ジークレスト、「トリックスター」のオフイベント「トリスタオフライン感謝祭」を開催
豪華なゲストを交えて、最近のアップデート予定や、新ボイスペットを発表
株式会社ジークレストは、Windows用MMORPG「トリックスター 0 -ラブ-(以下、トリックスター)」のオフラインイベント「トリスタオフライン感謝祭」が4月11日に開催された。会場となった両国にある国際ファッションセンタービルには、抽選で選ばれた約350人のファンが集まり、開演前から長い行列を作った。
イベントでは、「トリックスター」のアシスタントプロデューサー江口和弘氏、韓国で開発を手掛けているNtreev Softのムン・ジンソン氏とジョ・ウンジン氏が、アップデートの内容などゲームの最新情報を紹介した。また、声優の辻あゆみさんと、戸松遥さん、寿美菜子さん、高垣彩陽さん、豊崎愛生さんら4人のスーパーガールズユニット「スフィア」が登場して歌やトークでイベントを盛り上げた。
女性プレーヤーの比率が高いゲームだけあって、会場には女の子グループや親子連れの姿もあった。ゲーム内レアアイテムが当たる「リアルガチャドリルコーナー」は大盛況で、開演を待たずにすべてが売り切れてしまっていた。大いに盛り上がりを見せたオフラインイベントのレポートと、イベントで発表されたゲームのアップデート情報を紹介する。
■ エピソード4では既存機能の改善、強化がメイン。「クレイジー発掘」でストレス発散
Ntreev Softで開発を統括しているムン・ジンソン氏(中央)と通訳を務めたジョ・ウンジン氏(右) |
エピソード4のテーマは「メガロカンパニーからの招待」 |
「トリックスター」は動物をモチーフにした耳と尻尾を持つかわいらしいキャラクターで冒険が楽しめる、2D見下ろし型のMMORPG。プレーヤーは太平洋に浮かぶ孤島「カバリア島」を舞台に冒険やトレジャーハントを楽しむことができる。ゲームには島にかつて栄えたアルテオ文明の歴史をめぐるメインストーリーが存在するが、その最新ストーリーとなるのが2009年に実装予定の「エピソード4」だ。
イベントでは、韓国で開発の統括をしているNtreev Softのムン・ジンソン氏から、「エピソード4」に含まれる新機能や改善点、その他の追加機能について紹介された。エピソード4「メガロカンパニーからの招待」のストーリーは以下のとおり。
- ある日、冒険者の元に届いたメガロカンパニーからの招待状。庄泰常に導かれるかのように、メガロカンパニーの隠された開発室に向かう冒険者達の旅が続いていきます。エピソード2とエピソード3でカバリア島の過去を知ったあなたに、過去の出来事ではない、現実の事件が次々と発生していきます……。果たして冒険者はメガロカンパニーの正体と、カバリア島の秘密を解き明かすことができるのでしょうか。
・クレイジー発掘
トリックスターの「ドリルシステム」は、地中に埋まった様々なアイテムを、ドリルを使って掘り起こすというもの。しかし、延々と発掘を続けているのにアイテムが出ないとストレスがたまる。「クレイジー発掘」はそんなストレスを解消するために導入される。「クレイジーモード」になれば、1クリックでアイテムが出るようになる。
・パーティークエストの強化
パーティークエストが終了すると、その場にワープポータルが出現して、依頼を受けたNPCの場所まで一瞬で戻れるようになる。
・トリックフォーチュンの強化
占いでキャラクターのステータスを上昇させることができる「トリックフォーチュン」をさらに強化。キャラクター別今日の占いなど様々な占いが実装される。
レアアイテムを目指して掘りまくっていたユーザーには朗報か? | 帰り道に死んだ、などの悲劇を防げるようになる | 占いの結果を支配しているNPCたち |
また、エピソード4とは別に追加される機能については以下の2つが紹介された。
・変身
アイテムを使うことでプレーヤーやペットをモンスターの姿に変えることができる。変身した姿のまま、戦闘や個人ショップ、マイキャンプが使用可能だ。
・ボス登場強化
ボス部屋マップが個人やパーティーでいつでも入ることができるインスタンスダンジョンに変わる。ボスを倒すと部屋が崩壊して終了となる。
モンスターの姿で普通に遊べてしまう | ボス部屋のインスタンス化で、ボス待ちから解放される |
■ エピソード5では高レベル向けの新しい遊び「覚醒」を実装
「エピソード5:記憶の再生」 |
エピソード4の3~4カ月後には「エピソード5」の実装が予定されている。エピソード5は、「記憶の再生」というテーマで、高レベル向けに新しい遊び方を提案する大型アップデートとなる。現在、開発真っ只中だというエピソード5からは「サプライズスポット」と「覚醒」が紹介された。ストーリーは以下の通り。
- 冒険者達によって次々と明かされていくカバリア島のミステリー。
だが、謎を1つずつ解き明かしていったとき……
あなたは自分がいつの間にか
驚くべき秘密の中心にいることに気づく……
・サプライズスポット
ドリルの改善、第2弾として実装される。NPCがくれるヒントに従って発見すると、そこから別の場所へ移動したり、宝箱が出てきたりと、何が起こるかわからない面白スポットだ。
・覚醒
二次転職以降に何か遊びが欲しいというユーザーの要望で開発された。覚醒すると「魂の影」という能力を得ることができる。これはペットとは別にキャラクターを助けてくれる守護霊のようなもので、普段はプレーヤーの背後に小さく表示されているが、戦闘時には巨大になり一緒に戦ってくれる。また、魂の影を得ると、マップ上で、今まで見えなかったモンスターが見えるようになる。
「何か面白いことが起こります」とムン氏 | 強そうな鎧姿の「魂の影」。高レベル帯のプレイを助けてくれる | 覚醒することで見えるようになる影の世界。怖そうな骸骨のモンスターは、覚醒しなければ見えない |
■ 開発者との質疑応答。「結婚」システムは近日実装?
「僕もせめてトリックスターの中では結婚したいので」と語るトリックスターアシスタントプロデューサーの江口氏 |
質疑応答では、イベントへ応募をした時に集めたアンケートで寄せられた質問にムン氏が答えた。
Q1:シナリオ(ストーリー)は何を参考にして作成していますか?
「ギリシア神話をモチーフにして、たくさんの話の中からトリックスターに合う話を使っています。プレーヤーさんから聞かせてもらった話なども参考にしています。個人的には、日本の文化も参考にしています。ツンデレとか、そういう日本の文化が好きなので」(ムン氏)
Q2:ワールド間の対戦や交流の仕組みを導入する構想はありますか?
「今のところは考慮していません。ですがプレーヤーさんから必要だというご意見があれば、入れることは可能です」(ムン氏)
Q3:高レベルプレーヤーが増える中、高レベル層を飽きさせないよう計画していることは?
「覚醒や新しい世界、ボス部屋のインスタンスダンジョン化などは高レベルプレーヤーさんのことを考えてのものです。今後はレベル150~200以上のプレーヤーさんに向けた開発を考えています」(ムン氏)
Q4:結婚システムの実装はありませんか?
「サービス当初から結婚システムについての意見をいただいていて、真剣に検討しています。結婚システムはトリックスターには合っていると思います。なんとか今年中に開発を完了して、皆さまにご覧いただきたいと思っています」(ムン氏)
Q5:開発の皆さんはトリックスターにどんな思い入れがありますか?
「無限の愛情を持っています。開発を始めて5年がたちますが、少しでも面白くしようと今までやってきました。これからも発展していく姿を皆さんにお見せしていきたいと思っています。プレーヤーさんに楽しくプレイしていただくのが1番なので、これからも愛情を持ってやっていきます」(ムン氏)
■ 4月15日にアイテムチケット発売。ゴールデンウィークには毎日Castイベントも
声優の辻あゆみさん。個人的にはレベル200越えのキャラを持っていると、ハードユーザーっぷりを披露 |
次のコーナーでは、ゲストの声優、辻あゆみさんを交えて運営側の質疑応答が行われた。辻さんは個人的にトリックスターをプレイしている熱心なファンで、ボイスペット「リナリア」の声を当てている。そんな辻さんと、アシスタントプロデューサーの江口氏が、プレーヤーからの質問に答えた。
Q1:キャラクターやモンスターのグッズが欲しいのですが、今後発売またはゲームセンターの景品などに登場する予定はあるのでしょうか?
「今はまだ企画段階ですが、どんどんやっていきたいと思います。いまのところですと、4月15日にアイテムチケットが発売になります。そのほかにも6月にプレミアムパックを販売したいなと考えています。こちらの中身はまだ検討段階なので、メールなどで何が欲しいか送ってください」(江口氏)
Q2:「トリックスター」の開発は韓国で行なわれ、日本では翻訳をしているだけですか? 日本でゲームシステムの開発はしていないのですか?
「残念ながら日本では開発はしていません。こちらが欲しいもの、イベント企画であるとかアイテムやキャラクターラフなどを開発元に渡しています」(江口氏)
Q3:Castイベントで、今まで1番のパプニングは何ですか? またCastさんはどのような方なのでしょうか?
Castはゲーム内でイベントを開催したり、ユーザーイベントに参加したりするスタッフ。しかし、過去には思わぬハプニングもあり、それが現在のCastイベントにつながっているという秘話が紹介された。
「いまのGMイベントでモンスター襲撃というものがあるんですが、その礎を作ったのがCastのアクィラです。もともと通常のCastイベントをやった後、プレーヤーを喜ばせようとしたんだと思いますが、モンスターを湧かせようとしたんです。本来ならアクィラがいる場所に湧かせようとしたんですが、操作を間違えて、メガロポリス広場(編集部注:たくさんの露店が出ているゲーム内商業の中心地)にボスモンスターを沸かせてしまったんです。アクティブモンスターだったので、個人ショップを開いている人がバタバタと逝ってしまって、そのあと上司にめちゃめちゃ絞られていました(笑)。その出来事が一部のユーザーさんから反響をいただいて、じゃあイベントにしちゃえばいいんじゃということで今の形になりました」(江口氏)
さらに、まだCastに会ったことのないプレーヤーには耳よりの情報も。
「今年の4月29日から5月6日のゴールデンウィーク中に、毎日Castが登場します。イベント時間以外にも町をふらついたりしていますから、見かけたら声をかけてください。またこういうCastイベントをしたいというアイデアがありましたら、どんどんメールをしてください」
いまなら希望のアイテムが採用されるかもしれない! | 辻さんが声をあてたボイスペット「リナリア」のアクションパターンがどのようにできたかをサンプルに、開発の流れを紹介した | イベントは日に3回。13時~14時、15時~16時、19時~20時から開催される。イベントには辻さんも登場するかもしれない? |
■ 4月15日にアイテムチケット発売。ゴールデンウィークには毎日Castイベントも
観客も一緒に踊りたくなるポップな曲 |
ゲーム内のトップアイドル「アリシア・リン」 |
次のコーナーには、戸松遥さん、寿美菜子さん、高垣彩陽さん、豊崎愛生さんの4人によるスーパーガールズユニット「スフィア」がゲストで登場。4人がアイデアを出したボイスペットが紹介された。
「トリックスター」にはプレイヤーと一緒に冒険してくれるペットシステムがある。これまでのペットはフキダシで台詞を話していたが、昨年追加されたボイスペット「リナリア」は、今回のイベントにもゲスト参加をしている声優の辻あゆみさんが声を担当した。そんな「ボイスペット」第2弾となるのが、今回紹介された4種類のペットたちだ。
4種類のボイスペットは「スフィア」の4人が描いたイメージイラストを元に、キャラクターがデザインされている。会場では紹介されたペットについて、「スフィア」の4人がそれぞれのアイデアに込めた想いを語った。なお、ペットの実装時期はまだ未定だ。
「私、サメオタクなんです。それでサメと水着っぽいマリンスタイルをやりたかったんです。なんだこの絵はというイラストを、すごくかっこよく可愛くしていただいたので嬉しくてしかたないです」(戸松さん)
「大きいマイクを背負っていて、音符とか歌とか音楽というイメージです。このペットちゃんがいろんなことを言いながらついてくるのか、と妄想しながら作りました。実装されたらぜひぜひ連れて歩いてもらいたいです」(高垣さん)
「よだれむしって私のオリジナルキャラクターなんです。どんなものを作ろうか考えた時に、自分の中で1番形の決まっているこの子にしてもらおうと思ったんです。よだれを使ったいろんなアクションなど、すごくいろんな動きをします。楽しみにしてください」(豊崎さん)
「なぜ鳥にしたかというと、昔ニワトリの絵を描いた時褒められて嬉しかったので。この2人は双子で、お姉ちゃんと弟になります。コッコとケッケの名前はニワトリから来ていて、2人で1つの意味を持つようになっています」(寿さん)
イラストを披露した後は、トリックスターのイメージソング「Treasures!!」など2曲のミニライブが行なわれた。この「Treasures!!」が収録された「スフィア」のファーストシングル「Future Stream」が4月22日に発売される。初回限定版には、ゲーム内の人気アイドルNPC「アリシア・リン」をモチーフにしたペットがつく。
ブルーミングコーラの妖精「ルカン」と親友のサメ「ジョージ」(戸松遥さんデザイン) | メガロポリスの妖精「ソング」(高垣さんデザイン) |
ポプリダンジョンの妖精「グミ」&「よだれむし」(豊崎さんデザイン) | 蜃気楼の島の妖精「コッコ」&「ケッケ」(寿さんデザイン) |
■ 好きなペットが当たるじゃんけん大会は真剣そのもの
辻さんといっしょにじゃんけん。辻さんはなかなか手ごわく、どんどん減っていく |
最後に再び声優の辻あゆみさんが登場して、全員参加のじゃんけん大会「じゃんけんポプリ」が行なわれた。プレゼントは、特製Gポンカード、WebMoney、好きなペット1体のセット。最初に勝ち残った5名にプレゼントされた後、さらに追加の5名に好きなペットがプレゼントされた。人気のペットはメイドさん。すぐに決められずに、迷いまくっている当選者もいた。
イベント終了後には、参加者がPT募集という紙を掲げてオフ会の呼びかけをしている姿もあった。ほっこり和やかな雰囲気のゲームだからか、オフラインイベントの参加者の雰囲気も、他のゲーム以上に和やかで賑々しい印象だった。
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□ジークレストのホームページ
http://www.gcrest.com/
□「トリックスター0 -ラブ-」のページ
http://www.trickster.jp/
(2009年 4月 13日)