。パートナーがいれば生存確率は跳ね上がるだろう。相棒を見つけて挑戦したい作品だ。
「バイオハザード2」を違った手法で描く本作。どのようなストーリーになるか楽しみだ |
■ ジェットパックで空を飛ぶ!爽快感と独特のゲーム性を持つ「Dark Void」
会場ではジェットパックの模型が飾られていた |
日本での発売はまだわからないが、会場で注目されていたタイトルが「Dark Void」だ。北米での発売時期と価格は未定。ジェットパックを背負った主人公が、未知の世界で戦っていく爽快な3人称視点のアクションアドベンチャーで、PS3、Xbox 360、PC版の発売が予定されている。発売時期は未定だ。
「Dark Void」の主人公は、飛行機を使って物資を輸送する運送会社のパイロットだ。彼はバミューダトライアングルを飛行中、謎の現象により全く未知の世界にとばされてしまう。この世界は、原始的な生活をしている人間型の種族が、謎の機械生命体に支配されている。主人公は元の世界に帰るため、機械種族に抵抗活動を行なっている組織に所属し、戦っていくことになる。
主人公は機械生命体達の技術か、それとも人間型種族の過去の遺産か、背中に背負うことのできるジェットパックを手に入れる。このアイテムは背中に背負える大きさにもかかわらず、自由自在に空が飛べるようになるという驚異的な性能を持っている。主人公の空の大冒険が始まるのだ。「Dark Void」の最大の楽しさは、この空を飛ぶ感覚だろう。切り立った崖や、建物の並ぶ敵の基地を、スーパーマンのように高速に飛び回れるのはとても気持ちがいい。
時には空を飛ぶ敵との戦闘も行なう。敵の砲台に向かって急降下し、射撃を浴びせて急上昇といった場面もあり、フライトシューティングゲームのような感覚だ。常に自分の姿が見えるゲームなため、生身で高速で空を飛ぶ戦いは、少しの違和感と大きな爽快感をもたらしてくれる。「生身で自由に空を飛びたい」という、誰もが抱く夢を体験させてくれるゲームだ。
本作は、硬派なアクションシューティングの要素も持っている。飛行モードからホバリングモードに切り替え、着陸することで地上を舞台にしたTPSに早変わり。障害物に隠れて敵を打ち抜いたり、敵の武器を奪って敵基地深くに進入する。ジェットパックでジャンプすると無防備になってしまうため注意が必要だ。フライト要素とシューティング要素を合わせたステージもあり、塔のような建物を上に上に上がりながら戦う場面も用意されている。
何よりも空を飛び回れる要素が魅力的だが、硬派なシューティング、ユニークなステージ構成、さらに謎に満ちたストーリーと盛りだくさんなゲームだと感じた。是非日本でも発売してほしいゲームである。
空を飛び回る感覚と、敵と戦うシビアな感触を併せ持つ本作。日本でも発売してほしいタイトルだ |
【Marvel VS Capcom 2】 | ||
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PS3とXbox 360で今夏にダウンロード販売が予定されている。価格は未定。日本でも発売する予定とのことだ |
【SPYBOT】 | ||
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「ファイナルファイト」や「キャプテンコマンドー」のような、横スクロールアクションゲームの感触を目指したというアクションゲーム。Wiiで発売される予定で、片方がリモコンを跳ね上げアッパーを食らわし、もう片方がリモコンを振り下ろして地面にたたきつけるなど協力プレイが楽しい |
http://www.e3expo.com/
□CAPCOMのホームページ(英語)
http://www.capcom.com/
(2009年 6月 7日)