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レーサー脇阪氏の解説つき「グランツーリスモSPORT」バトル!
プロの実況・解説が組み合わさって“本物さながら”を超えた熱いレースイベントに
2017年9月24日 23:55
東京ゲームショウ2017のプレイステーションのブースにて行なわれた、PlayStation presents LIVE SHOW "TGS2017"「グランツーリスモSPORT」の模様をお伝えしよう。
このステージには「グランツーリスモ」シリーズのファンでもあるレーシングドライバー脇阪寿一氏、モータースポーツ等のプロの実況アナウンサーとして知られる木幡ケンヂ氏が登場。予選を勝ち抜いた一般参加者4名による決勝戦のレースを、実況は木幡氏、解説に脇阪氏という本物のレース中継さながらの布陣で開催するというものだ。
予選を勝ち抜いたユーザー4名の登場の前に、まずは脇阪氏が決勝のコースである鈴鹿サーキットを走りながらポイントを解説。その解説は、実際の鈴鹿サーキットでプロがどのようなライン取りをするか、選択をしているかを交えた、まさに本物。それがそのまま適用できる「グランツーリスモSPORT」の本格さを改めてうかがい知れるものになっていた。
途中からは脇阪氏がプレイしているところに木幡氏が実況を入れていき、その本当のレースを見ているような組み合わせにMCの松嶋初音さんと赤石先生も感心しきり。それに対して脇阪氏は「『グランツーリスモ』と実況する人がいれば、それはもう本物」と、笑顔で答えていた。
実際のところレーサーとして、海外のコースに挑む前に「グランツーリスモ」シリーズでそのコースの特徴を予習したりもしてきたという。そしてそれは、海外のレーサーでも同じようにしている人が多いのだそうだ。
脇阪氏のデモ走行のあとは、いよいよ予選を勝ち抜いた4人のユーザーによる決勝戦。ステージに登場した4名のなかには、昨年のTGSでも「グランツーリスモ」のイベントで活躍した人、かつて2013年のTGSで行なわれたPS3「グランツーリスモ6」一遊入魂ステージで脇阪選手とバトルの末に勝利した人などなど、脇阪選手は顔に覚えのある選手ばかりだったようで、「走り解説なんていらないでしょ、この人らなら!(笑)」とツッコミを入れていた。
というわけで、一般参加者といってもフタを開ければやっぱりガチ勢ばかりだった4名による決勝戦がスタート!
ローリングスタートから順当な立ち上がり。一体どこで仕掛けるのかというところで、Okamoto選手が痛恨のスピン!その場面はすぐさまリプレイが流されるところなど、まさに本物のレース中継を見ているかのよう。
4名の走りがプロのレーサーさながらにしっかりと走行マナーを守ったフェアなものであることも大きいが、「グランツーリスモSPORT」の観戦モードによるカメラワークやスイッチング、そして木幡氏の実況に脇阪選手の解説が加わって、“本物さながら”という言葉を超えたレースイベントと化していった。
予選1位のYamanaka選手が安定した走りでトップを維持するなか、2番手につけていたTakahashi選手が次第にプレッシャーを強めていく。脇阪選手も仕掛ける気配に鋭く解説を入れていく。実際に終盤にYamanaka選手は走りの乱れかけた場面があったようだが、それをなんとか押さえ、そのまま仕掛けるチャンスを与えないままトップでゴール!その場面では脇阪選手も「よくあれをリカバリーした!」と感心されていた。
短い時間ではあったが、「グランツーリスモSPORT」がいかに本物のレーシングスポーツの白熱や駆け引きを楽しめるのか、観戦でも細かな挙動からコントロールの妙が掴めること、実況と解説が組み合わさって繰り広げるそれは、“本物さながら”という言葉を超えていることが分かるイベントとなった。