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GTの魅力満載! セガ「SEGA World Drivers Championship」体験レポート

10人全国対戦が超アツい!

9月8日 開催

キービジュアル

 セガ・インタラクティブは、9月8日に業者向けプライベートショー「SEGA PRIVATE SHOW 2017 Autumn」を開催する。今回、出展タイトル「SEGA World Drivers Championship」をメディア向けに一足先に体験する機会があったので、ここにレポートをお届けする。

 「SEGA World Drivers Championship(以下:SWDC)」は、国内最大級の動員を誇るモータースポーツ「SUPER GT」公式ドライビングレースゲーム。最大の特徴は、店舗間通信を利用した最大10人のユーザー+CPUのAIカー35台によるリアルタイム通信対戦を実現したこと。GT300、GT500と異なるクラスが同じコースを混合で走る様子は豪快のひとこと。GT300は国内外の10車種30チーム、GT500は国内メーカー3車種15チームが登場する。

 プレーヤーはGT300のチームからスタートし、レースを経てドライバーレベルを上げるとGT500チームのトライアウトが受けられるようになる。SUPER GTをモチーフにしたシーズン制を採用し、予選・本戦それぞれ3ラウンドで獲得ポイントを争う。シーズンとは別に練習走行用のモードも用意される。Unreal Engine 4を採用したグラフィックスは迫真の仕上がり。コクピットもパドルシフトつきレーシングハンドル、デジタルスピードメーターと超本格派。もちろんシート位置はレバーで任意に変更できる。

筐体

 今回体験する「SWDC」は7月に行なわれたロケテストとほぼ同仕様。ロケテスト筐体は6段シフトレバーがついておりニュートラルでオートマチックだったが、出展バージョンは省かれておりパドルシフトを使うとマニュアル、右下の黄色いボタンを押すとオートマに戻るといった仕様になっていた。まだ開発途中ということもあり、ゲーム内容、グラフィックス、筐体周りすべて流動的で決定事項は少ない。逆にいえば「ここからもっと凄くなるの!?」と期待感を煽られる。なお、現時点で車には「最高速」、「加速」、「ハンドリング」、「ブレーキ」の4項目があり、レースで貯めたポイントで強化が可能になるという。

 まず最初はGT300モードから。レーシングハンドルの振動が凄まじくリアルで、乗り上げた縁石など路面の違いも瞬時に反映され、思わず「おおっ!」と声をあげてしまう。視点変更は現時点でコクピットと車体後方の2種類のみ。臨場感という点ではコクピット視点のほうが圧倒的に上だが、個人的に車体を眺めていたい派なので車体後方を選択。Unreal Engine 4で描かれた車体はため息がでるほど美しいが、まだブラッシュアップされる予定だという。

 続いてはハイパワーが特徴のGT500を体験。レーシングハンドルから伝わる振動がすでにGT300と違う。ローリングスタートから解き放たれた瞬間「うわ凄い!」と思わず声をあげてしまう重量感とスピード。GT300はいわば“伸び伸び”気持ち良く走れたが、GT500は猛牛を従えるような手ごたえというべきか(実際そんな体験をしたことはないんですが)。より豪快かつ繊細なテクニックが必要で、筆者程度ではオーバースピードあるいは減速しすぎたヘナヘナコーナリングで「……実際に遊ぶときトライアウトにいくまで結構タイヘンかも」としょんぼり気味。

 そんな筆者をさりげなくささえてくれたのが、実際のレースでも使われる“無線”の再現。現時点では一定条件下、もしくはレーシングハンドルの赤いボタンを押すと、監督が「今のコーナリングいいよ!」などと励ましたり褒めたりしてくれた。他にも声のバリエーションはあったのだが、ド迫力の走行音やレースに集中していることもあり若干ききとりにくい場面も……。もし筐体にヘッドホン端子がつく可能性があれば、ロケーションに持参して無線による演出を楽しみたい。オンライン10人対戦はもちろん、こうした細かい点にも要注目の「SWDC」。正式稼働が待ちきれない。

【お詫びと訂正】
記事掲載当初、“無線”の音声につきまして誤って記載しておりました。ここにお詫びして訂正いたします。