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「ファイナルファンタジー エクスプローラーズ フォース」ファーストインプレッション
「FF」の「マルチプレイアクションRPG」最新作!クローズドβで判明したシステムをチェック
2017年10月17日 12:00
スクウェア・エニックスが2017年に配信を予定しているスマートフォンアプリ「ファイナルファンタジー エクスプローラーズ フォース」。本作は他プレーヤーと一緒に最大5人でパーティを組み、さまざまなクエストに挑戦していくマルチプレイアクションRPGだ。2014年にはニンテンドー3DS用ソフトとして「ファイナルファンタジー エクスプローラーズ」もリリースされたが、その流れを汲む作品となっている。
正確な配信日はまだ決まっていないものの、それに先駆けて10月6日から9日までの3日間、Android端末でのクローズドβテストが行なわれた。筆者もプレイして、本作のシステムの一端を体験してきたので、その内容をお伝えする。
「ファイナルファンタジー エクスプローラーズ フォース」の3大ポイント
・「FF」シリーズをベースにしたマルチプレイアクションRPG
・ナイト、モンク、黒魔道士などおなじみのジョブが多数登場
・ソロプレイも快適に楽しめるシステム
「FF」シリーズおなじみのジョブで戦うアクションRPG
プレーヤーが最初にやることは、自身の分身となるアバターの作成だ。ここでは性別から肌の色、顔のパターン、髪型などを細かく変更することが可能。髪や目の色も自由に選択でき、そのバリエーションはかなり豊富な印象を受けた。本作は装備品も多く用意されており、表情や髪を隠さない装備もたくさんある。アバターの個性付けも決して無駄にはならないので、ここはじっくりと作成したいところ。
ゲームをプレイする上でもう1つ欠かせないのがジョブの存在だ。ジョブは大きく分けてタンク、アタッカー、ヒーラーの3種類があり、それぞれの役割は既存のMMORPGと変わらない。タンクは敵の攻撃を引き付け、後衛を守る役割を持つ。アタッカーはそんなタンクが作った隙をついて攻撃を繰り出す。そしてヒーラーは後方で味方の回復を担う。
今回のクローズドβではナイト、モンク、黒魔道士、狩人、竜騎士、白魔道士のジョブが選択できた。ナイトがタンクで白魔道士がヒーラー、それ以外がアタッカーに属していた。アタッカーの中でもジョブごとで特徴はまったく違い、モンクなら素早い動きから近接攻撃を繰り出せて、狩人は弓による遠距離攻撃と状態異常攻撃が得意分野だ。黒魔道士はご存知のとおり攻撃魔法を得意としており、さらに同属性の魔法を連続で放つと、ゲージが溜まり威力が増幅していく。また竜騎士はジャンプによる特殊な攻撃が大きな特徴だ。
現状ではジョブの種類が少ないと感じるが、それはあくまでクローズドβだからだろう。実際東京ゲームショウ2017では、シーフや時魔道士といったジョブも紹介されていた。もちろんこれ以外の、まだ見ぬジョブにも期待したいところだ。
キャラクターの個性付けはまだ終わらない。今度は武器や防具の装備、そしてバトルで使用するアビリティを選択していく。装備品とアビリティはどちらもガチャで入手するシステム。ガチャで使う通貨(クリスタル)は共通なので、どちらのガチャに挑戦するか、プレーヤーは頭を悩ますことになりそうだ。
アシストキャラクターによりソロプレーヤーのフォローも万全
本作における主人公は国際平和連合「FORCE」のソルジャーになるため、さまざまな試験に挑戦する。その挑戦というのが、プレーヤーがこなすクエストというわけだ。
まずは拠点「フォース・ロビー」の受付から挑戦したいクエストを選択し、共に戦う仲間を集める。基本的にすべてのクエストがマルチプレイ必須となっているが、中には他プレーヤーとの協力に慣れていない人、あるいは1人で遊びたい人もいるだろう。そんな人のために本作では、アシストキャラクターをパーティメンバーとして呼ぶことも可能になっている。アシストキャラクターはプレーヤーキャラクターとは違うジョブとなり、冒険の手助けをしてくれる。
筆者が体験した限り、アシストキャラクターは攻撃、回復など基本的な行動を繰り返す単調な存在であったものの、それでも心強い存在であることも間違いない。特に序盤のクエストはゴブリンやボムといった敵を数体倒すという簡単なものが多い。アシストキャラクターの存在はクリアまでの時間短縮にもつながるだろう。
とはいえ、もちろん本作の醍醐味はマルチプレイにあることも間違いない。本作では全国のプレーヤーとランダムにマッチングする方法のほか、フレンドとともにプレイする方法の2種類が存在する。アクションRPGという性質上、操作に気を取られがちだが、スタンプなど簡易的なコミュニケーション方法も用意されているので問題はないはずだ。
先に触れたとおり序盤のクエストは簡単なものが多く、せっかくマッチングしても3分程度で終わってしまう。マルチプレイが本領を発揮するのは、より高難度のバトルが楽しめるイベントクエストだろう。今回のクローズドβでは、「FF」シリーズではおなじみの召喚獣「イフリート」、「ラムウ」と戦えるイベントが用意されていた。筆者も試しにアシストキャラクターで挑戦してみたが、こちらの攻撃は通るものの回復が間に合わず、為す術なく倒されてしまった……。おそらく自身のレベルを上げればアシストキャラクターでもクリアできると思うが、他プレーヤーと行動を共にしたほうがより効率的になるだろう。
バトル時の操作方法にも触れておきたい。本作の移動は画面左に表示されるバーチャルパットで行なう。画面の中央部分をフリックすると、視点の変更やズームアップなども行なえる。そしてアクションコマンドは画面の左側に集約されている。
コマンドはもっとも基本的な「戦う」のほか、ガードと2種類のアビリティがある。アビリティに関しては、先述のガチャで手に入れたものを自由に付け替え可能だ。さらに画面右端のタブをタップすれば、別のアビリティに切り替えることもできる。戦う相手や状況に応じて、扱うアビリティを変更しながらバトルに臨めるのだ。ここまでくると操作もかなり忙しくなるが、このリアルタイムで戦況が変わる感覚こそ、マルチプレイゲームの大きな魅力と言えよう。
クローズドβでは基本的なシステム、操作感覚は充分に味わえた反面、ジョブやショップ関連で解放されていない要素が多く、これだけですべてをわかった気になるのは早計だろう。正式リリースでその全貌が明らかになる日を楽しみに待ちたい。
本作では魔石を使ったトランスという要素も盛り込まれている。魔石を使用することで歴代「FF」主人公の姿になり、ボイスやBGMも専用のものに変更。さらにはキャラクター固有の必殺技まで使用できる。オリジナルの装備を集めるのも魅力だが、その一方でキャラクターになりきる魅力も用意されているのは、本作を語る上で欠かせないポイントになりそうだ。
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