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「Need for Speed Bayback」、新型BMW「M5」を一足先に実装へ

「ワイルド・スピード」を彷彿とさせるド派手なアクションレースゲーム

8月22日~26日開催

会場:ケルンメッセ

 エレクトニック・アーツは、「Need for Speed」シリーズ最新作「Need for Speed Payback 」において、ドイツBMWグループの最新モデル「BMW M5」が独占的にデビューを遂げることを明らかにした。「Need for Speed Payback」は、PS4/Xbox One/Windows PC向けに11月10日に発売される。

【「Need for Speed Payback」を圧巻の最新型BMW M5が疾走】

「Need for Speed Payback」試遊コーナー
「BMW M5」

 「BMW M5」は、2018年春に販売を予定しているMシリーズの最新モデル。「NFS」としては2015年の「BMW M2」以来となるパートナーシップで、「Need for Speed Payback」ユーザーは一足先に「BMW M5」に乗ることができる。

 gamescomでは、同作最後最大のサプライズとなる「BMW M5」とのコラボレーションのほか、最新バージョンに試遊をすることができた。「NFS」シリーズは、クリエイターにとっては少々やっかいで扱いにくいフランチャイズだ。絶えず複数のデベロッパーによる競作体制にあり、作品毎にゲーム性、レース性が大きく変わり、さらにEA本社が獲得したポルシェとの独占的なパートナーシップにより、他のゲームでポルシェを使わせない排他的な契約になっていたことから絶えずバッシングの対象となってきた。本作「Need for Speed Payback」では、ポルシェとの独占契約から解き放たれ、良い意味でも悪い意味でも、等身大のレースゲームとして、他のレースゲームと対等な立場でしのぎを削る関係に戻った。イメージカーを「BMW M5」としたのは、それを象徴する出来事と言って良い。

 「Need for Speed Payback」は、E3レポートでもお伝えしたように、リアリティを重視したレーシングシミュレーターではなく、濃厚なストーリー性、テイクダウン上等、ターボによる加速などの荒々しいゲーム性、そしてハンドルを回せばギュンギュン回る快適なアクション性など、いわゆるアクションレースにカテゴライズされるゲームだ。

 デモでは、キャンペーンとレースの両方を楽しむことができたが、ゲーム性はまったく同じだった。キャンペーンでは、ゲームタイトルにもなっている“復讐”を果たすために、3人の主人公が、トレーラーで運搬しようとしているスーパーカー「ケーニグセグ・レゲーラ」を強奪しようとするというものだ。

 主人公らはフォードマスタングGTを駆り、絶えず妨害してくるライバルカーをテイクダウンしながら、漫画のような超スピードで走り、カーブもギュンギュン曲がっていく大型トレーラーを猛追していく。ゲーム性はさながら映画「ワイルド・スピード」シリーズをそのままインタラクティブにした感じで、主人公も心なしかポール・ウォーカーに似ている。ストーリー展開もまさに孫感じで、開始数分でハラハラする展開が楽しめる。

 ドライビングテクニックより、ニトロのタイミングや、ライバルカーの素早いテイクダウンスキルが重要で、クルマやガードレールに正面衝突し、クルマが完全に停止してしまうとその時点でゲームオーバーというシビアなゲーム性になっている。コンマ1秒を縮めるために、ベストなコースラインを求めて走り続けるような、ストイックなレースゲームとはまったく異なるゲーム性で、AAAのレースゲームとしては久々のハチャメチャ系といえる。

 もうひとつのレースのほうも、ライバルカーをいかにテイクダウンするか、テイクダウンの争いから逃げていかに漁夫の利を得るかという、リアルカーによる「マリオカート」風の仕上がりになっており、「リアルカーには乗りたいけど、ストイックなレースゲームは食傷気味……」というレースゲームファンにオススメしたい1本だ。

【スクリーンショット】