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ガンホー、「ECO」エクストラアップデート「イリス」体験レポート
基本プレイ無料化に伴う新しいゲームバランスと、集めて使って楽しいイリスカードに注目!

5月19日収録




 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は5月28日、ハートフルオンラインRPG「エミル・クロニクル・オンライン」(以下、「ECO」)においてエクストラアップデート「イリス」を実装する。このアップデートにより「ECO」は基本プレイ無料のアイテム課金制のサービスに移行する。

 「ECO」ではこれまでも月額課金に加え、倉庫増加やアバター、スキルリセットなどのエクストラアイテムや、「ECOくじ」といった追加サービスを行なうハイブリット課金のビジネスモデルで運営されていたが、これらのアイテムも新しい有料アイテムとして変更・価格設定などが行なわれる。

 加えて「イリス」の最大の魅力が「イリスカード」システムである。武器にスロットを追加し、はめ込むことで様々な追加要素や属性をもたらすカードが追加される。目玉となるスーパーレアカードのイラストは、美樹本晴彦氏や、明貴美加氏といった有名デザイナーの作品となっており、コレクションするだけでも楽しい。また、バランス調整など多数の変更も加えられる。新しいビジネスモデルで「ECO」がどう変わるか、実装に先行して行なわれた体験会とインタビューから各要素を紹介したい。



■ よりユーザーが交流できるゲームバランスとは? 有料アイテムを使うことでより効率的な狩りを実現

「ECO」制作担当の淺間達雄氏(右)と、オンライン事業部サービス運営本部ゲームサービス部二課主任の寺田美絵氏。淺間氏が指し示しているのが「ECO」のマップと予想されるユーザーの移動。今回はこれを見直し、ユーザー達がふれ合い、様々な場所を訪れるようにしていくという
属性の相関図。敵やフィールドの属性を考えることで冒険はより楽しくなる

 今回、新要素の説明をしてくれたのは“淺間教授”こと、「ECO」制作担当の淺間達雄氏と、オンライン事業部サービス運営本部ゲームサービス部二課主任の寺田美絵氏。2人の解説を受けながら試遊台で実際のゲーム画面を見る、という形で行なわれた。

 サービス形態変更に伴って実装されるのが「ゲームバランスの見直し」である。プレーヤーがゲームをスタートしてから、様々な場面を巡りレベルを上げていくのだが、現在は効率の良い狩場が固定されており、高レベルと低レベルの狩場が大きく離れているためユーザーが出会いにくいなどの問題があった。このため、1からプレーヤーの成長ルートを見直し、ふれあえる場所が多くなる所も作った。

 具体的には中心から外周に向けて敵を強くしていくことで、方角によるモンスターの特性をはっきりさせ、東西南北のどこに進むかプレーヤーに選択肢を持たせる。また、ダンジョンは1階層と2階層で大きくモンスターの強さを変える。1階層で戦って強くなったプレーヤーは別なダンジョンを目指す。このバランスだと奥に行く先輩プレーヤーが初心者の窮地を救う、という場面も生じやすくなるだろう。

 4つの方角を特徴づけるのが「属性」という考えだ。属性システムは、以前から取り入れていたが、今回からはよりはっきりした効果を持つようになる。火は水に強く、水は地に強く、地は風に強く、風は火に強い。強い魔法でも属性が合ってなければ少しのダメージしか与えられない。バランス的には、4つの方角に進むことでそれらの属性がはっきりしてくるようになっており、キャラクターの上げたスキル、仲間との連携や手に入った装備などで、得意、不得意の狩場が出てくる。キャラクタの役割などもはっきりしてくる。

 属性はフィールドにも適用される。敵を有効な属性のフィールドまで引っ張って倒す、という戦い方も有効になる。ただし、フィールドには必ず、「カウンターモンスター」が配置されていてこれを倒すための準備も必要となるだろう。強さの調整、属性に合わせたモンスターの配置で、フィールドやダンジョンに配置されているモンスターはこれまでとは変わったものになる。

 「イリス」アップデートでは、新たな有料アイテムも複数導入される。ガンホーコインを購入した後に「ショップポイント」に変換する。このポイントを使ってゲーム内で有料アイテムの「エクストラアイテム」を購入することができる。ショップポイントは1円で10ポイント。アイテムショップには「冒険お助けアイテム」、「お得なセット」、「お得な30日間アイテム」、「冒険必需品」、「イリスカード関連」など様々な項目がある。

 中でも利用頻度が高そうな「冒険お助けアイテム」には、どこにでも移動できる「ワープできーる鍵」(500ポイント、10個入り4,500ポイント)や、ステータスリセットできる「ステータス忘れドリンク」10,000ポイント)、装備を強化してもアイテムが壊れない「武具保険の書・強化」(2,000ポイント)、ステータスアップの項目には60分間食べ物と魔法系スキルの詠唱速度が30%上昇する「早口ポーション」(1,000ポイント)、30分間STR+2、VIT+3の効果がある「ちからの書ひよっこの巻」(500ポイント)だ。

 クエストの残り数を3増加する「クエストポイントプラス」が1,000ポイント、180分ペイロードとキャパシティーが50%増加する「タイニー秘伝収納術」が1,500ポイント、30日間のものは10,000ポイントだ。30日間のアイテムには詠唱度を上げるものや、倉庫の増加といったアイテムがある。アイテムのセットは、30日アイテムと時間制限アイテム何個かといった形になっており、「お手軽初心者セット」が9,800ポイント、「スーパー冒険セットα/β」が25,000ポイント、そしてより豪華な「快適セレブセット」が45,000ポイントだ。


氷結の坑道では火属性の魔法が大きく効果を発揮する。地属性の魔法ではダメージが低くなり、モンスターを倒しにくい
有料アイテムの一部。効果だけでなく使用時間でも細かくわかれている。自分のプレイスタイルに合わせたチョイスをしていこう


■ 「ECO」ならではのイラストが描かれたイリスカード。マイコレクションを友人に見せることも!

イリスカードのスロットインターフェイス。装着すると画面が光ったりと演出も派手だ。右の画面では複数のカードを装着することで累積していく特性を確認できる
ダウンタウンから行くことができるカードラボ。スロットを開けるためのアイテムを購入できたり、ブランクイリスカードの交換ができる

 今回のアップデートの目玉となるイリスカードは、ダウンタウンにいるNPC壊し屋バキアの手引きで入場できる秘密のショップ「カードラボ」で入手できる。ここで手に入るアイテムを組み合わせることで「想いの結晶」というアイテムを作ることができ、このアイテムを使うことで武器や防具に「スロット」を開けることができるのだ。

 スロットを開けるにはバックパッカーのスキルが必要となる。スロットを開けたいプレーヤーは、そのための装備と想いの結晶を持ち、バックパッカーにスキルを使ってもらうことでスロットを開けることができる。想いの結晶を作るためのアイテム制作もバックパッカーがいればより安価に入手できる。高級なアイテムにスロットを開けるための材料は非常に高価で、NPCから安価にアイテムが購入できるマーチャントが仲間にいれば心強いだろう。

 イリスカードの1部はドロップアイテムとして手に入れることができる。「ブランクイリスカード」というアイテムを入手した場合、カードラボで交換してもらうことでランダムにアイテムが入手できる。カードの中にはレアやスーパーレアといったカードもあり貴重なものは効果が高くなっている。

 ちなみにイリスカードは、エクストラアイテムとして「ECO SHOP」内でも購入することができる。この有料カードと通常のカードは全く違うラインナップになっており、有料版が18種類、無料版が18種類の全36種類が5月28日に実装される予定だ。この中にはレアリティの高いスーパーレアカードが各2種類ずつ、合計4種類存在する。

 有料カードとなる「EXブランクイリスカード」は5枚で5,000ポイント、10枚で10,000ポイント、100枚まとめ買いする「EXブランクイリスカードの箱」は100,000ポイント(約1万円)になっている。この最高級の特別パックには必ずスーパーレアのカードが入っているという。

 スロットにカードを入れるには専用のインターフェイスが用意されている。「ECO」のウィンドウは文字のみのシンプルなものだったが、スロット用のものはイラストなどが描かれて派手だ。また、サムネイル形式で手に入れているカードの一覧ができるところも楽しい。この画面でスロットにカードを入れることができる。この画面はトレーディングカードゲームの「デッキ」を意識したものだという。

 カードの性能はまちまちで、レアなものほど効果が高い。カードの性能には属性の他、様々な特性をもたらす「アビリティベクトル」、クリティカル上昇など性能を強化する「リリースアビリティ」といった特殊能力を持っている。カードの組み合わせでこれを強化したり、有効な属性を付与したりとプレーヤーが望んだ形での性能を目指していく。組み合わせで「最強デッキ」を模索する楽しさがある。

 属性や性能を強化するために1番簡単なのは同じカードを何枚も入れればいい。しかし強いカードを複数入手することは難しい。最適の組み合わせはどういうものかは、プレーヤー達の攻略熱を上げるところだろう。今後カードはどんどん追加されていく予定である。現在、年末までに100種類というのが目標だという。弱いカードを重ねて1つの強いカードにする「カードアセンブル」という機能も今後盛り込む予定だ。

 スロットには「スロットロック」という機能がある。スロットにカードを差しただけでは、一定確率でつけたカードが失われてしまう。しかし、スロットロックすることでカード消失は防げる。しかし、それ以降カードを取り出すことはできなくなってしまう。スロットロックしたら、カードを追加することしかできないのだ。ただし、有料アイテムを使うことでカードロックを再解除できるようになるという。

 イリスカードはさらに飛空庭に置くことができるカードホルダーにコレクションすることも可能だ。友達を招いて自分のカード自慢をしたり、仲間とトレードする。カードは一枚一枚イラストレーターの個性がはっきりしていて、見ているだけでも面白い。絵を見ながらの雑談も楽しそうだ。きちんと「ECO」の世界を活かしたイラストは、ファンにはうれしい要素だろう。今後のカードの充実にも期待したい。


個性的なイラストが楽しめるイリスカード。特性だけでなく説明文も入っていて、楽しい。下は飛空庭に設置できるカードホルダー。友人にコレクションを自慢したいところだ
【カードイラスト】



■ より長く遊んでもらえるプレーヤーの“循環”を目指して。新しいバランスと有料アイテムはユーザーに何をもたらすか

「淺間教授」こと、「ECO」制作担当の淺間達雄氏。特にみなぎる系のアイテムのバランスがどうなるか注目している
オンライン事業部サービス運営本部ゲームサービス部二課主任の寺田美絵氏。初心者も上級者も楽しめるバランス調整に注力したとのこと

 各要素の紹介の後、淺間氏と寺田氏にインタビューを行なった。最初に、基本プレイ無料のアイテム課金に関して、淺間氏は昨年2008年の夏からサービス形態の移行に関しての議論が本格化したという。「これからサービスを続けていくにあたり、1〜2年はこのまま月額でも問題がないが、3年以上新しいタイトルが次々と出て行く中で続けていくためには、新しいユーザーさんが手軽に参加できコミュニティの循環ができる状況が必要となる。より長く続けるために全面的なサービス形式の移行を決断しました」と淺間氏は語る。

 基本プレイ無料のアイテム課金制に移行に関して、“「ECO」の素養を見直そう”というのがキーワードになった。属性の要素が充分に活かされていなかったり、拡張を繰り返したためモンスターの配置やバランスが調整しきれていない地域も出てきていた。新しくユーザーがゲームを始めることを考慮し、プレーヤー達の成長をもう1度考えどう広げていくか調整することになった。

 今回、特に属性の要素が強化されているが、初心者には難しいところもある。「レベル35くらいから戦い方を考えることが必要となってきます。40レベルで二次職へ転職するくらいからは属性の重要さに気がつくかなというバランスになっています。転職近くになると戦闘が苦しくなってくる。その時に属性を意識すると戦いが楽になるようになっています」と寺田氏は語った。

 特に今回は、レベル50〜70からのキャラクターを対象にした狩場のバランスに注力しており、既存ユーザーの冒険がより楽しいものになるように調整が行なわれた。また、今後のことを考えてよりチューニングしやすく拡張や調整を視野に入れ開発している。バランスは特にダンジョンなど局所的な部分で大きく調整しているとのことだ。

 サービス形式の変化について、淺間氏は「今までとあまりプレイスタイルは変化しないのではないか」と語る。世界観を保つことができれば、まったり、楽しく遊ぶというところはもちろん、「装備を調えてダンジョンにいこう!」という過程も変わらない。戦闘に関しては、有料アイテムを使うことでより効率的に、楽しく狩りすることができる、という形でユーザーはプレイしていくのではないかと淺間氏は予想している。

 有料アイテムを使うユーザーと、使っていないユーザーが離れてしまうのではないか、という質問に対して淺間氏は「今はまだ、まったり、のんびりという現在のプレイスタイルが続いていくのではないか」と語った。淺間氏は積極的に課金するプレーヤーの1カ月のプレイ料金は6,000円を越えるかもしれない、と予想している。また1カ月あたりの購入可能金額に上限を付けることは現在は考えていないという。

 有料アイテムに関しては徐々にHPやMPを回復させる「みなぎる」系のアイテムが、どんなバランスをもたらしていくかに注目しているという。これまで登場していなかったタイプのアイテムで、実際使うことでどこまで狩りに貢献できるか、「あまり無理しなければ狩りを続けられるバランスになる」と寺田氏は語る。またソロでダンジョンに入り、箱形のモンスターからアイテムを回収するレンジャーがみなぎるアイテムと、キャパシティーを増すアイテムを併用することでより効率よく稼ぐかもしれない。

 イリスカードに関しては、主にダンジョンのモンスターからドロップされる。最も初期のモンスターではレベル15あたりでもドロップするという。武器にスロットを開けるにはお金もかかり、またバックパッカーの協力も必要なので、カードを有効に使うプレーヤーに関しては中級レベル以上を考えている。2〜3週間でユーザーは「最強コンボ」を作り出すと思うが、ここにどうアプローチしていくかも運営として考えているという。

 今後の予定としては、6月に弱いカードをまとめることで効果の強いカードにすることができる「カードアセンブル」を実装。7月、9月、11月にイリスカードを追加していく。7月には有料アイテムの他、CP入手クエストなども予定している。この他にコンテンツの追加を予定しているが、バランスの調整を慎重に行なう必要があり、年内に実現できるかは未定とのことだ。

 ユーザーへのメッセージとして寺田氏は、「既存ユーザーにも、新規ユーザーさんにも楽しんでもらえるように調整していきました。是非楽しんでみてください」と語った。淺間氏は「今後新しいSAGAに向けての開発も進めていますが、まずはこのイリスアップデートを経なければ判断することができないポイントがいくつもあります。まずはこのイリスアップデートでどう『ECO』の世界が変わっていくかを見た上で、SAGA10に進んでいきたいなと思っています」と語った。


(C)2008 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc.
※画面は開発中のものです

2009527日)

[Reported by 勝田哲也]



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