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田畑ディレクター「『FFXV』は来年も物語を強化していきます!」
「FFXV アクティブ・タイム・レポート TGS2017出張版(仮)」レポート
2017年9月23日 15:43
東京ゲームショウ2017のスクウェア・エニックスブースにて、「ファイナルファンタジーXV」の最新情報を伝える「アクティブ・タイム・レポート」が開催された。本編発売以降もエピソードダウンロードコンテンツをはじめ、PS VRコンテンツ、PC版、スマホ版と展開を広げている「FFXV」。それらの最新情報に加えて、ステージではその先の“今後について”も語られた。その模様をお伝えしよう。
DLC「FFXV オンライン拡張パック:戦友」は10月31日に配信が決定
ノクト不在の10年間にあった戦いを描くという、DLC「FFXV オンライン拡張パック:戦友」。この最新情報をディレクターの高橋和也氏が紹介した。
「戦友」は、オンラインで最大4人のプレーヤーと協力してバトルクエストに挑む、いわゆるハンティングアクション的なスタイルの拡張コンテンツだ。オンラインマルチプレイがメインとはなるが、シングルプレイで物語を楽しんでいくRPG的なプレイも楽しめるようになっている。
「戦友」での世界の状況は、ノクト不在の10年ということで、世界は暗闇に包まれている時代。そこで暗闇の中で光を保つための「送電」という要素があるそうだ。戦って送電網を構築していくことで、活動範囲を広げていけるという。
また、送電網を広げていくことで、ルシスにいる避難民を発見することもできるという。そうした人々を救出すると、街のリーダーに指定することもできて、リーダーによってショップの品揃えが変わったりなどのサポート効果が得られるそうだ。
クエストをクリアすることでギルをはじめ様々な報酬が手に入るが、手に入れた素材でシドに武器を作成してもらうこともできる。この武器制作は、本編よりも自由度の高いものになっているとのことだ。
「戦友」ではプレーヤーそれぞれが役割(ロール)を持って戦うことになる。ロールは例えば、挑発のアビリティで敵を引きつける盾役(タンク)や、攻撃力の高いアタッカーなど様々種類があるが、本作では「王の加護」という要素があり、13人の歴代王から自分のプレイスタイルに向いた王を選ぶことで、そのロールに向いた能力を高められるようになっている。
マスターアップ間近という最新バージョンでの実機プレイも披露された。討伐対象は「キングベヒーモス」で、クエストの舞台となるマップは、本編をプレイした人ならご存じの「チョコボ農場」だ。ただ暗闇に包まれた時代ということでチョコボ農場は荒れ果ててしまっているようだ。
このときのプレイでは、タンク役が挑発を駆使して敵の攻撃を引きつけ、攻撃を回避しつつパリィカウンターをどんどん決めていく。その一方で、アビリティ「ジャンプ」を駆使してダメージを与えていくアタッカーや、応援のアビリティでパーティメンバーをサポートするメンバーがいるという構成で、キングベヒーモスを見事撃破。「戦友」ならではなオンライン協力プレイの魅力がよく伝わるプレイとなっていた。
「FFXV オンライン拡張パック:戦友」のテーマ曲は植松伸夫氏が手がけたことも明かされた。ボーカルありの曲で、高校生ながら抜群の歌唱力で話題の鈴木瑛美子さん。植松氏と鈴木さんからのビデオレターでは、この曲にとても特殊な手応えを感じているということで、植松氏はレコーディング中に涙する場面もあったとか。植松氏の楽曲のファン注目の曲となりそうだ。
田畑ディレクターの語る今後……「FFXVは来年も物語を強化していきます!」
イベント後半にはディレクターの田畑端氏が登場して、「FFXV」の今後について語られた。
「FFXV」は12月配信予定のDLC「エピソード:イグニス」の提供で展開の締めくくりを予定していたが、田畑氏は世界中のファンの方からの声で最も多かった「もっと『FFXV』を続けて欲しい、物語そのものをもっともっと、ちゃんと豊かにして欲しい」という要望に応えるため、来年1年間も「FFXV」の物語を強化していくことを決定したということだ。
田畑氏はその言葉のあとに、新製品を出していくことも必要で「FFXV」開発チームが次にするべきこともあるのだが、そうした中で開発の体制を大きく変更していくことで、来年にも「FFXV」のコンテンツを提供していけるようになったこと、それをこの日ようやく正式に話すことができたと語った。
その展開としては、あくまで新作ではなく「FFXV」の物語の拡充になるということだ。なお、これまで約3年間にわたって情報を伝えてきたアクティブ・タイム・レポートだが、この形式で伝えていくのは今回で最後にするとのことで、イベントの最後には田畑氏、大藤氏ともにファンの方への感謝の気持ちを語り、ATRを締めくくった。